映画『スウィングガールズ』のロケ地の関係は、こちら

2008年07月07日

観光バス急停車でバスガイドが負傷 湯殿山ICのETCレーンで

観光バス急停車しガイドけが 湯殿山ICでETCカード入れ忘れ(山形新聞)
ETC作動せずバス添乗員けが 鶴岡・山形道(河北新報)

ETCカードを車載器に入れ忘れたままETCレーンに突っ込み、急ブレーキをかけたところバスガイドさんが転倒したというもの。
> 高速隊によると、施行以来、県内の高速道で後部座席のシートベルトの未着用が原因となった事故は初めて。
ということで大々的に取り上げられているけど、後部座席のシートベルト着用のそもそもの目的とはちょっと違った形なだけに、県警としても複雑かも。
それにしても、
> バスガイドの女性は車内の通路を歩行中だった。
というのはいくらなんでも頑張りすぎだろ。

ガソリンは適時給油を ガス欠でJAF呼ぶ車が増加

県内、ガス欠車両増えてます JAF山形支部、適時給油呼び掛け(山形新聞)

そりゃあガス欠ギリギリまで走る人は増えるだろうなとは思っていたけれど、まさか本当に増えるとは。
とはいえ、パーセンテージにすると7~8%程度の上昇なので、そこまで増えたともいえないかな。

全国有数の世帯あたり自動車台数を誇る山形だもの、原油高に振り回されるのはよくわかる。だけど、こういう方法ではなくて、車の利用を減らしてみたり燃費のいい運転を心がけるほうが、はるかにガソリンの消費を抑えられるし、環境への付加も小さくなると思うんだが。

あと、
> 県警によると、高速道路や自動車専用道路で燃料切れした場合は2点減点、
> 普通車の場合9000円、大型車なら1万2000円の反則金も科される。
これは知らんかった。

2008年07月04日

R458、通行止めを知らずにUターンする県外客が後を絶たず

“酷道”458号、Uターンする県外客続出 通行止め分からず(山形新聞)

むしろ、自分だったら寒河江側から肘折温泉には行かないなあ。舟形から最上川渡って国道に出て行くパターン。

どうもR458のこの区間ってバイクの人や秘境っぽいのが好きな人しか行かないイメージがある。けっこう反響があるというのは何やら意外な感じだ。
って、山形新聞も今さら記事にするなよな。

2008年06月02日

後部座席シートベルトの着用義務化、初日の調査で約9割と言うけれど

タクシー、バスはPRに懸命 後部シートベルト着用義務化(山形新聞)
県内、初日の着用率は約9割 後部座席シートベルト(山形新聞)

相変わらず検索などで「改正道路交通法・改正道路交通法施行令は予定通り6月1日に施行」にたどり着く人が多い。あれも少し言葉を削っているので誤解がなければよいのですが。

さて、6月1日に施行された改正道路交通法および同施行令によって、これまで運転席と助手席にだけ義務付けされていたシートベルトが、後部座席においても着用しなくてはならなくなった。
今日の山形新聞によれば、県内の高速道路2ヶ所(山形蔵王ICと庄内空港IC)で調査したところ87.5%の車両が着用しており、
> 県警交通企画課は「昨年の状況と比較すると、着用の意識はかなり浸透している」と話している。
という。

この違反、既にご存知の人が大多数だとは思うが、これまでのシートベルト着用義務違反と同じく、1点の減点になる。今回は制度の普及の点から指導に留まったということだけど、はたして後部座席のシートベルトなんてそこまで取り締まれるのかな。前方の座席と違って走行中に目視しにくいし、それを逆手に考えれば、停止させられた際にすばやく着用することもできそうだし。

また、これもしょっちゅう報じられているが、この義務化で泣かされているのがバス・タクシー業界だ。山形新聞の記事では山交バスの乗客の言葉を引用しつつ
> 乗客が着用しなければ行政処分1点が科せられるのは、ドライバー側。
> 同社はバスの車内にチラシを張ったほか、各座席に着用方法の説明書を備え付けた。
> 「着用しない人には繰り返しお願いするなどの努力をする」しかないのが現状で、
> 対応の難しさが見え隠れする。
とまとめている。これはタクシーも同じで、確かに飲んだ帰りに乗って、泥酔客が自発的にシートベルトをするとも思えないし、それでトラブルになるのを避けたい気持ちはよくわかる。これはしばらく悩みは続きそうだ。

そうそう、記事の中で、
> 一方、置賜地方のともに20歳のカップルは「締めないよ。面倒くさい」。
> 山形市内の男子高校生(17)も「締めなくても降ろされたりしないんでしょ」
> と、どこ吹く風の様子。
とあったけど、開き直るなバカタレが。バスもタクシーも運送約款の中で、運転手の「職務上の指示に従わなければならない」という旨はちゃんと書いてある。あまりに「俺は客だ」という乗客には、勇気を持って降りてもらうのも大切なんじゃなかろうか。運転手は、乗客を安全に目的地に運ぶという重大な使命をもってハンドルを手にしているのだから。

2008年05月01日

朝日の「抜け道高速道路」記事で思い出した、2月の冬柴国交相の発言

そういえば、以前「「高速道建設に『抜け道』 1850キロは審議不要」という見出しへの違和感」で書いた、冬柴国交相発言を思い出した。

ことの顛末は、政府が四全総で決めた高規格幹線道路、約14,000kmのうち未完成の約2,900kmの扱いについて、国土交通省が中期計画において評価を行ったことから、野党が「そもそもいつ作ることが決まったのか」という追求があったもの。
> この方針には野党などから「いつの間に造ることを決めたのか」との批判が出ていた。
> これに対し冬柴国交相は「計画段階」としたうえで、
> 「国幹会議の議論を経て厳しく査定しながら真に必要なものを造っていく」として、
> 野党議員を含めた国幹会議を経ることで客観的に必要性の有無が決まる、と説明していた。(朝日新聞)

ところが、これについて
> しかし、国交省などによると、この2900キロのうち1400キロは、
> 一般国道の自動車専用道路(B路線)。
> 高速道路会社が管理する高速道路より最高速度を抑えられている路線が多く、
> 国幹会議の審議は必要ない。
>
> さらに残りの高速道路(A路線)1500キロのうち約450キロ(事業費2.3兆円)は
> 「高速道路に並行する国道」(A'路線)という位置づけで、
> 国幹会議の審議は不要なことが分かった。(朝日新聞)
と朝日新聞が息巻く。

この時、
> 実はこれ、引用冒頭の冬柴大臣の国幹会議の説明はともかく、
> 制度自体はこの20年弱変わっていないので、今さらわかったことではない。
と書いたのだが、ここで冬柴国交相の説明について保留していたのを思い出した。
というのも、再掲になるが、
> ここに書かれていない「主語」が、はたして「高速自動車国道」なのか、
> 「高規格幹線道路」なのかというのもチェックが必要な気がする
> (前者なら何ら誤った答弁ではないが、後者なら誤った答弁)。
だからだ。

で、冬柴のおっさんは豪快に間違えていた。
平成20年2月7日 第169回国会 予算委員会
谷垣元財務大臣から、中期計画の説明を求められた際の答弁が最初の失点。っておい身内の質問でコケたのかよ。
> ただ、一万四千キロ全部つくるのかと言われたら、
> これはそのときの予算と、そしてまた国幹会議の議を経て厳しく査定をしながら、
> 真に必要なものをつくっていく、そういう趣旨でございます。
この答弁では、そもそも国幹会議を経る必要の無いA'路線(繰り返すけど、私もA'に関しては疑問を感じる)とB路線についても国幹会議による審査を行うように読めてしまう。ところが、これについて谷垣議員はもとより、その後のジャスコ岡田もこれについてはスルー。

しかし、その後誰かに言われたのか、冬柴国交相は後にこの発言を微妙に微妙に修正。5日後の同委員会では、民主党の馬淵澄夫議員の質問「中期計画に載ったものは、何が何でもやるということなのか?」に対してこう答えている。
平成20年2月12日 第169回国会 予算委員会
> そしてまた、高速道路、高速国道におきましては、当然に国幹会議の議も経て、
> そして承認された分について進めるわけでございますが、財務省の評価というものも当然ございます。
と、国幹会議を経るのは高速自動車国道だと絞っている。悲しいことに、これについては馬淵議員もスルー。そりゃ朝日もこれはスルーするわけだ。

しかも冬柴大臣、高速道路と国幹会議という大きな話題でどうにか軌道修正したかと思ったら、同じ日の共産党・穀田恵二議員の質問で自らが管轄する地域高規格道路で再度コケる。この穀田議員の質問はこれまたレトリックが巧みだ。地域高規格道路の要件が平成15年に緩和され、必ずしも自動車専用道路でなくてもよくなったことや、現道の活用も可能になったことをどっかにおいやって、
> 何もこれは地方の生活道路のことではありません。
> この道路は、信号なし、そして立体交差、自動車専用道路という高速道路そのものであって、
> 例えば首都高速、阪神高速、京都の高速道路なども含まれます。これも一般に言う高速道路です。
> この道路は中期計画にどのように位置づけられているか、この路線の計画はどうなっているか、
> 明らかにしていただきたい。
と畳み掛けている。冬柴大臣がコケるのは、この最後の方、「この問題について、道路、この地域高規格道路、これについてはどこで決めるんですか。路線はどこで決めますか。閣議ですか、どこが決めますか。国幹審ですか」という質問だ。これ、今思ったんだけど釣りじゃないのか?
冬柴大臣はここで、
> 一部はもちろん国幹審で決める部分がありますけれども……
> (穀田委員「地域高規格道路ですよ」と呼ぶ)地域高規格はそうではありません。私が決めます。
と、質問の議員に指摘されてしまう有様。あはははは。

さて、話を戻して高速道路と国幹会議の話だ。
なせ、この話を朝日新聞が22日に取り上げたのか。また12日の発言ではなく7日の発言を取り上げたのだろうか。
一つは、14日の予算委員会で民主党の武正公一議員がB路線の整備について取り上げ、18日の予算委員会で同じく民主党の松本剛明議員が
> 今の、いわば並行する自動車専用道をつくるには、国幹会議にかかりますか。
とA'路線と国幹会議について、単刀直入に切り込んでいる。これは明快な質問だ。で、これに対する冬柴大臣の答えも明快だ。
> 国幹会議にはかかりません。後で編入する場合にはかかります。

この松本議員の質問に出てくる
> 国幹会議そのものも形骸化していると我々は思いますけれども、
> その国幹会議すら通さずに、あっちこっちにいろいろな種を植えつけて、
> これをつながないとだめだ、こういう理屈がどんどんどんどんまかり通ったら、
>どこで歯どめがかかるんですか。
あるいは
> 先につくっておいて、でき上がってから編入をするというのであれば、
> 予定路線、基本計画、そして整備計画、道路の指定ということで、
> 国幹会議の意味がほとんどないんじゃないかというふうに思いますよ。
という指摘は至極まっとうなもので、恐らく朝日新聞の例の記事もこれがベースになっているのではないかと思われる。

朝日新聞の嫌なところは、冬柴大臣が12日以降に修正した「14,000kmは厳しく査定し、高速自動車国道については国幹会議でも審査する。ただしA'路線のように供用後に国幹会議を経て編入されるものもある」ではなく、7日の最初の発言を引用して「国幹会議の議論を経て厳しく査定すると言っていたが、実は国幹会議の審議が不要なものがある」と、書いているところだ。そもそも最初に間違えて言質を取られた冬柴大臣もマヌケなのだが、朝日も事実をよく理解していればあのような浅薄な記事にならなかったはずなのに、これは残念なこと。もっとも、朝日新聞の場合、わざと7日の発言をベースにしてとりあえず国を叩いておけという浅はかな狙いも感じられるので、このあたりの小手先のペンのなめ方はさすがジャーナリスト宣言、と言ったところか。

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