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「東北の5年で見えるみちづくり」が公表 日沿道の温海~鶴岡はH23年度開通予定

11年度までに2車線開通・日沿道温海―鶴岡間で国交省目標(山形新聞)
日沿道:温海-鶴岡区間、11年度開通の見込み--国交省 /山形(毎日新聞)

先日、国土交通省の東北地方整備局が公表した「東北の5年で見えるみちづくり」。これは、国道の新設や改築をはじめ、東北地方の道路整備の今後の目標、そして昨年の設定した目標に対する評価をまとめたものなのだけど、やっぱり新聞の注目点は、今年度新たに目標に加わった日沿道の温海IC~鶴岡JCT(H23年度)みたいだ。

既にここでも何度も取り上げているけれど、同区間はかつての日本道路公団が作る有料の高速道路ではなく、国と地方自治体のお金によって建設される新直轄方式が採用されて、建設が進められてきた。ところが不思議になことに、そのまま道路公団が、つまり現在の3つの高速道路会社が建設する区間については完成予定年度がそれこそ平成32年度まで公表されているのに、新直轄の区間については伏せられていた。

今回、同区間の完成目標年度が公にされたことで、地元の自治体や関係者も胸をなでおろしたことだろう。そして同時に、完成した後に地元がすべきことは、平成23年度までにスタンバイさせねばならない。幾度となく書いてきたけど、高速道路はあくまでもツールなのであって、それ単体は打ち出の小槌でも何でもない。ましてやこの区間は新直轄で作られるいわば「有用道路方式では採算が取れない」道路なのだから、なおのこと地元も他人(接続するNEXCO東日本や建設主体の国)に任せちゃダメなわけで。記事や国交省のペーパーを見ると、ここができたことによって8分の時間短縮だとか、病院への30分圏域人口がどうだとかダブルネットワークだとか書いてあるけど、8分の短縮で何が生まれるのか(もっとも、この高速道路なんてこの1区間だけで考えてはダメで、例えばR7で言う、新潟県境から酒田や秋田県境までの時間で考えるべきだけど)を考えて生かしていかないと、「ご立派な道路」が出来て終わり。むしろR7沿線の産業が衰退して終わっちゃうよ。ここはこうご期待だ。

このほか、H19年度に完成目標として上がっているのは、R13主寝坂道路の残り区間、R113赤湯BPの一部区間、R7宮海拡幅の残り区間、R13上山BPの一部区間。上山BPは本当に早く作ってほしいと思う。その後に東北中央道が作られるという計画はどうかと思うけど。

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2007年04月28日 23:05に投稿されたエントリーのページです。

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