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2008年03月 アーカイブ

2008年03月02日

山形~仙台間を結ぶ高速バスの一部が山形駅前に乗り入れ

停留所に「山形駅前」加わる 山交バス仙台行き、社員がPR(山形新聞)
高速バス仙台・山形線 JR山形駅前乗り入れ開始(河北新報)

3月からのダイヤ改正で山形駅前にも乗り入れる、というのを聞いたとき、「はて、そんなに便利かな?」とも思った。単に山形駅での乗り換えに一分一秒を争うようなことがあるだろうか、という柔い考えだが、これは浅はかだった。山形駅を利用する場合に限定しても、山交ビルからだと一旦地下道を潜らねばならないし、5分程度はかかる。雪や雨の日など5分程度とはいえけっこう面倒だ。それが同一運賃で乗り入れるわけだからこれは利便性が高い。しかも、駅の西側の人や駅周辺の駐車場、オフィスを利用している人にとっても喜ばしい限り。言われてみれば、仙台側では県庁市役所前に行く前に仙台駅前を全ての便が経由する。これまであのわずかな距離に踏み出せなかったのが不思議なくらいだ。

記事では、
> もともと、バスとJRは、同区間の乗客輸送において競合関係にあり、
> 山形駅へのバスの乗り入れは難しい面もあったが、
> 観光や通勤者の2次交通として利便性が向上し、相乗効果も図れるとして協力した。(山形新聞)
と書かれているが、都市間輸送の点ではとうに取り返しのつかない差がついているのはJRも知っていただろうし、乗り入れたことでさらに奪われる客なんてたかだか知れたもの。
むしろ、山交ビルを利用する客が逃げちゃうことを山交側が危惧したんじゃないの?っていう余計な勘繰りをしてしまいそうなものだけど。

なお、3月1日からの新ダイヤはこちら。
高速・都市間バス時刻表/山形~仙台間

へえ。
山形→仙台の場合は、山交ビル→山形駅前→センタービル→南高前だけど、
仙台→山形の場合は、南高前→山交ビル→山形駅前
って、山形駅前が終点になるのか。確かに車の流れから言えば当然だけど、これはけっこうさっきの心配もあっていたりして?

2008年03月09日

6月1日施行予定の道路交通法施行令改正に関するパブリックコメントが受付開始

「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について(電子政府・意見募集中案件詳細)

急に降って湧いたような話だけれど、警察庁では道路交通法施行令(道路交通法ではなく政令のほうの)の改正を予定しており、しかも6月1日施行を予定しているので、4月5日までパブリックコメントを募集して公布、施行と持っていきたいらしい。

さて、個人的なことながら今日はちょっと時間が無いので、いわゆる普通の生活をする上で関わってきそうな改正案のポイントを列挙。もし、気になる人は上のリンク先から飛んでいって詳細を見てほしいし、もし物申したい人がいれば、メールでも可だそうなので意見を寄せてみてください。パブリックコメントなんて向こうが「こんなのやってもどうせ何も来ないしな」なんて微かにも思い始めた日から転落の一途を辿るから。

今回の改正の山場は大きく分けて4つ
(1) 自転車利用者への配慮を厚くすること
これまで、交通弱者と言えばもっぱら歩行者が相手だったけれど、じゃあ自転車は車やバイクに立ち向かえるかといったら、結局99%生身の状態なのでやっぱりなんとかしなきゃいけない、というもの。かいつまみすぎだな。具体的な変更点として
 ・これまで1.5m以上でしか認められていなかった車両通行帯を1.0m以上でも設置できるようにした
 ・(改正道路交通法では、児童が運転する自転車は歩道を通行できることから)交差点の歩行者用信号機で、「歩行者・自転車専用」の補助標識が無くとも、人形の(いわゆる歩行者用)信号機によって通行ができるようになる
 ・原則として自転車は歩道を走行できなかったが、13歳未満の児童幼児、70歳以上の高齢者などは、歩道を自転車で通行できるようになる
そもそも、実態の自転車の通行はどうなのよ、というのはあるけど。

(2) 後部座席のシートベルト義務化
と、書くと微妙に違うのだけれど、いちばん厳しくなった部分についてだけ書いても、「高速自動車国道等を走る際に、助手席以外の席の者にシートベルトを着けさせなかったら」、1点減点(つまり、運転手や助手席のシートベルトと同じ)というもの。一般道はどうなるかというのは、もう少し先のことになりそう。

(3) 高齢運転者などの標示を義務付け
これも、初心者マークの標示に合わせる形で、1点4,000円になる。

(4) その他
めんどうだからその他。

ということで、まあ後部シートベルトはおおよそ予想されていた程度のレベルだけれど、個人的にはこの歩道と自転車の話はもう少し詳しく書いてみたいところ。また時間があったら加筆するかもしれません。

2008年03月14日

主寝坂道路が3月30日に全線開通

主寝坂道路が30日全線開通 あい路区間が解消(山形新聞)
国土交通省 山形河川国道事務所が進めてきました、山形県最上郡金山町地内の一般国道13号「主寝坂道路(延長4,900m)」が3月30日(日)午後3時に開通します。(国土交通省山形河川国道事務所)

金山町飛ノ森から真室川町及位まで、R13のバイパスとして、ひいては東北中央道に並行する自動車専用道路として建設が進められてきた主寝坂道路が、いよいよ3月30日に全通する。

場所については、記事の写真や国土交通省山形河川国道事務所のサイトを見てほしいのだけど、この区間の国道13号線は、もともと幅の狭い箇所(例えば旧道の主寝坂トンネルなど)や峠道、ヘアピンカーブがあり、幹線道路としての機能が弱い部分があった。このため、高規格な自動車専用道路を建設しこれら構造の問題を解消するとともに、間の集落において通過交通を転換するため、全長9.9kmの主寝坂道路が計画された。

このうち、北側の5.0kmについては、既に平成17年11月に暫定2車線で開通している。これについては、過去に「主寝坂(しゅねざか)道路を通ってみよう」などで書いているとおり。

今回、南側4.9kmが開通するということで、中田のヘアピンカーブなども通らなくなってしまうのは少し残念だけれど、安全で走行性のよい道路ができるというのは、(特に冬場は)嬉しいことだ。

山形新聞より

2008年03月17日

セントラル自動車の宮城進出でなぜか盛り上がる山形県議会

山形県議会、インフラ整備論活況 セントラル自の宮城進出で(河北新報)

> 県議は工場の誘致効果を港湾、道路、鉄道などの社会基盤整備につなげることを主張。
> 「財政難」の一言で封印されてきた大型公共工事をめぐる議論が、
> 隣県への自動車産業集積という「大義名分」を得て、久々に活況を呈した形だ。

馬鹿ばっかり。

> 「好機到来」とばかりに、老朽化した酒田港の改修、宮城県北と新庄、酒田をつなぐ
> 国道47号の高規格化、JR陸羽西線の強化など、数十年来の懸案事項が一気に噴き出した。

隣県宮城にセントラル自動車が来たことによって、その輸送のためにインフラを整備という発想がまず不思議だ。一つは、仮にセントラル自動車の製品が酒田港から輸出されるとして、山形県は完全に通り道になるというのに、それを疑問に思わない点。また、それ以外の人の流れや物流をまったく考慮せずにとりあえず東西軸を整備することを疑問に思わない点だ。

はたして、これらを整備することが県民の利益となるのだろうか。県議会でがやがややる人は、まずそのことを考えてほしいものです。上に掲げた事業のうち、県単事業なんていかほどあるの?国にしろJRにしろが本来やるべきところを「通過するだけの山形県にも少しは享受する利益があるよね」ということで「相応の負担」を求められるのが関の山。はたしてそれが「トヨタの利益」になるのか「県民に利益」になるのか、しっかり考えてほしい。そう考えると、知事の

> 壮大なインフラ整備を思い描く議会に対し、斎藤弘知事は
> 「酒田港が日本海側の物流拠点になるよう国に特段の配慮を求める」と、
> 控えめな答弁に終始した。

という返答はいたって冷静で確かなもの。
県がするべきことは何なのか。道路を整備して最上の労働力が宮城に奪われるくらいなら、むしろセントラル自動車に対抗する産業の一つでも拵えてほしいと思うんですが。

2008年03月19日

「山形は春までもう少し!」 冬タイヤ継続呼び掛け

「山形は春までもう少し!」 冬タイヤ継続呼び掛け(山形新聞)

> 春先の降雪による山岳道での事故防止を図る「終冬期交通安全キャンペーン」が18日、
> 山形市の山形自動車道山形蔵王パーキングエリア(PA)で行われ、
> ドライバーに冬装備の継続を呼び掛けた。

確かに、危ないのは冬タイヤを履いている人が少ない初冬期と、夏タイヤに取り替えてから油断しやすい晩冬期と言われているしね。特に最近は冬タイヤの性能がよくなって、ともすればタイヤに過信しすぎて身体が油断している節があるから、春先の降雪には要注意。

でも、
> 同隊によると、笹谷峠や月山道は3月以降も、
> 降雪や雪解け水による路面凍結の恐れがあるという。
> 中山清人副隊長は「桜が散った後に雪が降ることもある。
> 当分は冬タイヤを続けてほしい」と話していた。
桜が散った後で降るのは相当レアケースだと思う。

2008年03月28日

文翔館西交差点(旧:旅篭町交差点)に右折レーンが完成

すいすい右折、消えるか渋滞 文翔館西交差点開通(山形新聞)

主寝坂道路に気を取られていたら、いつの間にかこんな記事が。
もっとも、既に先週の段階で国土交通省の山形河川国道事務所から「一般国道112号・(都)旅篭町千歳橋線文翔館西交差点の「渋滞緩和」へ向け右折レーンが完成!」という記者発表があったんですね。

先日、たまたまかつて旅篭町交差点と呼ばれていたこの文翔館西交差点を訪れる機会があったのだけど、重厚な造りが印象的だった山形新聞の本社ビルがガラス張りで透明感溢れる今風の建物になっていたのには驚いたもの。

この交差点改良、もともとは国土交通省が霞城改良の一環として進めていた事業で、このうち特に渋滞がひどいこの交差点改良を先行して行っていたというもの。将来的には西は城北町交差点から東は市役所裏の七日町のあたりまで片側2車線に拡幅されるとのこと。でも、西側はけっこう住宅も張り付いてるし、跨線橋もあるからこれはかなり先のことになりそう。

今回の交差点改良によって、各方向から交差点に入る車のうち右折専用レーンが全てに設けられることに。特に、R112を西からやってきて交差点に入る側は、右折が先頭にいた日には、直進する車も通過できないほどだったけど、これでいくらかはマシになるかな。

それと、個人的に非常に嬉しいのは、R112沿いに全くと言っていいほど確保されていなかった歩道が、きちんと3.5mできたこと。交差点部分の隅切りが異様にでかいけど、これはこれで見通しも利くし、歩車分離は車にとってもいいことだもの。

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