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秋田県・由利本荘市で日本海沿岸東北道のシンポジウム

地方点描:戦略[本荘支局](秋田魁新報)

日本海沿岸東北道で、近い(?)将来つながるであろう秋田県本荘市、と思ったら今は由利本荘市って言うのか、で行われたシンポジウムの記事。同じ「日本海側」っていう単純な括りで新潟と秋田を比較するというのは危険な香りがするけど、(それは山形を新潟と比べてもそうだけど)言わんとしていることはわからなくもない。
特に私がこのサイトでけっこう書いているストロー効果について、
> 高速道路によって都市間交流はさまざまな分野で活発になった。
> 3時間圏内の交流が特に盛んで、新潟市からは東京、仙台、金沢、長野などが同心円に入る。
> 一方で「交流が盛んになるほど、金が外に流出する」との声もあるという。
> 金や人材、活気が吸い取られてしまうようでは、何のための高速道路か分からない。
> 「出」と同等以上の「入り」を獲得するための戦略が必要になる。
と書かれているのは興味深いです。もっとも日沿道の開通効果は、秋田の由利地域が秋田~秋田道~東北道という既存の高速道路ネットワークだけではなく、日沿道~関越道というダブルネットワークを持つということだけじゃないと思う。ざくっと計算すると所要時間は多少減るような気がするけど、むしろ本荘と酒田が30分圏内(たぶん)になることや、新潟が2時間半圏内(たぶん)になることも大きい。これは地図上で測っただけなので不確かだけど、たぶん本荘からなら仙台より新潟の方が近くなるんじゃないかな。高速道路のネットワークは、必ずしも遠距離の移動というだけではなくて、100km圏内や日帰り圏内の拡大あたりの方が威力が大きい気がする。

これは山形の日本海側にも言えることで、近くて微妙に遠い新潟市が近くなる。「日本海側初の政令指定都市」を虎視眈々と狙っている新潟市がだ。つながった時に、新潟市の環に入ってどういう影響を受けるのか、もう一度魁の記事を引っ張っておく。
> 金や人材、活気が吸い取られてしまうようでは、何のための高速道路か分からない。
> 「出」と同等以上の「入り」を獲得するための戦略が必要になる。

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2006年06月26日 10:33に投稿されたエントリーのページです。

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