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2004年10月 アーカイブ

2004年10月04日

La Festa Mille Miglia 2004 が山形を通過していた

日本で唯一のクラシックカーラリーとして、その筋では有名なLa Festa Mille Miglia 2004が、今日実は県内を通過していたらしい。知らなかった。って、そんな話ばっかりだよな。

クラシックカーが5日間かけて、東京の明治神宮から南東北を抜け、横浜元町まで戻る1,000マイル(1,600km)のレース。優雅なクラシックカーが、秋の山形路を駆けていたかと思うと、仕事していたことが悔やまれるくらいだ。

HPによれば、今日の昼前に宮城蔵王町から県内入りし、上山~高畠~小野川温泉を約2時間余りで抜けて、大峠を越えて福島に去っていったらしい。沿道で目撃した人は、貴重な体験をしたと思っていいんではないだろうか。

明日は、朝早くに会津を発ち、福島県内を南下し、栃木県の茂木町に至るとか。興味のある人は、通過時間を参考に追いかけてみては。

2004年10月06日

道路案内標識にもの申す!

と、息巻いたタイトルだけど、私が誰かに文句を言う訳ではないです。

いきなり話の腰が砕けたわけだけど、国土交通省の「わかりやすい道路案内標識に関する検討会」というところで、利用者である私たちから「こんな案内標識がわかりにくい!」とか「こういうデザインの方が見やすい!」とかいう声を集めているそうです。

とりあえず、私も送ってみた。どうなるのかわからないけど。

それにしても、10月1日~7日は「全国道路標識週間」 なんだって。へー。

2004年10月07日

ETC普及促進キャンペーンが始まります

この秋から来年の春にかけて、ETCの新規購入者を対象とした3つのキャンペーンが開始されるそうだ。
めんどくさいので、道路公団のページ詳細)を見て。

かいつまんで内容を書くと、
・車載器購入支援:新規購入者は、5,250円を購入金額から減額
・大口割引:旧別納制度に代わる割引制度
・マイレージ:なんだかわかんないけど、詳細はまだ未定

というところ。

いまいち分からない点で、かつ最大級に萎えるのは、これらが、8月ないし11月以降に購入した場合に限られるということ。まあ購入時のキャッシュバックはよいとして、マイレージまで新規に拘る必要はないだろ。詳細決定時までに改善されることを切望する。

それにしても、なんで車載器購入の割引なんて、こうも小出しにするのかな。思い出したころにやる官公庁のイベントだな、こりゃ。どうせなら、期間絞らない代わりに2,000円減額とかで補助すれば、期間以外に買ってしまったユーザのもやもやも晴れるんじゃないかと思う。

ETCの本体価格も下げ止まり感があるし、普及率伸ばすのに必死なのかな。山形では例の7割引の話もあるから、「これを機会に」と思っている人は、車載器購入割引が11月19日かららしいので、カレンダーとにらめっこして考えてください。ヘビーユーザーは車載器割引前にさっさと買って、7割引の恩恵受けるほうがいいだろうけど。

(追記)
日本道路公団、「普及促進キャンペーン」[C]カーレポ
どは。するどい。
ETCの「売り」の一つである「ノンストップ」と、現行の身障者割引の「本人乗車の確認」という相反するを同時に成立させるため、「本人名義のETCカードによる通行」をもって、「本人乗車の確認を行った」とみなすのです。今後、ETCの普及が加速すればするほどに、疑問を持つ人が増えていくかもしれない。

言っておくけど、決して身障者割引制度自体を否定するつもりはないし、悪用がはびこっているとは思っていない。だけど、そういう制度の存在があまり知られていないのも事実だし、半額の差額は誰が補填しているのかというと、結果として残り大勢のユーザーというのもまた事実。お金に関することだから、みんながみんな正しい知識を持っていたほうがいいよね。この割引制度の関連は、料金トラブルでも多くの件数を占めるって聞くし。

なお、詳しく勉強したい人は、お近くの4公団関係施設や、各福祉事務所、あとこのへんを参考に。

プロ野球誘致で舞い上がる高橋知事

そもそも、高橋の「高」の字に異体字を使うあたりが曲者ジジイだ。

巷を賑わせている楽天・三木谷、ライブドア・堀江両社長の訪問に、「ぜひ2軍本拠地を山形に」と必死の売込みを行ったらしい。なるほど、中山町の野球場なら、2軍の試合ならちょうどいいかもな。仙台からもそう離れていないのも悪くない。まあ、他の県からのアクセスは最悪だけど。

報道によれば何を血迷ったか「山形道にICを作るなど、仙台からのアクセス面の支援も検討したい」とか言ったらしい(毎日新聞)。アホか。寒河江ICより便利な最寄ICって、どこに作るんだよ。寒河江ICと山形JCTの間に作るのか?そんなところに作るくらいなら、寒河江IC以南のR112の4車線化か、中山町内の道路整備でもしろっての!

これで寒河江SAのスマートICを指しているなら、知事も口が上手だ。あたかもこれから野球のためだけにICを作ろうとしているかのような、自分にその力があるかのような口ぶり。そもそもこの発言自体がリップサービスという説もあるが。しかしあのスマートICも期間限定だから、どうするんだろう。継続してICを設置する既成事実にするのかな。もっとも、継続するかどうかが、そんなことに左右されるようならたまったもんじゃないけれど。とは言っても、寒河江SAからだと、確かにR112を経由しないで行けるけど、アクセス道路としてはそんなに便利になるか疑問だぞ。

2004年10月11日

R13南陽バイパスのコスモス

南陽市のR13南陽バイパスでは、道路東側でコスモスが可憐に花開いています。

県内ではここ以外でも、沿道の花壇にコスモスに植えている場所が多いので(R7,R112,R113など)、各地で秋風になびくコスモスを見ることができるのではないでしょうか。

001.jpg
(10/11撮影)

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(10/11撮影)

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●場所
・R13南陽バイパス
住所:南陽市椚塚(撮影地)
交通:米沢南陽道路南陽高畠ICからR13で約1~3km

道路上の「落し物」について

対向車のガラス突き破り、少年重傷 山形の国道(毎日新聞)

痛ましい事件がおきてしまいました。
安全運転で快適なドライブを楽しんでいたら、対向車線から飛び石が飛んできた。考えただけでも背筋が寒くなる話だが、重さ約2kgというからなお恐ろしい。15cm×20cmというから、恐らくはダンプが積んでいたものが落ち、それが飛ばされたのだろう。

こういった場合、道路管理者と国家賠償法の話がよく出てくる。長くなるので自分で調べてほしいのだが(おい)、こういった跳ね石ではよほどのことが無い限り、責任は加害者である「落とし主」にあることが多い。前方を走っていた車が飛ばしたならいざ知らず(それでも大変だぞ)、すれ違った車のナンバーや特徴なんて覚えていられるだろうか。結局のところ、加害者を見つけることができず被害を受けた側が悔し涙を流すということが多いような気がする。
なんともやるせない話であると同時に、明日はわが身という可能性もある。
トラックの運転手さん(いや、それ以外の車にも可能性はある)、どうか積荷の落下には気をつけてください。

そういえば思ったんだけど、2kgの石が対向からそんな勢いで飛んできたということは、恐らく落とした車(アスファルトの轍の剥がれかもしれないが)と跳ねた車は別っぽいな。そういった場合、責任はどっちにあるんだ?教えて保険屋さん。

2004年10月12日

そういえば連休中に

FM山形のパーソナリティも言っていたのだけど、連休中あちらこちらでごついバイクに乗ったライダーたちを見かけた。そんな集団で走っているのは暴走族くらいだぞ、というくらいの大所帯で行き交う様は、なにやらアメリカっぽい。驚いたのは県外ナンバーの多さと、それに負けず劣らず多い県内のナンバー。おいおい、お前らいつもはどこを走っているんだ。

誰か、この週末何があったのか教えてもらえませんか。

山形蔵王ICに「ダブル収受」システムを試験投入

首都高をはじめ、都会の有料道路では頻繁に見かけるという「ダブル収受」システムを山形道の山形蔵王ICで始めるらしい。と言っても、例の5割引7割引の期間だけで、それ以降は通常に戻すらしい。

前の車が支払いに手間取って、後ろで並んでいてイライラ...というのを減らすため、レーン増設よりも簡単な、「1レーンにブースが2つ」というシステムだ。決して2重で料金を取られる訳じゃない。

なんていうか、そこまでする必要があるのかどうか微妙なところだけど、平日のみ実施だとかで、朝の通勤時間帯は多少効果が現れるかもしれない。むしろ、このシステムに不慣れな県民が驚かずに対応できるかがポイントかも。そのためか、今日12日から試験的に導入し、周知を図っていくとのこと。

2004年10月15日

新市名候補は2つに 尾花沢市+大石田町=「花笠市」?「最上川市」?

尾花沢・大石田合併協、新市名2案に絞る(山形新聞)

新市とはまったく無縁な人間がこういうのもおかしいけれど、「もっとましなのはないのかよ」。
とはいえ、同じ村山地方でも、南部のごたごたに比べてこちらはスムーズに、かつすっきりとした形で落ち着きそう。記事によれば、「市町民に新市名案を知ってもらう期間が必要。すぐ決めるのではなく6点からまた数点に絞り、委員が市町民の声を聞いてもいいのではないか」という声が出たため、結論を急がず、上の「花笠市」「最上川市」に絞ったということだが、無理矢理観光地に仕立てようとしている気がしてならない。

もともと候補に並んでいた6つも、
・花笠市
・最上川市
・奥羽市
・出羽中央市
・みちのく市
・花舞(はなまい)市

と、なんでこの1市1町が「奥羽」とか「出羽中央」とか「みちのく」とか名乗れるんだよ、という思いは否めない。全国的には山形市のものとして認知されている花笠も、確かに元をたどれば尾花沢に由来するが、それを市名にするというのもいかがなものか。最上川が流れているからというのであれば、県内の半数以上が名乗れるだろう。
総じて、尾花沢や大石田らしからぬ、背伸びしたようなものばかり。両市町名とも個性的なものなので、それが失われてしまうような気がする。「代案は?」と問われると、北村山市?などと捻りのないものしか出てこない(そもそも当地の歴史や文化を知らないのもある)が、あとは新市民がどう判断するかだね。

2004年10月19日

各地に届く冬の便り

鳥海山で初冠雪--昨年より12日遅く(毎日新聞)
月山に冬到来(朝日新聞)

と、2日続けて冬の訪れを感じさせるニュースがやってきた。
さて、雪ともなれば冬道の話も出てくるのだが、既に月山道路の方では除雪車の出陣式が行われている。庄内地方を管轄する国土交通省酒田河川国道事務所では、朝日村田麦俣にある湯殿山除雪ステーションにおいて、18日に出動式が行われた。(記者発表

また、今日19日には、内陸を受け持つ山形河川国道事務所の月山沢除雪ステーションにおいて行われる。(記者発表
このほか、平野部でも11月1日から19日にかけて相次いで行われる。見学してみたい方は、いちおう聞いてみてください。(上の記者発表に電話番号あり)
でも見学できるのかはわからないけど。土日にやってくれると、行ってみようかなという気はするんだけどなあ。

2004年10月20日

「十三峠」活用へ調査開始・旧越後米沢街道

「十三峠」活用へ調査開始・旧越後米沢街道(山形新聞)

江戸時代に整備された旧街道を調査し、関連する歴史や史跡、文化を再発見しようという試み。うん、なかなか面白そうだ。惜しいのは、どこを通っているのか頭の中で地図が描けなかったということ。

記事の中で、「旧道を素材に地域づくりを進める県の「アルカディア街道復興計画」の一環として、」とあるけど、このアルカディアって単語はいつまで使うつもりなんだ。恥ずかしい。

2004年10月21日

「スウィングガールズ」ロケ地探しの反省会

サイト移転早々に私を台風の渦の中に巻き込みやがった(映画のせいかよ)映画「スウィングガールズ」についての大反省会だ。いや、正しくは「ロケ地探し」の反省会だ。間違っても「ロケ地巡り」とは言いがたい。

そもそも間違ってはいけないのは、ロケ地探しやロケ地巡りに意味などない。意味があったとしても、当人の中で僅かながらに幸福感が増す程度ではなかろうか。韓国まで飛んでいって、その金に見合うだけど価値があるのかというとはなはだ怪しい。投じた金額を勝手に等価で満足感に変えているだけ違うんかと。そう思う。映画の作り手にとっては、ロケ地というのはあくまでロケ地であって、高畠高校もフィルムに収まった瞬間からそこは山河高校なのである。寸分たがわず存在していても、高畠高校と山河高校は違うものなのですよ。スクリーンに映し出されるもの以上のことは、映画にとって「そこにないもの」と同然と言っても過言ではないのではないだろうか。

ゆえに、私が「必要以上のネタバレ」と書き、あたかも鬼の首を取ったかのように並べたあんなことやそんなことも、映画にしてみれば「で?」で終わる。あの交差点に行って例え「故郷の空」が聞こえなくても、作中で5人が裏拍のコツを掴む過程は揺がない。

それはそれとして、私が想像していた以上のアクセスがあったのもまた事実(今年5月の「一日で米沢十湯回れるか」の頃の数倍)。改めて映画の素晴らしさと関心の高さに驚かされました。私も、上の二段に書いた前提があるにせよ、映画のよさ+高畠高校の校舎がなくなってしまうという現実がなければ、ここまで頑張らなかった気がする。

さて、前置きが長すぎたところで反省会だ。まず、ぶっちゃけた話、「最初ぜんぜんロケ地がわかってなかった」という事実が今なら指摘できる。公開最初の週の段階で乗り気になっていたが、リストアップしたものは、今となっては赤面ものだ。何が「西置賜は疎くて」だ、丸々疎いの間違いだろう。村山の人間が背伸びしすぎた感がある。

日々のデキゴト:ロケ地巡りへの道のりでは、ロケ地探しの方法として「先に見て回った人達から情報を得る」「情報や推測を組み立てて、独力で探す」とあるが、私の取った方法は「(少ない)経験とヤマカンで、独力で探す」だ。逝ってよし。上のblogにあるように準備していけば、もっとスマートにできたのかもしれない。これは大いに反省だ。「いつだって出たとこ勝負」というサイトだが、無鉄砲ではしょうがないということを思い知らされた。

次なる反省点は、堂々とアップしたものの場所の間違いが多すぎるというところか。記憶が確かなだけで、梨郷の線路際で2ヶ所、畔藤バイパス、そして勧進代のインサートシーンも違うので恥ずかしいことこの上ない。わざわざ、こんな予備写真まで撮って間違えてどうする。しかも、取り直しなどで何度も行った場所もある。重ね重ね自分の記憶力が弱いという事実が突きつけられた感じ。

とまあ、振り返ると恥ずかしいことばかり(特に場所の間違いは、「今日のスウィングガールズ」掲示板でようやく知ることができたわけだし)。あえて誉めるとすれば、スタートダッシュだけやけによかったということと、地図の出来栄えがそこそこというところか。個人的には、本家のロケマップにはいい勝負ができた気がする。

ついでなので、メールでいくつか貰った質問など。
Q.1:結局マツタケ山はどこなのでしょう。ほぼ特定されているみたいなのですが。
A.1:守山とか行きたくないし、熊が出たら嫌だし。今のところ諦めかけてます。「今日のスウィングガールズ」の方を参考にどうぞ。

Q.2:撮影は一人ですか。
A.2:こんなのにカミさん連れていかれないだろ。

Q.3:googleで検索されないんですが。
A.3:知らないよ、そんなこと。

Q.4:リンクしていいですか。
A.4:どうぞ、ご自由に。

Q.5:一番オススメのロケ地はどこですか。
A.5:一番好きなシーンというのはありますが(それは恐らく誰にでも)、一番オススメのロケ地というのはありません。

この他あんな文句とかこんな注文とかありましたら、メールなりコメントなりでどうぞ。

2004年10月22日

割引実験初日、高速道2区間の交通量がやっぱり増加

高速道2区間の交通量が増加-割引実験初日(山形新聞)
山形都市圏高速道路社会実験協議会の記者発表

そりゃあ半額or7割引だもの増えるよな、と思っていたが微妙に違いが出た。
山形市内を東西に横断する山形道が5.1%増の交通量に対し、縦断する東北中央道はなんと38.1%とな。もっとももともとの分母の差があるから、増分の台数は561台と1,112台と大きな開きがあるのかないのか判断が難しい。
いずれにせよ、料金を半額にするということは、交通量を倍以上にしなければ結果的に減収になる。「肉を切って」という風にいけばいいのだが。

笑えるのは、その反面そもそもの目的の一つであるR13やR112の渋滞緩和について「交通量に変化なし、あるいは微増」ということ。なんだよそれは。まさか話のタネだけに乗ったなんて人ばかりじゃあるまいし、裏道や西バイを使う人が高速に流れたってことか?もう少し様子を見たほうがよいのかも。

ETC夜間長割社会実験アンケートを実施中

早速だが、ETC夜間長割社会実験を利用した人を対象にアンケートを実施中

「ETC夜間長割社会実験」ってなんだよ、という人はこちらを見ていただきたい。まあ、なんだよという人でも知らず知らずのうちに利用していた可能性が無きにしも非ずだが。

さて、単なるアンケートならあえて取り上げるほどでもないのだが、「抽選で粗品を進呈します」とあるので思わず書いてしまった。もちろん私もアンケートに答えた。「抽選で何人に」と書いていないところや、「粗品」と書くあたりがセコい。セコいが、かすかに期待してしまうのが人の性というもの。これで粗品というのがETC車載器だった日にはシュールすぎて参ってしまう。

やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺

やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺(山形新聞)

知らぬ間に「やまがた景観デザイン賞」がなくなり、山形経済同友会が「次代につなぐやまがた景観賞」というのを新たに始めていたらしい。タイトルにもあるように、最高の賞にあたる県知事賞には、酒田の「山居倉庫・夢の倶楽と屋形船と希望ホールの船場町通り」というあのあたりが選ばれた。うん、悪くない。

そのほか、
・山形経済同友会大賞:「出羽の古道・六十里越街道(西川町~櫛引町)」
・同:「庄内海岸砂防林(遊佐町~鶴岡市)」
・同:「交流プラザ蔵楽(南陽市)」
・山形経済同友会奨励賞:「玉簾の滝(八幡町)」
・同:「野々村ため池(真室川町)」
・同:「水郷の情景―旧最上橋と最上川河岸(大江町)」
・同:「羽州街道『楢下宿』―『新橋』『覗橋』」(上山市)」
が選ばれた。

今後、ネタが尽きた時に参考にさせてもらおうか。既に取り上げた(と言っても旧サイト時代に)ことのある場所も数ヶ所あるけど。

2004年10月24日

山居倉庫

このあいだ、「やまがた景観知事賞に酒田の山居倉庫周辺」を書いたが、その山居倉庫を使って「農林水産まつり」が開かれるとあって、久しぶりに庄内に足を伸ばした。山居倉庫自体も、十数年ぶりになるのではないだろうか。

さて、野菜だなんだで大騒ぎする前に、山居倉庫について書いておこう。もともと明治26(1893)年に、酒田の米穀取引所の倉庫として造られた。当時、まだ庄内米の運搬には海運が使われていた。何しろ、酒田駅が開業するには、それから20年以上も先の大正3(1914)年まで待たなければならない。最上川と新井田川に囲まれたこの土地は、まさにうってつけだったのだ。現在も、半数の倉庫が使われており、頑強なつくりがうかがえる。

この山居倉庫が有名になったのは、昭和58(1983)年のNHK朝ドラ「おしん」だろう。酒田の材木問屋に身売りされたおしんが、蔵一杯に運び込まれる米俵を見て呆然とする場面に使われた。運搬の利便性もさることながら、湿気防止のために倉庫の内側に蔵を作る二重構造や、夏の西日や冬の強い季節風を防ぐための欅並木といった工夫も見逃せない。現在は遊歩道として有名だが、あの並木にも深い理由があったのだ。

と、能書きを書いたあとで、久々の山居倉庫探検だ。こういったイベントに目が無いカミさん、「野菜が高くなっているから」と大量に買い込む。まつりのテントでも買い、倉庫の横にできた物産館でも買う。おいこら。

昔はもっと大きな大きな倉庫だった気がするんだけどなあ。既に使われなくなっている方の中を覗いたが、妙に涼しげだった。往時を偲ぶことはできないが、収穫期には右へ左への大騒ぎだったに違いない。

格としては「冬のソナタ」の並木道よりも上だという自負すらある欅並木だが、なぜか葉が少ない。さてはもう散ってしまったのかと思ったら、台風の塩害で夏の終わりに枯れてしまったんだと。その代わりに昨年の写真を飾るあたりが抜け目ない。せっかくなら全部生で見て欲しいので、ポスターの写真は上半分をカット。

001.jpg
(10/24撮影)

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(10/24撮影)

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(10/24撮影)

004.jpg
(10/24撮影)

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●場所
・山居倉庫
住所:酒田市山居町1丁目
交通:山形道酒田ICからR7で約5.5km

月山道路の紅葉

秋の夕日に照る山もみじ、ということで(どういうことだよ)、月山道路の木々が紅葉し始めているので、思わず写真を撮ってきてしまった。あの辺もみじなんてなかったはずだけどな。

朝日村側では、道沿いはまだそれほど色づいている感じではないが、山頂の方を見ると夕映えに輝く赤や黄を見ることができる。逆に西川の方に戻ってくると、けっこう紅葉が進んでいるような気がした。これからしばらくは、車窓を楽しみながら峠越えができそう。

なお、言うまでもなく月山道路は自動車専用道路なので、ご注意を。

005.jpg
(10/24撮影・田麦荘駐車場から)

006.jpg
(10/24撮影・湯殿山トンネル東側から)

●場所
・田麦荘
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約0.5km

・湯殿山トンネル東側
住所:東田川郡朝日村大字田麦俣
交通:山形道湯殿山ICからR112で約9km

2004年10月27日

道路のドンとドンが来ていたらしい

24日の山形新聞によれば、23日に自民党の古賀誠元幹事長と、国土交通省の佐藤信秋技監が米沢に来ていたらしい。同じ日に米沢で開催されていた「道のフェスティバル」とかいうイベントは聞いていたので、そっちには行ってみようかなと思って、結局行けなかったのだが、古賀誠が来ていたなら話の種に行くべきだったな。

東北中央道の建設促進を図る講演会ということで、自民党の道路調査会長を務める古賀さんを連れてくるとは、さすが遠藤武彦だな。いわゆる「道路族」のドンだぞ。演題は「道は文化」ということで、やや変化球な内容かと思いきや、記事によれば「(新直轄の導入で)整備のスピードアップが期待できる」と推進派らしい言葉も。別にいいよ、早くできる分には。安く作ってくれ。いいものを作ってくれ。

ゲリマンダー山形2区選出の遠藤武彦は、自民党道路調査会の副会長とのこと。なるほどそのつながりか。と思ったら、山形1区の遠藤利明も副会長なのか。がっつきすぎだ。

遠藤武彦プロフィール
遠藤利明プロフィール

ちなみに、国交省の技監ってどういう人なのかと思い調べたら、結構偉い人みたい。こちらも言わば国交省技術系のドンだ。変換ミスしたら「技官」になって、こっちはペーペーだ。つまるところ、先行きが逆に不安になるくらい豪華なメンバーだったということか。

国交省組織図
国交省幹部名簿(PDF)

東北の道路のドンとドンと、そのドンが来ていたらしい

ますますわけがわからないタイトルだな。
要するに、国土交通省東北地方整備局長(東北の国道のドン)と、日本道路公団東北支社長(東北の高速道路のドン)と、日本道路公団総裁(そのドン)が来ていたらしい。とそういうこと。最近、この手の講演だとか決起集会だとかの話が私に入ってこなくて面白くないぞ。

26日の山形新聞によれば、村山市で25日に、東北中央道(東根-尾花沢)建設促進の総決起大会が開かれたそうだ。記事には誰がどんな話をした程度にしか書いていないが、23日の古賀誠と言い来県ラッシュは何かあるのかと勘ぐってしまうね。

富士交通が高速バス・山形-仙台線から撤退

山形-仙台線の高速バス、富士交通が撤退へ(山形新聞)
富士交通高速バス仙台線来月9日で路線撤退 社長「競合と体力差、規制緩和意味ない」(産経新聞)
富士交通山形~仙台間高速バス撤退(朝日新聞)

「やっぱりか」という感じ。山交にガチンコを挑み、結果として安くなったのもよいし、さすが観光バス企業とあってサービスも山交・宮城交通に比べて格段によかった。しかし挑んだ相手が悪すぎ。民事再生法の話が出たときは、最初に切るのは山形だよなと思ったが、本当にそうなってしまった。
対抗値下げをしてきたことによる純粋な敗北に加えて、原油価格の暴騰も響いたと記事には書いてあるが、少し見通しが甘かったのではないかという気もするぞ。

山交らが対抗値下げをした時に、「同一路線で運賃が違うのは、利用客に説明がつかない」という詭弁を吐いたが、たぶん利用者の半数は「いきなり値下げができたことの説明がつかない」と思ったろうな。これで「燃料の価格が」などと言って値上げしたら、マイカーで仙台行くぞ、こら。

しかし、これを見ているとヤマト運輸と郵政公社の民業圧迫がどうのこうのというのは、なんだかなあという気になるな。

2004年10月28日

「夜間長距離割引」の社会実験が終了

「夜間長距離割引」の社会実験は、平成16年10月26日 午前4時を以て終了いたしました(ETC総合情報ポータルサイト)

おいこら、ほとんど気がつかなかったぞ。
帰りにポスターを見てみたら、確かに書いてやんの。代わりの、というか引き続きの夜間割引は、11月1日0時からスタートとのこと。内容は当日アップするとか。なんだそりゃお役所仕事だな。
1:なんで数日だけとはいえ空白を置くのか
2:なんで割引内容を開始後にアップするのか
3:なんでわざわざ終了させたのか
わかんねえなあ、霞が関の人がやることは。県庁の人がやることもわかんねえんだけどさ。

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