火曜日のエントリー「新主寝坂トンネルで防災訓練」に書いたように、主寝坂道路開通の今日、早速行ってきました。ええ、風呂も散策も行けなかったけどさ。
ちなみに山形新聞の記事はこちら→「国道13号の金山町中田-真室川町及位間が一部開通」
その前に、ここでもう一度主寝坂道路についておさらい。
国道13号 東北中央自動車道 主寝坂道路/東北の5年で見えるみちづくり(国交省東北地方整備局・道路部)
主寝坂道路(国交省東北地方整備局・山形河川国道事務所)
さて、早速だけど今日行ってきた現地の写真を交えて、主寝坂道路を紹介することにする。
まずは金山町から主寝坂道路を通って真室川町側に抜けることにした。金山町中田の集落を越えてしばらくすると、分岐を示す真新しい看板が見えてくる。尾花沢新庄道路でおなじみの、有料道路をイメージさせる緑の方向表示と「無料供用中」の文字がある。
まだ色の濃い舗装の道路を数百メートル進むと、さっそく新主寝坂トンネルが見えてくる。手前(金山町側)にチェーン脱着所があったので、そこに車を停めて一枚。
ついでなので、今来た方向も撮ってみる。ほら、一見すると高速道路のようなハイクオリティ。
(11/05撮影)
写真にもある通り3km弱の長いトンネルだけど、旧道(後述)と違って道路幅も広く、片側1車線でもストレスはない。あたりまえだけど壁面も真新しいので、走っていて嬉しくなってしまうね。あたりまえだけど、走っているので写真はなし。というかカミさんが撮ったやつが全部ブレてた。
トンネルを抜けると、急カーブを経て旧道と合流し及位駅方面に向かうことになる。この出口は冬場けっこう危ないかもしれない。せっかくなので、北には向かわず旧道を戻ることにした。及位小学校をはじめ、小さな集落がある。新しい道路ができて、この通学路を大型トラックが通行することはほとんどなくなるのだろうけど、地元の生活に与える影響を考えると、必ずしもプラスだけと言い切れるだろうか。前に一度だけ使ったことのある、小学校の隣のガソリンスタンドはどうなるんだろうか。そんなことをちょっと考えた。新しい道路が標高の低い場所をトンネルで強引に抜けるのに対し、旧道はある程度の高さまで上ることになる。そのため、道幅も狭くカーブの続く。
主寝坂道路の利点は、時間の短縮や安全な交通確保もそうだが、隘路解消にある。このトンネル、路面幅が6.0mしかなく(新トンネルは9.5m)、大型車のすれ違いが難しかったのだ。今でもトンネルの入り口には、中で立ち往生しないように通過する車種を知らせる電光ボードがある。
(11/05撮影)
実際走ってみると対向車が来るとかなり緊張する。距離は新トンネルの1/3だけど、そんなに短い印象はない。国交省のホームページでは、短縮時間は4分(これは妥当だと思う)とあったけど、効果としてはもっとあるんじゃないかな。
ちなみに、主寝坂道路はまだ部分開通。平成19年度にはさらに南に伸びて、中田のヘアピンカーブも解消されるとのこと。あれはあれで絵になる道路だと思っていたんだけどなあ。実際、部分部分ではもう構造物が出来上がってました。これも早期に開通すると便利になるね。