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こんな街(庄内) アーカイブ

2004年09月13日

温海ICへのアクセス県道、今秋にトンネル着工

今日の山新朝刊に載っていたこの記事。いつ開通か目途の立たない日沿道(鶴岡JCT-温海)の温海ICと、あつみ温泉とを結ぶトンネルについてってことか。

記憶が確かなら、高速の方の天魄山トンネルは昨年貫通しているはず。記事にあった地図をアップしてみたけど、なんでICをわざわざ市街地から離れた大岩川地区に作るんだろう。高速道路は、温海中の上を高架橋で素通りし、天魄山を抜けて温海ICへ。そこから市街地に行くには、もう一度天魄山のトンネルを通って来るというのが、いまいち素人には理解できない。温海中のあたりだと逆に狭すぎてICなんか作れないってことか。

バイパスは、天魄山トンネル(852m)を中心に全長1,867m。片側一車線で歩道もついている。全区間の開通は平成19年度だってさ。高速道路もそれに併せて開通すればいいんだが。

2004年10月19日

各地に届く冬の便り

鳥海山で初冠雪--昨年より12日遅く(毎日新聞)
月山に冬到来(朝日新聞)

と、2日続けて冬の訪れを感じさせるニュースがやってきた。
さて、雪ともなれば冬道の話も出てくるのだが、既に月山道路の方では除雪車の出陣式が行われている。庄内地方を管轄する国土交通省酒田河川国道事務所では、朝日村田麦俣にある湯殿山除雪ステーションにおいて、18日に出動式が行われた。(記者発表

また、今日19日には、内陸を受け持つ山形河川国道事務所の月山沢除雪ステーションにおいて行われる。(記者発表
このほか、平野部でも11月1日から19日にかけて相次いで行われる。見学してみたい方は、いちおう聞いてみてください。(上の記者発表に電話番号あり)
でも見学できるのかはわからないけど。土日にやってくれると、行ってみようかなという気はするんだけどなあ。

2004年10月22日

やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺

やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺(山形新聞)

知らぬ間に「やまがた景観デザイン賞」がなくなり、山形経済同友会が「次代につなぐやまがた景観賞」というのを新たに始めていたらしい。タイトルにもあるように、最高の賞にあたる県知事賞には、酒田の「山居倉庫・夢の倶楽と屋形船と希望ホールの船場町通り」というあのあたりが選ばれた。うん、悪くない。

そのほか、
・山形経済同友会大賞:「出羽の古道・六十里越街道(西川町~櫛引町)」
・同:「庄内海岸砂防林(遊佐町~鶴岡市)」
・同:「交流プラザ蔵楽(南陽市)」
・山形経済同友会奨励賞:「玉簾の滝(八幡町)」
・同:「野々村ため池(真室川町)」
・同:「水郷の情景―旧最上橋と最上川河岸(大江町)」
・同:「羽州街道『楢下宿』―『新橋』『覗橋』」(上山市)」
が選ばれた。

今後、ネタが尽きた時に参考にさせてもらおうか。既に取り上げた(と言っても旧サイト時代に)ことのある場所も数ヶ所あるけど。

2004年10月24日

山居倉庫

このあいだ、「やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺」を書いたが、その山居倉庫を使って「農林水産まつり」が開かれるとあって、久しぶりに庄内に足を伸ばした。山居倉庫自体も、十数年ぶりになるのではないだろうか。

さて、野菜だなんだで大騒ぎする前に、山居倉庫について書いておこう。もともと明治26(1893)年に、酒田の米穀取引所の倉庫として造られた。当時、まだ庄内米の運搬には海運が使われていた。何しろ、酒田駅が開業するには、それから20年以上も先の大正3(1914)年まで待たなければならない。最上川と新井田川に囲まれたこの土地は、まさにうってつけだったのだ。現在も、半数の倉庫が使われており、頑強なつくりがうかがえる。

この山居倉庫が有名になったのは、昭和58(1983)年のNHK朝ドラ「おしん」だろう。酒田の材木問屋に身売りされたおしんが、蔵一杯に運び込まれる米俵を見て呆然とする場面に使われた。運搬の利便性もさることながら、湿気防止のために倉庫の内側に蔵を作る二重構造や、夏の西日や冬の強い季節風を防ぐための欅並木といった工夫も見逃せない。現在は遊歩道として有名だが、あの並木にも深い理由があったのだ。

と、能書きを書いたあとで、久々の山居倉庫探検だ。こういったイベントに目が無いカミさん、「野菜が高くなっているから」と大量に買い込む。まつりのテントでも買い、倉庫の横にできた物産館でも買う。おいこら。

昔はもっと大きな大きな倉庫だった気がするんだけどなあ。既に使われなくなっている方の中を覗いたが、妙に涼しげだった。往時を偲ぶことはできないが、収穫期には右へ左への大騒ぎだったに違いない。

格としては「冬のソナタ」の並木道よりも上だという自負すらある欅並木だが、なぜか葉が少ない。さてはもう散ってしまったのかと思ったら、台風の塩害で夏の終わりに枯れてしまったんだと。その代わりに昨年の写真を飾るあたりが抜け目ない。せっかくなら全部生で見て欲しいので、ポスターの写真は上半分をカット。

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(10/24撮影)

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(10/24撮影)

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(10/24撮影)

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(10/24撮影)

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●場所
・山居倉庫
住所:酒田市山居町1丁目
交通:山形道酒田ICからR7で約5.5km

月山道路の紅葉

秋の夕日に照る山もみじ、ということで(どういうことだよ)、月山道路の木々が紅葉し始めているので、思わず写真を撮ってきてしまった。あの辺もみじなんてなかったはずだけどな。

朝日村側では、道沿いはまだそれほど色づいている感じではないが、山頂の方を見ると夕映えに輝く赤や黄を見ることができる。逆に西川の方に戻ってくると、けっこう紅葉が進んでいるような気がした。これからしばらくは、車窓を楽しみながら峠越えができそう。

なお、言うまでもなく月山道路は自動車専用道路なので、ご注意を。

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(10/24撮影・田麦荘駐車場から)

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(10/24撮影・湯殿山トンネル東側から)

●場所
・田麦荘
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約0.5km

・湯殿山トンネル東側
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約9km

2004年11月08日

幹線道路も「冬支度」 防雪柵設置作業始まる

幹線道路も「冬支度」 防雪柵設置作業始まる(今日の庄内)

内陸部ではまだ見ていないけど(最上の方に行っていないだけかもしれない)、庄内では早速に防雪柵の設置ですか。確かに、庄内では防雪柵の無い道路は風と雪の無法地帯になるもんな。
『作業員の1人は「この作業をすると、いよいよ冬という感じ」と話していた。』とあるけど、まさにそんな感じ。そろそろタイヤの履き替えでお店が混む時期になってくるのかな。

2004年11月17日

月山道路にみぞれ降る いよいよ道路も冬仕様

山間部は白い世界 月山道などみぞれ降る(今日の庄内)

今週末まで我慢できるかと思っていたけど、いよいよ降ってきた。市街地でも、平年ではちょうど今日くらいが初雪なのだそうで、そういう意味では少し雪が遅い年なのかもしれない。

山間部を除き、しばらくは冬タイヤでなくてもどうにかなるでしょう。しかしそうは言っても、甘く見ると強烈なカウンターを食らうのが雪というもの。「まだ市内を運転する程度だから」という人でも、突然の寒波が来ることがあるだろうし、ちょっと高いところを走ったら銀世界だったということもありうる。「雪国に住んでいない人は厳冬期に滑る。雪国の人は初冬期と晩冬期に滑る」という言葉もあるくらい、降り始めの油断は取り返しのつかないことになりますぞ。

とかなんとか書いている私の車もまだ夏タイヤ。今週末とか混んでしまうのかな。久しぶりに自分で履き替えてみようか。

2004年12月15日

「がんばってます!庄内」中越地震の影響を受けた庄内地方がPR

庄内にどうぞ… 仙台駅で観光キャンペーン(山形新聞)
庄内と首都圏結ぶ高速バス、20日から1カ月運行--庄内交通 /山形(毎日新聞)

中越地震で庄内地方がダメージを受けている。と書くと、なにやら被災者の方々に怒られそうな気がしてくる。改めて、庄内地方がどの地域とつながっているか、を考えさせられる話だ。
特に、関東から庄内平野に行くには、恐らく今でも東京-新潟-庄内というのがメインルートになっているだろう。地震によって上越新幹線が不通になってから、庄内空港の利用率が上がったという話もないし。仙台でPRというのは、首都圏に代わる客層発掘なのか、あるいは手近な100万人都市を舞台に選んだだけなのか。仙台から酒田だとゆうに3時間近くかかるもの、売りがないと厳しいと思う。

バスにしても、年内には新幹線も復旧するという話だし、1月20日までという期間限定でどこまで勝負できるかは怪しいところ。それにしても、8時半に出て17時40分に着くというのは、もはや一日丸々潰れてしまうね。夜行はないんですか。そうですか。酒田からだと大人片道7,370円、往復13,170円。鶴岡からは7,040円と12,570円。

2004年12月24日

三川バイパス効果大 鶴岡-酒田間 冬期で30分短縮 開通1年調査

三川バイパス効果大 鶴岡-酒田間 冬期で30分短縮 開通1年調査(今日の庄内)

なるほど、確かに三川バイパスはバイパスとしての価値はかなり高い。庄内の二大都市をほぼ最短距離で抜けるため、赤川沿いに走る旧道をよそに田園地帯を縦走する。1万8,000台うち、何割の車が三川ジャスコに行って帰ってきているだけなのかわからないが、そういった地域経済の点でも役割は大きいのではないだろうか。もちろん、一般的に言われている郊外大店舗による功罪が、三川にもあてはまるのだけど。

さて、ここで気になるのが、さらに並行している山形道の鶴岡IC~庄内空港IC~酒田ICの区間交通量。やはりというかなんというか、この調査とほぼ同時期(10月11月)の対前年交通量はほとんど変わっていないらしい。

まあ大枠として「高速道路」と「国道」というのは並行していても役割分担が既になされている場合が多いから、全体交通量が変わっていなければ、そうそう影響はしてこないものかもね。もっとも、これからの高速道路というのは、そういう近距離利用者にもメリットを示してくれないと、辛いものがあるんじゃないかと思うけど。

2005年01月22日

庄内は雪が前から降ってくる

と、うちの祖母は言っていた。腰の曲がった祖父は、「いや上から降ってくる」と言っていた。

こう書くと、無理にオチをつけたようにも見えるが、そのくらい冬の庄内は風が強い。もっともこれは冬に限ったことでもないのだけど。内陸に比べ雪が少ない庄内地方だが、一度荒れれば強い西風によって雪が舞うのなんの。吹雪なんだか地吹雪なんだかわからない。まあ八割地吹雪です。

よくある逸話としては、庄内の電話ボックスはガラスが厚い(真相は知らない)とか、信号待ちしていた車が風+路面凍結で気がついたら隣のレーンに動いていた、とか、冬の嵐にまつわる話は枚挙に暇がない。

ご存知のように雪国の信号機は、雪対策のために縦型になっている。しかし、庄内の吹雪・地吹雪の前では庇も役に立たない。

幸い、走っていて全部に雪が詰まった信号機はなかったけど、あったら大変だろうな。まして、視界が悪かった日には大惨事だね。ちなみに、走ってて気付いたのは、表面についた雪が取れやすいor溶けやすいのはやっぱり青です。次が赤。最後に、いちばん点灯時間の短い黄色。点灯すると発熱するからかなあ。

2005年02月02日

日沿道・鶴岡JCTを縮小、R7との交差個所に出入口を新設

鶴岡JCT縮小、7号との交差個所新設・日沿道(山形新聞)

これは実はすごく画期的なことです。一つは、これによって鶴岡~温海間が無料区間になることが確定したということ。そして、高速道路を建設するにあたり、一般国道と併せて車の流れを考えるようになったということ。

具体的なことは記事を参照してもらいたいが、JCTのランプを減らし、JCTの構造をコンパクトにするというもの。三叉のJCTの場合、都合6ランプ(本線含む)必要だが、これによって4ランプ(同じ)で済む。今までの「酒田-山形」方面の上下線はそのままに、「酒田-温海」方面の上下線ランプを新設。残った「温海-山形」方面は、例えば温海ICから来る場合、R7との交差箇所から一旦一般道に降り、鶴岡ICから再び高速道路に乗ることになる。鶴岡~温海間が有料道路ならば、一旦無理に一般道を経由させるという構造は取れないはずだ。

仮に、交差箇所の整備がJCTの代替としての役割だけを考えているのならば、ハーフ構造ということも考えられる。つまり、温海IC→交差箇所出口および交差箇所入口→温海ICのみで、交差箇所から入って酒田方面には行かれないという構造になるだろう(そういう人は鶴岡ICを利用する)。

記事によればこれによって鶴岡~温海の交通量が3倍になるとのことだが、さすがにこれは眉唾物としても、一定の効果は得られると思われる。あとは、どうやって利用者が混乱しないように誘導できるかというところかと。

2005年02月23日

混迷する三川町の合併問題 異色の選挙戦へ突入

合併賛成派が異例の共闘-三川の出直し町議選(山形新聞)

庄内南部との市町村合併を回避した町議会に対する解散請求が成立し、いわゆる「合併の是非を問う」選挙に突入した三川町。もともと鶴岡・酒田に挟まれた微妙な町が、町議会選挙でも微妙な展開を見せている。

記事のとおり、なんとも不思議なポスター掲示板になっている。確かに、これを見れば誰が合併推進派かというのが、何も知らない山形市民の私にもよくわかる。そういえば昔、どこかの村だか町だかでは、候補者のほとんどが同じ苗字で、名前がでかでかと印刷されているポスターになっている、というニュースを思い出した。
記事から拾うに、合併推進派の方の言い分としては、
・合併の是非をめぐる選挙なので、個々の議員を選ぶというより公約を選ぶ選挙だ。
・合併賛成派としては、合併賛成を掲げる候補者の当選を目指すので、経歴などは関係ない。
・なので、一部ではそういった情報を載せずにポスターを作成した。
・ポスターの統一や選挙運動での共闘体制をとる
と。

なるほど斬新な。合併の是非を含め、誰を選ぶかというのは、住民の意思に委ねられているから、私がごちゃごちゃ言う問題ではない。合併協議会からの離脱についても、議会と住民との間で乖離があったこともあるだろう。事実、先月の議会解散請求の住民投票でも、解散に賛成する票が有効投票の7割を超えたのだから。でもやっぱり、三川が鶴岡圏かというと、やはり微妙な感じはあるんだけど。
しかし、記事にもあるけど、町議会は合併するかしないかを決めるだけの機関ではない。選挙後すぐに、17年度予算を審議する3月議会が控えているはずだ。どうも、合併問題だけが先行するのには、疑問が残ってしょうがない。それともあれかな、「どうせ10月に合併するんだから」ということで、それさえ決めちゃえば残り半年の間にある他のことはどうでもよくなっちゃうのかな。そんな空気さえ感じてしまうのだけど。候補者全員に言えるけど、他の公約とかビジョンもちゃんとお持ちなんだろうか。

最後に。それでもやっぱり三川の問題は三川の方が決めるべきなので、活発な議論と腹のくくり方を期待します。

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なお、選挙の結果は以下のとおり、
合併賛成派が全員当選-三川の出直し町議選(山形新聞)

合併推進派9人と反対派6人の計15人で12のイスを争った今回の選挙。合併賛成派の9人が全員当選を果たしたのに対し、反対派は3人の当選にとどまった。
これで、一気に庄内南部の合併枠組みに加わる(とはいえ、新鶴岡市誕生後に編入合併だろうけど)ことはほぼ間違いないだろう。後から編入合併というのは、それだけを取ってみれば美味しくない。従前の議員たちが何やら判断を間違えていたようにも思えてくる。
それはそれとして、東北最大の面積を誇ることになる新鶴岡市が、さらに広くなりそうなことは間違いなさそうだ。

2005年04月04日

余目署で「署長の何でも相談日」始まる

【みちのく生活情報】★署長の何でも相談日(サンケイスポーツ)

> 警察への要望や苦情など、町民の相談を受け付ける『署長の何でも相談日』を設けた。
今日から毎週月曜の午後だそうです。
例えば山形署で同じことをやった場合、はたして行くだろうか。と考えると、大成功の予感もするし、大失敗の予感もする。漫画の『警察署長』(と言うよりドラマ『こちら本池上署』と言ったほうがよいか)のようにはいかないだろうなあ。

2005年04月28日

「おしん…だよね?」酒田観光の目玉に、2代目「おしん像」が登場

おしん…だよね酒田観光の目玉に「像」再び(朝日新聞)

放送から既に22年。放送当時幼稚園児だった私が、ここでこんな偉そうなことを書き連ねるほどに時間が経過したとは言え、日本のみならずアジア各国においても「おしん」の知名度は高い。
山形で「おしん」ゆかりの地と言えば、最上川だったり、銀山温泉だったり、この酒田だったりと、割と分散している気がするが、逆に言えば、「巡る楽しみ」というのも生まれてくるのかもしれないね。とりわけ酒田ってこういう取組みに一歩引くようなイメージがあるから、これが起爆剤になってくれればと思います。

古きよき風情を残す山居倉庫と、現代の「夢の倶楽」が共存するように、新しい「おしん像」がドラマの中の風景と現代とを橋渡ししてくれればと思います。

最後に、正直な感想として、    「 似 て な い 」 

2005年04月29日

鳥海山にも春到来、ブルーラインが開通

鳥海山にも春到来、ブルーラインが開通(山形新聞)

昨年も思ったんだけど、ここ数日この関係のネタばかり。(笑

それにしても、あちこちの開通式の様子をテレビで見ると、なんか似たような人が先頭にいるような気がしてならない。

2005年05月19日

県道酒田松山線旧道導く標識1年書き換えず

県道酒田松山線旧道導く標識1年書き換えず(朝日新聞)

記事のサブインデックス「この道はどこへ行く道」というのもいいんだか悪いんだか微妙だ。
何しろ、旧道とは言え酒田へは通じるのだから。

ちょっと場所がわかりにくいので、地図を載せてみる。平成16年の6月に開通した新しい道路なので、まだマピオンなどには載っていない。やってはいけないことだが、砂越バイパスを勝手に赤線で加筆してみた。問題の標識がある場所が、十字のポイントになる。

平田町大字砂越附近

この砂越バイパスによって、県道がJR羽越本線をオーバークロスする際のボトルネックを解消する効果が期待できるのは間違いない。写真で見る限り、かなりいい道路だ。
主要地方道 酒田松山線「砂越バイパス」開通(山形県庄内総合支庁)

一般的には、開通と同時に周辺の案内標識も直すべきもの。砂越バイパスの例では、酒田側では直接旧道から分岐する形なのだが、平田側ではちょっと外れた場所までの開通になっていることから、これは当然案内標識のことも考えねばならないはずでしょう。現地を見ていないからなんとも言えないけれど、酒田側から砂越バイパスを抜けてきて、町道にタッチする手前にはきっと、「←遊佐 →平田・松山・R47」みたいな案内標識を作ったはず。そのときの発注に含められなかったのかなあ。件の交差点の改修工事に含めるよりもよっぽど効率的だったと思う。はからずも、案内標識ひとつで、交通量が増えたり減ったりするといういい例になったわけだ。

それにしても、あれを直すのに10万円というのは高いんだろうか安いんだろうか。

2005年05月31日

R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募

国道4カ所の事故多発地区をカラー舗装-名称や色を公募(山形新聞)
「デンジャーゾーン舗装(仮称)」の試行実施について(国土交通省・山形河川国道事務所)

以前、「事故多発地帯をカラー舗装 ~ 「デンジャー・ゾーン」を設定へ」というエントリーでも取り上げた「デンジャーゾーン」がついに動き始めましたよ。これで、どんな名称が飛び出してくるかが非常に楽しみだね。「魔の~」とか「死の~」とかいかめしいのがついたらどうしようなどと、無駄に心配してしまうぞ。

そういや、雪はどうするんだという心配を前にしたが、R13やR112ならしっかり除雪するだろうから問題ないな。むしろ、毎年カラー舗装する必要がありそうな気がする。それ以前に、雪道全てが「デンジャーゾーン」なわけだが。

山新の記事や国交省のページを見てもいまいち場所がわからない人にためにリンク。ていうか、半角カナなんて使うなよ、国交省!
・R13新庄市山屋:山形クボタの交差点
・R112西川町海味:JAさがえ西村山西川支所附近
・R112鶴岡市宝田:このへん
・R112鶴岡市大字茅原草見鶴:このへん

2005年06月29日

地下道の安全確保へ、国など4者の協議会設立 酒田

地下道の安全確保へ、国など4者が協議会設立・酒田(山形新聞)

昔は、「地下道怖い」と言ったら、暗くてちょっとじめっとした雰囲気を指していたのだけど、今や「何がどこから出てくるかわからない」っていう怖さだもんな。
とはいえ、山形市内の鉄砲町交差点の地下道みたいな意味不明な使い方をされるとどうしょうもないぞ。市民を交えて、まともな利活用の方法を探ってほしいものです。地上を横断すると危ないから作るはずなんだから、地下道ってのは。

2005年07月14日

酒田署提唱のコメンタリードライビング、ガソリンスタンドなどが支援

酒田署提唱のコメンタリードライビング、給油所などが支援(山形新聞)

なんかこれ、一月くらい前の荘内日報で見た気がするけどいいや。
なかなか聞きなれない「コメンタリードライビング」とは何か、というのを探していたら面白いものを見つけたけど、それは最後に。要するに指差呼称みたいなものかと思ったら、少し違うみたい。自分が運転している状況を口にすることで、危険のシグナルを見落とさないようになったり、急な動きに反応できるようになったりするそうだ。単に大声で歌って眠くならないようにするのとは違うのか。へえ。

で、探していて見つかったのが、
交通事故防止に特効薬あり(山形県警米沢警察署)
これによると、
> なお、本年7月1ヶ月に管内で取り扱った人身交通事故は71件であり、
> このうち『前方不注意』『安全不確認』『動静不注視』『一時不停止』『信号無視』による事故は
> 47件でした。
> この47件の事故の運転者に「声出し運転」あるいは
> 「コメンタリードライビング(実況運転)」について調査したところ、
> この運転法を実践している運転者はゼロでした。
> 「声出し運転」あるいは「コメンタリードライビング(実況運転)」を実践していれば
> この47件の事故は防げたはずです。

コメンタリードライビングを行っていれば47件の事故は防げた!と断言する論理が気になるところ。
まさか、
「47件の事故の中に、コメンタリードライビング実施者はいなかった」
                 ↓
「コメンタリードライビングを実施していれば47件の中に入らなかった」
という小学生でも見抜けるボロボロの詭弁じゃあるまいな!

2005年07月24日

名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了

危険な道路色分け(朝日新聞)

以前、書いた「R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募」の続報だ。

前回書いたときは、ゾーンの名称を公募することや、路面の舗装色についても意見を募集するということになっていたが、大方の予想通り、「デンジャーゾーン」に決定した。色もベンガラとはオーソドックスだな。
あまりに普通の結果なんですけど、本当に応募があったのかね。とにかく8月上旬までには、4ヶ所とも舗装が終わるとのこと。効果はあるんだろうか。

2005年09月28日

酒田署、「コメンタリードライビング」普及へCD製作

「コメンタリードライビング」普及へCD製作・酒田署(山形新聞)
酒田署が交通安全CD制作(読売新聞)

以前「酒田署提唱のコメンタリードライビング、ガソリンスタンドなどが支援」でちょっと触れた、酒田警察署のコメンタリードライビングですが、どうやら音楽による普及活動を始めたようです。

まず、タイトルからして際立っている。「カモンくんの交通安全マーチ~コメンタリーでほのぼの家族~」。そもそも、カモン君が山形県警のマスコットキャラクターだと知っている人が何人いるんだろうか。そもそも俺だって今調べて知ったんですよ。歌詞を載せると少しヤバそうな気がするので、気になる人は上のリンク先からたどってください。そして、さらに気になった人は酒田署か県警本部で売っているというCDをぜひ買ってください。目指せミリオン!と思ったら限定100枚生産か!こりゃ入手困難だな!と。

2005年10月12日

蝉しぐれのあんな道

「蝉しぐれ」公開追い風 鶴岡の市民ガイド大忙し(河北新報)

たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続き、今年も藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」が公開されて、元庄内人としては嬉しい限り。庄内でも、また藤沢周平ブームがおきて、観光面でも根強い支えになっているとのことで、これも嬉しい限り。昨日、思い切り仕事をサボって「蝉しぐれ」を見てきたが、やはりいい。

映画についてあれこれ語るのもいいのだけど、例によってロケ地の話。文四郎の家などが並ぶ普請組屋敷のセットについては、以前ここでも書いたが羽黒町にある。もっとも、前のサイトの話なので、今はその時のエントリーも残ってないし、羽黒町も鶴岡市になっちゃったけど。

このサイト的に取り上げるべきは、峰々でも庄内浜でもなく、あの道かと思う。オープニングタイトルの背景として、また父・助左衛門の亡骸を運んでいるとふくがやってきて助ける場面として、観た人にはきっと「ああ、あの坂ね」と思うであろうあの場所だ。

あそこなんですが、羽黒町どころか庄内でもなく、置賜・川西町だそうです。
川西町観光協会<ダリヤリズム> 「蝉しぐれ」隠れロケ地

監督の日記(2004年4月23日参照)にも
> 私たちは二人が極秘に見つけた坂道へ行った。そして私は、感動した。
> これはまさに、蝉しぐれの矢場の坂である。私は心の中で、泣きたいくらいに嬉しかった。
とあるけど、すばらしい山形のロケ地に乾杯。そして見つけたスタッフに乾杯。
と、無理やりこのサイトっぽくまとめてみる。

2005年10月20日

月山道路の多重事故 毎日新聞「取材ノートから」

取材ノートから:今月5日、鶴岡市田麦俣の国道112号で・・・(毎日新聞)

田麦俣が鶴岡市っていうのも変な感覚だよね。という話ではない。
> 事故はいつどこで、誰の身に降りかかるかわからない。
以下の文は、当たり前といえば当たり前のことなのだけど、事故の恐ろしさとともに事故が常に隣り合わせであることを思い出させる。改めて身にしみてしまった。謹んでご冥福をお祈りします。

2005年10月31日

山形道の村山区間~庄内区間でもETC通勤割引が適用に

山形道(湯殿山IC~酒田みなとIC)におけるETC通勤割引について~月山道路を経由して山形道を乗り継ぐ場合に通勤割引を2度ご利用いただけるようになります~(東日本高速道路株式会社・プレスリリース)

すっかり忘れていたのだけど、明日11月1日から、上のリンク先にあるように、ETC通勤割引の適用が拡大されます。確かに庄内区間は飛び地だし、整備状況を考えれば、当初からこうやって一体で割引してしかるべきだったんだよね。

詳細はリンク先に譲るとして、補記。
○通常、いったんICを下りてしまった場合、通勤割引時間帯でも二度目は割引対象にならない。
○しかし、山形道は間に月山道路を介しているため「必然的に下りざるをえない」。
○よって、通しで乗った場合に、原則どおりではなく両方割引の対象とする。

○両区間において、条件(キロ数・時間)を満たした際に、両方で割引になる。
○なので、たとえば庄内区間を午後3時台に走り、その後村山区間で17時過ぎに下りても、庄内区間にさかのぼって割引にはならない(村山区間はなる)。
○なので、鶴岡IC→湯殿山IC→(月山道路経由)月山IC→西川ICでいったん下りてまた乗って→寒河江IC、という場合、鶴岡→湯殿山、月山→西川は割引になるけど、西川→寒河江は割引にならない。
○庄内区間の時間確認は、各料金所の通過時間で。

ちなみに、詳しくはこちら、ということで上のリンク先に掲載されているPDFファイルを見ると、面白いことに気づく。

☆両区間でそれぞれETC通勤割引の適用条件をかけることから、庄内で100km以下+村山で100km以下=最大200kmもの区間に通勤割引が使える。
(実際には、庄内区間を全区間乗っても53.1km、月山ICから最も遠い100km区間が白石ICで98.5kmなので、Maxは151.6km。)
☆例として、7時に酒田ICから入り、9時に宮城川崎ICを出る図が載っているが、
 ・酒田IC→湯殿山IC(制限速度70km区間・41.2km):約35分
 ・湯殿山IC→月山IC(月山道路・21.0km)約21分(道路時刻表による)
 ・月山IC→山形JCT(制限速度70km・37.0km):約32分
 ・山形JCT→宮城川崎IC(制限速度80km・36.1km):約27分
 計:約115分

道路管理者の考える行程なのに、休憩ナシかよ! (;´Д`)
まあ、実際はこの区間なんて(ry
本当は、制限速度で行程組んだら2時間以上かかるんじゃないかと思って計算して、こんな結果になって、少し残念なんですが。

2005年12月15日

「鶴岡北改良」着工へ 20日に起工式

「鶴岡北改良」着工へ 20日に起工式 市街地の交通混雑緩和(荘内日報)

おお、鶴岡の隠れた渋滞名所がこれで解消されるかも。
地図で見ると、新しく道路を作る区間は、そんなに障壁になるようなものはなさそうだね。バイパス整備って、どちらかというと市街地を回避するようなつくりになるけれど、これは逆によくなるのかも。三川バイパスと112号バイパスが一本になるし、112号旧道へのアクセスもよくなるから北から市街地へ行くのが多少便利になるのかな。もっとも、鶴岡駅北側の人たちが三ジャに行きやすくなった、とも言えるんだけどさ。

2006年01月06日

県内の成人式日程が発表 最多は8月 新鶴岡市はバラバラ開催

1月開催は山形など7市町・県内市町村の成人式日程(山形新聞)

これ見るとけっこう面白いね。ゴールデンウィークに開催するのは置賜地方が多かったり、上山が4/2といつものようにマイペースだったり。

東京の人に驚かれる「成人式は8月」という習慣だけど、「県外在住者からも多く出席してもらうため、帰省者が多い時期に設定している」という理由は相変わらずですね。ほほえましく思います。

さて、解せないのが昨年合併した鶴岡市の対応。新酒田市は、これまで夏に開催してきた旧町も酒田市に合わせて1月開催に踏み切ったのに、新鶴岡市は旧市町村で別々に開催することに。記事によれば、
> 一方の鶴岡市は、式の在り方は「今後の検討課題」とし、
> 今回は“合同開催”は見送った。
> 市教育委員会は「地域によって開催時期が違ったことに加え、
> 企画運営が旧鶴岡市は主催者の教育委員会、
> ほかは実行委員会組織と異なることも理由になった」と説明する。
とのこと。あのさ、成人式なんて毎年やってるじゃないか。すっかり忘れていたんだろうか。この人たちは本当に望んで合併したのかと、合併したという意識があるのかと小一時間ばかり問い詰めたくなる。もっとも、じゃあ全部一ヶ所に集めてやったとして、朝日村の新成人と温海町の新成人とで交流がおきるかと言えば、たぶん何もないんだけどさ。

酒田市が米映画「SILK」のロケ地に決定 撮影は3月予定

米映画「SILK」のロケ地に酒田、撮影は3月予定(山形新聞)

へえ。記事によると、
> 監督らスタッフが昨年9月、市内の山居倉庫周辺を視察。
> 北海道小樽市など国内10数カ所の港町の中から、
> 昔ながらの風情を残す酒田市を選んだ。
とのこと。港町の風情であの小樽に勝てるんだ。ていうか小樽行ったことないけど。
記事を読む限りだと、メインのロケ地ということではなく、あくまで港町のシーンに限っての登場になりそうだけど、密かに楽しみです。

個人的には、「SAYURI」にあったような国辱クラスの日本描写がなければ御の字です。きつかったなあ。あれは昨年末から未だに衝撃が残っている。

(2006年3月24日・補記)
3月23日に、無事にロケが行われました。詳細については「米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ」で。

2006年01月11日

羽越線代行バスが大遅延 庄内の高校生1,100人が遅刻

JR羽越線、代行バスに遅れ(読売新聞)
新学期多難なスタート代行バス渋滞遅刻続発(朝日新聞)
JR羽越線脱線:代行バス運行も、生徒に影響--庄内地方の高校で始業式 /山形(毎日新聞)

羽越線の運休に伴って運行されている代行バスがえらいことになっている。
> 鶴岡駅では、隣の藤島駅午前7時35分発のバスが予定より約40分遅れ、同8時45分に到着した。
すごいな。朝日新聞のこの記事によれば、この間は列車なら6,7分とのこと。それを1時間以上かけて来たとなると、時間の読みようがなくなるね。読売新聞によると、庄内の公立高校の7人に1人がこの日遅刻したという。いや、たぶんその中には寝坊もいるだろうし、市内のバスの遅延もあるだろうけど、この時期まったくと言っていいほど定時性を担保できない道路交通の弱点が露呈した感じか。

> 原田真樹庄内町長も様子を見に来て
> 「渋滞でバスは時間が予測できない。JRが組んだ時刻通りの運行を願うだけです」と話した。
(毎日新聞より)

2006年01月12日

備え■山形を見つめるシリーズが完結

備え■山形を見つめるシリーズ(朝日新聞)

1976年10月29日、酒田市を未曾有の大火が襲った。
今なお「酒田○○」と言われれば「大火」が出てくるくらいの大災害だけど、それは同時に災害からの復興のお手本でもあったみたい。自分もこのときは生まれていなかったのだけど、子供の頃には親が酒田大火を引き合いに出して火の扱いの注意をしたし、知り合いには被災した人もいた。

そんな酒田大火をベースに災害への備えと復興をテーマにした朝日新聞の連載が完結したので、リンクを貼ってみる。うまくまとめればプロジェクトXものだなと思った。いやむしろ、今からプロジェクトXで作れ。無理か。

備え■山形を見つめる1∞牙むく海辺の風雪

備え■山形を見つめる2∞防災都市へ一丸
備え■山形を見つめる3∞新生神戸の基礎に
備え■山形を見つめる4∞先進の再興明と暗
備え■山形を見つめる5∞救える命医師現場へ
備え■山形を見つめる6∞盲点突いた局地の嵐
備え■山形を見つめる7∞寝耳に水 地震の気配
備え■山形を見つめる8∞豪雪高齢世帯を直撃
備え■山形を見つめる9∞復旧・防災 現場で学べ
備え■山形を見つめる10∞大火・豪雪 教訓なお

2006年01月13日

今さらながら謹賀新年

さて、あけましておめでとうございます。13日にもなってこんなことを言うと、「親の顔が見たい」と思われてしまうのだけど、すっかり忘れていたので改めて。

せっかくなので、このサイトらしく、山形県内の高速道路の料金所に掲げられている年賀の挨拶を並べていきたい。こんなことを言うのもなんだけど、ちゃんと3日に撮影に行っているんですよ。

鶴岡IC入口(01/03撮影)

まずは山形道の庄内区間、鶴岡ICの入口。折からの吹雪が当たって、めでたいのかめでたくないのかよくわからないくらい寒そうだ。というか、JHのロゴが残ってるぞ。

西川IC出口(01/03撮影)
続いて山形道の西川IC出口にあるボード。湯殿山ICの入口や西川本線の月山側にもあったんだけど、除雪の邪魔になるし、何より本線に止めたら死ぬので撮ってません。西川ICのボードは料金の表が見えなくなっているけど、そこは年始だやむをえまい。もっとも、あれってあんまり見ていないけど。

寒河江IC出口(01/03撮影)
寒河江IC出口でのお出迎えは七福神だ。もはや高速道路となんの関係もなく正月を祝うあたりが逆に清々しい。それにしてもすごい雪。布袋様とか風邪ひくぞ。

東根IC出口(01/03撮影)
東北中央道の東根ICではETCレーンの両側に謹賀新年の文字と松竹梅。どうでもいいが、謹賀側のボードって、料金所の赤い箱のなかのおじさんからすればすごい邪魔だろうな。

山形北IC入口(01/03撮影)
山形北ICはかなり気合が入っている。年賀状にありがちな「今年もよろしく」みたいな社交辞令じゃなくて、商人の心意気みたいなものを感じてしまうのは気のせいか。難があるとすれば、たぶんあの位置と文字の大きさじゃ、これから乗る人は見ないと思う。

この他にもあったかもしれないんだけど、ちょっと気が付きませんでした。山形北ICは、料金所の脇に大きな人形が2体立っていて、これはこれでビビりました。むしろ、通過するときに横目で見ただけだったので、あれはいったい何の人形だったんだろうと気になってしょうがない。だって戌年にも高速道路にも関係なさそうな人形でしたぜ。

2006年01月31日

日東道の温海IC―鶴岡JCT間建設、全面展開へ

日東道の温海IC―鶴岡JCT間建設、全面展開へ(山形新聞)

新直轄方式で建設が進められている、日本海東北自動車道の温海ICから鶴岡JCTまでの進行状況の話。用地買収率も95%を超え、工事着手率も 80%というから、これからあのあたりは大型車で忙しくなりそう。もっとも、記事にもあるとおり、長いトンネルや山と山を結ぶ橋などがあるから、工事着手したとはいえ工期の長い工事が多そう。記事では開通を平成25年ごろってあるけど、7,8年でできるのかなあ。

面白かったのは、鶴岡工事事務所の所長さんの名前が知事と同じ音だったってとこ。

2006年02月02日

「合併推進構想案」に対する自治体首長の反応

県の合併案に県内市町村長12人が「賛成」(山形新聞)

以前の「山形県が新たな「合併推進構想案」を発表」で取上げた県の合併構想案に対する各自治体のエラい人たちの反応。意外や意外、1/3以上の人が「賛成」って答えて、反対したのはわずかに2人。ふぅん。もう少し細かく見てみよう。

山形新聞に載ってた回答一覧表

【東南村山(山形市・天童市・上山市・山辺町・中山町)】
旧構想の2市2町のうち、上山・山辺・中山が賛成する。おっと、まるで前回の合併構想の破綻の原因が山形市にあるみたいじゃないか。いやその通りなんだけど。かたや山形市は、あのてんやわんやを思い出してか二の足を踏むらしく、市川市長の回答は「現時点で判断がつかない」。たぶんあなたはどの段階でもそう答えると思う。
6年前、合併協を円満に離脱したのに今回の案でまたここに組み込まれた天童市。財政状況も悪くないし、人口も県内では珍しく増加基調があるので、はたしてこの構想に対してはいかに?と思ったらやっぱり「現時点では判断がつかない」そうだろうな。でも本心ではどうなんだろうな。また住民アンケートやっても同じだと思うんだけど。

【西村山(寒河江市・大江町・西川町・朝日町)】
寒河江・西川・朝日の合併協が空中分解した禍根でもあるんだろうか。寒河江の誠六市長は、県内の市長の中でただ一人反対に回った。記事にある反対意見の「合併協議会解散の原因究明が先決」って佐藤市長なのかなあ。むしろ、西川・朝日が「現時点では」にしたのが何やら気になる。根っこではやっぱり危機感を持っているんだろうか。
となると、もう一つの反対意見「人口10万人規模を目指す構想を」は、残りの反対首長である上田大江町長なのかな。確かに1市3町での人口は約7万人。西村山郡の残り河北町を入れても9万人程度だから、それは無理難題かもしれないよ。やっぱり東南村山ともくっついて、夢の新鶴岡市-新山形市-仙台市と列島横断3市構想か。それも爆笑ものだな。

【西北村山(村山市・東根市・尾花沢市・大石田町・河北町)】
土田東根市長が県に寄るかと思いきや、彼を含めて全員が「現時点では」を選んだ。そうだろうなあ。「土田市長は村山市が嫌いというより村山市長が嫌い」なんて話もあったけど、佐藤市長に代わってどうなることやら。もっとも以前の市民アンケートでは、相手として天童市が圧倒的な人気だったんだよね。
新市名まで選んでおいてひっくり返った尾花沢・大石田はトラウマでもあるんだろうか。はたまた、3市2町で合併すると重心は否応なく南に移動するからそれも嫌っているのかな。
同じ西村山郡でも寒河江市なんかと一緒じゃなかったという点で河北町はほっとしているんじゃなかろうか。つながりとしては天童や東根の方が深いしね。ただこの組み合わせとなると即答は...っていうところか。

【置賜(全3市5町)】
ここの温度差がいちばん面白い。賛成と答えたのが、相変わらず空気が読めない目黒長井市長と、かつて川西・南陽に合併話を持ちかけた飯豊町長。目黒のおっさんは、空気も読まずに話に入っていくのが大好きだなあ。
この2市町との合併話が頓挫した川西町と南陽市はともに「現時点では」。特に南陽市は未だに40年近く前の合併で発生した市内分裂のショックを引きずっているのかな。どうも乗り気じゃないみたい。川西もかつてあった米沢との合併話が暗礁に乗り上げ、米沢・長井の組み合わせも白紙になった経緯があるだけに慎重なのかな。
それに加えて、合併問題で常に我が道を行くのが小国・白鷹・高畠だ。2年ほど前に「特例法期限内は合併せず」と相次いで表明していたけど、そのときも「時期尚早」っていう意見もちらほらあったので、わかんないね。
そして大御所の米沢市だ。やっぱり三十郎は日和るなあ。おわり。

【最上(全1市4町3村)】
泥舟新庄市がいくら諸手を上げて「賛成」ってやってもね、っていう最上。消去法としてこの組み合わせしかないよね、っていう感じ。結局「賛成」としたのは新庄のほか、南西最上(って言うのか?)の舟形・戸沢・鮭川・大蔵のみ。奇しくも3年前に8市町村でアンケートを行った際に合併推進派が反対派を上回った市町村と同じだ。
逆にいえば、その頃と情勢が変わっていないっていうことなのかもね。

【南庄内(鶴岡市・三川町)】
三川町が賛成(鶴岡市はアンケートせず)。そりゃそうだな。

【おまけ】
遊佐町が賛成。そりゃそうだな。県もなぜかこれだけは慮ってくれたのが不思議だ。

2006年03月01日

月山道路(R112)のホワイトアウト対策&除雪車に関するアンケート

ホワイトアウト対策および除雪車後方表示板への表示対策に関するアンケート調査の実施について(国土交通省酒田河川国道事務所)

月山道路の冬場の除雪作業なんかに関するアンケートだそうです。アンケートのポイントは、
・路肩がわかるように雪壁に青い着色剤を噴霧する「ホワイトアウト対策」に関すること
・除雪車両の後方に「あと○kmで追い抜きできます」みたいな表示をすることに関すること

いやあ、アンケート取るようなことか?と思ったけど、さりげなく「こういうことをやっています」「こういうことをやろうとしています」的なアピールにはなっているのかもしれない。というか、月山道路にこんな青い線って入れてたっけ?

2006年03月03日

酒田~仙台の高速バス、4月から増便&湯野浜温泉経由も

庄内交通高速バス 酒田―仙台線を4月から3便増(河北新報・要認証)

庄内交通など三社の共同運行でやってる仙台~鶴岡・酒田~本荘便が、4月から増便されるとともに、湯野浜温泉を経由する便が運行されるとのこと。へえ。
今回の増便で、たとえば酒田滞在時間が従来の7時間15分から、8時間20分に延びるとともに、朝夕のダイヤも見直されたので、案外便利かもしれない。いまいち、仙台から庄内への高速バスって使われているのかどうか知らなかったんだけど、これを見る限りけっこう使われているんですね。

もう一つの目玉が、仙台発12:40の便と酒田発10:00の便が湯野浜温泉を経由するという話。山形市内の人間からすると、え、今さらかよ、と思うけど、仙台人の感覚はよく知らないのでノーコメントで。昼過ぎに向こうを出て15時過ぎに到着。翌日は10時にチェックした後に軽く土産を買って昼過ぎに仙台に着く。ふうん、悪くないんじゃないですか。

ちなみに、山形便はどうなるのかと思ったんだけど、湯野浜温泉は経由しないみたい。まあ、そりゃそうだよな。

2006年03月16日

あつみ温泉と温海ICを結ぶアクセス道、07年度内完成見込む

あつみ温泉トンネル貫通 日沿道温海ICへのアクセス道 07年度内完成見込む(荘内日報)

日本海沿岸東北自動車道(まあ、営業路線名は日本海東北自動車道になるだろうけど)の温海ICが、あつみ温泉の温泉街から一山越えたところにできることから、温泉街とICを結ぶアクセス道路の建設を県が進めている。これの最大の難関となる「あつみ温泉トンネル」が昨日、無事に貫通したそうです。
2年前の秋に「温海ICへのアクセス県道、今秋にトンネル着工」で書いたときと同じく、2007年度(平成19年度)に完成予定だそうです。まあ、高速ができる前にこれが先行してできちゃっても、R7まで出ずに山を越えられるという点ではいいのかもしれないね。越える必要なんてあったっけか?という疑問はあるけどさ。

2006年03月21日

米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ

米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ(山形新聞)
山居倉庫で合作映画ロケ 19世紀の湊町 再現(読売新聞)
映画「SILK」酒田でロケ 主人公の出入国シーン撮影(荘内日報)
映画:米国作品のロケ、地元エキストラ50人が出演--酒田の山居倉庫前 /山形(毎日新聞)

日・加・伊合作「SILK」酒田ロケ(朝日新聞)

実は、いま一番このサイトでアクセスが多いのは、この映画「SILK」関係のエントリーです。喜んでよいのやら哀しむべきなのかしら。
山形県民122万人が注目の(大嘘)、撮影は23日に無事に行われたそうです。関係するBlogとかへのリンクはのちほど。とりあえずは新聞を流し読みしたものからピックアップしてみます。
何しろ、この時期のくせに冬のシーンだったらしく、雪は前日に
> 八幡地区の鳥海山荘付近から10トンダンプ28台分の雪を運び新井田川左岸に配置 (荘内日報から)
したというし、
> 公募のエキストラ50人と木舟を提供した最上川第八漁協(庄内町)の漁師も参加。 (読売新聞から)
という、まさに庄内あげての撮影(大げさ)になったそうな。ちなみに、記事の中でいちばん笑ったのは、

> 船頭役を演じた庄内町清川の漁師斎藤巌さん(80)は
> 「映画に出るなんて初めての経験。上映が今から楽しみ」
という、山形新聞に出ていたコメント。そりゃあまさか齢80になって映画に出るとは思ってなかったろうな。そして、こういう人は絶対に長生きするんだよな。頑張れ斎藤さん。

映画の撮影は、今後世界各地で行われて12月にクランクアップ。日本での公開は2007年になるのかな。ちなみに、映画ではあの山居倉庫の風景がどんな風になるのかなと、若干期待して記事を見たのだけど、
山形新聞から(山形新聞)
読売新聞から(読売新聞)
荘内日報から(荘内日報)
どう見ても、普段と同じ山居倉庫です。本当にありがとうございました。

(補記)
ぶっちゃけ、山形市内の人間じゃどうにもカバーしきれないので、以下のリンクを参考に。あ、TBありがとうございました。
SILK(おかめはちもく)」
幕末の港風景・山居倉庫 世界へ(鶴岡・酒田・ばばちゃんの知恵袋@山形通信)」
映画撮影目撃?(水都の辺)」

SILK撮影(酒田洋菓子協会日誌)」
ロケ現場はドキドキ★っす(こどもと一緒になに食べよっ♪)」
『SILK』シルク ハリウッド映画 本番スタート!(非日常の日常)」
昨日の山居倉庫(きょうのやまがた)」

け、けっこう見に行ったり関わったりしている人が多いんですね。ビビったよ。いずれにせよ、Msatoさんの「非日常の日常」で書かれていた
> 日本だけではなく世界的に見てもらえるので映画を見た人が、
> 「撮影場所を見たい!」と思ってくれれば酒田の観光にも繋がります。
> 是非ヒットして欲しいものです。
に激しく同意し、映画のヒットを多少なりとも祈念して、今日のところは筆を置きます。

2006年04月27日

道の駅「あつみ」しゃりん ヘリコプターの遊覧飛行を開始 10月までの土日祝日

道の駅「あつみ」しゃりん ヘリコプターの遊覧飛行(荘内日報)

7人乗りのヘリコプターで、3分~8分の3コースがあるそうな。料金が3600円~7800円っていうのは、ちょっと考えてしまう値段だけど、けっこう心揺れる企画かも。営業時間が9時から夕方まで、ってあるので、日本海に沈む夕焼けを高い場所から見る、なんてこともできるのかな。

旧朝日村のバンジージャンプ並みに気になります。

2006年05月01日

県境山越えの道路が開通 鳥海ブルーラインと蔵王エコーライン

雪の回廊を走る- 鳥海と蔵王の山岳道路が開通(山形新聞)
蔵王エコーライン開通 雪の回廊高さ低め(河北新報)
鳥海ブルーライン 開通して雪の回廊(朝日新聞)
蔵王エコーラインも 霧と風の中開通(朝日新聞)
蔵王エコーライン:再開、昨年よりも6日遅れ /山形(毎日新聞)
山岳観光道路「鳥海ブルーライン」開通(荘内日報)

どばばばばばばばっと記事になりましたね。

まずは鳥海ブルーラインから。
開通を待ちわびていた車が40台もいたことに正直ビビったが、最初に来た人は4時に着いたそうな。ひええ。
> 「鳥海ブルーラインには4年ぶりに来た。ドライブと景色を楽しみたい」
いや、雪の壁しか見えないと思うよ。

続いて蔵王エコーライン。
「今年は積雪が少なく、春先の強風で雪が飛ばされたこともあり(河北新報)」、と書きつつも、それでも最大で8mオーバー(河北新報より。というか各紙で数字が違う)という高い雪の壁は健在。
ところで、蔵王エコーラインの開通式といえば、昨年も「開通式の30分後もう閉鎖 蔵王エコーライン」で書いたが、アクシデントがつき物。去年は開通後30分で吹雪による閉鎖という天災だったが、今年はというと

> 式典で使ったくす玉をつるすワイヤがバスにひっかかり、
> 両脇にあった高さ3.5メートルのポールが倒れ、
> 一時「不通」となるハプニングもあった。(朝日新聞より)

人災でした。今年もまた笑える。

2006年06月26日

秋田県・由利本荘市で日本海沿岸東北道のシンポジウム

地方点描:戦略[本荘支局](秋田魁新報)

日本海沿岸東北道で、近い(?)将来つながるであろう秋田県本荘市、と思ったら今は由利本荘市って言うのか、で行われたシンポジウムの記事。同じ「日本海側」っていう単純な括りで新潟と秋田を比較するというのは危険な香りがするけど、(それは山形を新潟と比べてもそうだけど)言わんとしていることはわからなくもない。
特に私がこのサイトでけっこう書いているストロー効果について、
> 高速道路によって都市間交流はさまざまな分野で活発になった。
> 3時間圏内の交流が特に盛んで、新潟市からは東京、仙台、金沢、長野などが同心円に入る。
> 一方で「交流が盛んになるほど、金が外に流出する」との声もあるという。
> 金や人材、活気が吸い取られてしまうようでは、何のための高速道路か分からない。
> 「出」と同等以上の「入り」を獲得するための戦略が必要になる。
と書かれているのは興味深いです。もっとも日沿道の開通効果は、秋田の由利地域が秋田~秋田道~東北道という既存の高速道路ネットワークだけではなく、日沿道~関越道というダブルネットワークを持つということだけじゃないと思う。ざくっと計算すると所要時間は多少減るような気がするけど、むしろ本荘と酒田が30分圏内(たぶん)になることや、新潟が2時間半圏内(たぶん)になることも大きい。これは地図上で測っただけなので不確かだけど、たぶん本荘からなら仙台より新潟の方が近くなるんじゃないかな。高速道路のネットワークは、必ずしも遠距離の移動というだけではなくて、100km圏内や日帰り圏内の拡大あたりの方が威力が大きい気がする。

これは山形の日本海側にも言えることで、近くて微妙に遠い新潟市が近くなる。「日本海側初の政令指定都市」を虎視眈々と狙っている新潟市がだ。つながった時に、新潟市の環に入ってどういう影響を受けるのか、もう一度魁の記事を引っ張っておく。
> 金や人材、活気が吸い取られてしまうようでは、何のための高速道路か分からない。
> 「出」と同等以上の「入り」を獲得するための戦略が必要になる。

2006年06月29日

温海で日本海沿岸道期成同盟会開かれる

日本海沿岸道期成同盟会 名称「県境地区」に変更 合併後初の大会開き意思統一(荘内日報)
日東道建設促進へ山形で大会(新潟日報)

大盛況だったように見えなくもないんだけど、これの出席者って、行政(国とか県とか市とか)が半分で、残りの半分の大半が業者なんだろうなあ。もう少し違った形でアピールできないもんだろうか。今どき「決起大会」とか使ってるところもあるみたいだし。

2007年01月25日

今なお全国に「あの山形の学校」と言わしめる鶴岡・朝暘第一小学校の図書室

貸し出し冊数“日本一”見えた 沼津大平小(静岡新聞)

本年度、既に児童一人あたりの図書貸し出し冊数が100冊を超えているという静岡県は沼津市立大平小学校の話。

ここで引き合いに出されているのが、4年前、学校としては33年ぶりに学校図書館大賞を受賞した鶴岡市立朝暘第一小学校だ。県外の人にとって「朝暘」が「ちょうよう」と読めないからか「あの山形の学校」と言われているが、紛れもなく全国的に名の通った図書館を活用した教育の先進校なのだ。これは、ほとんど縁も無かった学校だけど嬉しい。

けれども、方々の話や資料をさらっと読む限り、朝暘第一小のすごいところは、単に図書室を新しくしたり蔵書を充実させるという方法ではなく、小学生が給食を食べるように本を読むような環境と習慣をローコストで構築したことにあるんだと思う。何事もハードだけではなくソフトも大切なんだなあと思った。

鶴岡市立朝暘第一小学校
朝暘学校 - Wikipedia
Benesse「VIEW21 2005年4月号」教室を超えて生きる国語力~実践事例 山形県 鶴岡市立朝暘第一小学校

2007年02月15日

酒田市の4観光協会が合併、協定書の締結式が行われる

酒田の4観光協合併へ-4月スタート、協定結ぶ(山形新聞)

というか、まだやっていなかったのかよ。という気持ちのほうが強いんですけど。
例えばこれが農協とかならともかく、地域外からの集客に対応する組織なのだから、旧市町村ごとや地区ごとにやってもしょうがないのはわかるでしょうに。もっとも、広域観光的な面で見れば、新酒田市で集約して、旧市町村エリアも手広くカバーすることで集客力をアップさせるというのがあるけれど、同時に各地域において細やかな案内を提供するという点では、旧協会である事務所の力も必要になってくるよね。
ただなあ、松山平田あたりってそんなに観光や物産で強いイメージ無いんだよなあ...。

2007年02月19日

「日本海東北沿岸自動車道を中期整備計画に盛る」冬柴国交相が要望に答える

日沿道を中期整備計画に盛る-地元要望に冬柴国交相(山形新聞)

日本海東北沿岸自動車道の整備促進の要望を受けた冬柴国交相が、
> 「07年度中に、特に必要な道路を記した中期計画を策定する。
> 皆さんが待ち望んでいる道路(日沿道)はきちっと書き上げるつもりだ」と語った。
とか。

いや、それはいいことなんだろうけど、疑問点が2つばかり。簡単に書きます。
その1として、
> これに対し冬柴氏は、去年視察した日沿道について
> 「建設が大変遅れている。促進を指示した」と理解を示し、
「促進を指示」って、そんな簡単にできるものなんだろうか。

その2として、
いわゆる「真に必要な道路」の中に、日沿道の県境区間のような、高速自動車国道法の整備計画にも上がらなかったような区間が「真に必要」と言えるのだろうか、そして「きちっと書き上げる」などと言ってしまっていいのだろうか。

恐らく、新直轄方式による整備ではなく、A'での国道バイパス方式の整備か、あるいは現道を活用した地域高規格あたりでお茶を濁すんじゃないのかなあ。

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2007年02月21日

パブリック・コメント×2 新直轄の管理費割合と山形の中心市街地再生

官公庁の政策や法令改正に対して、事前に要望を伝えられるように(建前上は、官公庁が事前に広く意見を聴取するために)最近増えてきているパブリック・コメントが2つあったので、ここで紹介。まずは国土交通省の道路局が出した
高速自動車国道法施行令の一部を改正する政令案に関するパブリックコメントの募集について(国土交通省・道路局)

かいつまんで書くと、いわゆる「新直轄」で整備が進められている高速自動車国道の開通後の管理費etcを誰が負担するかということについて定めるというもの。

え?何をいまさらと思ったので関係法令を再チェックしてみる。まず新直轄がいわゆる「高速道路」と違う点は、「国と都道府県が費用負担して作る」のうち、国等が作る根拠となっているのが、高速自動車国道法の第6条、
> 高速自動車国道の新設、改築、維持、修繕、(中略)その他の管理は、国土交通大臣が行う。
だ。(法体系上は、むしろ高速道路会社の建設する方がイレギュラーな扱い。道路整備特別措置法の第3条で、この「定めにかかわらず」という規定で(はしょって書くけど)高速道路会社に権限が与えられているわけで)

で、この費用の負担について書かれているのが今回のパブリック・コメントにある高速自動車国道法施行令。この第11条で、
> 高速自動車国道の新設又は改築に要する費用についての国の負担割合は、4分の3(道の区域内にあつては、10分の8.5)とする。
とあって、なぜかここで費用負担を行う対象に、法と施行令に食い違いが出ていたのだ。つまり、法で定められている国の行う範囲を大雑把に書くと「新設+改築+管理」なのだが、施行令で定められている費用負担の割合を行う範囲は「新築+改築」までだったのだ。
今回、この施行令を改正して、費用負担を行う範囲を法に合わせて管理(維持・修繕等もあるけど、大雑把にひとくくりにしちゃいます)まで広げようというもの。そして、それについての意見を求めると言うもの。

いやあ、むしろ今まで棚上げになっていたことを知らずに驚いた。
てっきり整備のスキームを作ったときに、管理についても含めて1:3という比率を決めたものだとばかり思いこんでいた。妙に勘ぐってしまうのは、もしかして地方は自らの管理負担を新直轄が導入された当時に考えていなかったのではないだろうか(もっとも、これは直轄国道の例を考えると、さすがにそのような甘い考えは無かったと思うが)。あるいは、マジックとも言うべき地方交付税の重点配布が管理のお金については切り離されちゃうのかな。ちょっとドキドキするなあ。

もう一つのパブリック・コメントは、山形県の
「山形県中心市街地再生まちづくり基本方針(案)」パブリックコメントの実施について(山形県)
なんだけど、正直言ってあまり中身が無いというかなんというか。

既に中心市街地の空洞化なんて言わずと知れた事実だし、住宅の郊外化に続いて大規模店舗の郊外進出が続いているのもまた事実。その一方で、例えば山形市を見ても七日町や本町でマンションが建つという新たな流れもある。(例:山形市中心部相次ぐマンション建設 活性化へ住民ニーズ模索(河北新報))
かたや、山形→仙台の流れに加えて、将来は米沢→福島という流れも見えてくるだろうから、これまでの「市内中心部に住む人」→「郊外の大型店」というお金の流れ、商店の空洞化に加えて、「県内に住む人」→「県外の大都市」という流れもできあがるだろうね。

今回の案にある
> ◎これまでの実践の芽を伸ばし、商店街全体として独自の強みや競争力を発揮しうる、
> 戦略的な取組みへの発展化を促進
> ◎消費者・生活者を起点とした取組みへの発展化を促進
というのが絵に描いた餅にならなきゃいいなと思うけど、読んでいて残念なのは、餅の絵にすらなっていないような気がするんだよね。あくまで「方向を示すもの」っていうのはわかっているんだけど。

2007年03月06日

日本海東北自動車道・温海~鶴岡の温海トンネル避難坑が貫通式を迎える

日本海沿岸東北自動車道 温海~鶴岡間 温海(あつみ)トンネル避難坑貫通式のお知らせ(国土交通省・酒田河川国道事務所)

新直轄で事業が進められている日本海沿岸東北自動車道の温海IC(仮称)~鶴岡JCT(仮称)のうち、長大トンネルの温海トンネルがついに貫通式を迎えました。
と言っても、いわゆる道路としてのトンネルではなく、その脇に作られる避難坑というもの。これは最終的な目的としては、道路のトンネルで事故や災害が発生したときに、文字通り避難のための通路として用いられるもの。そのため、この温海トンネルの避難坑の大きさも、
> 完成後は救急車両1台が通行できる仕様となっています。
という大きさになっている。同時に、技術的な側面で見ると、大きな断面の道路トンネルを掘るよりも先に断面が小さく掘り進みやすい避難坑を掘ることによって、地質の確認ができたり、水抜きを行うことができるという利点があるという。なるほどね。

ちなみにこの貫通式。どうせ国土交通省とか建設業者とか地元行政の偉い人たちだけでやるのかと思ったら、
> ※ なお、貫通式当日の13:00~16:30まで貫通地点の見学会を実施します。
とのこと。うわ、行きてえええええええ。避難坑なんてそうそう見られないぞ。でも平日じゃねえか!

2007年04月20日

除雪作業急ピッチ 鳥海ブルーライン

除雪作業急ピッチ 鳥海ブルーライン(山形新聞)

暖冬のせいもあって、記事を読むと作業量は例年の半分程度だとか。少し複雑な気分。
開通の記念式典は、28日の10時から。

> 式典では、1番目の通行者に遊佐町特産品の花笠人形などがプレゼントされる。

1人だけかよ。

山形、酒田で桜が満開

残雪の鳥海山バックにパッと・山形、酒田で桜満開(山形新聞)

こちらは意外に早くならなかったな、という感じ。
残念なのが週末の天気がイマイチっていうところだね。

22日は統一地方選挙の後半戦。
さて、季節に合わせてサクラサクを願うセンセイ達の心境やいかに。

2007年04月24日

酒田みなとインターチェンジの風力発電

週末、カミさんと実家に帰った際に、折角だから花見に行こうという話になった。
土曜日、不運にも雨に見舞われてしまったのだけど、なぜか鶴岡でも酒田でもなく遊佐町に出かける我が家。天気も悪いが我が家の頭も悪いな。山形新聞でも開花状況が載っている中山河川公園を目指す。

そんな中、山形道の酒田みなとインターチェンジで少しミニサイズの風車を発見。大型車の転回場に入り込んで見に行ってみる。

酒田みなとICの風力発電 (04/21撮影・酒田みなとICにて)

どうやら風力発電をしているようなのだが、何しろこじんまりし過ぎていてどうにも商業ベースではなさそうだ。しかも酒田みなとICは末端インターだから、電気を使うような建物もない。これはいったい何なのかと近寄ってみたが、やっぱり風力発電の風車だ。風を受けてグルグル回っている。

多少近寄ってみる (04/21撮影・酒田みなとICにて)

足元にあった説明板を見ると、やはり昨今の環境に対する企業の見方もうかがえる。前後の土地を見ると、将来の延伸も考えてか、酒田みなとの本線からちょうど延長線を伸ばしたラインで、県道にぶつかる場所まで高速道路で用地買収済みみたい。その空き地を利用して、なおかつ風力で得られた電力を使って、電光掲示板やら自発光デリニエイタの電力の足しにしているみたいだ。

説明板 (04/21撮影・酒田みなとICにて)

5KWと小規模ながらも、これはけっこういいことだから、NEXCOももっと沢山作ったりPRしてもいいんじゃないだろうか。それともこの風力発電、実は赤字が出ているのかな?そのくらい地味な扱いだ。

2007年04月28日

山形県警がゴールデンウィーク中の渋滞予測地図を始めて作成

GW期間中の渋滞予測地図-県警が初めて作成、HP掲載(山形新聞)

いよいよ始まった大型連休、今年は1,2日を休めば9連休というのもあって、移動の長距離化+スケジュールの長期化もしてるのかな。

さて、山新にも出ているように、山形県警が始めて県内の交通渋滞予測マップ(山形県警・PDFファイル)というものを作った。

県内で特に渋滞が予測されているのは次の4ヶ所。
・R13 上山市中山~南陽市川樋の北行き(ピーク10km)
・R13 山形市飯田~上山市金瓶の南行き(ピーク4km)
・R7 遊佐町吹浦~菅里間の南行き
・山形道西川ICの本線料金所

山新にある
> 国道の3地点についてはいずれも、4車線から2車線に車線が変わる地点。
> 合流の際に車の速度が落ちることで車の流れが悪くなるという。
というのは、ちょっと疑問符の残る説明だけど、長距離移動はもとより県内移動でも渋滞する時間帯を外すなどして、あわてない運転を心がけるとしますか。

2007年05月15日

「1月生まれは凍結路面に注意」 ドライバー誕生月の事故傾向を酒田署が分析、冊子に

ドライバー誕生月で事故傾向-酒田署が分析、冊子に(山形新聞)

> 酒田警察署(島津光男署長)は、2006年中に管内で発生した
> 人身事故の発生原因や時間帯などの特徴を、
> ドライバーの誕生月ごとにまとめた冊子「みんなのための交通事故防止」を初めて作った。

まさか警察がこんな星占いみたいなことをやるとは思わなかった。
曜日ごとや時間帯ごと、原因などを集計して傾向をまとめたということで、主なものは
> ▽1月生まれは凍結路面で事故発生率が高い
> ▽2月生まれは市道、町道での事故が多い
> ▽8月生まれは土、日曜日に事故を起こしている-などと記している。
とのこと。本当なのかこれは。

> 同署交通課の高橋和幸交通規制係長は
> 「事故を起こさなかった人は『事故は人ごと』と思いがち。
> 冊子の分析結果で得られた特徴は偶然かもしれないが、
> 各家庭などで話題にしてもらい、一人一人のドライバーが安全運転を心掛ける
> 一助になれば」と話す。
どう見ても偶然とは思うのだけど、それの前段部分は確かにうなずける。これを信じて市道や町道を避けたり注意して走行する2月生まれがいるとは思えないし、逆に8月生まれが平日の凍結路面で事故を起こさないとも思えないけれど、誕生月に着目したことで一つの話題にはあるわな。それを警察がお金使ってやるのはどうなのかなあという疑問はやっぱり残ってしまうけれど。

2007年05月25日

新潟山形南部連絡道路・日沿道の期成同盟会

早期完成へ自治体が連携 新潟山形南部連絡道路(山形新聞)
日沿道県境区間の早期着工を 期成同盟会が建設促進大会(山形新聞)

ぜったい、行政のエネルギーのかけ方が間違っている気がする。

2007年06月26日

酒田市で日沿道の建設促進を図る「夕陽ラインシンポジウム」開かれる

高速道の自由要請再確認 夕陽ラインシンポジウム 日沿道全線開通へ機運高める(荘内日報)
高速道路ネットの重要性理解 酒田で日本海夕陽ラインシンポ(山形新聞)
日沿道:必要性、意見を交わす--酒田でシンポ /山形(毎日新聞)

「自由要請」って、「重要性」のタイプミスだな。
> 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の建設促進を図る
> 「第20回日本海夕陽ラインシンポジウムin酒田」が24日、
> 酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれ、
という書き出しだけ読めば、あとはいつもどおりの建設促進のフォーラムだ。
結局これって何が促進されるのかって言ったら、官僚の偉い人と政治家たちの言質を取ることだけ。
現実感というか実現される感が乏しいんだよな。

それにしても相変わらず出てくる加藤紘一。
> 「これから朝鮮半島の情勢が変わり、対岸との関係が深まるので、
> 高速を造って新潟、山形、秋田でうまく回すことが大切になる」(加藤衆院議員)
朝鮮半島情勢は関係ないだろ。また燃やされるぞこの人。

2007年08月02日

日沿道・温海ICのアクセス道路が開通

あつみ温泉トンネルの開通式 日沿道温海ICアクセス道(山形新聞)
あつみ温泉トンネル:開通式、関係者ら祝う 日沿道温海ICへのアクセス道 /山形(毎日新聞)

あつみ温泉の温泉郷から山一つ西に出来上がるという日本海沿岸東北自動車道の温海IC。その温海ICとあつみ温泉との間を結ぶアクセス道路が開通した。これまでも、「温海ICへのアクセス県道、今秋にトンネル着工」「あつみ温泉と温海ICを結ぶアクセス道、07年度内完成見込む」などでこの話は書いてきたけど、こうして着工から開通まで見てみると、よくわからないうちにずいぶんこのブログを書いていたのだなあと可笑しくなってくる。

さて、このアクセス道路、当面は温海中と温海小を結ぶくらいしか役に立ちそうに無いのだけれど、温海ICが開通するH23年度には、いくらかにぎやかになるのかな。それよりも山北町から北上してくる車が利用しやすいように、R7からICまでの道路をもっと整備するべきだと思うんだが。

2007年09月27日

高校生が「ドライバー目線」を体験 危険な自転車運転を肌で知る

危険な運転やめて!! 「ドライバー目線」を体験 高校生が車運転し肌で知る(荘内日報)

> 運転免許を持っていない高校生たちから自動車を運転してもらい、
> ドライバーの目線を知ることで自転車の安全運転につなげようという講習会
なかなか考え付かないような講習会を行うね、しかし。
確かに自分も車を運転し始めるようになってから、路肩をはみ出して走ったり急に飛び出してくる自転車・原付の恐ろしさを知ったけど、これはなかなかのショック療法。

> 引き続き高校生たちは同学園指導員とともに自動車に乗り、
> 実際にハンドルをにぎって教習コースを周回。
> 自転車に乗った別の指導員が急に飛び出し運行を妨げると、中には急ブレーキを掛ける場面も。
> 自動車から降りた生徒は「危険な運転はもうしない」など口々に話していた。
効果てきめんのようだけど、写真を見ると指導員の人がラフな格好をいていて、「これって教官ブレーキが間に合わなかったら大変だなあ」と少し不安になった。

荘内日報より

2007年10月02日

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる

日沿道「酒田遊佐線」ルート 砂防林西側で7号と並行(荘内日報)

なんか、以前書いた「酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明」で描いたのとあまり変わらない予感。

荘内日報より

荘内日報によれば、
> 酒田みなとICと遊佐IC(仮称)のほか、遊佐町比子で酒田方面、同町十里塚で秋田方面、
> それぞれ1方向だけ乗降可能なハーフICを設ける。
ということで、R7との接続点を設けることにより、利便性を高めようという考えがうかがえる。

一方で、誰がいつごろ作るのかということになると、
> 整備手法については未定で、
> 国土交通省が年内に作成する道路整備の中期計画に盛り込まれても、
> どこまで踏み込んだものになるかは未知数という。
> これまでは温海―鶴岡間のような新直轄方式、
> 秋田県の仁賀保―本荘間のように国道のバイパスとしての整備など、さまざまな手法がある。
ということで白紙の状態だ。「さまざまな手法」と書くと、いかにも選択肢が多いように見えるけど、
実際のところは誰がいつごろまでに作るのか未定だということ。
ともあれ、都市計画に入れば(いちおうは)そこに道が通ることがおぼろげにも固まってくるので、
これは一歩踏み出しつつあると好意的に考えるべきか。

2007年10月05日

「みちのく国道駅伝」が酒田市をスタート

整備の必要性強く訴え 「みちのく国道駅伝」スタート(荘内日報)

> 国が道路整備の中期計画の策定作業を進める中、
> 東北地方の市町村が一丸となって国道整備の必要性をアピールしようという
> 「みちのく国道駅伝」が3日、酒田市をスタートした。

へー、と思ったんだけど、
> 同協議会役員となっている酒田、秋田、青森、盛岡、宮古、大崎、山形、
> 福島、郡山、いわき、仙台の11市の首長と職員が3日から10日まで8日間をかけ、
> この順に巡る約1330キロのコースを自動車で巡り、
> 「みちのく国道駅伝」と書かれたタスキと、寄せ書きの布をリレー。
> 「道路は命をつなぐ道」などと書かれたステッカーやのぼりでアピールし、
> 加盟市町村の団結を確認する。

単なる公用車を使ってのドライブじゃねえか。
どうせなら市長がマラソンしたら面白いなと思ったけど、金と時間の無駄だね。
突き詰めると、このリレーも金と時間の無駄な気もするけれど、
まだまだ官公庁の人たちは「大規模な陳情」とやらに弱いと思っているのだろうか。

2007年10月16日

酒田以北の日本海沿岸東北道、クロマツ林を2度横切るルート案に黄信号?

日沿道「酒田遊佐線」クロマツ林2カ所横断(朝日新聞)

これまで、
酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明
酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる
と取り上げてきた、酒田みなとIC以北の日本海沿岸東北道(日沿道)だけど、やはりというか何というか、環境アセスメント(いわゆる「都計アセス」)でつまづきそうだ。

> 案では、庄内地方の歴史的遺産であるクロマツ林を2カ所で横断する。
> 近くには、絶滅の恐れがあるオオタカの営巣地もある。
> 環境への影響を懸念する声もあり、16日と23日にある地元説明会では、議論を呼びそうだ。
「環境への影響を懸念する声もあり」というのは朝日の常套文句なところもあるのでとりあえず置いておいて(しかもオオタカの営巣地にしたって、今日び影響を受けない代替地が近隣にふんだんにあれば影響は小さいのはよく知られているし)、わざわざ松林や庄内砂丘を2度も横断する必要があるのか、経済的な面からしても環境面からしても怪しい。

ルート案にかかるクロマツ林。手前に見えるのが酒田みなとIC。朝日新聞より

おそらく、強引にR7にタッチさせる理由は、現在の酒田みなとが若干R7から離れていること、計画終点の遊佐もR345にタッチするので、北上した場合R7に出るのが少し面倒なことあたりだろう。多少強引にでもR7にタッチさせることで、利便性を少しでも高めようという狙いだ。
それはわかるのだけれども(尾花沢新庄道路の南端を尾花沢ICではなくR13接続点で暫定的に供用したりよくあること)、何もR7にハーフICを二つ作る必要性はあるのだろうか。関沢のハーフは別として、方向別ハーフICを二つ作るのは都心部に限られているといっても過言ではない。その理由はいたって明快で、用地費や建設費を考えたうえでのこと。こんな地方部では、用地にも余裕があるし、利用者への周知が少なくなることを考えても2つのハーフというのは疑問が残る。確かにICは多ければ多いほど利便性は高まるけれど、酒田みなと~遊佐の約12kmの間に2つハーフICを作るより1つフルICを作るほうが経済的ではないだろうか(さすがにこの場所だと2つフルを作ることは想定しがたいし)。

記事では、
> ルート東側のある遊佐町民(65)は「松林は飛砂や塩害から生活と農業を守る生命線だ。
> 日沿道は必要だが、松林を切っても影響が出ないよう、植林などの防風対策をしてほしい」と話す。
とある。こんな話を聞いたら、いっそ松林の東側を通して、ロングランプでR7に接続するICを1つ作ればいいんじゃないだろうかって思ってしまうんだけど。とはいえ、松林の東側だと今度は集落にもろにつっこむし、さらにその東になると軟弱地盤の田園地帯なうえにR7から離れるので本末転倒だしなあ。

ルート案。朝日新聞より

2007年10月17日

日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明

環境への影響、住民に説明 日沿道・酒田遊佐線ルートで県(山形新聞)

記事を読んでいてやっかいだなと思ったものの1つは、この区間の話でたびたび出ている防砂林を横切るという点。記事では、
> クロマツ林は計11ヘクタールほど伐採することになるため、
> 道路のり面に植林したり、防風柵を設置するなどし環境保全に努めるとした。
さて、これで本当に機能復旧は果たされるのかな?ましてや法面への植林がそれ相応の大きさに成長するまでの年月を考えると、本当にこの方法がベストなのかな?
環境への影響を考慮して植林を施すというのは、もっぱら生態系への影響が大きな理由となる。しかし、防砂林の役割を果たすクロマツ林の機能回復というのは、そうそう例が無いだろうから、どこまでバックデータを示せるかが鍵になりそう。

また、意外に思ったのは、会場からこんな声が聞こえたという記事。
> 「ほかに検討したルートについても説明してほしい」
> 「データを示されても、比較対象がなく、理解しにくい」といった声が聞かれた。
都市計画法上、都市計画というのは「土地の合理的な利用」を目的としている。である以上、その都市計画(この場合は道路)の案が合理的であるという説明には、例えば「数案を比較したうえでこの案が最も合理的」という説明が必要になってくるはずだ。いくつかコントロールポイント的な事項を挙げて、「それを満たすのはこの案しかありません」というのは一見して合理性の説明になっているように見えるが、全長12kmの道路を作るのにそう簡単に1案に絞れるものではない。(とはいえ、数案を比較する方法にしても、実行する案ありきで他の案を作って最終的に削るように見せるというのはよくある手だけれども)

都市計画法では、住民は「措置に協力し、良好な都市環境の形成に努め」ることとされ、国や地方公共団体は「都市の住民に対し、都市計画に関する知識の普及及び情報の提供に努めなければならない」とされている。
どうも上手く説明がや情報の提供がなされていないような雰囲気を読み取ってしまったのだけれど、はたして大丈夫なのだろうか。

2007年10月26日

東日本高速が地元住民に謝罪 日沿道建設現場の汚濁水流出

東日本高速が地元住民に謝罪 日沿道建設現場の汚濁水流出(山形新聞)

> 鶴岡市三瀬の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)小波渡トンネル建設現場から10月11日、
> 吹き付けていたコンクリートが混じった汚濁水が大量に出て三瀬川に流出した事故で、
> 工事を発注する東日本高速道路東北支社鶴岡工事事務所(川島聖所長)は25日夜、
> 三瀬地区自治会(石塚紀雄会長)の役員らに謝罪し、事故防止対策などを説明した。

おいおい、三瀬かよ。
まったくもってたまらんな。

ちなみに事故の原因はと言うと、記事によれば
> 汚濁水は、トンネル内のコンクリート吹き付け作業中に流出。
> 1時間当たり60トン程度の大量の水が噴出し、
> 県の基準(pH5.8-8.6)を超えるアルカリ性のコンクリート汚濁水が処理施設に流れ、
> この施設で処理しきれなかった水が三瀬川に流れた。
> 当時、魚数匹が死んでいるのが確認されたが、その後被害は出ていないという。
> 現在、工事は中断しているが、近日中に再開する見通し。
ということで、予想外の湧出水によって、作業に使っていたコンクリートを含んだ汚水が大量流出したことが原因のようだ。
まあ、ヒューマンエラーとかそういうのでないとはいえ、再発防止に努めてほしいもの。

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画のルート説明で「オオタカの営巣数が違う」と指摘

日沿道説明会オオタカの巣「数違う」(朝日新聞)

これまで、
酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる
酒田以北の日本海沿岸東北道、クロマツ林を2度横切るルート案に黄信号?
日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明
と、だんだん雲行きが怪しくなってきていた、日本海沿岸東北道の酒田~遊佐だけど、
ついに
> 出席者からは、「オオタカの営巣地が2カ所ある」とした環境影響評価について
> 「もっと多い」と猛禽(もう・きん)類の調査に対する疑問の声が相次いだ。
と、環境面で具体的な指摘が飛び出した。

一般的に、特別天然記念物が棲息するような場所ならともかく、貴重な動植物がいるからといって、即座にそのルートが否定されるものではない。だが、当然それは動植物への影響について、保全措置を講じることによって影響は低くなるor回避される必要があるだろう。それを踏まえてのはずのルート選定や対策であるべきなのに、その対策について指摘されるならともかく、事前の実地調査に疑問符をつきつけられるというのは、どうにも先行きが怪しい。

2007年11月09日

余目酒田道路と山形自動車道の交点にジャンクション設置だって?

ことの発端は、今月2日の荘内日報のこの記事
余目酒田道路と横断道接続 国交省が方針決める 相互乗り入れで利便性アップ(荘内日報)
1日遅れで山形新聞もおっかけたのだけど
余目酒田道路と山形自動車道の相互乗り入れ計画・国交省(山形新聞)

これはなかなか驚くニュースだ。
山形新聞より

そもそも「山形自動車道ってあれだろ?高速道路だろ?」というのはわかっても、
「余目酒田道路って何だよ?」という人も多いと思うので、
国土交通省東北地方整備局の酒田河川国道事務所のサイトでおおよその概要を掴んでほしい。
酒田河川国道事務所 余目酒田道路
この事業概要を見ての通り、余目(今の庄内町)から酒田を結んでいる国道47号線のバイパスと言うとわかりやすい。
この区間のR47が果たしておっそろしいほど混んでいるかというとそうでもないが、
確かにR47とR7がぶつかる両羽橋附近はしばしば渋滞することで有名だ。R47からR7に向かう車のうち鶴岡方面に向かう車は現道に、酒田市街地へ行く車は余目酒田道路に、と考えると多少は納得がいく。
とはいえ、この区間の大部分が道路構造令でいうところの1種3級道路、つまり自動車専用道路というのを考えるとどうだろう。単に局所的な渋滞解消という意図ではなく、余目から先のR47、つまり新庄や古川に向けても視野に入れた高規格の道路を念頭に入れていることがわかる。

と、ここで脱線。上に書いた文章だけど、結論と前提が実は逆で、そもそも余目酒田道路も酒田と新庄を結ぶ地域高規格道路、つまり高速道路網を補完する高規格な道路である「新庄酒田道路」の一部として作られているもの。余目酒田道路も主たる目的は「新庄酒田道路の一部として道路ネットワークを形成すること」にある。

さて、余目酒田道路に戻ろう。余目酒田道路は渋滞の緩和というだけではなく、これからつながる道路と一体となって道路網を形成するというのであれば、山形自動車道との連絡も考慮する必要がある。そもそも新庄酒田道路の東端、新庄南バイパスは、東北中央道(に将来編入される)新庄ICとの連絡が考慮されているのに、余目酒田道路は酒田ICと酒田みなとICのほぼ中間で山形道をくぐり、酒田市内へと向かう。確かにこれではネットワークの補完とは言いがたい。

その点ではいい方向につながる計画変更とも取れるのだけど、いまいちしっくりこないのは、(1)都市計画や高速の整備計画も含めた今後の事業計画について、(2)既に事業化されているのでこれまで地元に説明したものとの整合性、(3)山形道酒田IC北側の本線上にある料金所の扱いが気になるからか。

8日に開かれた説明会の記事では、
相互乗り入れ計画説明 余目酒田道路と横断道の接続(荘内日報)
と、インターチェンジの形式についても案が示されたようだけど、まあフル形式になるようだし利便性という点では問題がなさそうか。たいていこれで喜ぶのは偉い議員さんと役人とゼネコン、とばっちりを食うのは形式が変わってびびった小役人といきなり計画が降ってきたNEXCOの人と新たに土地がかかってしまう人といったところかな。

荘内日報より

さてどうなることやら。

2007年11月15日

国土交通省が「道路の中期計画(素案)」を公表

県境2区間「2車線」に 道路整備中期計画 見直しも日沿道に見通し 国交省素案(荘内日報)
「道路の中期計画(素案)」の公表及び第3回問いかけの実施等について(国土交通省・道路局)

世間的には、「道路特定財源を確保したいがために高速道路などの大型公共事業を推進した内容」と叩かれているようだけど、必ずしも高速交通ネットワークだけに特化したものではないので、そこらへんはマスコミが一枚上手。というか、国交省のサイトでむやみやたらに重いpdfを見たけれど、わかりにくすぎ。いくら一つの道路が複数の目的を果たすとはいえ、目的ごとに予算を振るとどういった規模の事業がどのくらいあるのかが巧みに隠されてしまう。これは国土交通省が上手いとも言えなくも無いけれど、正直言ってこのご時世にそんなテクニックを使うほうがおばかさんだ。

さて、県内の高速交通ネットワークを見てみると、これまで宙に浮いていた日本海沿岸東北道の2区間(朝日~温海と酒田~象潟)に一定の道筋がついたことが特筆すべき点の一つ。また、庄内側ほどではないが事業計画が定まっていなかった東北中央道の新庄北(新庄北道路北端)から金山(主寝坂道路南端)までと及位(主寝坂道路北端)から上院内(院内道路南端)までについても一定のお墨付きが得られた形だ。

さて、踊って煽るマスコミと同様に(だってバリアフリーとかの項目って詳細に書いてくれないんだもの)高速交通ネットワークについて特化して筆を進める。今回行われたのは、高規格幹線道路(四全総の負の遺産とも言う)の14,000kmの高速交通網のうち、未供用区間のある2,900kmについて、道路公団民営化の議論の際と同様に(これがどうかなとも思う)費用対便益を産出して、グループ1:現計画で新規整備、グループ2:2車線で新規整備、グループ3:現道の活用や構造・規格の見直しという風に3つに分けるもの。もっとも、グループ1になったからといって即座に建設が行われるというものではない。何しろこれは中期的な計画における優先順位のしかも案の段階だ。とはいえ、グループ2よりもグループ1のほうが、コストに対する国民の利益が上であることは確か、とすれば早期に着工開通になるとはもはや自明の理だ。かたや、グループ3になった事業はどうかといえば、現在の道路を活用する程度のコストで将来的な利用をまかなえるという判断をなされたわけで、それ相応の規模となる事業が行われるのだろうな、あるいは他の事業よりも優先度が低いのだろうなというのはわかる。

ところが、国交省がこの判定の正しさに自ら疑問符をつけてしまったのは、なんと事業延長の70%にあたる2,038kmが、費用対便益が1.2を超えるというグループ1になってしまい、グループ2,3はそれぞれ14%、16%という結果になってしまったということ。これでは確かに建設ありきの議論という謗りは免れ得ないだろう。

ところがそれでも苦戦するのが山形のぶつ切り高速交通網だ。高規格観戦道路網で県境をまたぐ5区間のうち、実に4区間が未供用なのだから、山形は県内交通だけで充分なんじゃないかと思われても仕方ない。
県内残件区間のうち庄内の2区間を見てみると、
○朝日~温海
・4車線時将来計画交通量:10,400~11,900台
・4車線時費用対便益:1.16
・2車線時将来計画交通量:9,100~9,600台
・2車線時費用対便益:1.23
○酒田~象潟
・4車線将来計画交通量:9,800~10,900台
・4車線費用対便益:1.13
・2車線時将来計画交通量:9,600~10,400台
・2車線時費用対便益:1.38
と、4車線整備時は微妙に1.2に届かずグループ2に。もっとも荘内日報はこれでも「2車線での高速道路整備」という未来予想図が描けたと評価している。そもそもこの交通量もかなりきわどいように思えるので、青写真で終わるのではないかと本気で危惧。

さて、尾花沢から秋田県境にかけてはどうだろう。既に一部供用あるいは供用予定が決まっている尾花沢新庄道路や新庄北道路、主寝坂道路は除く
○新庄北~金山
・2車線時将来計画交通量:6,800~8,900台
・2車線時費用対便益:1.39
○及位~上院内
・4車線時将来計画交通量:6,200台
・4車線時費用対便益:1.16
・2車線時将来計画交通量:6,100台
・2車線時費用対便益:1.46
と、新庄~金山は現計画通りのグループ1になったのだけど、そもそも現計画が2車線なので、結局及位~院内と同じく2車線計画の予定に。

まあ、実際問題として現国道の存在を考えれば新しくできる高規格道路が4車線である必要もないと思える区間がほとんど、というか全部なだけに、計画自体は決してインパクトは大きくない。しかも、このランク分けが必ずしも事業の進捗に影響するかどうかが不透明なだけに、手放しでは喜べない。むしろ、昨今の道路特定財源叩きの流れを鑑みれば、これが万一道路特定財源の削減になった場合、グループ2だからといって先行きがどうなるか一気にわからなくなってしまいそうだね。

2007年12月18日

庄内観光物産館の高速バス発着所の駐車スペースを倍増

庄内交通高速バス発着所 駐車スペース倍増 鶴岡(河北新報)

これはちょっと面白い話題かも。
山形-仙台線ほどではないにせよ、庄内地方と仙台を結ぶ高速バスの利用客数の多さは有名だ。河北の記事を見ると、駐車スペースを増やした背景には、
> 利用が伸び、マイカーから乗り継ぐ形態も増加。
> 特に鶴岡インターチェンジそばの観光物産館は、
> 週末や冬場になると80台の駐車スペースが常時不足する状態が続いていた。
という、「パーク・アンド・バスライド」(上記の記事から)の流れがある。

ここで注目すべきは、高速バスの利用者が当初に比べて伸びていることもそうだが、鶴岡市内と高速バスを結ぶ手段の変化に着目すべきだと思う。最も顕著な例は隣の高速バス乗り場である庄内あさひだろう。庄内あさひバスストップは山形自動車道の庄内あさひICにほぼ併設する形で設けられているけど、場所が場所だけに高速道路の脇に駐車場が造られ、そこに車を停めてから高速バスを利用するというものだ。これに対し、鶴岡の高速バスの乗り場といえば、庄内観光物産館の他に鶴岡駅とエスモール。もっともこのうち鶴岡駅は既に経由しなくなっているから、郊外からの自家用車から乗り継ぐ人は観光物産館に、市内の路線バスから乗り継ぐ人はエスモールに一旦出てから高速バスに乗る形態になっていた。ところが、記事にもあるように、自家用車で観光物産館に停めてから乗る人が増えているという事実(物産館の駐車場が混んでいる=自家用車から乗り継ぐ高速バス利用者が多い、とは限らないけど)がある。

これは、鶴岡市内における商業や交通の流れも変わってきていることの証明ではないだろうか。そもそも仙台への高速バスの利用者が増えているというのは、それだけ生活における地元離れの例示でもあるのだけど、郊外の物産館まで自家用車ででかけてバスに乗り継ぐというのは、もうこれは完全に市の中心地をスルーしている。家から車で物産館まで行って高速バスに乗り換え、仙台で大きな買い物をして満足して帰る。そんでもって駐車場の向かいのヤマザワで晩ご飯の材料を買えば充実した一日。というわけか。交通の便がよくなればなるほど、外にお金が流れやすくなるのは世の常、さてこれに鶴岡の人たちはどう立ち向かうんだろうか。

一方で逆転の発想をすると、仙台や山形から鶴岡に来る人たちにとっての利便性も向上させることができるのではないだろうか。東北運輸局が平成17年に「公共交通活性化総合プログラム(PDF)」で既に書いていることなのだけど、物産館をハブ化することで、観光地へのアクセスを効率化→観光地としての魅力アップとつなげたいところ。東北運輸局は「高速バスのシームレス化を推進」なんて書いてるけど、そんなの関係ねえ。庄内が活性化することのほうがメインだ。

記事では
> 来年度には市内の湯野浜、あつみの両温泉と結び、
> 路線バスやタクシーへの乗り継ぎ所としても利用する。
> 辻順自動車事業部長は「高速バス利用者の利便性向上とともに、
> 羽黒山などと結ぶ便の発着も検討しながら、観光窓口としての機能を充実させたい」と話した。
と書いてるけど、レンタカーのお店が一つくらいあってもいいんじゃないかなと思う。
というか個人的に激しく希望。

2008年01月07日

鶴岡の国道にある「グー」「パー」のじゃんけん標識

じゃんけん標識 正体は(読売新聞)

> 「いたずら?」「じゃんけんゲーム?」――。
> 鶴岡市内の国道脇に、青い「パー」や赤い「グー」が描かれた小旗が計100枚以上掲げられ、
> ドライバーらの目を引いている。

ということで、ごらんいただきましょう。
読売新聞より


読売新聞より

でした。
これはいったい何かと言うと、記事によれば
> 実は、凍結抑制剤の塩化ナトリウムを散布した区間を知らせるためのもので、
> 「パー」は散布の始まり、数十メートル先の「グー」は散布の終わりを示している。
なるほど。「パー」の指先から飛び出している点々は「凍結防止剤の粉末」をイメージしていて、「グー」の握りこぶしは「撒くのをやめている状態」という意味なのか。

これは案外意味を知らない人が多いのではないかと思ったら、
> 同出張所が07年2月、ドライバー約600人を対象に行ったアンケートによると、
> 9割以上のドライバーが、「凍結抑制剤の散布」を知っていたが、
> 「実際に散布されている区間は限られている」と分かっていたのは約半数にとどまった。
>
> さらに、“じゃんけん標識”の存在や「パー」と「グー」の意味については、
> 半数以上のドライバーが理解していなかったという。
ということで、これは知っておいて損はしないと思う。

とは言っても、「お、ここは凍結防止剤が撒かれているのか」ということで安心は禁物。
> 槙田雅士・同出張所長は「凍結抑制剤の散布に関して、より理解を深める必要がある。
> 標識についての説明を記した看板の数を増やすなど、対応に努めたい」と説明。
> その上で、「凍結抑制剤がまかれていても、冬季の運転には常に危険が伴う。
> 道路状況に細かく目を配って、技術を過信せずに安全運転を心掛けてほしい」
> と呼びかけている。
ということ。凍結防止剤が撒かれているから安心、ということではなく「凍結の危険が予見される場所」という認識でいたいし、凍結防止剤が撒かれている場所か否かに関わらず、冬道はとかく注意して走りたいものです。

2008年01月10日

庄内観光物産館の高速バス発着所、新待合所と駐車場がオープン

利用者のアクセス便利に 庄内交通が待合所と駐車場拡充(山形新聞)

先月、「庄内観光物産館の高速バス発着所の駐車スペースを倍増」という記事を書いたけれど、9日までに新しい待合所と駐車場が完成しオープンしたそうです。

山形新聞から

なんか微妙に地味だな。

> 新待合所は、敷地面積が約115平方メートル。
> 鉄骨平屋で、バスの運行情報を知らせる装置や冷暖房を備え、トイレも併設している。
> パーク・アンド・バスライド機能を持った駐車場は、80台だった駐車台数を計196台に拡充した。

オープンに列席した庄内交通の社長さんも
> 「観光に向けた2次アクセスの整備や、観光情報の提供などにも取り組んでいきたい」
> とあいさつした。その後、関係者がテープカットして完成を祝った。
>
> 同社は、施設整備に伴い、春から庄内観光物産館を東京線の停留所に加えるなど、
> 利便性向上と地域活性化に向けた路線整備などを行う方針だ。
とのことで、鶴岡市内と市外を結びつけるいい効果を発揮してくれればと思います。

2008年02月06日

日本海沿岸4県の17JC、日沿道などの整備促進求め東京で集会

日沿道などの整備促進求める 日本海沿岸4県の17JC集会(山形新聞)

だいたいだ、いまいち形成できていない日本海側のつながりを今から作るメリットがいかほどにあろうかという疑問は残る。例えば庄内と新潟がつながるとなんとなく嬉しいけど、そこまで使うかと言ったら使わない気がするし、秋田とつながって嬉しいかと言うとなおさら疑問だ。もっとも、これは田川のほうの出身の感覚だからかもしれなくて、飽海のほうの人は逆に考えるのかもしれないけれど。どうしても、庄内から内陸、あるいは仙台のほうに目が向いてしまうんだよね。もし日沿道ができて、政令指定市である新潟へのアクセスが向上したからといって、今まで山形や仙台に向いていた目線がそちらにシフトするかというと、毎回書いていることだけど、別問題だと思う。高速道路は、というかインフラはあくまでハードであってツールであるから、ソフトを充実させないと吸い取られるだけだ。

> 同協議会のメンバーからは「私たちは、エゴで道路がほしいと言っているのではない」
> 「地方の人々にとって道路は、生きるために必要なもの」など、
> 地方の道路整備を無駄遣いとする一部世論に反論する意見が出た。
という声があるそうだけど、生きるために必要などと言い切るのであれば、そのインフラを活かすほうにも全力を投じてほしいと思う。作ってもらったけど活かせないのでまた陳情に陳情、補助金に次ぐ補助金、ではいつまでたっても日本海国土軸なんか作れやしないっての。

2008年02月26日

「連携は前進の手段」大崎―最上・庄内地域間交流語る

「連携は前進の手段」大崎―最上・庄内地域間交流語る 新庄(河北新報)

> 山形県最上総合支庁などが組織する
> 「最上・庄内両地域間活性化委員会」(座長・柴田洋雄山形大名誉教授)が25日、
> 新庄市内であり、国道47号を軸にした
> 宮城県大崎地域と山形県最上・庄内地域の広域連携などについて議論した。

最近なにかと元気な話題の少ない最上だけに、これはぜひとも盛り上げていってほしいところ。

> 佐藤氏は「広域連携を進めていくには、核となる大崎市や新庄市が
> パワーアップした上で連携を強化することが大切だ」と強調。
> 鈴木氏は「新庄市は東京や県都中心の意識から脱却し、
> 鉄道や道路のターミナルだという認識を持ってはどうか」と提案した。
> 柴田氏は「連携は無いものを補うのではなく、前に進むための手段」とし、
> 「連携の意味を考え直せば、開発が遅れていても最先端の地域になりうる」と総括した。

河北新報の鈴木山形総局長の言葉はなかなか意味深なところ。
広域連携って何かを一極集中させたり、逆に全てに多くのものを撒くものでもないからね。
新庄が最上の中心都市であることは間違いない。それ以外の地域から見られることだけを意識するのではなく、新幹線の終着駅という面と、南北と東西に走るR13・R47と奥羽線・陸羽線の経由地としての役割があることをもう一度見直せば、地域全体の底上げにつながるのではないか、と直感的に思った。あくまで直感的に。

2008年03月17日

セントラル自動車の宮城進出でなぜか盛り上がる山形県議会

山形県議会、インフラ整備論活況 セントラル自の宮城進出で(河北新報)

> 県議は工場の誘致効果を港湾、道路、鉄道などの社会基盤整備につなげることを主張。
> 「財政難」の一言で封印されてきた大型公共工事をめぐる議論が、
> 隣県への自動車産業集積という「大義名分」を得て、久々に活況を呈した形だ。

馬鹿ばっかり。

> 「好機到来」とばかりに、老朽化した酒田港の改修、宮城県北と新庄、酒田をつなぐ
> 国道47号の高規格化、JR陸羽西線の強化など、数十年来の懸案事項が一気に噴き出した。

隣県宮城にセントラル自動車が来たことによって、その輸送のためにインフラを整備という発想がまず不思議だ。一つは、仮にセントラル自動車の製品が酒田港から輸出されるとして、山形県は完全に通り道になるというのに、それを疑問に思わない点。また、それ以外の人の流れや物流をまったく考慮せずにとりあえず東西軸を整備することを疑問に思わない点だ。

はたして、これらを整備することが県民の利益となるのだろうか。県議会でがやがややる人は、まずそのことを考えてほしいものです。上に掲げた事業のうち、県単事業なんていかほどあるの?国にしろJRにしろが本来やるべきところを「通過するだけの山形県にも少しは享受する利益があるよね」ということで「相応の負担」を求められるのが関の山。はたしてそれが「トヨタの利益」になるのか「県民に利益」になるのか、しっかり考えてほしい。そう考えると、知事の

> 壮大なインフラ整備を思い描く議会に対し、斎藤弘知事は
> 「酒田港が日本海側の物流拠点になるよう国に特段の配慮を求める」と、
> 控えめな答弁に終始した。

という返答はいたって冷静で確かなもの。
県がするべきことは何なのか。道路を整備して最上の労働力が宮城に奪われるくらいなら、むしろセントラル自動車に対抗する産業の一つでも拵えてほしいと思うんですが。

2008年04月17日

遊佐町中山の桜並木が満開に

残雪の鳥海山バックに満開 遊佐町直世の桜並木(山形新聞)

山形で最も美しい桜が見られる場所は、と問われたら、散々迷った挙句にきっとここを挙げるだろう。
集落の中にありながら、人の生活と桜の並木と、鳥海山の眺望が一枚に収まる場所。
欲を言えば、あの鯉のぼりはいらないような気がするんだけどね。

今年もできれば行ってみたいのだけれど、ちょっと週末の天気が心配だ。

鳥海ブルーライン、「春山開き」に備え除雪作業急ピッチ

除雪作業急ピッチ 山あいにエンジン音響く 鳥海ブルーライン「春山開き」に備える(荘内日報)

県内の県境越え山岳道路の中ではもっとも遅い鳥海ブルーラインもいよいよ除雪が大詰め。
連休が近いことを実感します。

2008年04月25日

山岳観光道路3路線、大型連休前に一斉に開通

残雪縫いのんびりドライブ 県内3山岳観光道が開通(山形新聞)

春の開通は何かとアクシデントがつきものだけど、今年は3路線とも滞りなく開通できたようでなにより。
なお、各道路とも5月中ごろ(路線によって異なる)まで夜間は通行止めになるのでご注意。

2008年04月26日

R112の出羽大橋新橋、5月18日に開通

出羽大橋新橋が5月18日開通 酒田の国道112号(山形新聞)

ごめん。ここしばらくR7の両羽橋しか渡ってないので、あまり工事をしていた記憶というか橋の記憶がほとんどない。

今回の工事完成によって、現在交通はひとまず新橋に振り返られる。現在の橋は補修等を行った後、4年後までに残りの2車線部分になるという。つまり、旧橋2→新橋2(今回ここ)→新橋2+旧橋改造2と、最終的には4車線の交通が確保されるというわけか。

出羽大橋については、昔の山新の特集記事があったので、こちらも参考までに。
やまがた橋物語 最上川 第1部[1] ◆出羽大橋(酒田)

2008年07月07日

観光バス急停車でバスガイドが負傷 湯殿山ICのETCレーンで

観光バス急停車しガイドけが 湯殿山ICでETCカード入れ忘れ(山形新聞)
ETC作動せずバス添乗員けが 鶴岡・山形道(河北新報)

ETCカードを車載器に入れ忘れたままETCレーンに突っ込み、急ブレーキをかけたところバスガイドさんが転倒したというもの。
> 高速隊によると、施行以来、県内の高速道で後部座席のシートベルトの未着用が原因となった事故は初めて。
ということで大々的に取り上げられているけど、後部座席のシートベルト着用のそもそもの目的とはちょっと違った形なだけに、県警としても複雑かも。
それにしても、
> バスガイドの女性は車内の通路を歩行中だった。
というのはいくらなんでも頑張りすぎだろ。

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