くねくね道でまちおこし 山形―山辺の街道を住民考案(河北新報)
これは結構面白い。
起点を県庁、終点を文翔館にしたのはいささか取ってつけたような感じがするけれど、そうでもしないと「コース」として示しにくいから仕方ないか。
ルートは、というと県庁からひたすら西に向かい、R348で山形警察や南一番町を抜け、西公園を過ぎてもさらに西へ西へ。すると県道17号は急に山がちになり道も大きくカーブするようになる。なるほど「狐越街道」とは言いえて妙だ。県民の森を通り抜け、県道49号との三叉路にぶつかると今度は北に進路を取る。この記事にも出ている作谷沢の集落を過ぎると、再びR458に戻ってくる。そのまま更に東に進めば山形駅の北側に戻ってくるという道程。
この
> 「取り残された形だが、曲がりくねった道が『保存された』と考え、活用策を探った」と言う。
という逆転の発想が、何かのヒントになりそうな気がする。とかく最近の道路整備は、なんでもかんでも旧道をショートカットしてバイパスしていく。となると、取り残された旧道沿いの集落はとたんに交通のメインルートから外れることになる。両端をくっと曲げられてしまい、妙に立派なアスファルトの道が放置されている箇所もある。
問題は、
> 「街道沿いの集落を一品料理に見立て、一巡りすれば立派なオードブルを味わえる」
というだけの「立派なオードブル」を構成するだけの集落を作れるかどうかというところ。
単にカーブの多い道をつなげただけというだけでは、猛スピードで通過する車だけがやってくる。
周辺には県民の森をはじめ、豊かな自然環境もあれば山形市街から近いという立地条件もある。
> 「看板の番号を地図に落とし、小さな名所を紹介するマップをつくりたい。
> 食や自然の楽しみを伝えられれば」と話し、狐一巡り街道の今後の活用に夢を膨らませている。
その意気込みにぜひとも期待したいところ。