« 噂の山形ローカル飲料「パインサイダー」が全国区に | メイン | 蔵王温泉の魅力冷めた? 保養所撤退相次ぐ »

ガードレール金属片問題 県内では89枚に

新たに52カ所、総数89枚に-ガードレール金属片問題(山形新聞)

私が体調を崩している間に、全国各地でとんでもない騒ぎになったガードレールの金属片問題。「誰が?」「何のために?」などと全国紙でも大騒ぎしている中、非常に無粋な扱いをするが、人為的にどうこうというものではなく、車などが衝突した際に剥離したものだと思う。朝日新聞は、天声人語欄まで使って「地域によって見つかる個数がバラバラなのはなぜか?」などとアホを晒しているが、都市部と地方とではガードレールの延長が段違いということと、道路構造(とりわけ車線数・中央分離帯・路肩の長さが影響すると思う。後述するけど)、交通量を鑑みれば、差が出てくるのは当然だと思う。

さて、「車などが衝突した際に剥離したものだと思う」と書いたが、理由は以下のとおり。

・そもそも人為的にあの数を全国で設置するには、地下組織でもない限り無理。
・ガードレールは、進行方向の手前が上になるように(つまり、車道側から見ると左が上になるように)重なっているから、金属片が結合部に入るには、車の進行方向の逆から差し込まないとダメ。(ボルトに挟まるんだったら、進行方向からでも可能だが)
・ひっかかって剥離すると、あのような三角形の剥がれ方をする。(試しに、ヨーグルトとかを買ってきて、正規の開け口以外のところから強引に開けようとしてみてほしい。しかも開け損ねてほしい。きっと、先がとがった三角形の剥がれ方をするから)
もちろん、人為的にされたものや、車の衝突以外でできたものもあると思うが、そうそう無いんじゃないかな。

テレビや新聞の報道を見る限り、道路に対して垂直あるいは進行方向の逆に飛び出している形が多かったように思える。反対方向からガードレールに突っ込んで行った車(接触の度合は軽いものだと思う。擦った、ひっかけた程度。)のボディの一部が、ガードレールの隙間にひっかかり剥離したものと考えるのが妥当じゃなかろうか。

そう考えると、反対方向からの車がつっこんでくる危険の高い道路、すなわち中央分離帯が無かったり、車線数が少なかったり、あるいは路肩が非常に少なかったりする道路ほど、発見される数が多くなっているんじゃないだろうか。いまのところ高速道路での発見が非常に少ないのは、(もちろん人為的ないたずらが原因だとしたら、高速道路に入れないからというのもありうるけど)構造上そうした事故がめったに起こらないからだと思う。

とりあえず、発生原因について考えてみた。これと道路の瑕疵に関するお話はまた別の機会にでも。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yamagata.s77.xrea.com/mt-tb.cgi/172

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2005年06月07日 09:45に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「噂の山形ローカル飲料「パインサイダー」が全国区に」です。

次の投稿は「蔵王温泉の魅力冷めた? 保養所撤退相次ぐ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type