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セントラル自動車の宮城進出でなぜか盛り上がる山形県議会

山形県議会、インフラ整備論活況 セントラル自の宮城進出で(河北新報)

> 県議は工場の誘致効果を港湾、道路、鉄道などの社会基盤整備につなげることを主張。
> 「財政難」の一言で封印されてきた大型公共工事をめぐる議論が、
> 隣県への自動車産業集積という「大義名分」を得て、久々に活況を呈した形だ。

馬鹿ばっかり。

> 「好機到来」とばかりに、老朽化した酒田港の改修、宮城県北と新庄、酒田をつなぐ
> 国道47号の高規格化、JR陸羽西線の強化など、数十年来の懸案事項が一気に噴き出した。

隣県宮城にセントラル自動車が来たことによって、その輸送のためにインフラを整備という発想がまず不思議だ。一つは、仮にセントラル自動車の製品が酒田港から輸出されるとして、山形県は完全に通り道になるというのに、それを疑問に思わない点。また、それ以外の人の流れや物流をまったく考慮せずにとりあえず東西軸を整備することを疑問に思わない点だ。

はたして、これらを整備することが県民の利益となるのだろうか。県議会でがやがややる人は、まずそのことを考えてほしいものです。上に掲げた事業のうち、県単事業なんていかほどあるの?国にしろJRにしろが本来やるべきところを「通過するだけの山形県にも少しは享受する利益があるよね」ということで「相応の負担」を求められるのが関の山。はたしてそれが「トヨタの利益」になるのか「県民に利益」になるのか、しっかり考えてほしい。そう考えると、知事の

> 壮大なインフラ整備を思い描く議会に対し、斎藤弘知事は
> 「酒田港が日本海側の物流拠点になるよう国に特段の配慮を求める」と、
> 控えめな答弁に終始した。

という返答はいたって冷静で確かなもの。
県がするべきことは何なのか。道路を整備して最上の労働力が宮城に奪われるくらいなら、むしろセントラル自動車に対抗する産業の一つでも拵えてほしいと思うんですが。

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2008年03月17日 19:41に投稿されたエントリーのページです。

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