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あんな道(国道・県道) アーカイブ

2004年09月13日

温海ICへのアクセス県道、今秋にトンネル着工

今日の山新朝刊に載っていたこの記事。いつ開通か目途の立たない日沿道(鶴岡JCT-温海)の温海ICと、あつみ温泉とを結ぶトンネルについてってことか。

記憶が確かなら、高速の方の天魄山トンネルは昨年貫通しているはず。記事にあった地図をアップしてみたけど、なんでICをわざわざ市街地から離れた大岩川地区に作るんだろう。高速道路は、温海中の上を高架橋で素通りし、天魄山を抜けて温海ICへ。そこから市街地に行くには、もう一度天魄山のトンネルを通って来るというのが、いまいち素人には理解できない。温海中のあたりだと逆に狭すぎてICなんか作れないってことか。

バイパスは、天魄山トンネル(852m)を中心に全長1,867m。片側一車線で歩道もついている。全区間の開通は平成19年度だってさ。高速道路もそれに併せて開通すればいいんだが。

2004年09月18日

Yahoo!が渋滞・工事・規制情報の提供を開始

これ
トップ
東北の高速道路
県内の一般道路

今までなかったのが不思議なほどだ。
5分おきに情報が更新されるのも、自分がよく使う路線を予め登録しておけるのが光る。
惜しいのは、文字だけだとどこなのかわかりづらいのと、事故情報なら発生時間や状況、工事や規制なら解除予定時刻なども記載してくれるとより便利かなという気がする。
もっとも、そこまでの情報を集めて無料で提供するというのは骨が折れることだけど。

2004年09月30日

月山道路の崩落現場、降雪前に工事完了

11月末には工事完了・朝日村の地滑り現場(27日山形新聞)

えええっ。あれって応急復旧の工事だったの?
記事によれば、「地滑りの危険性は低下したものの、村による復旧工事の財源のめどが立たないことや、大雨、融雪による災害の再発が懸念されることから」国交省で工事するんだってさ。あそこが村道っていうのにも驚きだけど。そりゃ、大掛かりな工事を朝日村でやれってのも難しいだろうけど。

内陸と庄内を結ぶ数少ないルートの一つ。まして冬場はなおのこと、ドライバーが「安全な道路」を頼りに走る。一刻も早い工事の完了と、除雪に携わる人たちの安全を今のうちから願います。

国土交通省酒田河川国道事務所

2004年10月06日

道路案内標識にもの申す!

と、息巻いたタイトルだけど、私が誰かに文句を言う訳ではないです。

いきなり話の腰が砕けたわけだけど、国土交通省の「わかりやすい道路案内標識に関する検討会」というところで、利用者である私たちから「こんな案内標識がわかりにくい!」とか「こういうデザインの方が見やすい!」とかいう声を集めているそうです。

とりあえず、私も送ってみた。どうなるのかわからないけど。

それにしても、10月1日~7日は「全国道路標識週間」 なんだって。へー。

2004年10月07日

プロ野球誘致で舞い上がる高橋知事

そもそも、高橋の「高」の字に異体字を使うあたりが曲者ジジイだ。

巷を賑わせている楽天・三木谷、ライブドア・堀江両社長の訪問に、「ぜひ2軍本拠地を山形に」と必死の売込みを行ったらしい。なるほど、中山町の野球場なら、2軍の試合ならちょうどいいかもな。仙台からもそう離れていないのも悪くない。まあ、他の県からのアクセスは最悪だけど。

報道によれば何を血迷ったか「山形道にICを作るなど、仙台からのアクセス面の支援も検討したい」とか言ったらしい(毎日新聞)。アホか。寒河江ICより便利な最寄ICって、どこに作るんだよ。寒河江ICと山形JCTの間に作るのか?そんなところに作るくらいなら、寒河江IC以南のR112の4車線化か、中山町内の道路整備でもしろっての!

これで寒河江SAのスマートICを指しているなら、知事も口が上手だ。あたかもこれから野球のためだけにICを作ろうとしているかのような、自分にその力があるかのような口ぶり。そもそもこの発言自体がリップサービスという説もあるが。しかしあのスマートICも期間限定だから、どうするんだろう。継続してICを設置する既成事実にするのかな。もっとも、継続するかどうかが、そんなことに左右されるようならたまったもんじゃないけれど。とは言っても、寒河江SAからだと、確かにR112を経由しないで行けるけど、アクセス道路としてはそんなに便利になるか疑問だぞ。

2004年10月11日

R13南陽バイパスのコスモス

南陽市のR13南陽バイパスでは、道路東側でコスモスが可憐に花開いています。

県内ではここ以外でも、沿道の花壇にコスモスに植えている場所が多いので(R7,R112,R113など)、各地で秋風になびくコスモスを見ることができるのではないでしょうか。

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(10/11撮影)

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(10/11撮影)

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●場所
・R13南陽バイパス
住所:南陽市椚塚(撮影地)
交通:米沢南陽道路南陽高畠ICからR13で約1~3km

道路上の「落し物」について

対向車のガラス突き破り、少年重傷 山形の国道(毎日新聞)

痛ましい事件がおきてしまいました。
安全運転で快適なドライブを楽しんでいたら、対向車線から飛び石が飛んできた。考えただけでも背筋が寒くなる話だが、重さ約2kgというからなお恐ろしい。15cm×20cmというから、恐らくはダンプが積んでいたものが落ち、それが飛ばされたのだろう。

こういった場合、道路管理者と国家賠償法の話がよく出てくる。長くなるので自分で調べてほしいのだが(おい)、こういった跳ね石ではよほどのことが無い限り、責任は加害者である「落とし主」にあることが多い。前方を走っていた車が飛ばしたならいざ知らず(それでも大変だぞ)、すれ違った車のナンバーや特徴なんて覚えていられるだろうか。結局のところ、加害者を見つけることができず被害を受けた側が悔し涙を流すということが多いような気がする。
なんともやるせない話であると同時に、明日はわが身という可能性もある。
トラックの運転手さん(いや、それ以外の車にも可能性はある)、どうか積荷の落下には気をつけてください。

そういえば思ったんだけど、2kgの石が対向からそんな勢いで飛んできたということは、恐らく落とした車(アスファルトの轍の剥がれかもしれないが)と跳ねた車は別っぽいな。そういった場合、責任はどっちにあるんだ?教えて保険屋さん。

2004年10月19日

各地に届く冬の便り

鳥海山で初冠雪--昨年より12日遅く(毎日新聞)
月山に冬到来(朝日新聞)

と、2日続けて冬の訪れを感じさせるニュースがやってきた。
さて、雪ともなれば冬道の話も出てくるのだが、既に月山道路の方では除雪車の出陣式が行われている。庄内地方を管轄する国土交通省酒田河川国道事務所では、朝日村田麦俣にある湯殿山除雪ステーションにおいて、18日に出動式が行われた。(記者発表

また、今日19日には、内陸を受け持つ山形河川国道事務所の月山沢除雪ステーションにおいて行われる。(記者発表
このほか、平野部でも11月1日から19日にかけて相次いで行われる。見学してみたい方は、いちおう聞いてみてください。(上の記者発表に電話番号あり)
でも見学できるのかはわからないけど。土日にやってくれると、行ってみようかなという気はするんだけどなあ。

2004年10月24日

月山道路の紅葉

秋の夕日に照る山もみじ、ということで(どういうことだよ)、月山道路の木々が紅葉し始めているので、思わず写真を撮ってきてしまった。あの辺もみじなんてなかったはずだけどな。

朝日村側では、道沿いはまだそれほど色づいている感じではないが、山頂の方を見ると夕映えに輝く赤や黄を見ることができる。逆に西川の方に戻ってくると、けっこう紅葉が進んでいるような気がした。これからしばらくは、車窓を楽しみながら峠越えができそう。

なお、言うまでもなく月山道路は自動車専用道路なので、ご注意を。

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(10/24撮影・田麦荘駐車場から)

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(10/24撮影・湯殿山トンネル東側から)

●場所
・田麦荘
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約0.5km

・湯殿山トンネル東側
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約9km

2004年11月08日

幹線道路も「冬支度」 防雪柵設置作業始まる

幹線道路も「冬支度」 防雪柵設置作業始まる(今日の庄内)

内陸部ではまだ見ていないけど(最上の方に行っていないだけかもしれない)、庄内では早速に防雪柵の設置ですか。確かに、庄内では防雪柵の無い道路は風と雪の無法地帯になるもんな。
『作業員の1人は「この作業をすると、いよいよ冬という感じ」と話していた。』とあるけど、まさにそんな感じ。そろそろタイヤの履き替えでお店が混む時期になってくるのかな。

運転中の「携帯」使用で40人検挙 道交法改正初日

運転中「携帯」40人検挙 道交法改正初日(朝日新聞)

道交法改正にあわせて一斉取り締まりするところがセコいけど、まあちょっとたって忘れた頃にやられるよりは、最初から叩かれた方がいいのかな。記事によれば、40人のうち6人が改正を知らなかったらしい。ちょっと待てよ、そのうち数人は「知らなかったって言えばどうにかなるかな」と思ってたんじゃないか。

電話を受けた人が23人、かけた人が9人、メールの受信で7人、そしてゲームで1人。かかってくると思わず「出なきゃ」ってなる心理はよくわかる。まして幹線道路を走っていて、しばらく信号も駐車スペースもない時や、どうしても出ないとならない電話ならなおのこと。かけている側からすれば「なんで出ないんだろう」って思ってしまうのが、携帯しているがゆえのジレンマかもしれない。着信してもぐっとこらえて、安全な場所に停めてから掛けなおすゆとりと、かけた側も「運転中で出られませんで...」と言われた時に許せるゆとりが求められているんだろうね。
っていうか、運転中にゲームなんかしている強者はなんなんだ。着信やメール受信と同じ処罰なのか。こっちの方がはるかに悪質かつ危険なような気がするんだが。

道の駅「天童温泉」が完成しオープニングセレモニー

話題:「天童温泉」完成し式典--道の駅 /山形(毎日新聞)

あそこって「道の駅」っぽかったけど、「道の駅」ではなかったのか。単に同じ施設でも「道の駅」を冠することで、ステータスが上がったような気になるし、立ち寄る人も多くなるんだろうな。「むらやま」の駐車場の混み具合が少しは緩和されるんだろうか。

記事によれば、
『道の駅には、温泉施設はないが、近くに500円で入浴が楽しめる温泉街があることから、道の駅の名称に「温泉」がついた。』
おい。新しくできた「もり~な天童」って入浴施設かと思ってたぞ。その路線で行くと、県内の全ての「道の駅」で「温泉」がつけられそうな予感。できれば温泉も引っ張ってきてくれると、ドライバーにとっても有意義な施設になると思うんだけど。

2004年11月12日

戸沢村の古口大橋、自転車・歩行者用の橋が完成

住民の願い、古口大橋自歩道橋が完成~戸沢(山形新聞)

よかったよかった、いい話だ。
古口大橋自体、決して広い橋ではない。何度か通過したことがあるけど、対向車とのすれ違いや、原付を追い越す時などで危ない思いをしたこともあった。ちょうどR47の別ルートとして使えるので、交通量もかなりのものだ。ましてや児童の通学路とあっては、対策の必要性はなおさらだね。完成は非常に喜ばしい話だ。

しかし、要望から着手まで10年近くもかかり、完成まで15年の歳月を要したことはどうだろう。当時、ひやりとしながら渡った小学生は、そろそろ自分の子どもが通学に利用するような状況だろう。総工費10.6億円を投資する費用対効果を考えれば、後回しになっていたのかもしれないけれど、後手に回ってしまっていた印象は拭いきれない。

2004年11月17日

月山道路にみぞれ降る いよいよ道路も冬仕様

山間部は白い世界 月山道などみぞれ降る(今日の庄内)

今週末まで我慢できるかと思っていたけど、いよいよ降ってきた。市街地でも、平年ではちょうど今日くらいが初雪なのだそうで、そういう意味では少し雪が遅い年なのかもしれない。

山間部を除き、しばらくは冬タイヤでなくてもどうにかなるでしょう。しかしそうは言っても、甘く見ると強烈なカウンターを食らうのが雪というもの。「まだ市内を運転する程度だから」という人でも、突然の寒波が来ることがあるだろうし、ちょっと高いところを走ったら銀世界だったということもありうる。「雪国に住んでいない人は厳冬期に滑る。雪国の人は初冬期と晩冬期に滑る」という言葉もあるくらい、降り始めの油断は取り返しのつかないことになりますぞ。

とかなんとか書いている私の車もまだ夏タイヤ。今週末とか混んでしまうのかな。久しぶりに自分で履き替えてみようか。

2004年11月19日

携帯電話向けスキー・スノボ気象情報始まる

お天気.com、冬季限定スキー・スノボ情報コーナー(ケータイWatch)

道路とどう関係があるの?ということだが、記事にもあるとおり、積雪情報・降雪予報のほか、周辺道路の道路凍結指数も提供される。スキー場に行くわけでなくとも、凍結状況の情報が得る手段としては、使えるのかな。

さて「そもそも道路の凍結指数って何ですか?」ということなので、建設用語小事典で調べた。かいつまんで書くと、「0℃以下になって凍りやすくなっている時間の長さ」みたいなものらしい。水道管にも凍結指数というものがあるそうだ。へええ。

はたして本当に使えるの指標なのかわからない。いまいちどこからどこまでが不快なのかわからない不快指数というのもあったな。「1000台通ったら○台滑ります」みたいな感じならいいのだけど、そんなものスピードやハンドリングでいかようにも滑ることができるから意味がないか。

お天気.com

2004年12月02日

運転中の携帯、1カ月で県内摘発は206人

運転中の携帯、1カ月で県内摘発は206人(山形新聞)

摘発者206人という数字が、多いか少ないかは難しいところ。多いと見た人にとっては「自分も捕まるかもしれない」という風になるだろうけど、「たった206人」と思った人には効果がないよな。

大半が30歳台以下、受け電話というのも「やはり」と言った感じか。使用理由のレアケースにある「同乗者の携帯電話の画像を見た」という同乗者はいつまでも恨まれそう。「預金残高の確認」をしていた人は、まさかその預金が反則金で減るとは思ってなかったろうな。

> 地域別では村山76人、庄内74人、置賜51人と続き、最上は5人と極端に少なかった。
それはあれですか、最上の警察が甘いのか、ドライバーが優秀なのか。

2004年12月03日

冬の栗子道路~安全に走るために~

国土交通省・福島河川国道事務所が作成した、なかなかの力作。
栗子峠を抜けるR13が冬期の間どのように保全されているかを訥々と語ってくれます。また、冬道を走る際のアドバイスが込められたビデオも。

冬でも県境道路が通行できるというのも当たり前になっているが、冬期に栗子峠を越えられるようになったのは、現在のルートになってからの30年ほど。除雪や凍結防止にあたっている人たちの努力もさることながら、ドライバーの不注意などで無駄にしないよう気をつけて運転しないとダメだね。

冬の栗子道路~安全に走るために~

2004年12月16日

暖冬で外出者増&漫然運転 2週間で死亡事故10件 県警が警鐘

2週間で交通死亡事故10件 県警が警鐘「外出者多く、漫然運転も」 /山形(毎日新聞)

例年なら雪が積もってもおかしくないこの時期。11月下旬から12月上旬にかけて、昨年を上回るペースで死亡事故が発生しているという。暖冬の影響で、この時期になっても歩行者が減らず、運転する側も温暖な気候で緩みがちということらしい。

確かに記事を見ると、事故といっても昨年と傾向が異なっているのは読み取れる。冬の事故は怖い、というのは誰もが知っていることだけれど、暖かい冬は暖かい冬で怖い事故を連れてくるらしい。

2004年12月17日

市町村別の飲酒運転摘発、ワースト1は山辺・優秀なのは三川

市町村別の飲酒運転摘発、ワースト1は山辺(山形新聞)
今年1月から10月末までに、飲酒運転で摘発された人数をもとに、「免許持ち1万人あたりの摘発者数」をランキング形式で発表した。それによると、ワースト3は
・42位:山形市(20.5人)
・43位:真室川町(21.8人)
・44位:山辺町(20.5人)
だって。ちなみに県平均は14.84人。多いのか少ないのかわからないけど。

逆に優秀なのは
・1位:三川町(3.9人)
・2位:温海町(5.1人)
・3位:鮭川村(8.8人)
記事に一覧表が載っているけど、これは結構面白い。傾向が見えそうでさっぱり見えないのがいい。昨年ワースト1だった中山町がワースト4位に改善した代わりに、ワースト2だった山辺町が逆転。村山のあたりは飲酒運転の恐ろしさが浸透していないのかな。代行業がいちばん多そうな気がするけどなあ。真室川が悪いというのも不思議。新庄(12.4人)や金山(11.9人)は平均以下なんだけど。

逆に庄内南部は優秀ですね。櫛引がなぜか19.8人というのを除けば、三川・温海の他にも鶴岡(9.6人)、朝日村(11.0人)など。理由?飲酒運転に対する意識の問題なのか、飲んだ人間に対する周りの環境の違いなのか、わからないけど。温海町で飲酒運転したら、摘発される前に海に飛び込みそうな気がするなあ。

なお、記事によれば、摘発者の4割が20代で、また4割の人が週末に捕まっていて、サービス業の人が1/3強を占めていたそうです。何か忘年会の話の種に使えそうです。当然、飲んだ後は運転しないように。

2004年12月20日

事故多発地帯をカラー舗装 ~ 「デンジャー・ゾーン」を設定へ

事故多発地帯をカラー舗装-県内で導入検討(山形新聞)

記事より
> 県内で交通事故が多発している地点の周辺道路をカラー舗装し、
> ドライバーの注意を促して事故防止を図る「デンジャーゾーン(危険地帯)舗装」(仮称)の
> 導入を目指し、
笑った。まず「デンジャーゾーン」という名前に笑う。イラクのスンニ・トライアングルような危険地帯を思い浮かべたのは私だけだろうか。そうだろうな。

さて、残念なことに、抜本的な対策を講じることが難しく(それは、金銭的な理由もあるだろうし、空間的な理由もあるが)、事故が多発するポイントというのは、けっこう多くある。中には、警察署がそういった場所を地図に落とし配布している例や、立て看板などで注意を促しているところもある。
しかし多くのドライバーにとっては、「そこを通過するのは一瞬」という考えや、初めて通る車もある。

そういったエリアに、カラー舗装という目に見える形で警告するのは、面白い試みだと思う。ドライバーがやがてそれになれてしまうのではないかという不安と、雪はどうするんだという問題は残るのだけど。

2004年12月24日

三川バイパス効果大 鶴岡-酒田間 冬期で30分短縮 開通1年調査

三川バイパス効果大 鶴岡-酒田間 冬期で30分短縮 開通1年調査(今日の庄内)

なるほど、確かに三川バイパスはバイパスとしての価値はかなり高い。庄内の二大都市をほぼ最短距離で抜けるため、赤川沿いに走る旧道をよそに田園地帯を縦走する。1万8,000台うち、何割の車が三川ジャスコに行って帰ってきているだけなのかわからないが、そういった地域経済の点でも役割は大きいのではないだろうか。もちろん、一般的に言われている郊外大店舗による功罪が、三川にもあてはまるのだけど。

さて、ここで気になるのが、さらに並行している山形道の鶴岡IC~庄内空港IC~酒田ICの区間交通量。やはりというかなんというか、この調査とほぼ同時期(10月11月)の対前年交通量はほとんど変わっていないらしい。

まあ大枠として「高速道路」と「国道」というのは並行していても役割分担が既になされている場合が多いから、全体交通量が変わっていなければ、そうそう影響はしてこないものかもね。もっとも、これからの高速道路というのは、そういう近距離利用者にもメリットを示してくれないと、辛いものがあるんじゃないかと思うけど。

2005年02月18日

国土交通省が、R47通行止めの状況をWebで報告

平成17年2月1日 大雪による国道47号全面通行止め状況(国交省山形河川国道事務所)

1月31日から2月1日にかけて、県内は大雪に見舞われた。戸沢村古口で、昭和55年に観測を開始して以来最大となる日降雪深110cmを記録するほどの降雪だった。このうち、最上と庄内を結ぶ生命線であるR47が約16時間にわたって、全面通行止めになった。
このたび国土交通省山形河川国道事務所が、通行止めの状況などについて、Web上で報告を行った。

国交省の奮闘っぷりは上のWebを見てください。確かにすごい雪だったようです。立ち往生する大型車もあちこちにいたようです。国交省の皆さん、お疲れさまでした。

って、なるわけないだろ。


復旧して間もない2月3日の山形新聞にこんな記事が載った。「国交省新庄出張所が除雪業者に適切指示せず-国道通行止め」
その記事によれば、
> 国道を管理している国土交通省新庄国道維持出張所(石川栄一所長)が、
> 除雪委託業者に適切な指示を出していなかったことが分かった。
> 業者は警察などからの指摘で初めて出動しており、
> 同出張所の対応の甘さを露呈した形となった。
> 通常、路面の積雪が5-10センチになると、同出張所が戸沢村にある除雪ステーションに
> 除雪命令を出し、ステーションに待機している業者が作業を開始する。
>
> 出張所の職員は、大きな事故などがない限り、夜間対応やパトロールを行うことはないという。
> 31日は大雪警報が出され、激しい降雪があったが、すぐ集まって対応策を講じず、
> 石川所長が同午後10時ごろ、ステーションに常駐する業者に
> 「早めに除雪してほしい」と連絡しただけで、明確な出動時間やパトロールの指示を出さなかった。

あのなあ。

ちなみに、冒頭でリンクした先の報告によれば、
> 記録的な降雪により、一般国道47号(新庄市~酒田市間)においては、
> 夜間除雪作業を実施したにもかかわらず、降雪量が記録的であったことから
> 大型車の通行不能車による交通障害が断続的に発生し、(以下略)
と。間違ってはいないだろうけど(記録的降雪だったようだし、遅れてでも作業はしたんだろうし)、全部が全部天気のせいにするのは、いかがなものだろうね。

報告の最後に
> なお、長時間にわたった全面通行止めの詳細な状況については、
> 改善すべき点も含めて、検証してまいります。
とあるので、検証をぜひお願いします。

2005年02月26日

新庄古口道路、環境影響評価書がまとまる

国道47号新庄古口道路の着工準備が完了(山形新聞)
一般国道47号新庄古口道路~環境影響評価書の縦覧について~(国土交通省山形河川国道事務所)
新庄古口道路(国土交通所山形河川国道事務所)

というわけで、これに基づき新庄古口道路は測量や用地買収、工事に入っていくことになる。環境アセスメントの手続きって思っていたよりも複雑、かつ長期にわたるものなんだな。しかし、一度破壊された生態系や自然、景観を取り戻すには、もっと複雑だし時間のかかるもの。

なお、環境アセスメントって何?環境影響評価書って何?という人は以下を参考に。
環境アセスメントガイド(環境影響評価情報支援ネットワーク)

2005年03月09日

第28回 東北地方道路写真コンテスト

第28回 東北地方道路写真コンテスト

東北六県と仙台市、国土交通省、日本道路公団で構成される東北地方道路広報連絡会議による「東北地方道路写真コンテスト」が今年も開催されます。「東北の道路」という超アバウトなテーマのもと、小中学生・高校生・一般の3部門に分かれて募集されます。

デジカメでも参加可能ということで、けっこうハードルは低めかも。「道」っていうと、風景写真の中に溶け込む生活道路や農道のイメージだけど、「道路」ってなると人工物っぽくって意識しすぎちゃうかもしれないね。

応募を考えている人は、上のリンク先からどうぞ。4月1日から募集開始で、5月31日まで。なお、一般の部で最優秀作品賞に選ばれると、賞状・楯のほか賞金10万円がもらえます。これが10万円分のハイカだったりするとかなりシュールなのですが。

2005年03月23日

尾花沢新庄道路に、道の駅併設のPA設置へ

道の駅とPA併設へ-尾花沢新庄道の芦沢休憩施設(山形新聞)

毒沢~野黒沢間の尾花沢新庄道路は、現在のR13の北東側を走るそうなので、両方から入れる施設を作るとなると、芦沢の誇線橋あたりから福原の郵便局あたりまでの間かな。
マピオン地図

尾花沢新庄道路のルートと、R13の位置関係から勝手に想像する話なのだけど、東北中央道ルートの中で、初めて本格化したPA施設の話だし、よいことなのではなかろうか。危惧すべき点もいくつかありそうだ。尾花沢市はもう少し他にすることがあるんじゃないかとふと思うのが一つ。また、芦沢周辺のR13の狭い対面通行から道の駅へのアクセス道路をどうやって作るのか、完成後、車の流れはどうなるのか。特に、北行きの車が道の駅に入るために右折する際に渋滞が発生するんじゃないかと、行政も当然念頭においているであろう心配をしてみる。ただでさえR13はひっきりなしだもの、右折車が連なったら渋滞は必至。路肩を通るスペースもないもんね。

両施設は06年度中に完成予定とのこと。おっと、野黒沢までの開通に間に合うかもしれないね。

2005年03月26日

国交省・東北地方整備局と北陸地方整備局が予算概要発表

国交省東北地方整備局と北陸地方整備局が予算概要発表(山形新聞)

なんか、最上の道路の充実っぷりがやばいですね。
R47バイパス新庄古口道路(地域高規格道路)と、R13バイパス尾花沢新庄道路(一般国道自動車専用道路)は期待大だけど、主寝坂道路はどうだろう。そして、尾花沢新庄道路って、全通した後有料にしたらガクンと交通量が減ってしまうような気がするぞ。

北陸地方整備局も絡んでいるってのが驚いたね、しかし。

2005年03月31日

月山夏スキー場のオープン前に、道路除雪大詰め

月山夏スキー場のオープン前に、道路除雪大詰め(山形新聞)

月山スキー場名物「雪の大回廊」が、どうやら今年はとんでもない高さになりそうです。あれはしかし、除雪するほうもよく道を外さないなと感心する。スキー場のオープンは来月10日。例年どおりであれば夏まで営業されます。

2005年04月01日

寒河江市内のR112、高屋~皿沼間が4車線化され利用開始

国道112号高屋-皿沼間が4車線化、利用開始・寒河江(山形新聞)

記事にもあるけど、最大のボトルネックになっているのは最上川の長崎大橋。ここの渋滞が解消されれば、ずっと使いやすくなるはず。まあ、完成しちゃったら、寒河江ICを使う人がガクンと減るような気がしなくもないんだけどね。

県内の駐車禁止区間が半分に

駐車禁止区間が半分に(読売新聞)

山形県警が、県内の国道・県道の駐車禁止区間を抜本的に見直し、その結果駐車禁止区間の延長が、半減したという話。確かに、「ここに駐車する車なんていねえよ」という所や、「ここに駐車してもあまり困らない」というような場所はあったような気がする。郊外の道路って路肩の広いところが多いしね。ま、そんな郊外の道路では、そういうのを気にして走ってないけどね。

これによって、県内の国道総延長の約6割に設定されていた駐車禁止は約3割に、同じく県道の3割にあったものが15%にそれぞれ半減した。もっとも、上に書いたように「そもそも設定に疑問な郊外の道路を指定から外した」というだけのものなので、市街地ではほとんど変わっていないと思う。
県警は、これによって市街地での取締りを集中して取り組みたいと言っているけど、そんなの前からでもできたでしょうに。郊外の道路で駐禁切ってるのなんて見たことないですよ。

2005年04月03日

西吾妻スカイバレーの除雪作業、始まる

西吾妻スカイバレー:除雪作業、始まる /山形(毎日新聞)

県内各所の県境峠越えの中でも急勾配と急カーブの続く西吾妻スカイバレー。ここの除雪は大変だろうなあ。ふと思ったんだが、やっぱり福島県側は福島県が除雪してるのかな。
なお、開通はゴールデンウィーク頃になってしまうとのこと。

2005年04月17日

県総合交通安全センター&アクセス県道が完成

県総合交通安全センターが完成~天童市高擶(山形新聞)

立谷川沿いの県運転免許センターが廃止され、新たに県総合交通安全センターに移転するそうです。
旧免許センターは4/28に最後の業務を行い、5/2からは新しい総合交通安全センターで業務が再開されるとのこと。

しかし、記事の写真を見ると、とにかく大きいな。今の場所のものがボロいだけに、差が歴然としている。もっとも、そんなたいそうなものを作る必要があるのかどうかという話はあるけど。
ちなみに、
総合交通安全センターの開業について
を見ると、免許更新作業(というか、普通の人にとってこの施設を利用する目的は、筆記試験かこれしかないのだが)がずいぶんしやすくなるみたい。
まず平日の更新受付時間が拡大される。また、これまで休日に申請すると、後日警察署で受け取るか郵送を待つしかなかったのだが、即日交付に切り替わる。ん?急に即日交付が可能になった理由ってなんだ。ま、便利になるからいいけど。

これにあわせて、山形市内方面から北に伸びてくる県道山形羽入線、国道13号線から伸びてくる県道天道寒河江線の両道も開通した。両道ともこれまでの県道のバイパス的役割が大きく、田園地帯を直線で貫くいい道だ。山形羽入線なんか、下手すると隣の東北中央道よりも走りやすいかもしれないな。

施設も新しいし、アクセス道路も新しいとあって、手元の地図ではどこにあるのかわからんぞ。
遠方からの人は、国道13号線から天道寒河江線を使っていくのがいいと思う。これまでの免許センターに行くときに曲がる交差点(免許センター入口)を、これまでと逆方向に曲がって西に向かえばOKということで。バスはどうなるんだろ。前と違って、新しい交通安全センター周辺には何も無いからバス通るのかなあ。通らないと若者が試験受けに行くのが相当大変なわけだが。

2005年04月21日

「東北「道の駅」スタンプラリー2005」が23日からスタート

「東北「道の駅」スタンプラリー2005」を開催します(東北道の駅)

東北6県で115ヶ所もある道の駅。いったい誰が完走するんだと思ったら、前回は同僚が見事に達成してしまった。どんな職場なんだか。私は「やまがた温泉ラリー44」のレベルでお手上げだ。

なお、全部回らなくても、一定の条件を満たせば抽選で各賞がもらえるとのこと。それでも、努力賞にしたって、最低20ヶ所回らないといけないのか...。がんばれ、超がんばれ。

2005年04月22日

夜間通行止めめぐり地元と県が初協議 西川町の県道月山志津線

夜間通行止めめぐり地元と県が初協議-県道月山志津線(山形新聞)

冬は雪がすごすぎて道路がふさがり、春になってからようやく開業するスキー場、というほかに類を見ない月山スキー場だが、今年は「5月になっても『凍結の危険があるので』」ということで注目を集めそうだ。

正味な話、あれだけ雪が残っていて、しかもこの時期独特の寒暖の激しさもあるから、昼融解・夜凍結というシナリオは描けなくもない。
そういった意味では、事故を未然に防ぐという県の言い分もわからなくはない。とはいえ、春スキーの客にとっては最大のかきいれ時だし、唯一の交通手段なのだから、ここを通行止めされるのは痛い。例えば仙台の人が、金曜の退勤後に姥沢のロッヂを目指すとして、志津温泉を通る頃には通行止めだ。山形からだって、支度が終わってなかったり、出発が遅れればアウトになる可能性がある。
おまけに7時から早朝営業ってのをやるらしいんだが、志津温泉に泊まっている人は、その時間まで通行止め区間の手前で足止めを食う。
もっとも、それで影響を受ける人というのは、地元が言うほど多いのかという疑問はあるのだが、落としどころが難しそうだ。たぶん、ホントに凍ることあるだろうし。

厄介なのが、昨年までは通行止めと言いつつもフリーの状態だったということだ。県にしてみれば「もともと通行止めだったじゃん」という話。地元にしてみれば、「じゃあ危険を放置してきたのか」「去年まで何もおきなかったじゃないか」という、お互いに分が悪い状況。

行くとしても日帰りしかないので、どっちでもいいのですが(おい)、もうちょっといいニュースで志津や月山の話が広まればいいんだけどね。

蔵王エコーラインが半年ぶりに開通 蔵王観光のシーズンスタート

蔵王エコーライン:半年ぶり開通 本格的観光シーズン到来(毎日新聞)

へえ、あそこ県道だったんだ。
あそこを抜けて遠刈田に行ったりすることもなく、また癪なことにいわゆる「蔵王のお釜」は宮城県側にあるので、あまり利用しないのだけど。
むしろ、「半年ぶり開通」ということは、差引すると半年しか通れない道路ということ。改めて山形県を囲む山々の厳しさを見た気がします。

なお、山開きが行われたとはいえ、標高の高いところはしばらく寒いです。ましてガスった日には、下界と同じ服装では車から出られませんのでお気をつけて。

出羽三山と道路

かつて、今は亡きうちのじい様に「出羽三山って何?」と聞いたら「羽黒山・双葉山・前田山」と答えて、学校で大恥をかいた記憶があるが、言うまでも無く「月山・羽黒山・湯殿山」のことである。

という前フリはさておき、同僚から小粋なクイズを出されたのでメモがてら書いておく。

月山道路・羽黒山道路・湯殿山道路という、出羽三山の名前を冠した道路の中で、
Q1:有料道路でないのはどれ?
Q2:冬期間閉鎖されるのはどれ?
Q3:国道と接続していないのはどれ?

というもの。ぶっちゃけ、1つ間違えた。

A1:月山道路(そもそも湯殿山道路は、「湯殿山有料道路」が正式名称)
A2:湯殿山道路(11月~4月は通行止め)
A3:羽黒山道路(月山道路・湯殿山道路は、R112に接続。月山道路自体がR112自専道の通称だし)

2005年04月24日

開通式の30分後もう閉鎖 蔵王エコーライン

開通式の30分後もう閉鎖蔵王エコーライン(朝日新聞)

相手が天気とは言え、笑える。

海開き→冷夏
山開き→土砂崩れ
みたいなものか。

2005年04月27日

ようやく春、西吾妻スカイバレーが開通

ようやく春、西吾妻スカイバレーが開通(山形新聞)

西吾妻スカイバレーの除雪作業、始まる」から3週間あまり、ようやく西吾妻スカイバレーが開通です。大峠道路のおかげですっかり陰が薄い山岳ルートだけど、春から夏にかけて、人出があるんだろうな。

昼は眺望を楽しむ人たちで。夜は峠を攻める人たちで。

> 今年は雪が多く、路肩で雪崩が発生している個所もあり、一部片側交互通行になっている。
これはすごいなと思ったけど。逆に言えば、暖かくなるこの先しばらくは、注意が必要ってことだよな。同じく、雪が溶けて夜間に凍る恐れがあるのでこちらも注意だ。おかげで、来月15日までは夜間通行止めとのこと。大峠道路をご利用ください。

2005年04月28日

県道月山志津線、夜間通行止め解除に

月山の県道 きょう規制解除(読売新聞)

つい先週、「夜間通行止めめぐり地元と県が初協議 西川町の県道月山志津線」というのを書いたが、先の記事にもあったように早期に決着をみた。

安全を確保したい県と、通行を確保したい地元のせめぎあいの結果、
・地元住民が夜間に3回巡回する。
・凍結時は、県が速やかに通行止めにする。
・県も巡回を強化し、雪崩などが予想される場合も通行止めにする。
などで合意したとのこと。「安全はタダじゃない」じゃないけれど、道路も本来タダではないのですよ。それは公道全てに言えることで、これもある種受益者負担ってことなんだろうね。3回も見回りする労力を注ぐほど交通量があるんだろうか、「24時間通行可」を守る必要があるんだろうか、有料道路における公共性と採算性の問題に通じるところがある気がしてならない。

2005年05月19日

県道酒田松山線旧道導く標識1年書き換えず

県道酒田松山線旧道導く標識1年書き換えず(朝日新聞)

記事のサブインデックス「この道はどこへ行く道」というのもいいんだか悪いんだか微妙だ。
何しろ、旧道とは言え酒田へは通じるのだから。

ちょっと場所がわかりにくいので、地図を載せてみる。平成16年の6月に開通した新しい道路なので、まだマピオンなどには載っていない。やってはいけないことだが、砂越バイパスを勝手に赤線で加筆してみた。問題の標識がある場所が、十字のポイントになる。

平田町大字砂越附近

この砂越バイパスによって、県道がJR羽越本線をオーバークロスする際のボトルネックを解消する効果が期待できるのは間違いない。写真で見る限り、かなりいい道路だ。
主要地方道 酒田松山線「砂越バイパス」開通(山形県庄内総合支庁)

一般的には、開通と同時に周辺の案内標識も直すべきもの。砂越バイパスの例では、酒田側では直接旧道から分岐する形なのだが、平田側ではちょっと外れた場所までの開通になっていることから、これは当然案内標識のことも考えねばならないはずでしょう。現地を見ていないからなんとも言えないけれど、酒田側から砂越バイパスを抜けてきて、町道にタッチする手前にはきっと、「←遊佐 →平田・松山・R47」みたいな案内標識を作ったはず。そのときの発注に含められなかったのかなあ。件の交差点の改修工事に含めるよりもよっぽど効率的だったと思う。はからずも、案内標識ひとつで、交通量が増えたり減ったりするといういい例になったわけだ。

それにしても、あれを直すのに10万円というのは高いんだろうか安いんだろうか。

2005年05月21日

中心街100円循環バス1日乗車券 発売1ヶ月で売上は30枚

売上たった30枚 山形「循環バス」フリー券1カ月(産経新聞)

1ヶ月前の「山形市内循環バス1日乗車券を300円で発売」というのを書いたが、心配したことがそのまま出ていて、あちゃあという感じ。

> フリー乗車券の販売を代行する山交バス案内センターは
> 「買い物で利用する人は、三回以上乗車する必要がないので売れていない」という。

そりゃそうだろ。そもそも1日乗車券なんていうものは、明らかに非定期利用者が対象と相場が決まっている。もっとも、100円で売り出せば話は別だろうけど。
記者発表がGWの1週間前だったから、連休期間中の売上が一日一ケタというのも大目に見てもよさそうな気がするが、夏コケたら考え直した方がいいと思う。

2005年05月31日

R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募

国道4カ所の事故多発地区をカラー舗装-名称や色を公募(山形新聞)
「デンジャーゾーン舗装(仮称)」の試行実施について(国土交通省・山形河川国道事務所)

以前、「事故多発地帯をカラー舗装 ~ 「デンジャー・ゾーン」を設定へ」というエントリーでも取り上げた「デンジャーゾーン」がついに動き始めましたよ。これで、どんな名称が飛び出してくるかが非常に楽しみだね。「魔の~」とか「死の~」とかいかめしいのがついたらどうしようなどと、無駄に心配してしまうぞ。

そういや、雪はどうするんだという心配を前にしたが、R13やR112ならしっかり除雪するだろうから問題ないな。むしろ、毎年カラー舗装する必要がありそうな気がする。それ以前に、雪道全てが「デンジャーゾーン」なわけだが。

山新の記事や国交省のページを見てもいまいち場所がわからない人にためにリンク。ていうか、半角カナなんて使うなよ、国交省!
・R13新庄市山屋:山形クボタの交差点
・R112西川町海味:JAさがえ西村山西川支所附近
・R112鶴岡市宝田:このへん
・R112鶴岡市大字茅原草見鶴:このへん

2005年06月07日

ガードレール金属片問題 県内では89枚に

新たに52カ所、総数89枚に-ガードレール金属片問題(山形新聞)

私が体調を崩している間に、全国各地でとんでもない騒ぎになったガードレールの金属片問題。「誰が?」「何のために?」などと全国紙でも大騒ぎしている中、非常に無粋な扱いをするが、人為的にどうこうというものではなく、車などが衝突した際に剥離したものだと思う。朝日新聞は、天声人語欄まで使って「地域によって見つかる個数がバラバラなのはなぜか?」などとアホを晒しているが、都市部と地方とではガードレールの延長が段違いということと、道路構造(とりわけ車線数・中央分離帯・路肩の長さが影響すると思う。後述するけど)、交通量を鑑みれば、差が出てくるのは当然だと思う。

さて、「車などが衝突した際に剥離したものだと思う」と書いたが、理由は以下のとおり。

・そもそも人為的にあの数を全国で設置するには、地下組織でもない限り無理。
・ガードレールは、進行方向の手前が上になるように(つまり、車道側から見ると左が上になるように)重なっているから、金属片が結合部に入るには、車の進行方向の逆から差し込まないとダメ。(ボルトに挟まるんだったら、進行方向からでも可能だが)
・ひっかかって剥離すると、あのような三角形の剥がれ方をする。(試しに、ヨーグルトとかを買ってきて、正規の開け口以外のところから強引に開けようとしてみてほしい。しかも開け損ねてほしい。きっと、先がとがった三角形の剥がれ方をするから)
もちろん、人為的にされたものや、車の衝突以外でできたものもあると思うが、そうそう無いんじゃないかな。

テレビや新聞の報道を見る限り、道路に対して垂直あるいは進行方向の逆に飛び出している形が多かったように思える。反対方向からガードレールに突っ込んで行った車(接触の度合は軽いものだと思う。擦った、ひっかけた程度。)のボディの一部が、ガードレールの隙間にひっかかり剥離したものと考えるのが妥当じゃなかろうか。

そう考えると、反対方向からの車がつっこんでくる危険の高い道路、すなわち中央分離帯が無かったり、車線数が少なかったり、あるいは路肩が非常に少なかったりする道路ほど、発見される数が多くなっているんじゃないだろうか。いまのところ高速道路での発見が非常に少ないのは、(もちろん人為的ないたずらが原因だとしたら、高速道路に入れないからというのもありうるけど)構造上そうした事故がめったに起こらないからだと思う。

とりあえず、発生原因について考えてみた。これと道路の瑕疵に関するお話はまた別の機会にでも。

2005年06月21日

ガードレールの金属片 大半が車体の一部 県警調べ

ガードレール金属片:大半、車の一部--県警の調べで分かる /山形(毎日新聞)

ああ、やっぱりか。そんな感じだけど。
先日、ガードレールの状況が地域によって違うのだから、地域によって見つかる数が違って当然、というようなことを書いたけど、よくよく考えたらそれもおかしい。ガードレールというものは、車道の外を「ガード」する「レール」なのだから、保守点検はこまめにやってしかるべきだ。なのに、ぼこぼこと「謎の金属片」が見つかってくるのは、「ちゃんと見て回っているの?」という話にもなる。

> 県警交通指導課課は「ガードレールへの接触など軽微な自損事故の場合、
> 多くは警察署への届け出がないのが実情」とした上で、
> 「数年にわたって蓄積されたものが見落とされ続け、一度に発見されたのでは」と推測している。
淡々と言ってるけど、「見落とされ続け」ってかなりカッコ悪いですよ。

それにしても、さすが全国ネットのマスコミはもうこの話題に触れなくなったね。

2005年06月29日

地下道の安全確保へ、国など4者の協議会設立 酒田

地下道の安全確保へ、国など4者が協議会設立・酒田(山形新聞)

昔は、「地下道怖い」と言ったら、暗くてちょっとじめっとした雰囲気を指していたのだけど、今や「何がどこから出てくるかわからない」っていう怖さだもんな。
とはいえ、山形市内の鉄砲町交差点の地下道みたいな意味不明な使い方をされるとどうしょうもないぞ。市民を交えて、まともな利活用の方法を探ってほしいものです。地上を横断すると危ないから作るはずなんだから、地下道ってのは。

2005年07月02日

米沢-喜多方を結ぶバス「レインボーライナー」号が今日から運行開始

レインボーライナー:ルートバス、米沢駅と喜多方結ぶ--きょうから運行開始 /山形(毎日新聞)

7月から11月中旬までの土日祝日と8月の繁忙期に1日2往復するらしい。記事によれば「広域観光の促進を図るのが狙い」とあるが、米沢と会津ですか...。
南東北、もっと言えば会津や置賜から1時間圏内程度の人間なら、行程も組みやすくなって観光の幅も広がるような気がするが、どうしても置賜と会津って「県境は接しているけれど」程度の感覚だなあ。距離は近いけれど観光ルートとして確立されてない気がする。

でも、見てみたらバスでも1時間ちょっとなんだね。おまけに、米沢側なら小野川温泉、喜多方側は喜多の郷や熱塩加納の熱塩温泉なんかも経由するみたい。1時間ちょっと距離に観光ポイントや宿泊ポイントがあると、案外好評かもしれないね。置賜にしてみれば、これまで東京からの人を呼ぶのに「米沢・山形」っていう観光ルートのほかに、「米沢・会津」っていうのも加わる利点がある。だって、真夏の山形の観光スポットって何よ?花笠祭り?紅花畑?それともクソ暑い中、山寺の階段を登れってか?
また、会津にしてみても、これまで磐越西線・磐越道のように、新潟あるいは郡山からの観光ルートしかなかったため、(JR東日本のSLにしても)割と「通過される」ことが多かったように思える。米沢というわりと中途半端な距離の観光地とつながったことで、これは結構選択肢が広がったんじゃないかな。

会津バス
山形県観光物産協会 福島県あいづデスティネーションキャンペーン連携企画
喜多方市 まるごと体験喜多方

2005年07月10日

県警が交通管制センターのコンピューターを更新へ

県警が交通管制センターのコンピューターを更新へ(山形新聞)

記事読んでびっくりしたのは、こともあろうに、メインコンピュータが
> 1988(昭和63)年度の前回更新から17年が経過しており、特に老朽化が著しい。
> メーカーが既に部品製造を中止しており、仮に故障が発生した場合、
> 県内各地の信号機制御が不能に陥り、
> 県民生活に重大な支障を来す恐れがあるため更新することにした。

ということ。
ボケが。ムーアの法則を引っ張ってくる以前の話で、ちょっと「もったいない精神」がいきすぎなんじゃないか。県内交通の中枢と言ってもいい場所で、17年前のものが現役で活躍中というのはおみそれいる。余計なものにお金をかけず、こういうことにさっさと投じないってこった。

ちなみに、こうしたコンピュータ関連の切り替えや、約30ヶ所の信号機改良を併せて3億円余りの予算がついているとのこと。高いのか安いのかわからん。

2005年07月24日

名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了

危険な道路色分け(朝日新聞)

以前、書いた「R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募」の続報だ。

前回書いたときは、ゾーンの名称を公募することや、路面の舗装色についても意見を募集するということになっていたが、大方の予想通り、「デンジャーゾーン」に決定した。色もベンガラとはオーソドックスだな。
あまりに普通の結果なんですけど、本当に応募があったのかね。とにかく8月上旬までには、4ヶ所とも舗装が終わるとのこと。効果はあるんだろうか。

2005年08月01日

「デンジャーゾーン」のカラー舗装、まず西川で完成

事故多発の「デンジャーゾーン」にカラー舗装・西川(山形新聞)

これまた「名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了」の続報。4ヶ所のうち西川で舗装や標識の工事が終わったそうですよ。

そして、下の写真を見て、今さらながら言ってしまうと、         危険っぽさが伝わりにくいな。
山形新聞の写真

国道13号・新庄北道路4.7キロが着工

国道13号・新庄北道路4.7キロが着工(山形新聞)

イメージとしては、尾花沢新庄道路が新庄IC(R47新庄南バイパスとの交点)から新庄市街の西端を北に伸びていく感じだろうか。
というか、新聞の地図を見る限り、R47は頭上を通過してしまうようだし、R458もスルーするようなので、極端なことを言ってしまえば、新庄市街からこの道路にアクセスするのが厳しい気がする。しかも終点の場所がまた微妙すぎる。ここからR13に戻る手間を考えると、新庄ICからR13を我慢して北上しても変わらないんじゃないかな。

この新庄北道路は、尾花沢新庄道路と同じでいわゆる「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」というやつ。ゆくゆくは東北中央道の一部としてネットワークを作るから、新庄北道路の北端が微妙すぎる位置にあっても、ネットワーク完成時を考えればしょうがないのかな。とはいえ、新庄北IC(かってに命名)から先は、主寝坂道路までの区間が予定路線になっているから、はっきり言ってめどがたっていない状況なんだよね。大丈夫かな。新庄北道路が概成するころにはそこらへんの見通しも立つようになっているのかな。そのころ、その道路が必要かどうかはわからないけどね。

2005年10月12日

「デンジャーゾーン」は有効なのか

これまで、
事故多発地帯をカラー舗装 ~ 「デンジャー・ゾーン」を設定へ
R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募
名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了
「デンジャーゾーン」のカラー舗装、まず西川で完成
と書いてきた、県内4ヶ所の国道に設定された「デンジャーゾーン」の有効性を問うてみたい。えらそうなことを書いてみたが、ド素人が何をできるんだろう。

まず、去る9月27日に西川町のデンジャーゾーンに行ったときの写真を見てみよう。周囲への注意が散漫になりがちで、しかも視界も悪くなりかける夕暮れ時を狙って行った。このへんまでは、かなり上出来な展開だが、デジカメの電池がなくなってしまい、やむなく携帯電話のカメラでの撮影だ。

西川町R112のデンジャーゾーン(09/27撮影)

写真を見ると明かりが足りていないのが明白で、ぶっちゃけたところ何の写真だかわからない。でも、はっきり言ってこの時間帯だとカラー舗装なんだか夕日の照り返しなんだかわかんないんですよ、実際。現地に立ってみて思ったのは、この舗装の意味が伝わるのかなといったところ。もっとも、ドライバーに意識させなくても注意喚起し、結果として事故が防げば効果はあるってことなんだけどね。

と、ここで、国土交通省の記者発表資料を見てみよう。
「デンジャーゾーン舗装」導入による交通挙動の変化について 指定最高速度遵守車輌割合が約1.6~1.8倍増加。 平均走行速度が約1割低下。交通事故発生0件。(国土交通省山形河川国道事務所)
タイトル長すぎだよ。というのはさておき、一定の効果があったという内容。設置から2ヶ月の間、人身・死亡事故の発生もないという。へえ。

中身を詳しく読んでみたけど、なんでこういう効果出たんだろう、と逆に興味が湧くような結果だね。これははたしてデンジャーゾーン設置の効果なんだろうか。西川の歩道に立ってみて、「これ、50km/hで走ってたら横の看板の文字なんて識別できないな」と思った身としては、やっぱり信じられないんだけど。無意識の効果ってやつなのかなあ。

2005年10月20日

寒河江国道維持出張所が除雪車出動式

10月21日(金)に除雪車出動式を開催します ~寒河江国道維持出張所 除雪車出動式のお知らせ~(国土交通省山形河川国道事務所・記者発表)

去年の「各地に届く冬の便り」によると、月山道路の両側で18・19日にやっていたのだけど、今年も21日に除雪車の出動式が開催されます。平野部にいると実感ゼロだけど、冬の足音を感じますね。山越えされる方はご注意を。って、まだ降らないだろうけどさ。

月山道路の多重事故 毎日新聞「取材ノートから」

取材ノートから:今月5日、鶴岡市田麦俣の国道112号で・・・(毎日新聞)

田麦俣が鶴岡市っていうのも変な感覚だよね。という話ではない。
> 事故はいつどこで、誰の身に降りかかるかわからない。
以下の文は、当たり前といえば当たり前のことなのだけど、事故の恐ろしさとともに事故が常に隣り合わせであることを思い出させる。改めて身にしみてしまった。謹んでご冥福をお祈りします。

2005年11月01日

新主寝坂トンネルで防災訓練

国道13号の新主寝坂トンネルで訓練(読売新聞)

5日に部分開通予定の国道13号線・主寝坂道路での防災訓練。
> トンネル内で中央線を越えて対向の乗用車と正面衝突した想定で実施された。
新道路も対面通行は変わらないとのことで、これは充分に想定される事故。トンネル内って思っている以上にスピードが出やすいし、まず何より事故がおきなければいいなと思います。

5日はちょっと行ってみようかな。カミさん次第だけど。

2005年11月05日

13号線にコンビニ空白地帯が発生

さあ困った。とはいえ、私の「困った」なんてたかだか知れてるけど。
13号線を山形市から上り方面に、つまり米沢市方面に車を走らせていると、上山市と南陽市のちょうど境のあたりで左手にコンビニがあったのを覚えている人はいるだろうか。ほんの数週間前まであった、この「ファミリーマート上山金神林店」が廃業したことで、これは重大な影響を及ぼすのである。

ちなみに、場所があまり思い出せない人のために今現在の写真。更地の写真見せてどうするんだっていう突っ込みはあるが。

上山市方向からコンビニのあった側へ(11/03撮影・上山市方向からコンビニのあった側へ)

逆にコンビニ跡地から13号線上山方面へ(11/03撮影・逆にコンビニ跡地から13号線上山方面へ)

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主寝坂(しゅねざか)道路を通ってみよう

火曜日のエントリー「新主寝坂トンネルで防災訓練」に書いたように、主寝坂道路開通の今日、早速行ってきました。ええ、風呂も散策も行けなかったけどさ。
ちなみに山形新聞の記事はこちら→「国道13号の金山町中田-真室川町及位間が一部開通

その前に、ここでもう一度主寝坂道路についておさらい。
国道13号 東北中央自動車道 主寝坂道路/東北の5年で見えるみちづくり(国交省東北地方整備局・道路部)
主寝坂道路(国交省東北地方整備局・山形河川国道事務所)

さて、早速だけど今日行ってきた現地の写真を交えて、主寝坂道路を紹介することにする。

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2005年11月10日

スカイバレーで積雪、冬季通行止めに突入

スカイバレーが積雪で通行止め(朝日新聞)

ここ数日いきなり寒くなったなとは思っていたけど、こういう話を耳にすると、急に冬が近く感じられるね。というわけで、さっそくなのだけど、スカイバレーの米沢側に行ってみた。

米沢市街から、県道2号線をひたすらに南下、一刀彫りの笹野を抜けてどんどん山を目指すと、白布温泉に至る。それにしても白布温泉街の坂は「冬になったらどうなるんだろう」というのを考えると怖すぎて仕方ない。新高湯温泉に向かう道を左に見送ると、かつて有料道路だったスカイバレーに突入する。さあどこまで行かれるんだろう、とカーブを曲がった瞬間、こんな光景が目に入る。

どう見ても通行止め(11/10撮影)

どう見ても通行止めだ。あまりに急すぎて、しかもあまりに普通にゲートで閉ざされているので拍子抜けだ。あたりまえだけど、積雪があったのは山頂付近だもの、こんな場所では冬季通行止めの感傷すら味わえない。もっとも、これより先で通行止めしてもなんの意味もないんだけどね。
春の開通は例年どおりならゴールデンウィークの前後。また半年あまり道路は眠りにつくのでありました。

村山市林崎・13号線の並木について意見募集

国道13号 村山市大字林崎地内の植栽木の撤去作業を実施します。あなたのご意見をお聞かせ下さい(国土交通省山形河川国道事務所・記者発表)

村山市内の国道13号線で、歩道に植えてあるトウカエデの扱いについて、意見募集をするそうですよ。基本的に撤去するスタンスのようだけど、理由の一番最初にあるのが > トウカエデの生育が悪く、貧弱な印象を与えていること。に笑ってしまいました。撤去理由とかメリットとか見ていると、「じゃあなんで植えたのさ」という疑問すら湧いてくるんですけど。

意見およびアンケートについては、「国道13号村山市大字林崎地内において、植栽木の撤去作業を実施します」(国土交通省山形河川国道事務所)から。アンケートの期間は今月30日まで。

2005年11月24日

路面の「追突注意」で事故減少 山形市の国道13号線

路面への文字表示で事故減少・山形市の国道13号(山形新聞)

思ったいたよりも効果があるもんなんですね。いつも思うんだけど、車がある程度走っている状態だと、文字が視界に入ってくる順番って「意」→「注」→「突」→「追」だよね。そういう意味では効果がいかほどあるのか謎なんだけど。
「何かあるな」っていうのが伝わればいいっていうことなのかなあ。

2005年11月28日

道路緊急ダイヤル#9910、12月からスタート

【道路緊急ダイヤル#9910】を12月1日より、開設(国土交通省東北地方整備局・記者発表)

道路の瑕疵、といえば文系のその手の人が国会賠償法の関係で必ずかじる話。そんな小難しい話はさておき、実際に道路を利用するユーザとしても、道路上の危険物や路面や路肩の損傷なんかは、自分のみを脅かしかねない危険なもの。
12月から、道路の通行に支障となる異状を発見した場合、緊急通報できる短縮番号が開設された。

使い方は至って簡単、固定電話も携帯電話も「#9910」を押せばOK(一部を除く)。そのあとは案内の指示に従えば担当部署に直で通報できるというわけ。ここで言う担当部署というのは、たとえば高速道路なら東北の管制センターだし、直轄国道の国道維持事務所とかになる。

これは以外と便利かもしれないね。一つは、直で通報できるので、「危ないな」と気づいてから対応されるまでが早くなるかもしれないこと。例えば路肩にコンクリブロックが落ちていたとして、自分で気づいてもほったらかしていたら、もしかすると次の日にトラックがはねて自分を直撃するかもしれない。もちろん、それは道路管理者がしっかりするべきなんだけど、自分の使う道を自分の電話で安全にできるならそれにこしたことはない。
もう一つは、「誰がいつ瑕疵を指摘した」というのがはっきりするので、管理者の対応いかんによっては、責任が追求できるというところ。これは、国なんかもかなりしっかりしないといけないんじゃないかな。

とはいえこのシステム、県道などの道路および県管理の国道は対象外。その他注意事項もいくつかあるので(ex.交通事故は警察へ、など)、いちどリンク先のチラシを見てみてください。っていうか、チラシをスキャンしたやつを載せるなよ国土交通省。

2005年12月01日

道路開通予定情報検索から

道路開通予定 情報検索 全国版(国土交通省・道路局)

朝日町の国道287号線和合バイパスが11月27日に開通していたというのも、知らなかったのですが、同じく最上川沿いの村山市の国道347号線長島道路が12月20日に開通予定とのこと。

朝日町のバイパスって明鏡橋のところかな。あそこも新しい道路になっちゃったのか。確かに道幅が狭いので危ない場所ではあったけど、最上川にかかるあの橋の景観がなくなってしまうのは惜しい。新しい橋が今の風景を邪魔するものでなければいいんだけど。近いうちに行ってみようかな。

村山の国道347号線というと、最上川を立て続けに2回渡るあのあたりかな?何かやっていた記憶ってあまりないのだけど。

2005年12月06日

携帯電話の通話用スペース、国道脇に設置へ

もしもしなら 専用駐車帯で(読売新聞)
山形県内で初めて!! 『もしもしピット』15箇所を供用開始します(国交省山形河川国道事務所・記者発表)

こういうのって、道路管理者が作るべきものなのかどうかなあ、と少し思うけど、いい取り組みかも。まず、既存の休憩スペースの利用価値が高まるような気がする。なんとなく、長距離トラックの休憩場所っていうイメージがあるけど、ちょっと止まるだけの利用もしやすくなるね。話を広げれば、これで休憩の数が増えて、居眠り運転などが減ればプラスアルファの効果がありそう。
また、これによって、携帯電話を使ったままの運転が減れば御の字。「ああそうか、こういうスペースがあるんだから、運転しながら使わないでこういうところで止まるか」みたいな。かなり警察サイドに立って考えてみましたよ、はい。ちなみに設置予定の看板は下のような感じ。

案内看板(読売新聞より)

2005年12月07日

県内の交通事故死者、昨年に並ぶ 県外者在住者の割合が激増

県外者犠牲異常ペース-県内の交通事故死者、昨年同数に(山形新聞)

なんと県内での交通事故死者数(77人)のうち、県外者が18人という数字も驚くが、その数が昨年の6倍っていうのがすごいね。一回で多数の死者が出た事故があった記憶も少ない(よく考えたら大勢の犠牲者が出た今年の事故って、県外者が多いけど)ので、それだけ県外者を巻き込んだ事故が続いたということだと思う。

しかも、またどうで仙台市民が多いのだろうと思ったらそうでもないようだし、隣県(秋田・宮城・福島・新潟)の割合も半分ちょいくらいなのね。

県警交通企画課によると、
> 「急激に交流人口が増えたわけではなく、県外者の犠牲が多い原因は現段階では不明。
> 年末は何かと慌ただしい上、路面が凍結して危険性が増すため、一層の注意を呼び掛けていく」
> と話している。
とのこと。

県外の人にとって運転しやすい道であってほしいものです。もっともそれは、誰にとってもそうあるべきなのだけど。

2005年12月15日

「鶴岡北改良」着工へ 20日に起工式

「鶴岡北改良」着工へ 20日に起工式 市街地の交通混雑緩和(荘内日報)

おお、鶴岡の隠れた渋滞名所がこれで解消されるかも。
地図で見ると、新しく道路を作る区間は、そんなに障壁になるようなものはなさそうだね。バイパス整備って、どちらかというと市街地を回避するようなつくりになるけれど、これは逆によくなるのかも。三川バイパスと112号バイパスが一本になるし、112号旧道へのアクセスもよくなるから北から市街地へ行くのが多少便利になるのかな。もっとも、鶴岡駅北側の人たちが三ジャに行きやすくなった、とも言えるんだけどさ。

2006年01月05日

2005年の県内、交通事故死者数は5人増の82人 件数・負傷者は過去最悪

交通死者5人増 昨年の県内(読売新聞)

おやおや。なんとなくそんな気はしていたんだけどやっぱりか。
特筆すべきは、件数や死者数もそうだけど、死者数の半数近くが65歳以上の高齢者だということと、意外にも携帯電話使用中に発生した死亡事故がなかったことかな。

この狭い山形県内、約1時間に1件の交通事故が発生し、約45分に1人が負傷しているという現実。単純に負傷者が全員県民だとすると、県民100人に1人が昨年交通事故で負傷していたことになる。それは多いのか少ないのか。そして、その数は減らせることを忘れちゃいけない。

2006年01月10日

小国のR113で雪崩が発生 40分間通行止め

小国の国道で雪崩40分間通行止め(読売新聞)
大雪:除雪中の事故、相次ぐ 長井などで8人死傷--交通に乱れも /山形(毎日新聞)

怖いね。国道113号線を幅12m×長さ15mの範囲を深さ50cmで埋め尽くす雪崩が襲ったということ。これ、場所がどこだかわからないけど、車が走っていたらと思うと怖いね。そして、時間を見ると午前2時過ぎということで、これもまた不幸中の幸い。
唯一被害を受けた人にとっては時間も仇だったかもね。2時とあっては気が付くのも遅れたかもしれないけど。

それにしても、最近は道の上からいろんなものが落ちてきますね。

2006年01月11日

羽越線代行バスが大遅延 庄内の高校生1,100人が遅刻

JR羽越線、代行バスに遅れ(読売新聞)
新学期多難なスタート代行バス渋滞遅刻続発(朝日新聞)
JR羽越線脱線:代行バス運行も、生徒に影響--庄内地方の高校で始業式 /山形(毎日新聞)

羽越線の運休に伴って運行されている代行バスがえらいことになっている。
> 鶴岡駅では、隣の藤島駅午前7時35分発のバスが予定より約40分遅れ、同8時45分に到着した。
すごいな。朝日新聞のこの記事によれば、この間は列車なら6,7分とのこと。それを1時間以上かけて来たとなると、時間の読みようがなくなるね。読売新聞によると、庄内の公立高校の7人に1人がこの日遅刻したという。いや、たぶんその中には寝坊もいるだろうし、市内のバスの遅延もあるだろうけど、この時期まったくと言っていいほど定時性を担保できない道路交通の弱点が露呈した感じか。

> 原田真樹庄内町長も様子を見に来て
> 「渋滞でバスは時間が予測できない。JRが組んだ時刻通りの運行を願うだけです」と話した。
(毎日新聞より)

国土交通省が踏切交通実態総点検を実施へ

踏切交通実態総点検および踏切対策の推進について(国土交通省道路局・記者発表)

基本的に大都市近郊の踏切を想定しているような話だけど、いちおう取り上げてみる。何しろ山形は、日本で初めて「新幹線の踏切」を持った県ですから。県内を走る「つばさ」を新幹線と呼んでよいのかどうかは別として、今でも稀に踏切事故のニュースを見るから、できればまだまだ考えてほしいなと思います。南陽のあたりとか大石田のあたりだと、遮断機すらない踏切があったりするからね。

2006年01月13日

JAF大忙しの年末年始

バッテリートラブルがトップ~年末年始のJAFロードサービス救援件数は6万件超~(JAF・JAFニュース)

JAFが発表した年末年始の出動件数などの状況によると、意外なことに今回の年末年始は、出動件数が1/7ほど減少したらしい。その理由として、「全国的な雪に見舞われた前年同期に比べ、北日本や日本海側など一部の地域を除き、比較的安定した天候だった」というのは、なんか意外な感じがする。地域別に見ても、北海道が5%増だったほかは全て減少。東北地方全体でも-14%ということだから不思議だ。
なお、トップ4は「バッテリーが上がった(全体の33%)」「キー閉じ込み(同13%)」「落輪(同9%)」「パンク(同9%)」だそうな。ちなみに、パンク以外は全て経験済みの自分。

と、思ったらこんな記事も。大雪の影響 各方面に(コミュニティ新聞酒田版)によると、12月に庄内地方であったJAFの呼び出しは、前年同月比で40%増だったそうな。やっぱり地域によるんだね。しかしまあ40%増とは極端な。
さらに、出動要請の理由も庄内らしい。トップ3は「吹きだまりに突っ込んだ」「脱輪した」「農道から田んぼに転落した」。これで1/3を占めるらしい。ちなみに、これも全て経験済みの自分。あ、吹だまりに突っ込んだのは近くにいた人の助けで脱出したか。

2006年01月15日

もしもしピットin東根市48号線

先日、ここでも取り上げた国土交通省が県内各地に設けた「もしもしピット」、48号線を走ってたら見つけたので寄ってみた。
そもそも、「運転中の携帯電話の使用は危ないからここでね」という目的らしいのだが、見たところ何もない。国道沿いによくあるフリーの駐車スペースだぞこりゃ。
実は密かに「すぐそばにアンテナがドンと立っているのか」と期待したんだけど、そんなわきゃない。変わったことと言えば写真にあるような看板が立ったことだけだ。
むしろ、運転中の携帯電話の使用はマズいというのを改めて知らしめるため、単に「運転中は使うな」と呼び掛けるんじゃなくて変化球として、案外効果的なのかもしれない。
普通の休憩スペース・チェーン着脱スペースより表示もわかりやすいし。
とは言え、さっきから写真撮ってこれ書いて、ってやってる間に1台も入って来ないんですが。あはは。

2006年01月18日

そんなこと言われても困る標識・冬ver

以前お遊びでお送りした「そんなこと言われても困る標識・夏ver」が(カミさんに)大好評だったので、懲りもせず冬verをお送りします。

番外:凍結注意&スリップ注意

番外:凍結注意、スリップ注意(西置賜郡白鷹町・R348)
「冬だから凍るのは当たり前」「スリップするのも当たり前」というのもあるし、まあ対応できなくもないし、というのもあるけど、今回は個人的には番外扱い。普通はこれが冬の「○○注意」の一般的な標識かもしれないけどさ。むしろ雪国の人間を自称するなら「滑ってからが腕の見せ所」くらいのことは言ってほしい。自分、絶対見せられませんけど。

第3位:荒天時波しぶき注意

第3位:荒天時波しぶき注意(鶴岡市温海地区・R7)
ヤバいヤバい。もう冬の庄内の風物詩。他県どころか内陸の人もこれを甘く見ている人がいるけど、温海以南の7号線や由良温泉の県道を冬に走る場合、波しぶきは避けて通れない。当然、防波堤みたいなものが海側に連なっているけど、そんなのお構いなしに乗り越えてくる。こっちも油断しているし、波なんて前触れもへったくれもないから、不意打ちもいいところだ。放水車の一撃を食らったデモ隊の気分になれる。デモ隊に参加したこと無いけど。
何が怖いかと言ったら、車が波をかぶることより、波をかぶって動揺した運転手がハンドルを切ったりすると大惨事。カウンターのように襲い掛かってくるので、「注意」と書かれてももはやどうしようもない代物。そのくせ破壊力は右ストレートだからやっかいだ。

第2位:地吹雪注意
第2位:地吹雪注意(米沢市・米沢南陽道路)
庄内もそうだけど、米沢盆地も地吹雪の多発地帯として名高い。雪のない地方の人には、この地吹雪と吹雪の違いを説明するだけで一苦労だ。とりあえず前が見えなくなることに関して言えばほとんど同じなのだけど、簡単に説明するためにはこうだ「吹雪は天気予報を見ればなんとなくわかるけど、地吹雪はできない」。厳密にはこの説明も大嘘なのだけど、関東の人にはこの程度で充分だ。

この「注意」の看板の厄介なところは、ともすれば一旦地吹雪になると「地吹雪注意」の看板が見えなくなるという点だ。「ちくしょう地吹雪かよ!」と叫んだ横で「地吹雪注意」と書かれてもどうしょうもない。そもそも「注意」と言われても、何をどう注意しろと言うんだろうか。そして、往々にしてあざ笑うかのように「地吹雪注意」の遥か手前で地吹雪が始まるという、まこと管理者泣かせの自然現象だ。

第1位:なだれ注意

第1位:なだれ注意(西置賜郡白鷹町・R348)
どう考えても不動の第1位はこれ。その恐ろしさは、疾きこと雪崩の如く徐なること雪崩の如く(ry、とにかく最強なのです。破壊力もさることながら、事前の予測が不可能かつ回避もほぼ不可能というからたちが悪い。何せ、雪崩は始まる瞬間までほとんどわからない。というか車に乗ってると始まっても多分わからない。のほほんと天気予報で「明日は雪崩にご注意ください」と言われても、むしろ何に注意すりゃいいんですかっていう話。たぶん、この標識を立てた人も「いやぁ、ぜってぇこれ注意しようがないよな」とか思ったに違いない。

2006年02月20日

U-zen Vol.36発行

U-zen(国土交通省山形河川国道事務所)

毎度思うのだが、ネタが豊富だよなあ。あとでじっくり読みたいと思うので、メモがてら。
ちなみに、U-zenのコーナー「山形あんな話こんな話」は、明らかにこことタイトルがかぶっているんですが、向こうはVol.34から始めたんだからね。こっちが先だからね。と無意味にアピールしてみるテスト。

内陸部の各道路の降雪状況が更新

事務所管内の降雪状況(国土交通省山形国道事務所)

国土交通省山形河川国道事務所管内の各地の測定ポイントにおける累加降雪深のグラフが更新されてた。12月から1月にかけての意味不明な降り方に比べて平年並み落ち着いたかなという感じがしていたけど、こうして見るとやっぱり意味不明に降っている。

国道112号月山沢なんて1,644cmってなんだよ。過去5年の平均が1,100cm程度だから5割増っていうことか。このほか2/10現在の数字では、R48関山・R13米沢でも過去5年で最高、R13尾花沢・R13新庄でもH12以来の数字になってるね。寒さが緩んだ後の雪崩にも注意っていうことだね。しばらく雪との闘いは続きそうです。道路管理者の皆さん頑張ってください。あでも、あんまり除雪作業で通行を止めないでください。

2006年03月01日

月山道路(R112)のホワイトアウト対策&除雪車に関するアンケート

ホワイトアウト対策および除雪車後方表示板への表示対策に関するアンケート調査の実施について(国土交通省酒田河川国道事務所)

月山道路の冬場の除雪作業なんかに関するアンケートだそうです。アンケートのポイントは、
・路肩がわかるように雪壁に青い着色剤を噴霧する「ホワイトアウト対策」に関すること
・除雪車両の後方に「あと○kmで追い抜きできます」みたいな表示をすることに関すること

いやあ、アンケート取るようなことか?と思ったけど、さりげなく「こういうことをやっています」「こういうことをやろうとしています」的なアピールにはなっているのかもしれない。というか、月山道路にこんな青い線って入れてたっけ?

2006年03月07日

写真を撮るパーキング「とるぱ」の募集がスタート

写真を撮るパーキング「とるぱ」を募集します(国土交通省東北地方整備局・記者発表)
東北とるぱ!

「写真を撮るパーキング」→「とるぱ」
いいねえ、こういうセンス。国交省っぽくって。(誉めてねえし

国土交通省が、道路沿線のおすすめ撮影スポット・およびそこにいくための安全なパーキングの情報をまとめるというもの。なるほど。おすすめ撮影スポットってだいたい既に駐車場があったりするんだけどさ。むしろ、おすすめ撮影スポットなんだけど、駐車場が整備されていなくて困ってる場所、なんてのを募集したほうがいいんじゃないのかね。

ホームページでは、東北地方の「とるぱ」を広く募集するとともに、集まった「とるぱ」を公開するという。ホームページにあるような、地域の活性化だとか、渋滞・迷惑駐車・交通事故の減少につながるかどうかは未知数だけど、それまで知らなかったビューポイントを知ることができそうな気がします。

もともとは九州の整備局が始めたんだけど、それが全国に展開されたっていう感じみたいですね。
九州とるぱ
すごいな。駐車場って、てっきり国道とかの脇にある駐車スペースだったり、景勝地に整備された駐車場のことを指しているのかと思ったら、神社の駐車場っていうのもある。移動手段を車に絞った、観光地リストみたいな感じになっていくのかな。

で、改めて、東北とるぱのホームページ見たけど、まだまだできたばかりでちょっとコメントに困る。「とるぱ」もほぼゼロだしね。というかゼロだしね。
我こそはと思う人は、「よい撮影スポット」「よい駐車場」であれば、被写体が自然でも文化的景観でも、都市景観でもなんでもOK(人物除く)だそうなのでぜひ。よし、「山形の情報だけやたら多いんですけど」っていうくらいに埋めてやれ。

2006年03月08日

第29回 東北地方道路写真コンテスト

2006年 心に残しておきたい「道」の写真を募集!(国土交通省東北地方整備局・記者発表)
東北地方道路写真コンテスト(国土交通省東北地方整備局)
第29回 東北地方道路写真コンテスト(国土交通省東北地方整備局)

東北六県と仙台市、国土交通省、東日本高速道路東北支社で構成される東北地方道路広報連絡会議による「東北地方道路写真コンテスト」が今年も開催されます。「東北の道路」という超アバウトなテーマのもと、小中学生・高校生・一般の3部門に分かれて募集されます。

デジカメでも参加可能ということで、けっこうハードルは低めかも。「道」っていうと、風景写真の中に溶け込む生活道路や農道のイメージだけど、「道路」ってなると人工物っぽくって意識しすぎちゃうかもしれないね。

応募を考えている人は、上のリンク先からどうぞ。4月3日から募集開始で、5月31日まで。なお、一般の部で最優秀作品賞に選ばれると、賞状・楯のほか賞金10万円がもらえます。


と、去年の「第28回 東北地方道路写真コンテスト」丸写しで書いてみる。

2006年03月16日

月山スキー場への道路、除雪が進む

スキー場オープンに向け除雪着々~月山の山岳道路(山形新聞)

桜の開花予想だなんだと言っているけど、月山はこれからがスキーシーズンだ。もっとも、雪質が好みでないので、行く気はあまり起きないんだけど。

記事によると、現在も6~7mの高さに雪が積もっており、ベタな表現だけど「雪の回廊」状態だとか。いいよなあ、この「13日は吹雪で作業が中止となったが」というのが、いかにも月山っぽくっていい。なお、今年の開通&スキー場オープンの予定は4月10日だとか。おいおい、めちゃくちゃ平日じゃないか。

2006年03月24日

平成18年度の道路開通情報

道路開通情報(国土交通省道路局)

なんか発表になってた。今回、Newということで掲載されていたのは、18年度開通予定の以下の7区間。

・主要地方道 天童寒河江線(天童市高だま~山形市灰塚) 0.9km

・主要地方道 天童寒河江線(中山町長崎) 0.6km
・主要地方道 山形上山線 (上山市弁天~上山市金瓶) 0.4km
・主要地方道 山形羽入線 (山形市今塚) 0.7km
・主要地方道 長井飯豊線 (飯豊町小白川~飯豊町手ノ子) 0.7km
・一般県道(山形) 大野目内表線 (山形市嶋~山形市内表) 1.0km

・一般県道(山形) 曲川新庄線 (新庄市十日町早坂~新庄市十日町桧町) 1.2km

ぶっちゃけ、どこかわからないところが多すぎる。よくわからないのだけど、近辺と思われる部分の地図を勝手にリンクしました。縮尺は全て21,000分の1。場所が違っていても怒らないで!18年度中に開通しなかったら怒っていいけど!みたいな。

冬の終わり~県・国土交通省が「道路雪害対策本部・支部」を解散

【防災情報】 山形河川国道事務所 雪害情報 (第2報) (終報)(国土交通省山形河川国道事務所・記者発表)

R13の栗子峠なんかでも、走っていて道路脇の斜面程度にしか雪が残っていないのだけど、県内の道路関係機関も上のリンク先にあるように県の「道路雪害対策本部」および国土交通省の「支部」が解散になりました。さて、今年は峠を攻める予定もないので、冬タイヤ脱がないとだな。面倒なので履き潰そうと思ってたけど、カミさんと要相談かな。

2006年04月04日

米沢と福島県北塩原村を結ぶ西吾妻スカイバレーの除雪がスタート

除雪:雪噴き上げ開始--米沢・西吾妻スカイバレー /山形(毎日新聞)

写真は?写真は?
というのはさておき、なんか去年も書いた気がするけど、西吾妻スカイバレーの除雪開始の記事。山の方にも春が来たっていう感じだろうか。実際のところ、白布温泉あたりはもうかなり春らしいんですけどね。

> 観光客らがマイカーなどでよく利用する。
あ、これは嘘だろ。「よく」の部分が。わらい。

上山市中山のR13で事故 1時間通行止めで最高3kmの渋滞

24時:上山・衝突事故で国道13号が1時間通行止め/山形(毎日新聞)

ああ。中山というと、ちょうどR13バイパスの工事区間の横くらいなんだろうか。

> 片側1車線の道路が約1時間10分の間、上下線とも通行止めとなり、

毎度毎度思うのだけど、県都山形と置賜を結ぶR13が片側1車線道路で、しかも迂回がR348~R286、あるいはR348から南陽に抜ける県道しかないというのは、実に心もとないと思う。
そして、午後4時に発生ということで、夕方のラッシュにかけて通行止めになったというのに、

> 最大約3キロの渋滞が発生した。

というところに若干の切なさを感じる。いや、山形で3kmってかなり長い渋滞だけどな。

2006年04月05日

国土交通省の平成18年度道路関係予算配分と県内の開通予定

平成18年度道路関係予算配分概要(国土交通省・道路局)
平成18年度山形河川国道事務所事業概要(国土交通省・山形河川国道事務所)
道路開通情報(国土交通省・道路局)

さる3月31日に国土交通省の18年度予算の道路関係予算配分の概要が発表された。道路関係予算の事業費が昨年度比約94%という、まあこのご時勢ならではの結果。

そんな中、山形県に関することだけを抜き出すという、正直県外の人にとってはどうでもいいエントリー。気になる人は上のリンク先から山のような PDFファイルを開いてください。早い話が、18年度に国のほうでどういう風に新規に着手したり、開通させたりするのかという青写真の提示なのです。概要については国土交通省verを、詳しいものについては山形河川国道事務所verを見るべし。

まずは国土交通省verでざくっと調べる。

○一般国道のうち直轄国道
 ・供用予定箇所:R13尾花沢新庄道路(尾花沢市野黒沢~毒沢 6.1km)
 ・新規事業箇所:R47高屋道路(戸沢村古口 3.4km)
○一般国道のうち補助国道
 ・供用予定箇所:なし
 ・新規事業箇所:なし

おお、ついに尾花沢新庄道路が尾花沢バイパスの先のR13接続部分まで開通するのですね。以前「尾花沢新庄道路に、道の駅併設のPA設置へ」でも書いた道の駅+PAもどうやら一緒に開業できるのかな。

細かい話は山形河川国道事務所のほうを見てみる。
上に書いた新規事業着手の箇所や開通予定の箇所のほかに、交差点改良についてもいくつか前進する点があるみたいだ。

○交差点改良
 ・完成予定箇所:R13糠野目交差点(右折レーン設置)
 ・新規事業箇所:R112元木交差点(右折レーン設置)
 ・新規事業箇所:R112下条交差点(交差点コンパクト化)
 ・新規事業箇所:R113今泉交差点(右折レーン延長)
○歩道整備
 ・完成予定箇所:R112山形市南一番町地内
 ・新規事業箇所:R112西川町海味地内
○視距改良
 ・新規事業箇所:R13金山町飛森地内

きた。米沢からR13を北上すると、糠野目橋を渡ったところでまず間違いなく渋滞するけど、元凶となっていた糠野目交差点に右折専用レーンが設置されるそうです。おお、これはかなり渋滞解消効果があるんじゃないか。
そのほかのR113今泉交差点を筆頭に、県内有数の渋滞ポイントとなっている交差点が入っていますね。
また、たとえばR112西川町海味というのは、例のデンジャーゾーンが設定された付近だと思うので、これで歩行者の事故が減ればいいと思うし、金山町のR13では視界を確保するために道路の線形を改良するとのこと。

このほか、現在県内各地で進行中の道路事業の中で目を引くところというと、バイパスや改良区間かなあ。
・R13上山バイパス:南陽市中川でトンネル工事に着手。ていうかそこどこだよ。と思ったら中川中の裏の山か。
・R13米沢拡幅:将来の米沢ICから既に拡幅が終わっている食肉市場付近までの拡幅事業。旧万世橋の撤去にとりかかるそうです。

さらに、県管理の3ケタ国道でも18年度に以下の区間が開通予定だそうです。
・R347大久保バイパス(村山市稲下~同市長善寺 0.7km)
・R347尾花沢バイパス(尾花沢市尾花沢 1.6km)
・R458本合海バイパス(大蔵村清水 0.8km)
ごめん、場所まで探す余裕が無いや。

個人的には、除雪とか歩道の整備とかに厚くあててほしいのだけど、後進県ではまだ仕方ないのかなあ。

2006年04月11日

朝日町の県道で地すべりが発生

地滑りで70メートル崩落 山形・朝日の県道(河北新報)
地滑り県道80メートル崩落 朝日(朝日新聞)
地滑り:道路が崩落、融雪で地盤不安定に?--朝日町の県道 /山形(毎日新聞)
朝日新聞のサイトに写真が載っていたけど、これはすごいな。

朝日新聞から

なぜか各紙で崩落規模の数字が違うのだけど、毎日の数字を持ってくると、崩れたのは
> 長さ約150メートル幅約100メートル高さ約30メートル
というかなり大規模なもの。これでけが人が出なかったというのはある意味幸運だね。雪解けが原因で、人家に近いところでこれだけ崩れたのって近年見なかった気がするぞ。
地図で見たけど、これを迂回するというのもかなり大変な話だよなあ。最上川の対岸にR287があるとはいえ、川をぐるっと回るというのは想像以上に手がかかる。確か国道からも見えるはずで、このあたりを走っていて「あ、すごい(細い)道だなあ」と思った記憶があるもの。

ちなみに、より詳しい資料は、
最上川(山形県西村山郡朝日町)大船木地すべりの崩落について(国土交通省・記者発表・PDFファイル)

山形県及び山形河川国道事務所 防災情報 (第2報)(国土交通省山形国道事務所・記者発表)
あたりを見ると、より被害のすごさがわかるかと思います。

(補記)
続報っぽいお話は、「朝日町の県道地すべり、9月ごろまでに復旧工事を開始」。

2006年04月20日

朝日町の県道地すべり、9月ごろまでに復旧工事を開始

朝日町の地滑り:9月ごろまでに復旧工事を開始--県 /山形(毎日新聞)

7日に発生し、「朝日町の県道で地すべりが発生」でも書いた朝日町の県道での地すべりについて、県による復旧工事の見通しが出たので、メモ。
国土交通省の「山形県朝日町字大船木地区で発生した地すべりへの対応について(国土交通省・山形河川国道事務所)」を見ると、現在でもさらなる崩落に備えて監視体制は続いているみたい。
これから梅雨もあるし、これ以上の被害が出ないことを祈りつつ、早期の復旧を願います。

2006年04月27日

JAFがゴールデンウィークにありがちなトラブルを公表

お出かけ前にお車の点検を!!~2006年ゴールデンウィーク~(JAF)

ゴールデンウィークだもの、っていうんで遠出する人も多いと思うのだけど、どうやら我が家はそんな予定はなさそうですよ!

そんな生活感溢れる前フリはどうでもいいとして、困ったときにしか使わない(むしろ、それでいい)JAFが、この大型連休を前に去年のゴールデンウィークのトラブルデータをもとに、注意点をまとめている。
早い話が、「ゴールデンウィークの運転で陥りやすい罠」というわけだ。かなり大げさだけど。

一般道と、高速道路でのトラブルの上位は、それぞれ以下の通り。
○一般道
 ・1位:バッテリーあがり(30.77%)
 ・2位:キー閉じこみ(19.91%)
○高速道路
 ・1位:タイヤのトラブル(26.34%)
 ・2位:燃料切れ(10.42%)

一般道はちょっとした不注意によるものが、高速道路は事前のケアが欠けていたものが多いのかな。JAFによると、高速道路の「タイヤトラブル」には、
> 異物を踏んで発生する「パンク」のほか、
> 空気圧が適正でないためにタイヤが破裂する「バースト」なども目立っていました。
とのこと。
少し早めの給油と、スタンドでのタイヤ・エンジンルームの点検をセットでやっておきたいところですね。

ちなみに、高速道路の燃料切れで陥りやすいのは、「サービスエリアに行ってみたらガソリンスタンドが閉まっていた」という落とし穴。
山形県内の高速道路で言うと、県内唯一のSAである寒河江SAは、営業時間が7時から20時。このほか、東北地方のSAで見ても、東北道花輪SA(上)や秋田道錦秋湖SA(上下)が8時から20時、東北道津軽SAが7時から19時だったりするので、要注意なのです。真っ暗になったSAでぽつーんとするのは、想像以上に切なくなることは、さすがの私でも容易に思い浮かぶぞ。
皆さん、安全運転で。

道の駅「あつみ」しゃりん ヘリコプターの遊覧飛行を開始 10月までの土日祝日

道の駅「あつみ」しゃりん ヘリコプターの遊覧飛行(荘内日報)

7人乗りのヘリコプターで、3分~8分の3コースがあるそうな。料金が3600円~7800円っていうのは、ちょっと考えてしまう値段だけど、けっこう心揺れる企画かも。営業時間が9時から夕方まで、ってあるので、日本海に沈む夕焼けを高い場所から見る、なんてこともできるのかな。

旧朝日村のバンジージャンプ並みに気になります。

県内の交差点に所在地をわかりやすくする標識設置

交差点所在地をわかりやすく ~標識を設置します~(国土交通省・山形河川国道事務所)
交差点所在地をわかりやすく ~標識を設置します~(国土交通省・酒田河川国道事務所)

おお、これはぜひやってほしい。できれば県外の人がわかりやすいようなそういうやつね。それこそ、県庁の前のR286交差点に「県庁前」とかから始めてもいいから。難しいんだけどね、この「観光立県山形の支援等を目的に、来訪者等が現在どこにいるのかという現在位置の認識を容易にするための、交差点の所在地等を示す標識の設置」っていうのは。
県内の約210の交差点に今年度中に設置するらしいんだけど、ネットでのパブリックコメントを募集するらしいので、名称とかについてがしがしコメントをお寄せくださいな。

ていうか、「今回整備する標識のイメージ」の例がR13の「尾花沢市下新田」かよ!ピンとこないことこの上ないね!

ちなみに、私が激しく希望するのは、上山市のR13のエコーライン分岐の交差点を「でん六前」にすること。「エコーライン入口」とか「上山市蔵王の森」「上山市金谷」じゃおもしろくないし。

(補記)
28日付読売新聞(電子版)にも「国道と県道交差 210か所に地名標識」で載ってた。

西吾妻スカイバレーが開通、県内山岳道のトップ切り

西吾妻スカイバレーが開通、県内山岳道のトップ切り(山形新聞)

おお、ゴールデンウィーク前に開通にこぎつけましたか。これで米沢の「上杉まつり」にどっと会津から観光客が訪れるね。ってそんなわけねえだろ。大峠道路使って来るに決まってるだろ。
開通はしたものの、今日も朝はみぞれだったそうな。雪崩の恐れがあるため一部で片側交互通行だったり、凍結の恐れがあるので夜間通行止めだったりするので、通行される方はしばらくは慎重にね。
まあ、あの急勾配と急カーブだと嫌でも慎重になるけど。

明日28日は鳥海ブルーライン・蔵王エコーラインも開通するそうです。

2006年04月28日

「駐車監視員制度」のガイドラインが発表

6月スタートの「駐車監視員制度」、山形署がガイドライン(山形新聞)

ちょっとでも目を離したら駐車禁止になる
と、噂と前評判が先行している「駐車監視員制度」。山形警察署が「ガイドライン」ということで、重点路線と最重点路線を発表した。

ということは、ここに停めると危ない、もとい、ここが路上駐車のひどいところだと警察も認識しているポイントっていうことだね。最重点路線では5時から22時まで、重点路線は7時から20時までが巡回時間だとか。うわ、5時から22時って巡回するほうも大変だな。

ガイドライン図

2006年05月01日

県境山越えの道路が開通 鳥海ブルーラインと蔵王エコーライン

雪の回廊を走る- 鳥海と蔵王の山岳道路が開通(山形新聞)
蔵王エコーライン開通 雪の回廊高さ低め(河北新報)
鳥海ブルーライン 開通して雪の回廊(朝日新聞)
蔵王エコーラインも 霧と風の中開通(朝日新聞)
蔵王エコーライン:再開、昨年よりも6日遅れ /山形(毎日新聞)
山岳観光道路「鳥海ブルーライン」開通(荘内日報)

どばばばばばばばっと記事になりましたね。

まずは鳥海ブルーラインから。
開通を待ちわびていた車が40台もいたことに正直ビビったが、最初に来た人は4時に着いたそうな。ひええ。
> 「鳥海ブルーラインには4年ぶりに来た。ドライブと景色を楽しみたい」
いや、雪の壁しか見えないと思うよ。

続いて蔵王エコーライン。
「今年は積雪が少なく、春先の強風で雪が飛ばされたこともあり(河北新報)」、と書きつつも、それでも最大で8mオーバー(河北新報より。というか各紙で数字が違う)という高い雪の壁は健在。
ところで、蔵王エコーラインの開通式といえば、昨年も「開通式の30分後もう閉鎖 蔵王エコーライン」で書いたが、アクシデントがつき物。去年は開通後30分で吹雪による閉鎖という天災だったが、今年はというと

> 式典で使ったくす玉をつるすワイヤがバスにひっかかり、
> 両脇にあった高さ3.5メートルのポールが倒れ、
> 一時「不通」となるハプニングもあった。(朝日新聞より)

人災でした。今年もまた笑える。

山形県警の駐車監視員は、2人

2人から580人まで---監視員委託数、都道府県別(response)

先日、「駐車監視員制度」のガイドラインが発表」で触れた、山形県警の「駐車監視員制度」の件だけど、

> ●駐車監視員2人の県警:(略)、山形、(略)

わらた。2人かよ。むしろ、ものすごい大変なんじゃないかという心配がある。

2006年05月15日

市民8000人が苗を植栽・寒河江「フラワーロード」

市民8000人が苗を植栽・寒河江「フラワーロード」(山形新聞)

毎年色とりどりの花を咲かせる寒河江市内のR112。じっと見ながら通ったことはないけれど、こういう地元住民のみなさんの取り組みが、ああやって形になっているんですね。機会があったら、ぜひ歩いて通ってみたいものです。
でも、この区間は本当にバイパスになっているので、マジで花壇しかないので、かなり覚悟がいる気がする。

2006年05月16日

県道路整備促進協議会、生活道路の冬期の安全確保訴え決議採択

県道路整備促進協:生活道路の冬期の安全確保訴え決議/山形(毎日新聞)

> 06年度事業計画として、(1)道路整備のイベント開催(2)要望活動
> (3)道路関係団体との連携--などを採択した。

冬道を安全に走行できる環境づくりは激しく推進して欲しいのだけど、そろそろ、この要望活動とか道路関係団体との連携ってやめにしませんか。というかどういう団体だよ。トラック協会とかなのかな。

2006年05月17日

山形・宮城県境の観光はレンタカーで 南陽市・高畠町らがPR

県境観光、レンタカーで 宮城・山形の推進協がPR(河北新報)

2006年05月29日

駐車監視員の研修会が開かれる

違法駐車想定し研修 駐車監視員制度(朝日新聞)
放置車両の民間監視員の講習会開く(YTS)

違法駐車の取り締まり強化、ドライバーに必要なのは判断基準

違法駐車の取り締まり強化、ドライバーに必要なのは判断基準(Auto Gallary Net)

2006年06月07日

101件の「東北とるぱ」が掲載 山形は東北最多の36件

101件の「東北とるぱ」をホームページに掲載しました(国土交通省・東北地方整備局)
東北とるぱ!(東北とるぱ!)

101件のうち、山形が36件もあるなんて予想以上だ。
なんか思っていたよりも、しょぼいというか、お手軽な写真でも載ってしまうんですね。
カレンダーに使えたりとかデスクトップにしたくなるような写真がないなあ。

2006年06月09日

後部席のシートベルト、付けないと致死率4倍

後部席のシートベルト、付けないと致死率4倍(読売新聞)

JAF「道路の満足度と今後のあり方に関するアンケート」 山形県民が求めるものとは?

6割の人が道路の改良を希望、4割が生活道路を最優先に(JAF)

1万人を超える人から回答があったというこのアンケート。ちょっと詳しく見ていく時間がないんだけど...。
まずプレスリリースで最初にあがっているのが、道路改良の必要性だ。アンケートでは道路改良の必要性について、6割前後が「必要」と答えているとし、特に幹線道路については7割近くが「必要」と回答しているという。なるほど。さらに、優先度については「身近な生活道路」を上げた人がもっとも多く、約4割。なるほど。

次いで、各道路に望むことで最も多かった事項は、というと
・高速道路→利用料金の値下げ(63.3%)
・地域間幹線道路→車道幅の拡幅・車線数増加(48.1%)
・市街地幹線道路→車道幅の拡幅・車線数増加(45.4%)
・生活道路→歩道や自転車通行帯、路側帯の設置や拡幅・車道との分離(46.5%)

なんか面白くない結果だな。

ちなみに、逆を見ていこうとすると、まず改良の必要性が最も少なかったのが高速道路で51%。それでも半数以上が改良の必要性を感じているのか。これは意外だ。何をどうやって改良するのかあまりよくわかんないな。路面の補修っていうレベルの話じゃないだろ、これ。

おっと、最後に都道府県別の「すすめて欲しい施策」というのがあったので山形verを書いておこう。
・高速道路→新たな道路の建設・延伸(57.1%)
・地域間幹線道路→車道幅の拡幅・車線数増加(57.8%)
・市街地幹線道路→車道幅の拡幅・車線数増加(63.9%)
・生活道路→歩道や自転車通行帯、路側帯の設置や拡幅・車道との分離(53.6%)

あら?高速道路について全国と違ったね。全国では21.4%の人しか答えなかった建設・延伸が、山形では過半数となって1位に出現した。ちなみに、全国的に見てもこの項目がトップになったのは、和歌山(料金値下げと同率で53.4%)・鳥取(63.9%)・島根(57.7%)・宮崎(62.9%)の計5県だけ。まだまだ山形の声というのは、「造れ」っていう要望っていうことなのかな。ちなみに県内分の料金値下げは54.8%でした。こっちもぜひ、ということで。建設と値下げは二律背反とは言い切れないでしょ?

2006年06月20日

2005年度版「山形の道の通信簿」まとまる 12項目で目標達成

05年度県内道路整備、12項目で目標達成~検討会で報告(山形新聞)

メモ。

2006年06月23日

チャイルドシートの使用率、24.5%で全国最下位

チャイルドシート使用率 県内24.5% 全国最下位(読売新聞)

すげえ、さすがにチャイルドシートといえども全国最下位となると、驚く。
全国平均が49.4%なので、半分っていうのはさすがにまずいよね。なんでだろう?って理由を考えると、記事では県警交通企画課の話として
> 「使用義務化以降に生まれた子どもの親の中には、制度を知らない人も多く、
> これが使用率の低下につながっているのでは」と分析する。
なるほど。全国平均を大きく下回っている理由はよくわからないんだけど、安全のためにもやっぱりつけるべきだと思いますよ。後部座席にも推奨されている世の中だしね。

2006年06月26日

雨の日の事故は降り始めに多い 兵庫県警の調査

昨年の降雨時人身事故 降り始め1時間内4割 県警分析(神戸新聞)

まったく別の県の話だけど、梅雨まっさかりなこの時期、山形でもまったく参考にならない話じゃないだろうからピックアップしてみる。この調査によると、降雨時の事故の発生件数のうち、降り始めから1時間以内に起きたものが40%を占め、2時間までで60%になるという。「兵庫の雨が長く降らない」っていうことだとこれはあてはまらないのだけど、さすがにそれを言い出したらねえ。

さらに、「弱い雨」が降っていると、1時間あたりの事故発生件数が、一般道で非降雨時に比べ2倍、高速道路だと3倍になっているという。なるほどね。記事はこんな風にまとめています。ご参考にまで。

> 雨の降り始めには、路面の油や土砂などの微粒子が雨と混じり、すべりやすい膜が形成されるため、
> ブレーキをかけたときにスリップ現象が発生しがち。速度を落とし、
> 車間距離を長めにとることなどが注意点という。

2006年06月30日

国土交通省・東北地方整備局が2006年度版「5年で見えるみちづくり」を公表

2006年度版「5年で見えるみちづくり」策定(国土交通省・東北地方整備局記者発表)
東北の5年で見えるみちづくり(国土交通省・東北地方整備局道路部)
77区間整備を明示 東北整備局管内06-10年度(河北新報)
上山バイパス、09年度全線開通-東北整備局が道路事業目標(山形新聞)

いやあ、特に目新しい感じのものはなかった気がする。R13上山バイパスにしろ、R113赤湯バイパスにしろ、なんとなくそんなもんか、っていう感じだし。できればこういうのを県もやってくれないかなあ。既にやっていたらごめんなさい。

2006年07月12日

山形市の「中心街100円循環バス」、運行延長を商工会議所が検討

山形100円循環バス  運行延長で客増を  山形商議所 検討スタート(読売新聞)

山形市内の100円バスの運行時間を現行の日中9時間から拡大しようというもの。その効果のほどは疑問だなあ。たとえば朝夕のラッシュ時にかけたとしても、中心部を循環するだけじゃ需要はないだろうし、かえって渋滞に拍車を掛けるだけだったりしてね。むしろパークアンドライドとかを促進することのほうが効果があるんじゃないのかな。
それより、運賃で経費が賄えていないというのには、「ああやっぱりな」っていう感じです。

2007年01月05日

06年の県内交通事故件数は5年ぶり8,000件台、死者数は49年ぶり50人台

06年の交通事故発生は8859件-5年ぶりに8000件台(山形新聞)
2006年の交通事故死者、51年ぶりに6千人台前半(読売新聞)
昨年・東北交通事故死者 48年ぶり500人台に減(河北新報)

昨年(2006年)の交通事故の関係の話題の一つは、なんといっても交通事故による死者数が51年ぶりに6,000人台の前半(6,352人)になったことだろう(飲酒運転の話とかはひとまず置いておく)。
東北6県に限って見ても、死者は600人を切った(527人)。これは48年ぶり。
さらに山形県に目を移すと、鳥取、島根といった死者数下位の常連県に続いて全国3位というすばらしさ。死者57人と、60人を割ったのは49年ぶりだそうな。

しかし一方で事故件数を見ると、全国的、そして山形県も減少に転じた(全国は2年連続で減少)が、死者数が平成8年に1万人を割ってから猛烈に減少していった(10年間で2/3以下)のに対して、事故件数そのものはようやくピークを越えたかどうかといった状況だ。

この捉え方は恐らく2つあって、「事故が起きても致死率が下がった」というのと「大事故が減って小規模な事故が増えた」というもの。
前者は警察さんがよく言う話であるのだけど、例えば「シートベルトの装着率の上昇、啓蒙活動によって死亡事故が減っている」というものだったり、「救命救急の向上によって助かる命が増えた」というもの。なるほど。シートベルトの話は嘘くさいと思うけど、これは確かに一理あると思う。

しかし、後者のような部分もかなりあるのではないかと考えている。例えば県内の昨年の交通事故死者を見ても、65歳以上の高齢者の割合は依然として4割を超えているなど、高齢者が事故に関係する割合は非常に高い。こう書くと失礼にあたるかもしれないが、間違いなく「事故に遭いやすい」人が今後も増えていくのだ。さらに書くと、こうした高齢者は事故の当事者にもなりやすいのではないかと思う。それは反応速度の低下とかまあもろもろあるだろうが、素人の推測でも、飛ばしたがりの若者と同じくらい高齢者の運転は怖いものがある。九州管区警察局がまとめた交通事故発生状況によれば、事故の第一当事者となる高齢者はやはり増加傾向のようだ。「事故に遭いやすい」「事故を起こしやすい」人たちが増えていく以上、事故件数の減少はかなり難しいのではなかろうか。

そして、いちばん嫌なのが、この昨今の「交通事故の死者数が減った」というのを世の中の人が「事故が減った」と勘違いすることだ。車を運転する以上事故の危険は常に隣り合わせだし、いつ自分がその身になるかわからないことを肝に銘じておかないとまずいよね。

2007年01月07日

朝日新聞はいったい何をやりたいのか

米福圏 高速道着々吉か凶か(朝日新聞)

という、東北中央道の福島~米沢のお話。ここでもたびたび書いてきた置賜地方vs福島の「ストロー効果」についてだ。上の記事では、山形と福島の県境を挟んでの二つの都市圏の攻防(それも嫌な響きだな)を吉凶両面から描いている。置賜も内部で温度差があるけれど、記事にもあるように危機感はそれなりにあると思う。ところがこれと前後して書かれた同じ朝日新聞の記事を見ると、
小国町、境界なき「小さい国」(朝日新聞)
変わる山形 消える県境(朝日新聞)

と、同じ県境を挟んだ山形-新潟、山形-宮城の話のはずなのに、こちらは県境解体論だ。
> もう山形も「県」にこだわらなくていい。佐賀が山形の明日を教えてくれた気がした。
と、なかなか恐ろしいことを書いている。確かに、情報化社会(これまたもはやレトロな単語だ)になって、それこそ町や県を越えて自宅と世界が直結する時代になっているし、県境を越えた交通の発達、人や物のやりとりも活発になっている。県という枠組みは見直されるべき時代になっているのかもしれない(小国の話なんかまさにそれだね)。けれども、はたしてそうして山形が都会(っていうほど都会じゃないんだけどさ)に食われていったときに、都会とつながっていない人たちはどうなっちゃうんだろうか。TXが開業した後のつくば市それと周辺の土浦あるいは県都水戸市を見ていると、けっこう面白い。

最後に一言感情論を。自分も山ほど仙台で買い物しておいてこんなこと言えた義理じゃないけれど、「山形の人が山形で稼いだ金を他県で使う」というのは、やっぱり面白くない。ゆえに、この朝日新聞の記事は、(話の展開やテーマとしては面白いけれども)いい気分にならないね。

2007年01月17日

朝日町のR287にある明鏡橋が、選奨土木遺産に認定される

明鏡橋(旧橋)がH18選奨土木遺産に認定されました(山形県・道路課)

朝日町のR287旧道の名狭窄ポイントであり、名ビューポイントでもあった明鏡橋が、財団法人土木協会(すごいところなのかどうかは知らない)から「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。

平成18年度選奨土木遺産(財団法人土木協会)

ここは私も好きな場所なので、どんな賞なのかあまりよくわかっていなのだけれど、嬉しいですね。山村風景を抱きながらとうとうと流れる最上川。その風景を邪魔することなく見事に溶け込む美しい橋です。今年で竣工70周年だったんですね。

2007年01月19日

県内の国道における『緊急事故対策』、実施箇所で交通事故3割減

交通死傷事故3割減!~『緊急事故対策』による効果~(国土交通省・山形河川国道事務所)
交通死傷事故3割減!~『緊急事故対策』による効果~(国土交通省・酒田河川国道事務所)
交差点での事故、約3割減-国交省と県警の対策が効果(山形新聞)

これはけっこう驚いた。先日「06年の県内交通事故件数は5年ぶり8,000件台、死者数は49年ぶり50人台」のエントリーで、交通事故による死者の数は減っているけど事故件数はさほどでもないことについて、重箱の隅をつつくように取り上げただけに驚きだ。

国交省の記者発表資料でもわかるように、昨年の県内の事故件数は1割も減っていない。けれども、事故多発地点と呼ばれる場所では、それなりの整備をもってこれだけ効果が上がるというのは、意外な結果。だけども、よくよく資料を見てみると、「ひどい状況」だったものを「普通の状態」に戻しただけのような補修事業にも見えるんだよね。

2007年01月24日

1月に入って死亡事故が急増 山形県警が街頭指導の強化など緊急作戦

死亡事故ゼロへ緊急作戦、街頭指導を強化・県警(山形新聞)

ここのところ交通事故、特に死亡事故のニュースが多いなと思ったら、山形県警がきょうから金曜日まで「交通死亡事故抑止緊急3日間作戦」というのを行うそうです。いつも思うけど、こういうのって「呼びかけを行う」という警察官の実際の行動よりも、「警察でこういうことをやります」っていう周知・報道のほうが「事故が多いんだな」っていう警戒心を呼ぶ気がするんだよね。皮肉なことに。

記事によれば、1月に激増した死亡事故を詳しく見ると、やはり高齢者による事故が多く、しかも、

> 道路凍結によるスリップ事故など「冬型」の事故よりも、
> 昼すぎから夕方にかけて、ドライバーが歩行者に気付かずにはねるなどの
> 「秋型」の事故が目立つのが特徴。

という、半ば納得で半ば意外な事実。そういえば、秋と冬とでは雪や凍結がある分だけ冬の方が危ないイメージがあるけれど、逆にそれによってスピードは落ちるし注意もするから、案外一概には言えないのかもしれない。

> 同課は「高齢者は暗くなる前に用事を済ませ、
> ドライバーは夕暮れ時には危険を感じたらすぐに停止できる安全な速度での運転を
> 心掛けることなどが大切。雪がないからといって油断しないでほしい」と強調している。
とのこと。

2007年02月21日

国交省山形河川国道事務所「U-zen」Vol.40

「U-zen」Vol.40(国土交通省・山形河川国道事務所)

ラインナップは、
・U-zen Feature interview:てまり
・探訪・事業最前線:第7回「維持修繕事業」
・Let's 校外学習:第14回「最上除雪ステーション」~最上町立大堀小学校3年生
・道の駅ぐるり旅:道の駅「おおえ」/国道287号線
・夢の足跡:「西郷隆盛と山形の道-戦乱の道、近代への道-」
・やまがた伝統人:第7回「飴細工師 河北町/槙登さん」
・山形あんな話こんな話:Vol.7「風邪を防ぐ神さまって?」
などなど。

げげ。この西郷隆盛の話はほとんど知らなかったなあ。

山形県の「道路の走りやすさマップ(冬みち版)」が完成

山形県の「道路の走りやすさマップ(冬みち版)」が完成しました。~冬みちの「走りやすさ」を色で表現~(国土交通省・山形河川国道事務所)

>  ユーザーの視点に立って、現地の道路事情に詳しくない観光ドライバーへの情報提供を行うとともに、
> 道路網の整備状況を把握し、それを分析評価することで、整備計画への活用を図ることを目的として、
> 道路の走りやすさ(道路構造)をランク別に色分けしたものが「走りやすさマップ」です。
>  昨年9月に山形県版(通常期)の走りやすさマップ(お試し版)」を作成・配布し、
> アンケート調査を実施した結果、多くの方々から「良い取り組みである」との評価を頂きましたが、
> 東北地方においては冬期間の走りやすさも重要であると考え、
> 今回山形県版の「冬みち版」を作成しました。

ごもっとも。

> ●「走りやすさマップ【山形県版】」はこちらで無料入手できます!
> ・道の駅(山形県内の全箇所)
> ・山形県庁、山形県内の全市町村役場等
> ・山形河川国道事務所、酒田河川国道事務所
> ・山形県内の高速道路休憩所(サービスエリア等)
> などで入手できます。

え。Webでは無いんですね。OTZ

===追記===
冬みち版走りやすさマップ・県渋滞対策協が作成(山形新聞)

2007年02月26日

道路上での暖冬悲喜こもごも

1月の車の平均速度、50キロ超-暖冬で県内主要国道(山形新聞)

> 県内主要国道を通行する今年1月の車の平均速度は時速53.6キロで、
> 最近5年間で唯一、50キロを超え、最も速かったことが21日までに、県警察の調べで分かった。
すごいなこれは。今年はまったくと言っていいほど路面に雪が無く、そのことが平均速度を格段に押し上げた模様。

> 大雪だった2006年と比較すると、最大で24キロ、平均では7.5キロアップしており、
> 県警は暖冬の影響でドライバーの安全運転意識に油断が生じていると指摘する。
っていうからこれは逆に恐ろしいね。
表にある、R112月山沢南行きやR113飯豊落合東行きなんて60km/hを超えてるよ。これって平均が既に速度オーバーっていうことか。

一方、暖冬がもたらす交通危険度アップは、速度の上昇だけではない。
暖冬で?死亡事故多発(朝日新聞)

記事のよくわからないのは、1月22日に米沢でおきた
> 近くの女性(84)が、歩道に突っ込んできた男性(74)の軽乗用車にはねられ、死亡した。
> 米沢署によると、女性は知人と立ち話をしていたという。
という事故について、
> 例年なら、お年寄りが野外で立ち話をする季節ではない。
> だが、今年は雪が少なく、比較的温かい日が多かったため、
> 「高齢者がちょっとそこまで、と外出する機会が増えている」と県警は推測する。
という推測がなされていること。おいおい、歩道に車が突っ込んでくるのは立ち話と関係ないだろ。
とはいえ、思わぬ暖冬でいつもの冬道とは違った状態が続いているのは確か。歩くほうも運転するほうも油断は禁物だ。

この暖冬で思わぬ利を得たのがゴルフ場と高速道路だ。
暖冬で高速道も「大助かり」…除雪費用が4割減(読売新聞)

NEXCO東日本によれば、この冬の雪による通行止めは昨年の5分の1。除雪にかかった経費も6割に留まっているとか。逆に通行止めが減ったことや、気候も温暖になったことも相まって交通量、特に自家用車の利用台数が増加し、1月の料金収入は昨年より4.0%増なんだってさ。

2007年03月06日

県内に新たに2つの道の駅が追加「尾花沢」「白鷹ヤナ公園」

県内に道の駅2カ所仲間入り(山形新聞)
「道の駅」の第23回登録について(国土交通省・道路局)

山形県内に2つの「道の駅」が新しく誕生します。もっともそのうち一つは既存の施設を活用したものなのだけど。

以前、「尾花沢新庄道路に、道の駅併設のPA設置へ」で書いていた尾花沢新庄道路のPAと併設の道の駅が、今年7月にオープンし、名称は道の駅「尾花沢」。愛称は「花笠の里ねまる」だそうです。
今にして思えば、前のエントリーで「ここかな?」と書いたマピオンの地図がほぼドンピシャだったことに驚く。
「尾花沢」を冠するには少し外れているような気がしなくもないけれど、記事にあるように
> スイカや尾花沢牛、そばといった地元特産品を活用した物産販売、銀山温泉などの
> 観光情報発信の新しい拠点となる。
ということを期待。

もう一つは白鷹町のR287にある「あゆ茶屋」を追加登録する道の駅「白鷹ヤナ公園」。既存の「あゆ茶屋」に加えて、物産交流施設を建設したもの。道路情報などを提供する施設は大型連休前に24時間提供できるものになるとか。R287としては「河北」「おおえ」に続いて3つ目ですか。

多くの人に積極的に利用されるとともに、行政や地元が積極的に情報や物産を発信できる場になることを切に願います。

山形新聞から

2007年04月20日

無理に追い越そうとして対向車線の路上駐車に突っ込み大破

対向車線の路上駐車に突っ込む(Response)

な、なんじゃこりゃ。
確かに田舎道だと追い越しは日常の光景だけど、田舎道ほど視認性が悪い。
だから、追い越しというのは、(その前に、追い越し禁止区間で追い越しかけてくるアホはどうしようもないと思うけれども)本当に最終手段なんだなと思った。

何が嫌かって、こういうのって、追い越された側は本来悪くないはずなのだけども、ものすごく後味が悪いうえに、人によっては「俺のせいか」みたく抱え込んじゃいそうな気がするんだよね。

除雪作業急ピッチ 鳥海ブルーライン

除雪作業急ピッチ 鳥海ブルーライン(山形新聞)

暖冬のせいもあって、記事を読むと作業量は例年の半分程度だとか。少し複雑な気分。
開通の記念式典は、28日の10時から。

> 式典では、1番目の通行者に遊佐町特産品の花笠人形などがプレゼントされる。

1人だけかよ。

2007年04月28日

山形県警がゴールデンウィーク中の渋滞予測地図を始めて作成

GW期間中の渋滞予測地図-県警が初めて作成、HP掲載(山形新聞)

いよいよ始まった大型連休、今年は1,2日を休めば9連休というのもあって、移動の長距離化+スケジュールの長期化もしてるのかな。

さて、山新にも出ているように、山形県警が始めて県内の交通渋滞予測マップ(山形県警・PDFファイル)というものを作った。

県内で特に渋滞が予測されているのは次の4ヶ所。
・R13 上山市中山~南陽市川樋の北行き(ピーク10km)
・R13 山形市飯田~上山市金瓶の南行き(ピーク4km)
・R7 遊佐町吹浦~菅里間の南行き
・山形道西川ICの本線料金所

山新にある
> 国道の3地点についてはいずれも、4車線から2車線に車線が変わる地点。
> 合流の際に車の速度が落ちることで車の流れが悪くなるという。
というのは、ちょっと疑問符の残る説明だけど、長距離移動はもとより県内移動でも渋滞する時間帯を外すなどして、あわてない運転を心がけるとしますか。

「東北の5年で見えるみちづくり」が公表 日沿道の温海~鶴岡はH23年度開通予定

11年度までに2車線開通・日沿道温海―鶴岡間で国交省目標(山形新聞)
日沿道:温海-鶴岡区間、11年度開通の見込み--国交省 /山形(毎日新聞)

先日、国土交通省の東北地方整備局が公表した「東北の5年で見えるみちづくり」。これは、国道の新設や改築をはじめ、東北地方の道路整備の今後の目標、そして昨年の設定した目標に対する評価をまとめたものなのだけど、やっぱり新聞の注目点は、今年度新たに目標に加わった日沿道の温海IC~鶴岡JCT(H23年度)みたいだ。

既にここでも何度も取り上げているけれど、同区間はかつての日本道路公団が作る有料の高速道路ではなく、国と地方自治体のお金によって建設される新直轄方式が採用されて、建設が進められてきた。ところが不思議になことに、そのまま道路公団が、つまり現在の3つの高速道路会社が建設する区間については完成予定年度がそれこそ平成32年度まで公表されているのに、新直轄の区間については伏せられていた。

今回、同区間の完成目標年度が公にされたことで、地元の自治体や関係者も胸をなでおろしたことだろう。そして同時に、完成した後に地元がすべきことは、平成23年度までにスタンバイさせねばならない。幾度となく書いてきたけど、高速道路はあくまでもツールなのであって、それ単体は打ち出の小槌でも何でもない。ましてやこの区間は新直轄で作られるいわば「有用道路方式では採算が取れない」道路なのだから、なおのこと地元も他人(接続するNEXCO東日本や建設主体の国)に任せちゃダメなわけで。記事や国交省のペーパーを見ると、ここができたことによって8分の時間短縮だとか、病院への30分圏域人口がどうだとかダブルネットワークだとか書いてあるけど、8分の短縮で何が生まれるのか(もっとも、この高速道路なんてこの1区間だけで考えてはダメで、例えばR7で言う、新潟県境から酒田や秋田県境までの時間で考えるべきだけど)を考えて生かしていかないと、「ご立派な道路」が出来て終わり。むしろR7沿線の産業が衰退して終わっちゃうよ。ここはこうご期待だ。

このほか、H19年度に完成目標として上がっているのは、R13主寝坂道路の残り区間、R113赤湯BPの一部区間、R7宮海拡幅の残り区間、R13上山BPの一部区間。上山BPは本当に早く作ってほしいと思う。その後に東北中央道が作られるという計画はどうかと思うけど。

2007年05月08日

前方不注意防止のため、助手席荷物にシートベルト

助手席荷物にシートベルト-米沢地区安協が呼び掛け(山形新聞)

最初にこの記事のタイトルだけを読んだとき、てっきり「助手席の荷物にシートベルトをしておけば、万が一事故に遭ったときにも物が飛び散らなくて怪我しないですむ」っていう意味かと思ったけど違った。

荷物をかごに入れてシートベルトで守れば、運転中に動くこともなくなり、
> 「荷物をボックスに入れてしまえば、動く心配もなく、運転に集中できる」
という。なるほど、これは確かに言える。記事の
> 急カーブや急ブレーキをかけた際、
> ドライバーが助手席に置いた買い物かごなどの荷物を手で制止することに気を取られ、
> 追突事故を引き起こすケースも少なくないとされている。
というのは少しオーバーな気もするけれど、余計なことに気を取られないようにすることは、事故防止もさることながらストレスの少ない運転にも結びつくしね。

助手席に人が乗るときに外して、また荷物を置くときに持ってくるというのがちょっと面倒かなあというのが難点か。それは面倒くさがりすぎだろうと言われると辛いけどね。

2007年05月10日

案内標識を回転式に-新庄まつりの山車、頭上悠々と

案内標識を回転式に-新庄まつりの山車、頭上悠々と(山形新聞)
標識 回ります(朝日新聞)
新庄まつり:山車のスムーズな運行に一役 支柱回転式の案内標識を2基設置 /山形(毎日新聞)
山車との接触防止 山形県最上総合支庁、回転式標識を設置(河北新報)

「標識が回転する」というのを聞いて、まず思いついたのは、案内標識の板の部分が前後方向に回転するというもの。山車が当たっても勢いのまま押される格好で回るのかと思った。そんな訳ないな。突風が吹いたらくるくる回りそうだもんな。

次に考えたのは、標識の上部だけ首を振るように回るというもの。ところがこれも違うらしい。なんと人の腰の高さのあたりに大きな棒を差し込み、それを二人がかりで回すというもの。朝日新聞によると、
> 支柱の下部に回転部分があり、専用の大型ドライバーで回すと、
> 表示板が90度回転する仕組みになっている。
> 宮城県の標識メーカーへの特注品で、1基約100万円という。
だってさ。

朝日新聞より 山形新聞より
(左が朝日新聞、右が山形新聞)

新庄まつりの山車は、あの通りの狭さゆえに勇壮感と臨場感が増すのだけれど、この標識の改良でいっそう躍動感が増すことになるのかな。もっともパレードのいちばんの妨げになっているのは電線でしょう。山車がひっかかりそうな場所では、前を行く人が長いさすまたのようなもので電線を上げて山車を通す。それも風物詩ではあるけれど、あれも格好悪いからどうにかしてほしい。

と思ったら、山形新聞によると、
> 同支庁建設部は「08年度までには電線の地中化工事も完了する予定で、
> より良い環境で山車パレードができるようになる」と話している。
とのこと。これはちょっと楽しみだね。

==追記==
河北新報
河北新報の記事にあったこの画像いいな。合成して作ったやつだそうだけど、「標識が90度回転する」というイメージはこれがいちばんわかりやすい。

2007年05月12日

交通安全県民運動がスタート

飲酒運転絶対しない-交通安全県民運動がスタート(山形新聞)
春の交通安全運動:「注意んガム」で安全運転訴え /山形(毎日新聞)

> 約380人の参加者を前に、斎藤知事と安田貴彦県警察本部長が
> 「暖冬だった影響で、今年は前年を上回るペースで死亡事故が発生している。
> 死者の6割がお年寄りで、子どもたちと高齢者の安全をしっかり確保しよう」と呼び掛けた。

そう言われてみれば、前に「道路上での暖冬悲喜こもごも」なんてのを書いたのを思い出した。

> 今回は▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進
> ▽交通マナーアップによる交差点・道路横断時の交通事故防止
> ▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底-
> が運動の重点項目。期間中、県警は飲酒運転の取り締まりに力を入れる。

ということだそうなので、ドライバーの皆さんは気をつけて。
いや、運動期間中だけの問題じゃないけど。

2007年05月15日

「1月生まれは凍結路面に注意」 ドライバー誕生月の事故傾向を酒田署が分析、冊子に

ドライバー誕生月で事故傾向-酒田署が分析、冊子に(山形新聞)

> 酒田警察署(島津光男署長)は、2006年中に管内で発生した
> 人身事故の発生原因や時間帯などの特徴を、
> ドライバーの誕生月ごとにまとめた冊子「みんなのための交通事故防止」を初めて作った。

まさか警察がこんな星占いみたいなことをやるとは思わなかった。
曜日ごとや時間帯ごと、原因などを集計して傾向をまとめたということで、主なものは
> ▽1月生まれは凍結路面で事故発生率が高い
> ▽2月生まれは市道、町道での事故が多い
> ▽8月生まれは土、日曜日に事故を起こしている-などと記している。
とのこと。本当なのかこれは。

> 同署交通課の高橋和幸交通規制係長は
> 「事故を起こさなかった人は『事故は人ごと』と思いがち。
> 冊子の分析結果で得られた特徴は偶然かもしれないが、
> 各家庭などで話題にしてもらい、一人一人のドライバーが安全運転を心掛ける
> 一助になれば」と話す。
どう見ても偶然とは思うのだけど、それの前段部分は確かにうなずける。これを信じて市道や町道を避けたり注意して走行する2月生まれがいるとは思えないし、逆に8月生まれが平日の凍結路面で事故を起こさないとも思えないけれど、誕生月に着目したことで一つの話題にはあるわな。それを警察がお金使ってやるのはどうなのかなあという疑問はやっぱり残ってしまうけれど。

2007年05月28日

国道13号沿いを花で彩る-尾花沢で「花のかけはし」植栽

国道13号沿いを花で彩る-尾花沢で「花のかけはし」植栽(山形新聞)

これはちょっといいニュース。

関連サイトも貼っておくか。
おばなざわ花ネットワーク
花のかけはし事業~尾花沢市公式ウェブサイト

2007年07月04日

長井市の最上川にかかる長井大橋の上流側に新橋「さくら大橋」が供用開始

さくら大橋:供用開始、長井市伊佐沢地区と市街地結ぶ /山形(毎日新聞)

ああ、ついに長井大橋の上流に新しい橋ができあがってしまったか。新しい橋ができて住民の利便性が向上すること、とりわけ小学生にとって安全な通学路が確保されたことは喜ばしいのだけれど、長井大橋の無骨な作りもちょっと好みだっただけに、少し残念な気持ちもある。

2007年08月02日

尾花沢の道の駅「花笠の里 ねまる」、6日にオープン

道の駅「ねまる」開設 6日・尾花沢(河北新報)

一般国道からも尾花沢新庄道路からもアクセスできるというのは非常にいいことだと思うのだが、そもそもなんで夏休みなのに休日や休前日ではなく月曜にオープンさせるのかというのが残念だ。3日か4日にオープンすれば、それなりに華やいだかもしれないのにね。

日沿道・温海ICのアクセス道路が開通

あつみ温泉トンネルの開通式 日沿道温海ICアクセス道(山形新聞)
あつみ温泉トンネル:開通式、関係者ら祝う 日沿道温海ICへのアクセス道 /山形(毎日新聞)

あつみ温泉の温泉郷から山一つ西に出来上がるという日本海沿岸東北自動車道の温海IC。その温海ICとあつみ温泉との間を結ぶアクセス道路が開通した。これまでも、「温海ICへのアクセス県道、今秋にトンネル着工」「あつみ温泉と温海ICを結ぶアクセス道、07年度内完成見込む」などでこの話は書いてきたけど、こうして着工から開通まで見てみると、よくわからないうちにずいぶんこのブログを書いていたのだなあと可笑しくなってくる。

さて、このアクセス道路、当面は温海中と温海小を結ぶくらいしか役に立ちそうに無いのだけれど、温海ICが開通するH23年度には、いくらかにぎやかになるのかな。それよりも山北町から北上してくる車が利用しやすいように、R7からICまでの道路をもっと整備するべきだと思うんだが。

2007年08月29日

県警「ハイビームの活用を」と訴え 夜間死亡事故急増を受け

車のライト上向き活用を呼びかけ(読売新聞)

> 県警は、夜間車を運転する際、車のヘッドライトを上向きにする「ハイビーム」を
> 積極的に活用するよう呼びかけ始めた。
> 今年県内で起きた歩行者や自転車の死亡事故の大半で、
> はねた車が事故時にライトを下向きにする「ロービーム」で走っていたといい、
> 県警交通企画課は「対向車や前方の車がない時はハイビームで走るのが原則。
> 状況に合わせ、こまめにライトを切り替えてほしい」と話している。

ってあるけど、ハイビームって対向車の眩光を考えるとどうしても躊躇しちゃうもの。
記事によれば、ロービームだと40mほどまでしか光が届かないが、
ハイビームだと100m先まで届くとのこと。

> 同課は「時速60キロで走行中の車が急ブレーキをかけても、
> 停止するには乾いた路面でも33メートル必要」と指摘。
> 「ロービームだと、急ブレーキをかけても間に合わない恐れがある」とする。
確かに、交通量の少ない田舎道=田舎なので「いないだろう」という油断=田舎なので暗い
というのもあって、確かに田舎ほど危ない気がする。
だって、時速60kmなんて、......ねぇ。

自分もなかなか使うのをためらうハイビーム。
事故を起こしてからでは遅いのだから、積極的に使ってみることにするか。

ちなみに、読売の記事にハイビームとロービームの見え方の違いがあったので紹介。
読売新聞より

読売新聞より

記事の説明書きをそのまま引用すると、
> (上)がハイビームを使用した場合で、(下)がロービーム。
> 黒服の人までは40メートル、白服の人までは80メートル離れている。
なるほど。

2007年09月27日

道の駅・寒河江(チェリーランド)の「さくらんぼ会館JAアイス店」、新作オリジナルアイス3種類追加

新作アイス続々 芋、果実仲間入り/山形・寒河江市(日本農業新聞)

山形で恐らくいちばん観光バスが利用する施設、チェリーランドさがえにあるJAさがえ西村山の「さくらんぼ会館JAアイス店」。
このたび3種類の新作が加わったということだそうだが、シュガープルーンのジェラートとアイスはよいとして、

> 甘さと粘りが適度にある「つるり里芋」を使った「つるり里芋アイス」。
は、正直「どうなのそれは?」という心配はぬぐいきれない。もっとも、これまでを見ても、もってのほかや紅花を使ったこともあったし、JAさがえ西村山のホームページにあるこれまでのラインナップを見ると、芋系もこれまでに何度かやっていたというのね。

高校生が「ドライバー目線」を体験 危険な自転車運転を肌で知る

危険な運転やめて!! 「ドライバー目線」を体験 高校生が車運転し肌で知る(荘内日報)

> 運転免許を持っていない高校生たちから自動車を運転してもらい、
> ドライバーの目線を知ることで自転車の安全運転につなげようという講習会
なかなか考え付かないような講習会を行うね、しかし。
確かに自分も車を運転し始めるようになってから、路肩をはみ出して走ったり急に飛び出してくる自転車・原付の恐ろしさを知ったけど、これはなかなかのショック療法。

> 引き続き高校生たちは同学園指導員とともに自動車に乗り、
> 実際にハンドルをにぎって教習コースを周回。
> 自転車に乗った別の指導員が急に飛び出し運行を妨げると、中には急ブレーキを掛ける場面も。
> 自動車から降りた生徒は「危険な運転はもうしない」など口々に話していた。
効果てきめんのようだけど、写真を見ると指導員の人がラフな格好をいていて、「これって教官ブレーキが間に合わなかったら大変だなあ」と少し不安になった。

荘内日報より

2007年10月02日

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる

日沿道「酒田遊佐線」ルート 砂防林西側で7号と並行(荘内日報)

なんか、以前書いた「酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明」で描いたのとあまり変わらない予感。

荘内日報より

荘内日報によれば、
> 酒田みなとICと遊佐IC(仮称)のほか、遊佐町比子で酒田方面、同町十里塚で秋田方面、
> それぞれ1方向だけ乗降可能なハーフICを設ける。
ということで、R7との接続点を設けることにより、利便性を高めようという考えがうかがえる。

一方で、誰がいつごろ作るのかということになると、
> 整備手法については未定で、
> 国土交通省が年内に作成する道路整備の中期計画に盛り込まれても、
> どこまで踏み込んだものになるかは未知数という。
> これまでは温海―鶴岡間のような新直轄方式、
> 秋田県の仁賀保―本荘間のように国道のバイパスとしての整備など、さまざまな手法がある。
ということで白紙の状態だ。「さまざまな手法」と書くと、いかにも選択肢が多いように見えるけど、
実際のところは誰がいつごろまでに作るのか未定だということ。
ともあれ、都市計画に入れば(いちおうは)そこに道が通ることがおぼろげにも固まってくるので、
これは一歩踏み出しつつあると好意的に考えるべきか。

2007年10月05日

「みちのく国道駅伝」が酒田市をスタート

整備の必要性強く訴え 「みちのく国道駅伝」スタート(荘内日報)

> 国が道路整備の中期計画の策定作業を進める中、
> 東北地方の市町村が一丸となって国道整備の必要性をアピールしようという
> 「みちのく国道駅伝」が3日、酒田市をスタートした。

へー、と思ったんだけど、
> 同協議会役員となっている酒田、秋田、青森、盛岡、宮古、大崎、山形、
> 福島、郡山、いわき、仙台の11市の首長と職員が3日から10日まで8日間をかけ、
> この順に巡る約1330キロのコースを自動車で巡り、
> 「みちのく国道駅伝」と書かれたタスキと、寄せ書きの布をリレー。
> 「道路は命をつなぐ道」などと書かれたステッカーやのぼりでアピールし、
> 加盟市町村の団結を確認する。

単なる公用車を使ってのドライブじゃねえか。
どうせなら市長がマラソンしたら面白いなと思ったけど、金と時間の無駄だね。
突き詰めると、このリレーも金と時間の無駄な気もするけれど、
まだまだ官公庁の人たちは「大規模な陳情」とやらに弱いと思っているのだろうか。

2007年10月16日

心和ますコスモス街道~村山市富並

心和ますコスモス街道 村山・富並

コスモスでけえ。幼稚園児がすっぽり隠れるくらいなので、これはこれで危ないんじゃないのかなと思ったり。
確かに次年子に抜けるあの道は、R13から折れてからしばらく民家が続くけどカーブも多いところ。スピードは控えめに。

山形新聞より

伸び悩む高齢者の免許返納 不便な交通網など背景に

伸び悩む高齢者の免許返納 県内、不便な交通網など背景に(山形新聞)

> 高齢者ドライバーの事故防止を目的に、全国の警察は体の衰えを自覚したお年寄りに
> 運転免許の返納を勧めているが、本県の返納数は伸び悩んでいる。

車に乗らなくなった人が返納せずに自動失効する例もかなりあるんじゃないかと思ったけど、
けっこう平気でお年寄りが運転しているのを見かけるので、やっぱり自分で運転する機会が多くてなかなか手放せないんだろうな。

> 本県は地域によって公共交通網の利便性に差があり、
> 特に郊外に住む人たちは、車がなければ買い物や病院に行けないなどの状況下にある。
> 本県の返納数が伸びないのはこうした地域的な特性が大きな要因になっている、
> と同課は分析している。
そうそう。郊外型のSCがぼこぼこできるに従って、田舎ならではの「車社会」になってきているんですよ。
近所のなんとか商店に行くのとはわけが違うからね。
これを補うためにバスなんかを導入しようとすると、なまじ商圏が広いだけに苦労するだろうな。

2007年10月17日

日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明

環境への影響、住民に説明 日沿道・酒田遊佐線ルートで県(山形新聞)

記事を読んでいてやっかいだなと思ったものの1つは、この区間の話でたびたび出ている防砂林を横切るという点。記事では、
> クロマツ林は計11ヘクタールほど伐採することになるため、
> 道路のり面に植林したり、防風柵を設置するなどし環境保全に努めるとした。
さて、これで本当に機能復旧は果たされるのかな?ましてや法面への植林がそれ相応の大きさに成長するまでの年月を考えると、本当にこの方法がベストなのかな?
環境への影響を考慮して植林を施すというのは、もっぱら生態系への影響が大きな理由となる。しかし、防砂林の役割を果たすクロマツ林の機能回復というのは、そうそう例が無いだろうから、どこまでバックデータを示せるかが鍵になりそう。

また、意外に思ったのは、会場からこんな声が聞こえたという記事。
> 「ほかに検討したルートについても説明してほしい」
> 「データを示されても、比較対象がなく、理解しにくい」といった声が聞かれた。
都市計画法上、都市計画というのは「土地の合理的な利用」を目的としている。である以上、その都市計画(この場合は道路)の案が合理的であるという説明には、例えば「数案を比較したうえでこの案が最も合理的」という説明が必要になってくるはずだ。いくつかコントロールポイント的な事項を挙げて、「それを満たすのはこの案しかありません」というのは一見して合理性の説明になっているように見えるが、全長12kmの道路を作るのにそう簡単に1案に絞れるものではない。(とはいえ、数案を比較する方法にしても、実行する案ありきで他の案を作って最終的に削るように見せるというのはよくある手だけれども)

都市計画法では、住民は「措置に協力し、良好な都市環境の形成に努め」ることとされ、国や地方公共団体は「都市の住民に対し、都市計画に関する知識の普及及び情報の提供に努めなければならない」とされている。
どうも上手く説明がや情報の提供がなされていないような雰囲気を読み取ってしまったのだけれど、はたして大丈夫なのだろうか。

2007年10月26日

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画のルート説明で「オオタカの営巣数が違う」と指摘

日沿道説明会オオタカの巣「数違う」(朝日新聞)

これまで、
酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる
酒田以北の日本海沿岸東北道、クロマツ林を2度横切るルート案に黄信号?
日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明
と、だんだん雲行きが怪しくなってきていた、日本海沿岸東北道の酒田~遊佐だけど、
ついに
> 出席者からは、「オオタカの営巣地が2カ所ある」とした環境影響評価について
> 「もっと多い」と猛禽(もう・きん)類の調査に対する疑問の声が相次いだ。
と、環境面で具体的な指摘が飛び出した。

一般的に、特別天然記念物が棲息するような場所ならともかく、貴重な動植物がいるからといって、即座にそのルートが否定されるものではない。だが、当然それは動植物への影響について、保全措置を講じることによって影響は低くなるor回避される必要があるだろう。それを踏まえてのはずのルート選定や対策であるべきなのに、その対策について指摘されるならともかく、事前の実地調査に疑問符をつきつけられるというのは、どうにも先行きが怪しい。

2007年10月29日

寒河江市・皿沼交差点改良で石を埋めるイベント開催

石に交通安全の願い込め 寒河江住民らが国道に埋める(山形新聞)

R112の寒河江市の入口にあたる長崎大橋附近は、R112のボトルネック箇所の一つ。
> 改良工事の進む寒河江市島の国道112号皿沼交差点で27日、
> 交通安全への願いを込めた石を埋めるイベントが行われた。
> 地元住民らがそれぞれの思いを託した石を埋め、未来の安全を祈願した。
というのは、どこか微笑ましい光景ですね。

記事によれば長崎大橋の4車線化は今年度末とか。
あとは山形市内のボトルネックがどうにかなればいいのだけど。

2007年11月09日

余目酒田道路と山形自動車道の交点にジャンクション設置だって?

ことの発端は、今月2日の荘内日報のこの記事
余目酒田道路と横断道接続 国交省が方針決める 相互乗り入れで利便性アップ(荘内日報)
1日遅れで山形新聞もおっかけたのだけど
余目酒田道路と山形自動車道の相互乗り入れ計画・国交省(山形新聞)

これはなかなか驚くニュースだ。
山形新聞より

そもそも「山形自動車道ってあれだろ?高速道路だろ?」というのはわかっても、
「余目酒田道路って何だよ?」という人も多いと思うので、
国土交通省東北地方整備局の酒田河川国道事務所のサイトでおおよその概要を掴んでほしい。
酒田河川国道事務所 余目酒田道路
この事業概要を見ての通り、余目(今の庄内町)から酒田を結んでいる国道47号線のバイパスと言うとわかりやすい。
この区間のR47が果たしておっそろしいほど混んでいるかというとそうでもないが、
確かにR47とR7がぶつかる両羽橋附近はしばしば渋滞することで有名だ。R47からR7に向かう車のうち鶴岡方面に向かう車は現道に、酒田市街地へ行く車は余目酒田道路に、と考えると多少は納得がいく。
とはいえ、この区間の大部分が道路構造令でいうところの1種3級道路、つまり自動車専用道路というのを考えるとどうだろう。単に局所的な渋滞解消という意図ではなく、余目から先のR47、つまり新庄や古川に向けても視野に入れた高規格の道路を念頭に入れていることがわかる。

と、ここで脱線。上に書いた文章だけど、結論と前提が実は逆で、そもそも余目酒田道路も酒田と新庄を結ぶ地域高規格道路、つまり高速道路網を補完する高規格な道路である「新庄酒田道路」の一部として作られているもの。余目酒田道路も主たる目的は「新庄酒田道路の一部として道路ネットワークを形成すること」にある。

さて、余目酒田道路に戻ろう。余目酒田道路は渋滞の緩和というだけではなく、これからつながる道路と一体となって道路網を形成するというのであれば、山形自動車道との連絡も考慮する必要がある。そもそも新庄酒田道路の東端、新庄南バイパスは、東北中央道(に将来編入される)新庄ICとの連絡が考慮されているのに、余目酒田道路は酒田ICと酒田みなとICのほぼ中間で山形道をくぐり、酒田市内へと向かう。確かにこれではネットワークの補完とは言いがたい。

その点ではいい方向につながる計画変更とも取れるのだけど、いまいちしっくりこないのは、(1)都市計画や高速の整備計画も含めた今後の事業計画について、(2)既に事業化されているのでこれまで地元に説明したものとの整合性、(3)山形道酒田IC北側の本線上にある料金所の扱いが気になるからか。

8日に開かれた説明会の記事では、
相互乗り入れ計画説明 余目酒田道路と横断道の接続(荘内日報)
と、インターチェンジの形式についても案が示されたようだけど、まあフル形式になるようだし利便性という点では問題がなさそうか。たいていこれで喜ぶのは偉い議員さんと役人とゼネコン、とばっちりを食うのは形式が変わってびびった小役人といきなり計画が降ってきたNEXCOの人と新たに土地がかかってしまう人といったところかな。

荘内日報より

さてどうなることやら。

2007年11月15日

国土交通省が「道路の中期計画(素案)」を公表

県境2区間「2車線」に 道路整備中期計画 見直しも日沿道に見通し 国交省素案(荘内日報)
「道路の中期計画(素案)」の公表及び第3回問いかけの実施等について(国土交通省・道路局)

世間的には、「道路特定財源を確保したいがために高速道路などの大型公共事業を推進した内容」と叩かれているようだけど、必ずしも高速交通ネットワークだけに特化したものではないので、そこらへんはマスコミが一枚上手。というか、国交省のサイトでむやみやたらに重いpdfを見たけれど、わかりにくすぎ。いくら一つの道路が複数の目的を果たすとはいえ、目的ごとに予算を振るとどういった規模の事業がどのくらいあるのかが巧みに隠されてしまう。これは国土交通省が上手いとも言えなくも無いけれど、正直言ってこのご時世にそんなテクニックを使うほうがおばかさんだ。

さて、県内の高速交通ネットワークを見てみると、これまで宙に浮いていた日本海沿岸東北道の2区間(朝日~温海と酒田~象潟)に一定の道筋がついたことが特筆すべき点の一つ。また、庄内側ほどではないが事業計画が定まっていなかった東北中央道の新庄北(新庄北道路北端)から金山(主寝坂道路南端)までと及位(主寝坂道路北端)から上院内(院内道路南端)までについても一定のお墨付きが得られた形だ。

さて、踊って煽るマスコミと同様に(だってバリアフリーとかの項目って詳細に書いてくれないんだもの)高速交通ネットワークについて特化して筆を進める。今回行われたのは、高規格幹線道路(四全総の負の遺産とも言う)の14,000kmの高速交通網のうち、未供用区間のある2,900kmについて、道路公団民営化の議論の際と同様に(これがどうかなとも思う)費用対便益を産出して、グループ1:現計画で新規整備、グループ2:2車線で新規整備、グループ3:現道の活用や構造・規格の見直しという風に3つに分けるもの。もっとも、グループ1になったからといって即座に建設が行われるというものではない。何しろこれは中期的な計画における優先順位のしかも案の段階だ。とはいえ、グループ2よりもグループ1のほうが、コストに対する国民の利益が上であることは確か、とすれば早期に着工開通になるとはもはや自明の理だ。かたや、グループ3になった事業はどうかといえば、現在の道路を活用する程度のコストで将来的な利用をまかなえるという判断をなされたわけで、それ相応の規模となる事業が行われるのだろうな、あるいは他の事業よりも優先度が低いのだろうなというのはわかる。

ところが、国交省がこの判定の正しさに自ら疑問符をつけてしまったのは、なんと事業延長の70%にあたる2,038kmが、費用対便益が1.2を超えるというグループ1になってしまい、グループ2,3はそれぞれ14%、16%という結果になってしまったということ。これでは確かに建設ありきの議論という謗りは免れ得ないだろう。

ところがそれでも苦戦するのが山形のぶつ切り高速交通網だ。高規格観戦道路網で県境をまたぐ5区間のうち、実に4区間が未供用なのだから、山形は県内交通だけで充分なんじゃないかと思われても仕方ない。
県内残件区間のうち庄内の2区間を見てみると、
○朝日~温海
・4車線時将来計画交通量:10,400~11,900台
・4車線時費用対便益:1.16
・2車線時将来計画交通量:9,100~9,600台
・2車線時費用対便益:1.23
○酒田~象潟
・4車線将来計画交通量:9,800~10,900台
・4車線費用対便益:1.13
・2車線時将来計画交通量:9,600~10,400台
・2車線時費用対便益:1.38
と、4車線整備時は微妙に1.2に届かずグループ2に。もっとも荘内日報はこれでも「2車線での高速道路整備」という未来予想図が描けたと評価している。そもそもこの交通量もかなりきわどいように思えるので、青写真で終わるのではないかと本気で危惧。

さて、尾花沢から秋田県境にかけてはどうだろう。既に一部供用あるいは供用予定が決まっている尾花沢新庄道路や新庄北道路、主寝坂道路は除く
○新庄北~金山
・2車線時将来計画交通量:6,800~8,900台
・2車線時費用対便益:1.39
○及位~上院内
・4車線時将来計画交通量:6,200台
・4車線時費用対便益:1.16
・2車線時将来計画交通量:6,100台
・2車線時費用対便益:1.46
と、新庄~金山は現計画通りのグループ1になったのだけど、そもそも現計画が2車線なので、結局及位~院内と同じく2車線計画の予定に。

まあ、実際問題として現国道の存在を考えれば新しくできる高規格道路が4車線である必要もないと思える区間がほとんど、というか全部なだけに、計画自体は決してインパクトは大きくない。しかも、このランク分けが必ずしも事業の進捗に影響するかどうかが不透明なだけに、手放しでは喜べない。むしろ、昨今の道路特定財源叩きの流れを鑑みれば、これが万一道路特定財源の削減になった場合、グループ2だからといって先行きがどうなるか一気にわからなくなってしまいそうだね。

2007年12月04日

交通事故の怖さ伝える 山形市内で写真展

交通事故の怖さ伝える 山形で写真展(山形新聞)

こういうのってたまに見かけるけど、中には生々しいのもあってけっこうビビるんだよね。
高速道路のSAで見かけた日には、その先の運転は若葉マークものになることも。

で、この写真展、何が問題かと言ったら、場所が成安の「いきいきの郷」ということ。
おいおい、対象者はお年寄りばっかりなような気がするんですけど。

西回りバイパスが全線開通 山形市松原-上山市弁天間が完成

西回りバイパスが全線開通 山形市松原-上山市弁天間が完成(山形新聞)

今回開通する区間は、簡単に言うと山形ニュータウンから旧上山競馬場の前まで。
この道路ができたことによって誰が便利になるのか考えてみると、少しばかり悩ましい。
というのも例えばこれまでの西バイパス沿線に住んでいた人がこれを通って上山まで来るかというと非常に怪しい。
しかも、市の西部、R348やR458沿いに住んでいる人がR13に出ようとするのであれば、今回の道路を使っても結局はR458で上山市街を抜けてR13に合流するしかないので、やっぱり山短の前から蔵王駅の北側を抜けてR13に出ても変わらないんじゃないかという気がしなくも無い。
(でも、今回の道のほうが早いのかなあ)
では、山形ニュータウンの人は使うのか、と考えると、やっぱりこれを使って上山市街に出る人がいるのかどうか不安だ。
どうも、考え方が保守的なのかマイナス思考なのか、素直に喜べないなあ。

ちなみに、末端部にあたる上山競馬場の前はどうなるんだ?とちょっと気になったので調べてみる。
私の知っている競馬場の前は、競馬場の入口を含めて四差路の記憶なので、そこにさらに1本取り付くとどうなるんだ?と思っていたら、上山工業団地の案内を見てなんとなく納得。

さて、西回りバイパスと言うより「西バイ」。ぐぐると広島ばっかり出てくるけど、あの道路こそが西バイ。
でも、「バイパス」と言うからには、現在の道路から分かれて再び現在の道路につながるのが普通なのだけど、この道路、国道13号線のバイパスとは言い切れず、バイパスとしてはいかにも中途半端。
Wikipediaを見ると、十日町から山形中央ICに向かってきたところの城西町から、山短の前の片谷地までなんだって、おお、それはますますバイパスと呼べないし、そもそも今回の区間は西バイパスじゃないじゃないか。深く考えたことが無いけれど、確かにどこからどこまでが西バイパスなんだろうね。

2007年12月14日

高齢者割合、最悪ペース 県内の交通事故死者

高齢者割合、最悪ペース 県内の交通事故死者(山形新聞)

高齢者の人口比率とまったく違うことにびっくりだ。

遭遇する確率とか、もしもの際の反射神経とかを考えれば、多少は比率が上がるのもやむを得ないかなと思っていたけれど、50%を超えているとは思いもよらなかった。

一方で、
> 同課は「事故原因のほとんどがドライバーの前方不注意」と指摘する。
というのもあるので、必ずしも高齢者に注意を促すのではなく、相対するドライバー(もちろんその中には高齢者のドライバーも含まれるわけだけれど)も注意が必要な世の中になってきているわけだ。

山形新聞より

2007年12月18日

庄内観光物産館の高速バス発着所の駐車スペースを倍増

庄内交通高速バス発着所 駐車スペース倍増 鶴岡(河北新報)

これはちょっと面白い話題かも。
山形-仙台線ほどではないにせよ、庄内地方と仙台を結ぶ高速バスの利用客数の多さは有名だ。河北の記事を見ると、駐車スペースを増やした背景には、
> 利用が伸び、マイカーから乗り継ぐ形態も増加。
> 特に鶴岡インターチェンジそばの観光物産館は、
> 週末や冬場になると80台の駐車スペースが常時不足する状態が続いていた。
という、「パーク・アンド・バスライド」(上記の記事から)の流れがある。

ここで注目すべきは、高速バスの利用者が当初に比べて伸びていることもそうだが、鶴岡市内と高速バスを結ぶ手段の変化に着目すべきだと思う。最も顕著な例は隣の高速バス乗り場である庄内あさひだろう。庄内あさひバスストップは山形自動車道の庄内あさひICにほぼ併設する形で設けられているけど、場所が場所だけに高速道路の脇に駐車場が造られ、そこに車を停めてから高速バスを利用するというものだ。これに対し、鶴岡の高速バスの乗り場といえば、庄内観光物産館の他に鶴岡駅とエスモール。もっともこのうち鶴岡駅は既に経由しなくなっているから、郊外からの自家用車から乗り継ぐ人は観光物産館に、市内の路線バスから乗り継ぐ人はエスモールに一旦出てから高速バスに乗る形態になっていた。ところが、記事にもあるように、自家用車で観光物産館に停めてから乗る人が増えているという事実(物産館の駐車場が混んでいる=自家用車から乗り継ぐ高速バス利用者が多い、とは限らないけど)がある。

これは、鶴岡市内における商業や交通の流れも変わってきていることの証明ではないだろうか。そもそも仙台への高速バスの利用者が増えているというのは、それだけ生活における地元離れの例示でもあるのだけど、郊外の物産館まで自家用車ででかけてバスに乗り継ぐというのは、もうこれは完全に市の中心地をスルーしている。家から車で物産館まで行って高速バスに乗り換え、仙台で大きな買い物をして満足して帰る。そんでもって駐車場の向かいのヤマザワで晩ご飯の材料を買えば充実した一日。というわけか。交通の便がよくなればなるほど、外にお金が流れやすくなるのは世の常、さてこれに鶴岡の人たちはどう立ち向かうんだろうか。

一方で逆転の発想をすると、仙台や山形から鶴岡に来る人たちにとっての利便性も向上させることができるのではないだろうか。東北運輸局が平成17年に「公共交通活性化総合プログラム(PDF)」で既に書いていることなのだけど、物産館をハブ化することで、観光地へのアクセスを効率化→観光地としての魅力アップとつなげたいところ。東北運輸局は「高速バスのシームレス化を推進」なんて書いてるけど、そんなの関係ねえ。庄内が活性化することのほうがメインだ。

記事では
> 来年度には市内の湯野浜、あつみの両温泉と結び、
> 路線バスやタクシーへの乗り継ぎ所としても利用する。
> 辻順自動車事業部長は「高速バス利用者の利便性向上とともに、
> 羽黒山などと結ぶ便の発着も検討しながら、観光窓口としての機能を充実させたい」と話した。
と書いてるけど、レンタカーのお店が一つくらいあってもいいんじゃないかなと思う。
というか個人的に激しく希望。

2008年01月07日

鶴岡の国道にある「グー」「パー」のじゃんけん標識

じゃんけん標識 正体は(読売新聞)

> 「いたずら?」「じゃんけんゲーム?」――。
> 鶴岡市内の国道脇に、青い「パー」や赤い「グー」が描かれた小旗が計100枚以上掲げられ、
> ドライバーらの目を引いている。

ということで、ごらんいただきましょう。
読売新聞より


読売新聞より

でした。
これはいったい何かと言うと、記事によれば
> 実は、凍結抑制剤の塩化ナトリウムを散布した区間を知らせるためのもので、
> 「パー」は散布の始まり、数十メートル先の「グー」は散布の終わりを示している。
なるほど。「パー」の指先から飛び出している点々は「凍結防止剤の粉末」をイメージしていて、「グー」の握りこぶしは「撒くのをやめている状態」という意味なのか。

これは案外意味を知らない人が多いのではないかと思ったら、
> 同出張所が07年2月、ドライバー約600人を対象に行ったアンケートによると、
> 9割以上のドライバーが、「凍結抑制剤の散布」を知っていたが、
> 「実際に散布されている区間は限られている」と分かっていたのは約半数にとどまった。
>
> さらに、“じゃんけん標識”の存在や「パー」と「グー」の意味については、
> 半数以上のドライバーが理解していなかったという。
ということで、これは知っておいて損はしないと思う。

とは言っても、「お、ここは凍結防止剤が撒かれているのか」ということで安心は禁物。
> 槙田雅士・同出張所長は「凍結抑制剤の散布に関して、より理解を深める必要がある。
> 標識についての説明を記した看板の数を増やすなど、対応に努めたい」と説明。
> その上で、「凍結抑制剤がまかれていても、冬季の運転には常に危険が伴う。
> 道路状況に細かく目を配って、技術を過信せずに安全運転を心掛けてほしい」
> と呼びかけている。
ということ。凍結防止剤が撒かれているから安心、ということではなく「凍結の危険が予見される場所」という認識でいたいし、凍結防止剤が撒かれている場所か否かに関わらず、冬道はとかく注意して走りたいものです。

2008年01月08日

死亡事故ゼロの願い込め 村山地区安協が玉こん配る

死亡事故ゼロの願い込め 村山地区安協が玉こん配る(山形新聞)

なんで玉こんにゃくなのか疑問だったが、
> 会場では、同協会女性部が「死亡ゼロ」の願いを込め、
> 出席者に脂肪ゼロの玉こんにゃくを振る舞った。

ああ、そういうことね。

2008年01月10日

庄内観光物産館の高速バス発着所、新待合所と駐車場がオープン

利用者のアクセス便利に 庄内交通が待合所と駐車場拡充(山形新聞)

先月、「庄内観光物産館の高速バス発着所の駐車スペースを倍増」という記事を書いたけれど、9日までに新しい待合所と駐車場が完成しオープンしたそうです。

山形新聞から

なんか微妙に地味だな。

> 新待合所は、敷地面積が約115平方メートル。
> 鉄骨平屋で、バスの運行情報を知らせる装置や冷暖房を備え、トイレも併設している。
> パーク・アンド・バスライド機能を持った駐車場は、80台だった駐車台数を計196台に拡充した。

オープンに列席した庄内交通の社長さんも
> 「観光に向けた2次アクセスの整備や、観光情報の提供などにも取り組んでいきたい」
> とあいさつした。その後、関係者がテープカットして完成を祝った。
>
> 同社は、施設整備に伴い、春から庄内観光物産館を東京線の停留所に加えるなど、
> 利便性向上と地域活性化に向けた路線整備などを行う方針だ。
とのことで、鶴岡市内と市外を結びつけるいい効果を発揮してくれればと思います。

2008年01月23日

道路特定財源に関する議論についてのあれこれ

通常国会が始まって、鳩が「ガソリン国会」と鳴けば、フフン♪が「言葉が躍るだけでは何も変わらない」と一蹴したところ。
さて、民主党が「ガソリン国会」と勝手に位置づけた今国会で、平成20年度予算よりも盛り上がっているのがこの道路特定財源の問題だ。おおもとの税率を定めた個別の法律の議論もさることながら、今年の3月末および4月末(自動車重量税等)までとなっている「暫定」税率の扱いが議論の焦点だ。「地方の道路整備のためには暫定税率の継続が不可欠」と、またしても「暫定」の延長を目指す与党や地方の首長らに対し、「一般家計の負担を軽くする」として暫定税率の廃止と道路特定財源の一般財源化を主張する野党との衝突が早くも始まったことになる。まさか平成20年度予算よりも盛り上がるとは思いもよらなかった。昨今の原油高を背景に民主党が青写真のまま煽ったというのもあるけれど、これは結構意外な展開。

さて、ここはタイトルどおりのブログなので、いわゆる道路特定財源以外の租税特別措置法関係の話はおいておく。まず「暫定税率延長派」の主張である「地方の道路整備のためには暫定税率の継続が不可欠」だが、山形県でも昨今の各都道府県の流れに乗って土木部がそろばんを弾いた。他県の状況を載せた河北の記事と合わせて並べてみる。
道路事業費減少は318億円 県が暫定税率廃止の影響公表(山形新聞)
暫定税率廃止 県内で116億円の歳入減(読売新聞)
暫定税率:「廃止なら予算60%減」 道路事業、県が試算 /山形(毎日新聞)
東北各県、道路予算減少で影響甚大 暫定税率廃止問題(河北新報)

道路特定財源の話をするのに非常に悩ましいのは、いわゆる「道路整備に必要な財源は、道路を利用する車や車が使う燃料から税金を取ります」という一見シンプルな目的に相反して、税目が多かったり、地方税以外にも国から紐付きで地方に配布されたりなどお金の流れがまことにややこしいこと。詳しくは、国交省道路局のサイトを見てほしいのだが、普通に考えて一般国民にわかってほしいとは思えない書き方なので、がっかりしながら読んでほしいところ。

さて、山形県の土木部が作った資料を元に考えてみるとこうなる。県の土木部が作ったので、若干あちらに傾いた書き方なのが難だけど、そこは仕方ないか。今回、仮に暫定税率が廃止された場合、山形県内で道路関係事業に投じられている525億円のうち約60%にあたる318億円分が投資不可能になるという。
その根拠の前に、暫定税率が廃止されると、どのような歳入・事業に影響を及ぼすか書いてみる。まず県や市が徴収する道路関係地方税の暫定分が廃止されることによる減収・・・(1)、国が徴収した道路特定財源の地方配分の減収・・・(2)、国が道路特定財源を用いて行う地方の補助事業の減・・・(3)などが考えられる。また、仮に代替財源が確保されない場合、道路関係以外への支出から一般財源を充当することも予想され、間接的な事業削減も含めれば「ほかに市町村や国の事業も休止すると予想され、県内全体の道路事業費は500億円以上減るのでは」(読売新聞)といわれている。
この道路整備費60%カットによって、
> 高村土木部長はこの試算を踏まえ、
> 「財源不足により高速道路整備は10年程度遅れるほか、交付金事業(約100カ所)は休止、
> 除雪や除草などの維持管理はサービス水準を3割程度下げざるをえない」とし、
> 「このような状況は今の県民だけでなく、次の世代への影響も懸念される」との考えを示した。
(山形新聞)という影響が考えられている。そう、いわゆる道路特定財源は「道路を新しく造るための予算」だと思われがちだが、道路の維持管理や修繕、改良といった事業にも使われており、新たに造らなくとも道路がそこにある以上ゼロにはできない予算なわけ。
にも関わらず、全国で一番この余波を受ける北海道の地元紙、北海道新聞が社説で
> ただ、ガソリン価格の高騰が生活を直撃しているいま
> 「道路をつくるため」という理由だけで維持を求めても、国民の支持は得られるだろうか。
書いているのはいささかミスリードを誘いかねない。


ここで民主党が昨年12月に公表した「2008年度の税制改革大綱」を見ると、次のようにある。
> ○自動車関係諸税の内、特定財源に係わるものについて、
>  地方分を含めて全て一般財源化する。
> ○また暫定税率も、地方分を含めて全て廃止する。
>  暫定税率廃止後においても、地方における道路整備事業の水準は、
>  従来水準を維持できるよう、確保する。
すなわち、まず暫定税率分については全て廃止・・・(1)し、引き続き徴収する本則分についても目的を道路に特定するのではなく一般財源として扱う・・・(2)というものだ。また、当然これでは歳入が減るだけなので、道路整備事業の水準を従来のまま維持できるよう確保するという。どうやって?これについてはその後にこう書かれている。
> 個別補助金を原則廃止した上で創設する「一括交付金」を、
> 過疎等条件不利地域のある地域に重点的に配分するなど
> 特に地方の財源に配慮する財政調整として活用し、
> 地方が道路整備事業の水準を主体的に判断できる財政的基盤の構築を進める。
と、道路特定財源以外にもある個別の紐付き補助金を廃止した後に創設する「一括交付金」を地方に配分することによって、地方が柔軟に事業に使える(道路整備に使ってもよし、そのほかに使ってもよし)お金を渡すというものだ。

ここでぜひとも民主党にクリアしてほしい2つの大きな壁がある。一つは、代替財源として掲げた「一括交付金」とやらで、実質減収となる暫定税率分2兆9千億円(「道路特定財源とは?」から暫定税率相当分を割戻しで概算した数字)を補うことを補うことができるのか、というもの。もう一つは、実質として地方の中央依存度を上げることなるこの政策が、民主党の政策の一貫性に疑問を呼びかねないということだ。前半は言わずもがな。普通に考えて、まずどこの財布に入るかは別にして税収が減るのだから、支出を減らすか他の収入源を見出さなくてはならない。これが単なる絵空事で終わらないことを明確に示す必要がある。そして、仮に「一括交付金」とやらで地方に回る分を補填したことを想像してみよう。一見して、減収分に相当する額が「何に使ってもいいですよ」という補助金でやってくるのだから好都合のように見える。でもそもそも考えてみると、いわゆる道路特定財源のうち、約40%は地方税だ。暫定税率分だけ見ても約8千億円をパチンと消した挙句、それについて政府から補助金で充当するというのは、いくらそれが自由に使えるものであるとはいえ、自治体の自主財源を減らしていることには間違いないのだから、声高に叫ぶ「地方分権」に相反するのではないのかな?

ここで民主党つながりで脱線。先日、この「代替財源は?」の中で、鳩が「国の直轄事業として行う公共事業の地方負担分を国に戻せば、その分をまわせる」と語っていた
そもそも、これはあまり知られていないことだけど、国の行う道路事業(というか公共事業)は全て国のお金でやっているわけではない。いわゆる国の直轄区間と県が行う区間で比率は異なるけれど、新設や改築(R13上山BPなど)は、県が1/3を負担し(県管理区間では1/2を負担)、普段の維持修繕にいたっては県が45%(県管理区間では100%)を負担している。(道路法第50条第1項,第2項)
これを国の負担に戻せば、これまで県負担分に充ててきた金額が浮くので、代替財源を確保できるという話がある。なるほど。日本全国で見ればそれに近いことはできる。ここでも二つ問題があって、脱線話題なので軽く触れるけど、都市部と地方部では金額にばらつきが出るのは誰でも予想できるので、儲かる自治体と損する自治体が発生することから「代替案」となりうるか、というもの。また、結局財源不足を地方の財布から国の財布に移しただけなので、国の財源不足をどうにかしなきゃいけなくなる単なる自転車操業にすぎないということ。

言っておくけど、別に民主党の案を潰したいとか暫定税率は意地でも守るべきとは思っていない。あえて言うとすれば「道路特定財源=無駄な道路を造るための聖域」というアホな既成概念をどうにかしなきゃとは思っているけど。
むしろ、民主党の言うように国直轄事業の地方負担分の是正はすべきだと思うし、暫定税率の議論は必要だと思っている。だが、「国民の生活が一番」などという(ある意味当たり前のことだが)甘言のもと、「ガソリン税が下がれば家計の負担が軽くなる」という税の目的という本質を蔑ろにした議論はいかがなものか。道路特定財源の使い道を考え「必要な事業とそれにあてる予算」という考えをするべきなのに、特措法の時間切れと参議院の過半数を盾にして金額の切った貼ったで政争の具にするのは、思わず脱力せざるを得ない。

2008年01月31日

交通事故死者の高齢者比率が56.6%と過去5年間で最高に

交通事故死者数:高齢者が56.6%の43人 1、2月は8割も--07年 /山形(毎日新聞)

以前に「高齢者割合、最悪ペース 県内の交通事故死者」を書いたが、
交通事故死者に占める高齢者の割合は、12月の時点より若干下がって56.6%に。
それでも過去5年間で最多ということになり、死者総数(76人)の半数以上が高齢者(43人)という異常事態に。

この43人のうち歩行中に事故にあったケースが半数近くの19人。記事では、
> 19人は、いずれも夜光反射材を着けていなかった。
と書いているけど、別に反射材着けて歩いている人のほうが珍しいくらいだし、
これは高齢者の責めに帰することはできないでしょ。

記事では県警交通企画課のコメントとして、
> 高齢者には夜光反射材の着用を、運転手にはヘッドライトを上向きにする
> 「ハイビーム」の活用を呼び掛けている。
と言っているけど、やはり街灯などが少ない場所では積極的にハイビーム(うちのカミさんは「アップライト」って言うけど)を使うようにして、
早期に相手を発見すること、そしてそういう場所ではスピードを出さないこと、
という当たり前のことをしていくしかないんだろうね。

ちなみに、山形県警の交通企画課は、ホームページに動画まで乗っけて
高齢者の事故防止とハイビームの使用を呼びかけている。
これってけっこう珍しいことだと思うので、リンクしてみる。

高齢者交通事故防止
ハイビームの積極的活用

2008年02月08日

飯豊町のデマンド交通システム、原油高で新年度から値上げへ

飯豊デマンド交通値上げへ 原油高で新年度から(山形新聞)

> 町営バスに代わる公共交通機関として、デマンド交通システムを導入している飯豊町は7日までに、
> 原油価格高騰のあおりで燃料費がかさむことや新路線設置による経費増から、
> 新年度をめどに利用料金を値上げする方針を固め、調整に入った。

と、世の中を騒がせている原油の高騰がこんなところにも余波。
でもなんとなく一段落しそうなので、4月から値上げしても話の整合性があわなくなるんじゃないかと思っていたら、

> 「原油価格の下落や大幅な利用増があれば、『値下げ』もあり得る」としている。
だって。

新しい料金は、原稿料金からプラス100円。はたしてこれで業績圧迫は緩和されるのか、はたまたこれが利用者を減らしていっそう悪化する原因となるんだろうか。
意外だなと思ったのは、既に2年ほど経過しているこの飯豊のデマンドシステム、
> 本年度の1日平均利用人数は85人に上り、
> 運行開始当初と比べて約20人増えるなど、町民の足として定着してきた。
と、なかなかの実績を積み上げてきていること。
これまで、このブログでは高畠のを少し取り上げた程度(しかもかなり否定的に)だったけど、このシステムは中規模の農村地域では有効なのかもしれないなと思い始めてきた。

2008年02月12日

くねくね道でまちおこし 山形~山辺の「狐越街道」を住民考案

くねくね道でまちおこし 山形―山辺の街道を住民考案(河北新報)

これは結構面白い。
起点を県庁、終点を文翔館にしたのはいささか取ってつけたような感じがするけれど、そうでもしないと「コース」として示しにくいから仕方ないか。
ルートは、というと県庁からひたすら西に向かい、R348で山形警察や南一番町を抜け、西公園を過ぎてもさらに西へ西へ。すると県道17号は急に山がちになり道も大きくカーブするようになる。なるほど「狐越街道」とは言いえて妙だ。県民の森を通り抜け、県道49号との三叉路にぶつかると今度は北に進路を取る。この記事にも出ている作谷沢の集落を過ぎると、再びR458に戻ってくる。そのまま更に東に進めば山形駅の北側に戻ってくるという道程。

河北新報から

この
> 「取り残された形だが、曲がりくねった道が『保存された』と考え、活用策を探った」と言う。
という逆転の発想が、何かのヒントになりそうな気がする。とかく最近の道路整備は、なんでもかんでも旧道をショートカットしてバイパスしていく。となると、取り残された旧道沿いの集落はとたんに交通のメインルートから外れることになる。両端をくっと曲げられてしまい、妙に立派なアスファルトの道が放置されている箇所もある。

問題は、
> 「街道沿いの集落を一品料理に見立て、一巡りすれば立派なオードブルを味わえる」
というだけの「立派なオードブル」を構成するだけの集落を作れるかどうかというところ。
単にカーブの多い道をつなげただけというだけでは、猛スピードで通過する車だけがやってくる。

周辺には県民の森をはじめ、豊かな自然環境もあれば山形市街から近いという立地条件もある。
> 「看板の番号を地図に落とし、小さな名所を紹介するマップをつくりたい。
> 食や自然の楽しみを伝えられれば」と話し、狐一巡り街道の今後の活用に夢を膨らませている。
その意気込みにぜひとも期待したいところ。

河北新報から

スリップ対策再徹底 県内で相次ぐバス絡む事故

スリップ対策再徹底 県内で相次ぐバス絡む事故(山形新聞)

> 県内でバスが絡む交通事故が多発している。
という出だしではっとしたけど、確かにその通りだ。
先週末に田麦俣で発生した、バス誘導中にスリップしてバスガイドが車体と雪壁に挟まれた事故は、思わず「そんな馬鹿な」と言ってしまいそうな話だ。

こうした中、県がバス協会に文書で申入れを行ったほか、各バス会社でも
> 山交バス(山形市)は、天候や路面状況に応じた早めのチェーン装着を徹底。
> 「運行中でも必要があれば停車してチェーンを装着させている」と担当者。
> 庄内交通観光バス・ハイヤー(鶴岡市)は
> 「事故の多発を受け、気象情報を集めて例年以上に慎重に対応している」という。
とのこと。

バスは大勢の客の命を預かることが多いだけに、よりいっそうの安全確保に努めてもらいたいもの。
冬はまだまだ続くのだから。

2008年02月18日

菅直人の行き当たりばったりと、山形の首長のこんなのばっかり

どうも「ガソリン国会」の熱は小康状態を保っているようで、これは与党に有利なのか野党に有利なのか。
そもそも、「原油の高騰が家計を圧迫している」として槍玉に上がった暫定税率の問題、「ガソリンが25円安くなる」という言葉で短期決戦を図った(ように見えた)野党だけど、参院選勝利のベースとなった地方の首長から「道路特定財源のカットは死活問題」と反撃を食らい暗雲が立ち込める。結局、いつの間にか税制の面で言えば一般財源化の問題だったり地方分権だったりに移り、道路特定財源という目的税の使い道の点では「道路の中期計画」だったり、果てはレクリエーションへの使用問題だったりと拡散してしまった感じ。おっと、誤解のないように書いておくと、道路特定財源を職員の余暇に使うのを見逃せって言っているわけじゃない。数万円を論じるあまり数億円の論議が流れるのは(流れるんだよこれが。マスコミが食いつきやすいんだもん)逆におかしいことを招くと思うだけ。
野党にとっていちばん誤算だったのが、論点が拡散したことよりも地方の首長から思いのほか反発が強かったことよりも、ガソリン価格が小康状態になってしまったことというのが、いっとう情けないことだけど。石油情報センターの価格情報によれば、レギュラーガソリンの1リットルあたりの価格は、昨年の12月10日がピークで155円50銭。第169回国会が召集された1月3週には153円台に。そして2月13日に発表された同12日現在の平均価格は152円30銭。12月1日に石油元売各社がいっせいに値上げした前のレベルまでは下がっていないものの、実はピーク時から8週連続で下落している。3月末までの約6週間で風を呼び込めるのはどちらだろうか。

さてその頃、かつてお遍路姿で四国を回った菅直人は車で東九州へ。
「今日は車で来ました」 民主・菅氏が宮崎・延岡市入り(朝日新聞)
大分空港~延岡3時間、視察の菅氏「幹線道路がないのは実感」(読売新聞)
車で縦断 道路事情見えた!? 民主・菅氏、宮崎県内を視察(西日本新聞)
菅氏が宮崎の道路視察「この遅れは異常」(ニッカンスポーツ)

> 出迎えた首藤市長に開口一番「今日は車で来ましたので」とアピールした。
> 延岡市を先日視察に訪れた民主党の若手国会議員はJRで現地入りし、
> 首藤市長から「車で来ないで、高速道路のない不便さがわかるか」などと
> 批判を受けた経緯があるからだ。(朝日新聞)
おお、なんという軽薄さ。カイワレを食べた頃から一歩も進歩が見られない。

まあそれでも
> 大分空港から延岡市の視察先まで車で約3時間もかかり
> 「東九州に幹線道路がないというのは実感できた」という感想も漏らした。(読売新聞)
という一定の理解を得られたことはやはり百聞は一見に、ということか。

というよりも、これまでこの人はこの地域に思いをめぐらせたことが果たしてあったのかと素で思ってしまう。羽田から大分空港までかかった時間のさらに倍をかけて隣県に行くというこの状況を。かねてから,
地方のことを考えるのに日本地図を見るだけで考える人は嫌いだ、と何度か書いているけど、この人は地図すらも見たことが無いんじゃないかな。見たことがあるとすれば衆議院の選挙区割表程度か。

実は、
> 19日には東国原英夫宮崎県知事らと都内で公開討論が予定されており、
> 菅氏は「現場を見ておくのは重要だ。討論会が実り多いものにできる」と述べた。(ニッカンスポーツ)
この最後の文を読むまでは、このエントリーも別の〆め方になるはずだった。一桁国道に並行する高速道路の整備率が50%未満なのは、この東九州道(R10・一桁じゃないけど上位10番なので)と山陰道(R9)、そして日沿道(R7)だ、という話の展開で、「ならば日沿道にも菅直人を」という内容に持っていくつもりだったけどご破算に。なんだ。この1泊2日の行程も話題づくりの討論会のための付け焼刃でしか無いのか。大方、20日の新聞には
> 東国原知事に開口一番「昨日、一昨日と車で行ってきました」とアピールした。
って載るんだろうな。やれやれがっかりだ。

しかも嫌らしいのは、道路特定財源にしろ中期計画にしろ高速道路を造るための予算だというような世論誘導だ。地方の首長の中には当然「高速道路が来れば我が町は栄える」というお花畑な人もいるだろうが、実際はそうではなく、地方道整備はもちろん歩行者の安全確保や雪道の安全確保など生活交通の維持保全に大きな貢献をしていることはあまり世で取り上げられない。これはいかんともしがたいもの。

とりわけ、中期計画を見れば一目瞭然なのだが、中期計画65兆円(国交省素案ベース)のうち、高速道路など基幹ネットワークに費やされるのは24兆円。これに対し、渋滞対策や開かずの踏み切り対策、生活基幹道路ネットワークの形成など地域交通に充てられるのが33兆円(うち13兆円は両者に重複)と、実は長距離交通網の形成よりも生活交通の充実に結びつく金額の方が大きいのだ。既に高速道路が通っているような自治体ですら暫定税率撤廃に反対するのは、こういうわけ。こちらの使い道の議論(ちょっと地方分権の話は置いておいて)もそこそこに、やれ地方の高速道路がどうこうだの、需要予測がどうこうだの、というのはいかがなものか。こと、これの先鋒となっているのが、1泊2日でわかった気になって延岡を後にする東京18区選出のお方なのだから片腹痛い。渋滞対策箇所の約1割を占め、開かずの踏み切りの13%を抱える東京のお方は、そちらの議論をする意思と覚悟はおありなのだろうか。

さて、最後にそんな週末に山形で行われたこんなお話。
道路特定財源:確保求めて県大会 知事ら800人出席 /山形(毎日新聞)

> 斎藤弘知事、市町村長、県議など約800人が出席し、
> 揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持や、年度内の関連法案成立を求める緊急決議を採択した。
>
> 県や県議会など地方6団体で組織する県自治体代表者会議主催。
> 国会議員では、自民党の遠藤武彦衆院議員が出席し、
> 自民、公明党の他の4議員は秘書などが代理出席、民主党の2議員は欠席した。

相変わらずこちらもこちらで前時代的なことをやっている。
やっぱりお遍路さんを庄内に連れてくるべきだったかもしれない。

2008年02月20日

やっぱり宮崎しか見なかった菅直人

この前、「菅直人の行き当たりばったりと、山形の首長のこんなのばっかり」を書いたけど、予定通り19日に討論会が行われた模様。なにしろ注目は宮崎県の東国原知事。ちくしょう、観光客だけじゃなくて波に乗りたがりの民主党まで呼び込むとは、と多くの地方自治体が思ったに違いない。

そんな場外乱闘は
東知事、民主党にムカッ!…道路特定財源公開討論会で(スポーツ報知)
東国原知事、民主党の時間変更に不満爆発…「カチンときた」(サンケイスポーツ)
をごらんあれ。
> さらに菅氏らが17から18日にかけ、車で宮崎などを視察したことには「感謝している」とした上で、
> 「今度は突然、日曜に車で来て『一緒に視察しましょう』なんて無理がある」。
に笑った。国会議員が国会優先なのはわかるけど、自分たちが流れを作れると思っているのが面白いなあ。もっとも、小沢さんは国会議員だけど大阪の選挙応援を優先して叩かれていたっけか。

さて、菅さん叩きはこの辺にして、産経が討論会と共同記者会見の様子をアップしているのでまずはその一覧をリンク。
【道路討論1】麻生全国知事会長「暫定税率維持を」
【道路討論2】菅氏「一緒に改革を」
【道路討論3】東国原知事「道路特定財源の確保を」
【道路討論4】逢坂氏「道路特定財源見直しは必須の課題」
【道路討論5】菅氏「道路は平等性が担保されていない」
【道路討論6】東国原知事「一般財源化した分を地方にくれるのか」
【道路討論7】麻生知事会長「一般財源化は方向としては正しい」
【道路討論8】東国原知事「地方に道路をつくってくれる根拠が見当たらない」
【道路討論9】東国原知事「道路の決め方を明確化してほしい」
【道路討論10】東国原知事「国交省から財務省に移すだけではないか」
【道路討論11】菅氏「道路ができれば活性化するというのはちょっと違う」
【道路討論12】麻生知事「腰を据えた本質的な議論をやってもらいたい」
【道路討論13】東国原知事「暫定税率を廃止されると予算が組みづらくなる」
【道路討論14】共同記者会見その1、東国原知事「民主党さんに対する印象は変わっておりません」
【道路討論15完】共同記者会見その2、東国原知事「道路を必要な、本当に真に必要な道路を本当に作っていただきたい」

前回、
> 大方、20日の新聞には
> > 東国原知事に開口一番「昨日、一昨日と車で行ってきました」とアピールした。
> って載るんだろうな。
なんて書いたけど、菅直人は
> 実は昨日と一昨日、宮崎県におじゃまをいたしまして、
> 大分空港から車でずっと南下して、延岡さらに宮崎、
> 翌日には東国原知事の生まれ故郷であります都城を通って、鹿児島に抜けて戻って参りました。
と期待を裏切らない出だしだったのでまずは及第点。

今回の議論の発端から発展までを見ている人はお気づきの通り、ガソリン高騰-ガソリン税の暫定税率-道路特定財源-中期計画(あるいは枝分かれして道路特定財源-地方財政)という極めてミクロからマクロな方向に向いている。「国民の生活が」「ガソリンがリッター25円安くなる」で始まった話が、いつの間にか「10年間で59兆円」という庶民の財布と縁遠い金額になって、きっといちばん困っているのは民主党。

昨日の討論会は、相手にするのが知事とあって、どうしても議論の中心が上に書いたものの右へ右へ寄ってしまうのは間違いない。民主党としては、どれだけ無傷にやり過ごし、地方の不満をなだめられるかにかかっていた。当然、見ていくポイントとしては「民主党がどれだけ主張できるか」ではなく「民主党がどれだけ知事の主張を取り込みいなしていけるか」のはずだった。

トップバッターの麻生福岡県知事は極めてスマートに地方の道路事情を説いた。生活道路にしろ産業基盤のための道路にしろ、地方のインフラは道路にかかっているというもの、また単に暫定税率を廃止するだけでは収入に欠損が生じることを述べる。上に書いたポイントでいくと「暫定税率-特定財源-地方財政」というラインだ。知事の意見表明としてはいたってシンプル。
〆めでは、この時期に問題提起をした民主党に対してチクリと一撃。
> それからこの問題は維持しておって、大きな、いろんな課題が提起されています。
> これは本格的にちゃんと腰を据えて議論して、整合的な対策を作る。
> そういう方向でやっていくべきですね。今われわれは予算審議をやっていますけど、
> 本当にこの予算を審議してどうなるのか。4月からいったいどうなるのか。
> 大混乱に陥ってしまうのではないかということでございます。

ところが、ここで菅直人がいきなり舵を切り誤る。先に書いた宮崎道中記を語った後に、
> 私も、地方にとって道路の必要性の高いところもまだまだあると。
> 問題はその必要性、その重要性、その優先度を、誰が、どういう基準で決めるかにある。
> つまり、これまで例えば宮崎が、東側が遅れていたのが、
> 公平公正なルールに基づいて、こうこうこういう理由で遅れたんですという、
> 私、説明があるかと思って、さっそく国土交通省を呼びました。
> しかし、残念ながら国土交通省というのは、遅れた理由についての一切説明はありませんでした。
と、「道路整備がなされなかった(偏っていた)のは国交省の恣意的判断のせいだ」という割と国政レベルの話をされてしまい、さっそく議論が噛みあわない。「知事が陳情に行く国交省を俺は呼びつけてやったぜ」「あいつら何の説明もしない悪者だぜ」と言われても困る。というか、暫定税率や特定財源をすっ飛ばして「中期計画」の話から入ってどうする。片やミクロからマクロ、片やマクロからミクロなのでこれはすれ違いが生じる。
しかも何をドジ踏んだのか、道路特定財源では完全に脱線となる高速道路の話にまで踏み込んだ。菅氏本人も
> 少なくとも道路公団、今で言う株式会社の費用は、これは税金は入っていません。
> 少なくとも、仕組みとしては減ることにはなっていません。
と認めているが、そもそもいわゆる税金で作っていると整備が遅くなるからという理由で誕生したのが有料道路制度であるし日本道路公団だったのだから、道路特定財源やその一般化あるいは税源委譲の議論では完全に勇み足だ。しかもそれに続けて、
> しかし、そういうものが無駄なかたちで使われていれば、
> 本当に必要なところに使われてないことになる。
> (中略)せっかく巨額の金を使って作った道路が、高い料金のために使われないのは
> 二重の損じゃないですか。そういう仕組みをどうやって変えるかという議論が
> やっと今始まったんです。
という、なんで宮崎から東国原知事が来たのかわからない展開に。「やっと今始まったんです」じゃなくて、「今この場でそんな議論を始めるなよ」という感じもしなくはない。道路特定財源が有意義に使われているかどうかに、(恐らくさらし者としてうってつけだったんだろうけど)アクアも本四を持ってくるのは、論理のすり替え以外にほかならない。これは非常に残念だ。

3番目に出てきた東国原知事は、最初こそ民主党への攻撃や高速道路の整備状況を語るなど、ややグダグダ感が否めないが、(思っていたよりも)ヤバい宮崎県の懐事情やインフラ整備が与える効果をとつとつと積み重ね、最後には交通基盤の整備について
> これをまず国の責任を持って平等にやってほしいんです。
> そこから地方間競争を、さあスタートと言ってほしい。
> その整備を最低でも平均ぐらいにはしてほしいというのが私の主張でございます。
と述べて〆た。これはいわゆる地方の首長の主張(シャレではなく)としておよそ一般的な意見ではなかろうか。これを「財源の委譲」「責任と権限の委譲」の三位一体に持っていくのは簡単だ。ただそこで議論を拡散させてはこの討論会を開いた意味が無い。

ところが、その次に出てきた逢坂議員は元ニセコ町長だけあって、議論をうまく持っていく。
> しかし、道路整備は性質が悪いモノで、個別の道路事業をとりあげて、
> この道路いりますか、いりませんか、この整備必要ですか、不要ですかといわれると、
> どれもこれもみんな必要なんです。
> 今よりも状況が改善されるということになれば、その説明は不用で、言えないのが現実です。
> (中略)全国の首長が「道路特定財源維持」という気持ちは十二分に理解できるが、
> もう一歩ひいた総合的な視点で、国民の生活の豊かさを考えてみるべきだ。
これは至極ごもっとも。地方の首長は「民主党の意見や対案には具体性が無い」と言うが、地方の首長が言う「道路特定財源は必要だ」にも、「絶対に必要だ」という部分がいかほどかという具体性が(維持修繕の予算は固定費用だけど)欠如しているのをさりげなく指摘している。
さらに、
> 私が思うのは今、私たちに必要なのはその整備の進め方や決定の仕方、
> それらを検討してこれまでの50数年よりも効率よく、
> 効果的に道路整備を進める方策に転換することが重要です。
> いままでのやり方を踏襲するだけではだめで、すなわち単なる財源の温存だけでは、
> 全国の首長が道路が必要といっているものは達成できないことを理解してほしいんです。
> 国民のみなさんから信頼を得て道路整備の王道を歩むためにも、
> 道路特定財源の見直しは必須の課題になっていると思います」
と上手く〆たつもりになっているが、これは道路特定財源=ハイスペックな道路の整備というイメージ戦略に乗ったもの。ここが少しばかり残念だ。自ら
> 私がかつてすんでいたニセコには高速道路はない。
> 町長時代に陳情したが、残念ながら実現していない
と言っているが、ではそういう自治体には道路特定財源は配布されていないのか?否。ニセコでは道路特定財源を陳情にだけ使っていたのか?否。国会で議論すべき道路(いわゆる国土開発幹線道路など)と生活道路を切り離して取り上げているのに、自分があたかも地方自治体の長として語っているかのような話の展開は、はたして理解されているだろうか。非常に惜しいなあと残念でならない。

さて4人話が出揃ったところでフリー討論に。ここでのポイントは「暫定税率分をどう扱うか、廃止するならその代替財源は?」「本則部分についての扱いはどうか、一般財源化するのであれば地方配分の額は?」というもの。当然、地方の長は、「地方財政を支えている収入がどうなるか」がメインになるので、ここをどう説得できるかだ。

(一般財源化後の配分について)
> 東国原:おそらく民主党は一括交付金として配ることを話していたが、
>  交付金になったら、地方分権もクソもない。
>  交付金は県とか市町村が国に申請し、頭を下げてもらいにいかないといけない。
> 逢坂:それは違います。
>  それについてはいわゆる今、国でやっているまちづくり交付金とかとは
>  まったく性質が違うモノで、純然たる一般財源として渡したいと思っている。
>  特に、国でいう道路整備臨時交付金の形、一般的な補助金はすべて廃止しようというのが
>  民主党の考え方です。それから、今の道路関係譲与税は今と同じ形で渡して、
>  使途だけは決めないとする。心配には及びません
> 麻生:理解できないのは18兆円の補助金を交付金にかえる過程で6兆円の節約をしろという。
>  そういう計算式。6兆円はどうやってやるのか。それで現実的に可能なのか。
>  現に18兆円の補助金のうち70%は義務的にどうしても使わないといけない社会保障関係です。
>  これは削れない、年々増やさざる得ない実態がある。
>  その実態を考えずに、ただ交付金にかえる。きれいなところだけ。
>  6兆円は一体でどうするのか。そこについて合理的な根拠がないことを懸念しています。
> 逢坂:道路特定財源の話からずれているが、麻生知事の今の指摘は、
>  私、実は19兆円のひも付き補助金廃止法案の策定に関わっているが、
>  およそ15兆が義務的経費だということは理解しています。
>  実は、一括交付金の総額はだいたい今の額よりも若干減る程度です。
>  そこから6兆出すということは私ども言っていません。
>  たぶんコミュニケーション不足なので、これは楽屋で詳しくお話しをした方がいい。
>  ここで話しても出発点の情報認識が違うので。
ああああ、麻生惜しい。
さて、この後、一般財源化に関して受益者負担の点から両知事と逢坂氏が熱く議論。これはけっこう面白い。時間をかけて行うべきだなあ。と思ったら、ここで菅直人。

> 菅:あの、先ほど申し上げたつもりですが、少し関連して逆に申し上げると、
>  高速道路部分は二重取りされていますね。通行料とガソリン代を二重取りされている。
>  プール化されているから、どちらからというと、収益性の高いところで稼いだものを
>  収益性の低いところの高速道路をつくってきた。
誰かこいつを吉祥寺に叩き返せよ。なんで税制の受益者負担の議論で有料道路制度が絡んで来るんだよ。

> 菅:ただですね、そのことと一般財源のときの財政配分をどうするかということ、
> それはいくらでも考えられるので、ある種の逆比例とか、
>  所得に対するある種の逆比例的なやり方とかありますから、
>  逆にいうと、一般財源でなければそういう公平な、あるいは過去にさかのぼる
>  公平な配分ができないということではないと思っています。
>  そこで逆に私の方から1つだけお二人にお聞きしたいのは、まさに決定システムですね。
>  宮崎県の東九州道路が遅れた。私から見ても、なんでこんなに遅れたかと思う。
>  問題は決定システムがまさに不透明でブラックボックスなんです。
>  それによって、いわゆる族議員的な力が左右する、あるいは自分のところだけ、
>  例えばアクアラインのような大間違いの計画でやっても誰一人責任をとらないで、
>  借金をどんどんつけ回していく。
>  こういうシステムを生んでいる背景が道路特定財源という制度そのものに入っている。
>  それについてどうお考えかですか。決定システムがおかしいんじゃないですか。
前半部分は支離滅裂だし、なんで道路特定財源の一般財源化、配分の話から道路族議員の利権誘導の問題に発展するんだろう。この人は結局国会議員なんだなあと思う。聞かれた両知事は話の腰を折られて可愛そうだ。と思ったら、さすが東国原知事。
> 東国原:その前に、ちょっとあの、(会場の民主党席から「答え避けてる」の声)
>  えっ、なんすか。あの、その菅さんの司会進行で進められると困るんですけども。
「答え避けてる」も何も、話を強引に展開したのは菅さんだろうに。

ダメな上司の責任は部下が取る。逢坂議員はかなり株が上がったよ今回。
> 逢坂:今回、暫定税率の延長をしたからといって仕組みが変わるとは思えない。
>  東国原知事は今、『今度はわれわれの番だと思ったのに』とおっしゃったが、
>  この道路中期計画の中に『今度はわれわれの番だ』という風に分かることが
>  書いてあるんでしょうかね。何も書いていないんですよ。
>  (中略)私はこの業界に長くいるので、何度もこれまで煮え湯を飲まされてきたので、
>  ぜひそのところは一緒に共闘組んでやらないと、本当に宮崎に道路できません。
と、ここで
> 東国原:民主党に誘われているんですか
> 逢坂:いやいや
というコントにつながるわけだけど、国政の議論のためには地方の追い風が必要だということが逢坂さんはよくわかっている。ゆえに、引っ張り込み方も上手い。東国原知事がそこで「道路建設の優先順位がわからない」と議論に乗ってくると、菅氏もさっそく食いつく。にしても結論が合わない合わない。というより合うわけがない。
> 東国原:だから新たな基準は国交省に求めていきたいと思うが、
>  そのためにも道路特定財源というのは確保しなければいけないだろうという話です。
> 菅:私はそこの考え方はまったく逆側なんです。
>  つまり、最初に確保されてしまうと、国会ですら総額については、もう議論しないで結構ですと。
>  聞いたんです国交省に。
>  (中略)ですから、私は基準を国土交通省にだけ作らせるのはだめだと。
>  逆にいうと、お金を先に渡して、あとは基準をもうちょっとしっかりしてください、
>  といって、この50年間か失敗してきたわけですよ。
>  逆にいえば、宮崎県の東の通りができなかったことを徹底的に、
>  その根拠を調べることによって不公平なことがなかったかどうかが明らかになってくると思います。
>  私は明らかに恣意的な判断がされてきた、その背景に一般財源じゃなくて特定財源
>  というものがあることをいっている。そこは考え方がかなり違いますね。
考え方が違うのは、知事たちが道路特定財源や道路整備が明日どうなるかを気にしているのに対して、菅氏が道路特定財源を使ってきた国交省らを糾弾したいという違いから来ているのかな、と考えてしまう。一人予算委員会なのでさすがに浮いてきている。
> 菅:つまりは、国土交通省がどのくらいの力を持っているか、
>  麻生さんはご存じなんじゃないかと思う。
>  それを壊さない限りは結局は自分たちが持ったところに対して、陳情合戦をされるわけでしょ。
>  (中略)そういう意味ではまさに決め方そのものを変えなければならないというところで、
>  私は皆さんとも意見一致すると思うんです。いかがですか
> 東国原:ですから、決め方を明確化してほしいというのは私も同じ立場なんです。
>  で、その決め方を示してほしいと。同時にそれが一般財源化ではないんですね。私の中で。
>  安定した財源を確保した中で決め方を示してくれと、
>  私は与党さん、あるいは政府には言いたいですね
> 菅:安定するということは逆に言うともう、総額が決ってますから、
>  つまりは減らされることがないから、平気で無駄遣いするというのが、
>  私の少なくとも20数年の国会議員としての経験です
> 東国原:経験を言われるとちょっと困るんですが、私もね。
と、「与党さん、あるいは政府には言いたいですね」という完璧に民主党スルー宣言をこれまた完全にスルーする菅氏。ハイレベルすぎる。やはり、「国交省が悪だ」「地方はこうしなきゃダメだ」というのを地方の知事相手に説くというのは、単なる「民主党の講演会」でしかない。
しまいには、逢坂氏もこれ見よがしに「ある省庁の予算の積算書」とやらを持ってくるが、
> 東国原:どこの省庁のですか
> 逢坂:まあ、ある省庁とだけ言っておきますが(中略)これ一般会計なんですよ。
>  特別会計になるとさらに遠いんですよ。だから本当に必要な道路を安いコストで
>  できるかどうかっていうのは、特別会計じゃチェックすらできないんですよ
> 東国原:いや、今日は道路の話ですから、その、どこの省庁のです?
> 逢坂:いえいえ、ですから道路特別会計というものだと、チェックが国民からさらに遠くなるんです。
>  それを少しでもわれわれの手元に引き寄せて、見える形にして、
>  本当に宮崎に必要な道路や私の地元の函館に必要な道路を作りたいんですよ。私も
と、微妙に議論のすり替えを見破られていささか迷走気味。

ここで、菅氏が道路整備による地域社会の発展というテーマに話を振ると、ストロー効果や緊急医療の問題に話が広がる。地方は緊急医療における道路整備の重要性や、道路以外にも波及しうる財源であることを語り、民主党側は一般財源化すれば道路だけではなく病院や教育といったインフラの形での整備も可能と応酬する。ありがちな展開ではあるが、非常に噛みあってて面白い。
と、ここで菅直人が、
> 菅:そろそろ時間が10分を切ったところですので、どうでしょう、
>  最後に2分間ずつ、それぞれのまだ、言い足りなかったところをお話しいただければ
>  と思うんですが、順番は同じでいいですか、麻生さんから
となぜか仕切る。

> 麻生:秋の間にですね、やはり、予算編成、どういう点が問題があるということで、
>  政府与党はもっと真剣な議論をしてですね、そして整合した、合意されたような、
>  基本的には問題点は合意された形で提出すべきですね。それができていない。
>  提出された後にこういうことになって、われわれの方は地方の方でですね、
>  予算編成をしようがないという状態なんですね。だからわれわれですね、とにかくですね、
>  とにかく暫定税率は維持してくれと、そうでないとどうしょうもなくなるぞ、
>  ということでいるわけですね。
と、今回余波をおもいっきり食った地方の長らしいご意見。議論が年度末まで収束しなかった場合、民主党は自民党の責任に押し付けられるだろうけど、知事はそうもいかないわな。
> 菅:しかし、私たちの立場から言えば、何十年ぶりかに初めてやってきた議論のチャンスなんです。
>  昨年の参院選の与野党の逆転がなければ、こういう議論はほとんどされないで、
>  3日とか4日の国会審議でするすると通っていたんです。
>  まさに政府が出している案はですよ、1年ではありません。半年でもありません。
>  10年間この制度をそのままやりますという案、まさにそういう決意を持って出してきた案なんです。
>  ですから私たちとしては10年間、59兆(円)、このままのやり方を続けるのか、
>  それとも根本から変えるのか、私は国民に信を問うだけの意味のある議論だと、
>  このように思っています

議論は結局互いに平行線のまま。記者会見での麻生知事と菅氏の発言がそれを物語っている。
> 麻生:第1の点はですね。民主党さんはもう少しですね、言葉はですね、
> 立派な言葉を使っておられるが具体的にはどうするのか。
>  どういう制度的な制度改革をやろうとしているのかという代案をですね、
>  示してもらいたいという感をますます強くいたしました。
>  2番目の点はですね、私がさっき申し上げたのは、ともかくわれわれの立場は
>  暫定税率はまず維持しといて、いろいろな問題提起されていますから、
>  それはご指摘の問題を含んでいるから、
>  ちゃんと検討すればいいということ言っているんですけども。
>  その際にはわれわれですね、知事会としてちゃんと地方の意見という形で
>  まとめて提起するということを考えます
> 菅:対案という意味なんですが、きちんとした対案を出しているつもりです。
>  まずは暫定税率が切れる。切れていいと。それから特定財源、道路特定財源を廃止する。
>  そして財政配分について、いろいろご意見はありますが、
>  わが党としては地方の減収にならないようなかたちで対応すると。
>  きちんと基本的な案を出している。
>  (中略)問題は、今よく対案といわれるのは、この自民党政府が出したですね、
>  国土交通省が出した道路の中期計画的なものを出さないか、ということを言うんですよ。
>  しかし私たちはこの土俵そのものがおかしい。
>  こういうとらえ方そのものがおかしいということを言っているわけですから。
>  その土俵の中でですね。ですから、私は宮崎の道路は個人的に必要だと思いますが。
>  そういうものをこういう形で国土交通省が恣意的に決めている、
>  そのこと自体を壊すことが最大の対案です。民主党が対案を持っていないんじゃないです。
>  一番大きな対案を出していると、そう理解してください
東国原知事が「とにかく道路を造ってほしい」という陳情型になっていたのも残念だったけど、それをいなしつつ、地方の窮状を汲むような姿勢が感じられなかった永田町の菅さんにも残念な討論会だと思った。

2008年02月22日

「高速道建設に『抜け道』 1850キロは審議不要」という見出しへの違和感

事の発端は、先日朝日新聞が1面トップで伝えた
高速道建設に「抜け道」 1850キロは審議不要(朝日新聞)
の見出し。

先に書いていくと、確かに「高速道路」の定義があいまいなのはある。高速自動車国道法や国土開発幹線自動車道建設法でも用語の定義はされておらず、道路交通法関係(高速道路では原付などは走れない、というあれ)で「高速自動車国道と自動車専用道路」、高速道路会社法関係で「高速自動車国道と会社管理の一般有料道路」となっている。つまり、交通の管理という点から見た定義と、会社が管理する道路とい点で実態を定義したものしか無い。

恐らく、ほとんどの人がイメージするおおよそのイメージとしては、「自動車だけが走る、交差点の無いハイスペックな有料道路」みたいな感じだろう。狭義な点から連ねていけば、高速自動車国道<一般有料道路<そのほかの自動車専用道路といったところか。このどこに「ここからが高速道路」という線引きをするのは、案外難しいのだ。とりわけ、「整備の根拠になっているのが何か」という区分と相互に考えるとなおややこしい。高速自動車国道(いわゆるA路線)はいいとして、一般有料道路の中には、米沢南陽道路のように「将来、高速自動車国道に編入されるかもしれない」という意味で先行して作られた一般有料道路(いわゆるA'路線)と、三陸自動車道(矢本石巻道路)のように「高速自動車国道ではないけれどそれを補完する」という一般国道の自動車専用道路(いわゆるB路線)もある。あれ?お金を取られない自動車専用道路は高速道路の概念に入らないの?というとこれも怪しい。例えば尾花沢新庄道路は、「将来、高速自動車国道に編入されるかもしれない」いわゆるA'路線だし(なぜ無料なのか、というと米沢南陽道路は旧JHも施工に加わっていたため、その分だけ料金徴収の対象となっているから。尾花沢新庄道路は100%税金で作られ償還制度と関係ないので無料)、新庄南バイパスは無料の自動車専用道路だけどこれは国道のバイパス道路。ちなみに、ここまで並べたアルファベットの道路が、1987年に四全総で定められた高規格幹線道路、約14,000kmになる。

とまあ、単純に有料か無料か、あるいは高規格幹線道路かどうか、で万人に共通する「高速道路」に一致するかというとなかなか難しいのだ。上に書いたように、有料のA'(米沢南陽道路)と無料のA'(尾花沢新庄道路)、有料のB(三陸道・仙塩道路)と無料のB(三陸道・矢本石巻道路)があって混乱してしまう。しかも、これらをどこまで「高速道路」として捕らえるかというとなお難しい。

さて、ここで朝日の記事を見てみる。まずはこの図。
朝日新聞から

上に書いた約14,000kmのうち、既に開通しているもの、旧道路公団民営化時に評価を行ったものを除いた約2,900kmを先日の中期計画で評価したものの、
> この方針には野党などから「いつの間に造ることを決めたのか」との批判が出ていた。
> これに対し冬柴国交相は「計画段階」としたうえで、
> 「国幹会議の議論を経て厳しく査定しながら真に必要なものを造っていく」として、
> 野党議員を含めた国幹会議を経ることで客観的に必要性の有無が決まる、と説明していた。
>
> しかし、国交省などによると、この2900キロのうち1400キロは、
> 一般国道の自動車専用道路(B路線)。
> 高速道路会社が管理する高速道路より最高速度を抑えられている路線が多く、
> 国幹会議の審議は必要ない。
>
> さらに残りの高速道路(A路線)1500キロのうち約450キロ(事業費2.3兆円)は
> 「高速道路に並行する国道」(A'路線)という位置づけで、
> 国幹会議の審議は不要なことが分かった。(朝日新聞)

実はこれ、引用冒頭の冬柴大臣の国幹会議の説明はともかく、制度自体はこの20年弱変わっていないので、今さらわかったことではない。

また冒頭の
> 政府が道路整備中期計画で整備方針を決めた高速道路など「高規格道路」2900キロのうち
> 3分の2にあたる約1850キロは、国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)の
> 審議を経ず建設できることが分かった。
> 国道として着工するが、高速道路の規格で整備、完成後に高速道路に「格上げ」される路線も
> 450キロ含まれ、一部は着工済みだ。
> 冬柴国土交通相は国幹会議が道路建設の必要性について判断するとしていたが、
> なし崩し的に造られる恐れがある。
だが、

1,850kmのさらに3/4にあたる1,400kmは、そもそも「高規格で作る一般国道」として国土交通大臣が定めるものなので、そもそも国幹道法で予定路線に含まれていない部分について、「国幹会議で審議されない」というのは決して抜け道でもなんでもないし、今さら「分かった」というのもいまいち釈然としない。ましてやこういうレトリックに関しては日本一のジャーナリスト宣言、朝日新聞だ。こうなると冬柴大臣の答弁を引用した
> 「国幹会議の議論を経て厳しく査定しながら真に必要なものを造っていく」
という言葉も、ここに書かれていない「主語」が、はたして「高速自動車国道」なのか、「高規格幹線道路」なのかというのもチェックが必要な気がする(前者なら何ら誤った答弁ではないが、後者なら誤った答弁)。A'が後付けで国幹会議にかけられるのは確かに疑義が生じるが、B路線が別枠であることを「抜け道」とするのには疑問だ。

特に違和感を覚えるのは、記事のタイトル「高速道建設に『抜け道』 1850キロは審議不要」だ。上の図で既開通+整備計画策定済の部分で「一般有料道路」「国の高速道路整備計画」と分けており、これはいわば「B+A'」と「A」に該当するわけだけど、どうやら「高速道路」はA路線と定義しているようだ。しかも、これからの部分についても「B路線」「A'路線」「A路線」をそれぞれ「自動車専用道路」「高速道路に並行する国道」「高速道路。国幹会議の審議を経て建設が決まる」と説明し、B+A'について「国幹会議の審議なしに建設できる」とくくっている。
ところが、朝日は記事の見出しで「B+A'」を「審議不要の高速道」と書き、「高速道路」と定義した「A路線」と微妙に語句を変えている。上手いな。だって、「B+A'」を「審議不要の高速道路」って書いたら、少なくともBを高速道路と別書きにした下の図と齟齬が生じるんだもの(もっとも、B路線の区間を国幹会議にかけて後追いで予定路線→基本計画→整備計画区間とする手もあるけれど、非現実的か)。しかも本文冒頭では同じように「高速道路など『高規格道路』2900キロ」と「高規格道路」という単語を使っている。このへんの印象操作が上手いよね。

さて、散々朝日の嫌らしい書き方を叩いたあとで書くのもなんだけど、A'路線というのは、やはり手続きの正当性という観点から疑問が残る。それでもやっぱり「抜け道」と言われても仕方ない450kmだけではなく、都合よく言葉を選んで1,850kmまで膨らませることには違和感を禁じえない。

===追記===
「抜け道」高速道、着工前に審議へ 冬柴国交相が表明(朝日新聞)
また同じことをやってるし。
というか、一般国道の自動車専用道路って(そりゃ三陸道と外環を一緒にしようとは思わないけど)全部が全部国土開発幹線自動車道建設会議にかけなきゃならないものかなあ?
恐らくいくつかの路線が犠牲になって三方一両損になるんだろうけど、政治家さんたちの駆け引きと自己満足に終始している気がする。

2008年02月26日

「連携は前進の手段」大崎―最上・庄内地域間交流語る

「連携は前進の手段」大崎―最上・庄内地域間交流語る 新庄(河北新報)

> 山形県最上総合支庁などが組織する
> 「最上・庄内両地域間活性化委員会」(座長・柴田洋雄山形大名誉教授)が25日、
> 新庄市内であり、国道47号を軸にした
> 宮城県大崎地域と山形県最上・庄内地域の広域連携などについて議論した。

最近なにかと元気な話題の少ない最上だけに、これはぜひとも盛り上げていってほしいところ。

> 佐藤氏は「広域連携を進めていくには、核となる大崎市や新庄市が
> パワーアップした上で連携を強化することが大切だ」と強調。
> 鈴木氏は「新庄市は東京や県都中心の意識から脱却し、
> 鉄道や道路のターミナルだという認識を持ってはどうか」と提案した。
> 柴田氏は「連携は無いものを補うのではなく、前に進むための手段」とし、
> 「連携の意味を考え直せば、開発が遅れていても最先端の地域になりうる」と総括した。

河北新報の鈴木山形総局長の言葉はなかなか意味深なところ。
広域連携って何かを一極集中させたり、逆に全てに多くのものを撒くものでもないからね。
新庄が最上の中心都市であることは間違いない。それ以外の地域から見られることだけを意識するのではなく、新幹線の終着駅という面と、南北と東西に走るR13・R47と奥羽線・陸羽線の経由地としての役割があることをもう一度見直せば、地域全体の底上げにつながるのではないか、と直感的に思った。あくまで直感的に。

2008年02月27日

県道路整備促進協議会の道路特定財源維持緊急アピール冊子、顔写真はいらないだろ

首長、顔写真でアピール 道路財源の堅持 山形県協議会(河北新報)

> 山形県と市町村などで構成する県道路整備促進協議会(会長・富塚陽一鶴岡市長)は
> 道路特定財源の暫定税率を堅持しようと、
> 全35市町村長の一言を集めた緊急アピールパンフレットを作製した。
> 国への要望活動などで活用する。
> A4判、4ページ。各首長の顔写真と一言、関連写真を掲載している。

いや、首長の顔写真と一言なんていらないだろ。常識的に考えて。

と思ったら、一言というのはこういうものらしい。
> 渡部秀勝戸沢村長は雪道でトラックが横転した写真を使い、
> 「暫定税率がなくなると、安全で安心な道路整備、道路除雪が大きく後退します」
> と不安を強調した。
> 横戸長兵衛上山市長は小学生の列とダンプカーが擦れ違う写真とともに、
> 「ダンプが子どもたちの通学路を通らざるを得ない道路状況を、
> このまま見過ごしていいのでしょうか」と呼び掛ける。

なるほど。実際の現場の写真を入れるのは、35市町村それぞれに訴えどころが異なってくるので、あたかも電報の定型文のような「とにかく維持を訴える文章」よりもモノが見える効果はあるかもしれない。
ただ、それだったら、単に35市町村ずらっと並べるのではなく、使い方の分野(整備にしても高規格道路なのか生活道路なのか、雪道の維持保全に関することか、歩道や狭小部の改良なのか)ごとで見せてみたりするのも一つの手だったんじゃなかろうか、なんて考えてしまう。

2008年03月09日

6月1日施行予定の道路交通法施行令改正に関するパブリックコメントが受付開始

「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について(電子政府・意見募集中案件詳細)

急に降って湧いたような話だけれど、警察庁では道路交通法施行令(道路交通法ではなく政令のほうの)の改正を予定しており、しかも6月1日施行を予定しているので、4月5日までパブリックコメントを募集して公布、施行と持っていきたいらしい。

さて、個人的なことながら今日はちょっと時間が無いので、いわゆる普通の生活をする上で関わってきそうな改正案のポイントを列挙。もし、気になる人は上のリンク先から飛んでいって詳細を見てほしいし、もし物申したい人がいれば、メールでも可だそうなので意見を寄せてみてください。パブリックコメントなんて向こうが「こんなのやってもどうせ何も来ないしな」なんて微かにも思い始めた日から転落の一途を辿るから。

今回の改正の山場は大きく分けて4つ
(1) 自転車利用者への配慮を厚くすること
これまで、交通弱者と言えばもっぱら歩行者が相手だったけれど、じゃあ自転車は車やバイクに立ち向かえるかといったら、結局99%生身の状態なのでやっぱりなんとかしなきゃいけない、というもの。かいつまみすぎだな。具体的な変更点として
 ・これまで1.5m以上でしか認められていなかった車両通行帯を1.0m以上でも設置できるようにした
 ・(改正道路交通法では、児童が運転する自転車は歩道を通行できることから)交差点の歩行者用信号機で、「歩行者・自転車専用」の補助標識が無くとも、人形の(いわゆる歩行者用)信号機によって通行ができるようになる
 ・原則として自転車は歩道を走行できなかったが、13歳未満の児童幼児、70歳以上の高齢者などは、歩道を自転車で通行できるようになる
そもそも、実態の自転車の通行はどうなのよ、というのはあるけど。

(2) 後部座席のシートベルト義務化
と、書くと微妙に違うのだけれど、いちばん厳しくなった部分についてだけ書いても、「高速自動車国道等を走る際に、助手席以外の席の者にシートベルトを着けさせなかったら」、1点減点(つまり、運転手や助手席のシートベルトと同じ)というもの。一般道はどうなるかというのは、もう少し先のことになりそう。

(3) 高齢運転者などの標示を義務付け
これも、初心者マークの標示に合わせる形で、1点4,000円になる。

(4) その他
めんどうだからその他。

ということで、まあ後部シートベルトはおおよそ予想されていた程度のレベルだけれど、個人的にはこの歩道と自転車の話はもう少し詳しく書いてみたいところ。また時間があったら加筆するかもしれません。

2008年03月14日

主寝坂道路が3月30日に全線開通

主寝坂道路が30日全線開通 あい路区間が解消(山形新聞)
国土交通省 山形河川国道事務所が進めてきました、山形県最上郡金山町地内の一般国道13号「主寝坂道路(延長4,900m)」が3月30日(日)午後3時に開通します。(国土交通省山形河川国道事務所)

金山町飛ノ森から真室川町及位まで、R13のバイパスとして、ひいては東北中央道に並行する自動車専用道路として建設が進められてきた主寝坂道路が、いよいよ3月30日に全通する。

場所については、記事の写真や国土交通省山形河川国道事務所のサイトを見てほしいのだけど、この区間の国道13号線は、もともと幅の狭い箇所(例えば旧道の主寝坂トンネルなど)や峠道、ヘアピンカーブがあり、幹線道路としての機能が弱い部分があった。このため、高規格な自動車専用道路を建設しこれら構造の問題を解消するとともに、間の集落において通過交通を転換するため、全長9.9kmの主寝坂道路が計画された。

このうち、北側の5.0kmについては、既に平成17年11月に暫定2車線で開通している。これについては、過去に「主寝坂(しゅねざか)道路を通ってみよう」などで書いているとおり。

今回、南側4.9kmが開通するということで、中田のヘアピンカーブなども通らなくなってしまうのは少し残念だけれど、安全で走行性のよい道路ができるというのは、(特に冬場は)嬉しいことだ。

山形新聞より

2008年03月17日

セントラル自動車の宮城進出でなぜか盛り上がる山形県議会

山形県議会、インフラ整備論活況 セントラル自の宮城進出で(河北新報)

> 県議は工場の誘致効果を港湾、道路、鉄道などの社会基盤整備につなげることを主張。
> 「財政難」の一言で封印されてきた大型公共工事をめぐる議論が、
> 隣県への自動車産業集積という「大義名分」を得て、久々に活況を呈した形だ。

馬鹿ばっかり。

> 「好機到来」とばかりに、老朽化した酒田港の改修、宮城県北と新庄、酒田をつなぐ
> 国道47号の高規格化、JR陸羽西線の強化など、数十年来の懸案事項が一気に噴き出した。

隣県宮城にセントラル自動車が来たことによって、その輸送のためにインフラを整備という発想がまず不思議だ。一つは、仮にセントラル自動車の製品が酒田港から輸出されるとして、山形県は完全に通り道になるというのに、それを疑問に思わない点。また、それ以外の人の流れや物流をまったく考慮せずにとりあえず東西軸を整備することを疑問に思わない点だ。

はたして、これらを整備することが県民の利益となるのだろうか。県議会でがやがややる人は、まずそのことを考えてほしいものです。上に掲げた事業のうち、県単事業なんていかほどあるの?国にしろJRにしろが本来やるべきところを「通過するだけの山形県にも少しは享受する利益があるよね」ということで「相応の負担」を求められるのが関の山。はたしてそれが「トヨタの利益」になるのか「県民に利益」になるのか、しっかり考えてほしい。そう考えると、知事の

> 壮大なインフラ整備を思い描く議会に対し、斎藤弘知事は
> 「酒田港が日本海側の物流拠点になるよう国に特段の配慮を求める」と、
> 控えめな答弁に終始した。

という返答はいたって冷静で確かなもの。
県がするべきことは何なのか。道路を整備して最上の労働力が宮城に奪われるくらいなら、むしろセントラル自動車に対抗する産業の一つでも拵えてほしいと思うんですが。

2008年03月28日

文翔館西交差点(旧:旅篭町交差点)に右折レーンが完成

すいすい右折、消えるか渋滞 文翔館西交差点開通(山形新聞)

主寝坂道路に気を取られていたら、いつの間にかこんな記事が。
もっとも、既に先週の段階で国土交通省の山形河川国道事務所から「一般国道112号・(都)旅篭町千歳橋線文翔館西交差点の「渋滞緩和」へ向け右折レーンが完成!」という記者発表があったんですね。

先日、たまたまかつて旅篭町交差点と呼ばれていたこの文翔館西交差点を訪れる機会があったのだけど、重厚な造りが印象的だった山形新聞の本社ビルがガラス張りで透明感溢れる今風の建物になっていたのには驚いたもの。

この交差点改良、もともとは国土交通省が霞城改良の一環として進めていた事業で、このうち特に渋滞がひどいこの交差点改良を先行して行っていたというもの。将来的には西は城北町交差点から東は市役所裏の七日町のあたりまで片側2車線に拡幅されるとのこと。でも、西側はけっこう住宅も張り付いてるし、跨線橋もあるからこれはかなり先のことになりそう。

今回の交差点改良によって、各方向から交差点に入る車のうち右折専用レーンが全てに設けられることに。特に、R112を西からやってきて交差点に入る側は、右折が先頭にいた日には、直進する車も通過できないほどだったけど、これでいくらかはマシになるかな。

それと、個人的に非常に嬉しいのは、R112沿いに全くと言っていいほど確保されていなかった歩道が、きちんと3.5mできたこと。交差点部分の隅切りが異様にでかいけど、これはこれで見通しも利くし、歩車分離は車にとってもいいことだもの。

2008年04月10日

山交バスの運転手、勤続40年で無事故200万キロを達成

勤続40年、無事故200万キロ達成 バス運転手の清野さん(山形新聞)

これはすごいな。
40年間無事故というだけでもすごいけど、それがバスという他人を毎日運ぶという緊張感の中で達成したのがすごい。
> 冬場に事故を起こさないことが一番難しいという。
> 山形自動車道が開通する前の山形-仙台線は、笹谷峠を越えて行き来した。
> 「雪の積もった笹谷峠越えで、技術が磨かれたのかもしれない」と話す。
なるほど。さすがに真似しようとは思わなかったけど。

> 山交バスの担当者は、「『業務以外で悩みごとがある』ことが、事故を起こす要因となる」とし、
> 「家庭に問題を抱えないことも安全運転につながる」と説明する。
なるほどねえ。記事によればまだしばらくはハンドルを握るそうです。これからも安全運転でお願いします。

2008年04月17日

鳥海ブルーライン、「春山開き」に備え除雪作業急ピッチ

除雪作業急ピッチ 山あいにエンジン音響く 鳥海ブルーライン「春山開き」に備える(荘内日報)

県内の県境越え山岳道路の中ではもっとも遅い鳥海ブルーラインもいよいよ除雪が大詰め。
連休が近いことを実感します。

2008年04月25日

山岳観光道路3路線、大型連休前に一斉に開通

残雪縫いのんびりドライブ 県内3山岳観光道が開通(山形新聞)

春の開通は何かとアクシデントがつきものだけど、今年は3路線とも滞りなく開通できたようでなにより。
なお、各道路とも5月中ごろ(路線によって異なる)まで夜間は通行止めになるのでご注意。

2008年04月26日

米沢警察署管内で交通死亡事故ゼロ1年を達成

「死亡事故ゼロ」1年を達成 米沢署管内全体(山形新聞)

米沢市とお隣の川西町を管轄する県警米沢警察署管内での交通事故による死者が、この1年間ゼロだったとのこと。意外といっては不謹慎だが、米沢市内に限って言えば14ヶ月以上も交通死亡事故が発生していないとのこと。全県的にも交通事故による死者の数は減っているけれども、これはいい話。

これから先も、「天地人」効果で観光客の増加が見込まれるだけに、このまま住みやすい街、走りやすい街を目指していってほしいものです。そういう意味では、記事の末尾にあった
> 一方、同署管内のことしの交通事故発生件数は24日現在で278件で、けが人が349人。
> それぞれ前年同期を25件、21人上回っており、
> 同署は関係団体とともに発生総数の減少に向けてさらに啓発に努めることにしている。
という数字がやはり気になるところ。

R112の出羽大橋新橋、5月18日に開通

出羽大橋新橋が5月18日開通 酒田の国道112号(山形新聞)

ごめん。ここしばらくR7の両羽橋しか渡ってないので、あまり工事をしていた記憶というか橋の記憶がほとんどない。

今回の工事完成によって、現在交通はひとまず新橋に振り返られる。現在の橋は補修等を行った後、4年後までに残りの2車線部分になるという。つまり、旧橋2→新橋2(今回ここ)→新橋2+旧橋改造2と、最終的には4車線の交通が確保されるというわけか。

出羽大橋については、昔の山新の特集記事があったので、こちらも参考までに。
やまがた橋物語 最上川 第1部[1] ◆出羽大橋(酒田)

2008年04月28日

改正道路交通法・改正道路交通法施行令は予定通り6月1日に施行

前回、パブリックコメントの際に「6月1日施行予定の道路交通法施行令改正に関するパブリックコメントが受付開始」というのを書いた道路交通法施行令の改正だけど、このところこのキーワードでたどりつく人が多いので再度取り上げる。

もともと、再びアクセスが多くなった理由は、この施行令の改正が正式に6月1日施行となることが決まったから。先週22日に閣議決定され、25日の官報で公布されているが、内容に関してはほぼ(というのは、前回のから見比べていないので)変化ない。

わざわざ検索で調べてくる人の注目点は、おそらく今回の改正で加わる「後部座席のシートベルト義務化」についてだろう。もっと正確に言えば「これまで運転席以外の席でシートベルトが義務化されていたのは助手席だけだったけど、これが『運転席以外』に広がった」というもの。
今回の政令改正に合わせて、未施行だった道路交通法の改正も行われるので、セットでの施行となる。

その内容をおさらい。まずは道路交通法から。
・改正道路交通法第71条の3第2項→「ドライバーは、シートベルトを着用しない者を運転席以外の席に乗車させて運転してはならない」(これまで、「運転席の横」だったものが「運転席以外」に)
 なお、そもそもシートベルトの設置が義務ではない車や、幼児、疾病者はただし書き等で外されている。
・同条第3項→削除(後部座席についてはこの項で努力義務とされていたけど、第2項で義務化されたため削除)

続いて施行令
・改正道路交通法施行令第26条の3の2第2項各号→(シートベルトの着用義務が免除される例外規定だが、もともと助手席だけだった義務が後部座席にも広がったため文言修正)
・改正道路交通法施行令第26条の3の2第2項第1号→定員を超える人数を載せた場合には、後部座席であってもシートベルトの着用義務から外すというもの(追加)
・別表第2(いわゆる違反点数の表)108→後部座席の者にシートベルトを着用させずに運転した場合の減点(1点)は、高速自動車国道
等におけるものに限ることに。

ちなみに、ここで面白いのは、施行令第26条の3の2第2項には、シートベルを着用しなくてもよい「やむを得ない理由」が列挙されているけど、「著しく座高が高いか又は低いこと、著しく肥満していることその他の身体の状態により適切に座席ベルトを装着させることができない者を自動車の運転者席の横の乗車装置に乗車させるとき」というのがあって、少し笑った。

さて、ここで気になってくるのは減点対象となる「高速自動車国道等におけるもの」の解釈だ。さて、これはどうやって取り締まるんだろう。
まず定義だが、道路交通法および道路交通法施行令では、高速自動車国道等というのは「高速自動車国道又は自動車専用道路」となっている。なるほど。ではどこからが高速自動車国道なのか、となるとこれが非常にやっかいだ。本来の定義的には、高速自動車国道として告示されている区域(高速自動車国道法)から、ということになるが、その区分けは別にアスファルトに線が引いてあるわけでもない。実際には下道からインターチェンジに入っていく道路の途中、あるいは下道から分岐したその瞬間に立っている青地に白で車が書かれているあの標識から、と考えるしかないだろう。これも実はインターによってまちまちなので、どこからシートベルトを気にすればよいのか、となるとけっこう難しいところ。

もっとも、早い話が減点1を気にするくらいなら最初からシートベルトをつけておけ、とこういう話ですね。

2008年07月04日

R458、通行止めを知らずにUターンする県外客が後を絶たず

“酷道”458号、Uターンする県外客続出 通行止め分からず(山形新聞)

むしろ、自分だったら寒河江側から肘折温泉には行かないなあ。舟形から最上川渡って国道に出て行くパターン。

どうもR458のこの区間ってバイクの人や秘境っぽいのが好きな人しか行かないイメージがある。けっこう反響があるというのは何やら意外な感じだ。
って、山形新聞も今さら記事にするなよな。

2008年07月07日

ガソリンは適時給油を ガス欠でJAF呼ぶ車が増加

県内、ガス欠車両増えてます JAF山形支部、適時給油呼び掛け(山形新聞)

そりゃあガス欠ギリギリまで走る人は増えるだろうなとは思っていたけれど、まさか本当に増えるとは。
とはいえ、パーセンテージにすると7~8%程度の上昇なので、そこまで増えたともいえないかな。

全国有数の世帯あたり自動車台数を誇る山形だもの、原油高に振り回されるのはよくわかる。だけど、こういう方法ではなくて、車の利用を減らしてみたり燃費のいい運転を心がけるほうが、はるかにガソリンの消費を抑えられるし、環境への付加も小さくなると思うんだが。

あと、
> 県警によると、高速道路や自動車専用道路で燃料切れした場合は2点減点、
> 普通車の場合9000円、大型車なら1万2000円の反則金も科される。
これは知らんかった。

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