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余目酒田道路と山形自動車道の交点にジャンクション設置だって?

ことの発端は、今月2日の荘内日報のこの記事
余目酒田道路と横断道接続 国交省が方針決める 相互乗り入れで利便性アップ(荘内日報)
1日遅れで山形新聞もおっかけたのだけど
余目酒田道路と山形自動車道の相互乗り入れ計画・国交省(山形新聞)

これはなかなか驚くニュースだ。
山形新聞より

そもそも「山形自動車道ってあれだろ?高速道路だろ?」というのはわかっても、
「余目酒田道路って何だよ?」という人も多いと思うので、
国土交通省東北地方整備局の酒田河川国道事務所のサイトでおおよその概要を掴んでほしい。
酒田河川国道事務所 余目酒田道路
この事業概要を見ての通り、余目(今の庄内町)から酒田を結んでいる国道47号線のバイパスと言うとわかりやすい。
この区間のR47が果たしておっそろしいほど混んでいるかというとそうでもないが、
確かにR47とR7がぶつかる両羽橋附近はしばしば渋滞することで有名だ。R47からR7に向かう車のうち鶴岡方面に向かう車は現道に、酒田市街地へ行く車は余目酒田道路に、と考えると多少は納得がいく。
とはいえ、この区間の大部分が道路構造令でいうところの1種3級道路、つまり自動車専用道路というのを考えるとどうだろう。単に局所的な渋滞解消という意図ではなく、余目から先のR47、つまり新庄や古川に向けても視野に入れた高規格の道路を念頭に入れていることがわかる。

と、ここで脱線。上に書いた文章だけど、結論と前提が実は逆で、そもそも余目酒田道路も酒田と新庄を結ぶ地域高規格道路、つまり高速道路網を補完する高規格な道路である「新庄酒田道路」の一部として作られているもの。余目酒田道路も主たる目的は「新庄酒田道路の一部として道路ネットワークを形成すること」にある。

さて、余目酒田道路に戻ろう。余目酒田道路は渋滞の緩和というだけではなく、これからつながる道路と一体となって道路網を形成するというのであれば、山形自動車道との連絡も考慮する必要がある。そもそも新庄酒田道路の東端、新庄南バイパスは、東北中央道(に将来編入される)新庄ICとの連絡が考慮されているのに、余目酒田道路は酒田ICと酒田みなとICのほぼ中間で山形道をくぐり、酒田市内へと向かう。確かにこれではネットワークの補完とは言いがたい。

その点ではいい方向につながる計画変更とも取れるのだけど、いまいちしっくりこないのは、(1)都市計画や高速の整備計画も含めた今後の事業計画について、(2)既に事業化されているのでこれまで地元に説明したものとの整合性、(3)山形道酒田IC北側の本線上にある料金所の扱いが気になるからか。

8日に開かれた説明会の記事では、
相互乗り入れ計画説明 余目酒田道路と横断道の接続(荘内日報)
と、インターチェンジの形式についても案が示されたようだけど、まあフル形式になるようだし利便性という点では問題がなさそうか。たいていこれで喜ぶのは偉い議員さんと役人とゼネコン、とばっちりを食うのは形式が変わってびびった小役人といきなり計画が降ってきたNEXCOの人と新たに土地がかかってしまう人といったところかな。

荘内日報より

さてどうなることやら。

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2007年11月09日 19:03に投稿されたエントリーのページです。

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