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2005年08月 アーカイブ

2005年08月01日

高畠町のデマンド交通システム、運行方式を町が再検討

運行方式を町が再検討・高畠のデマンド交通システム(山形新聞)

先日の「高畠町のデマンド交通システム、10月からの運行延期へ」の続報。

> 席上、会社側からは「利用者の各家を探しながら送迎する現行のシステムでは
> われわれの負担が大きく、降車場所を複数の公共施設などに限定してほしい」
> 「車両保険を町で負担してほしい」などの要望が出された。
おいおい。前段は明らかにタクシー会社寄りに立ってしまうんだけど。例えば、同じ集落内であっても利用者がバラバラにいて、それぞれの家を回って拾うというのは、同乗者にとってもこそばゆいものがありそうだ。ある程度のポイントを作って(停留所の量産みたいな)、回るというほうがお互いにいいような気がするんだけどなあ。

「デンジャーゾーン」のカラー舗装、まず西川で完成

事故多発の「デンジャーゾーン」にカラー舗装・西川(山形新聞)

これまた「名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了」の続報。4ヶ所のうち西川で舗装や標識の工事が終わったそうですよ。

そして、下の写真を見て、今さらながら言ってしまうと、         危険っぽさが伝わりにくいな。
山形新聞の写真

国道13号・新庄北道路4.7キロが着工

国道13号・新庄北道路4.7キロが着工(山形新聞)

イメージとしては、尾花沢新庄道路が新庄IC(R47新庄南バイパスとの交点)から新庄市街の西端を北に伸びていく感じだろうか。
というか、新聞の地図を見る限り、R47は頭上を通過してしまうようだし、R458もスルーするようなので、極端なことを言ってしまえば、新庄市街からこの道路にアクセスするのが厳しい気がする。しかも終点の場所がまた微妙すぎる。ここからR13に戻る手間を考えると、新庄ICからR13を我慢して北上しても変わらないんじゃないかな。

この新庄北道路は、尾花沢新庄道路と同じでいわゆる「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」というやつ。ゆくゆくは東北中央道の一部としてネットワークを作るから、新庄北道路の北端が微妙すぎる位置にあっても、ネットワーク完成時を考えればしょうがないのかな。とはいえ、新庄北IC(かってに命名)から先は、主寝坂道路までの区間が予定路線になっているから、はっきり言ってめどがたっていない状況なんだよね。大丈夫かな。新庄北道路が概成するころにはそこらへんの見通しも立つようになっているのかな。そのころ、その道路が必要かどうかはわからないけどね。

2005年08月15日

「いつまでも、Keep on going, Girls!」の404状態について

しばらく放置プレイをかましていた「いつまでも、Keep on going, Girls!」ですが、なんか7月以降に更新した分がしっかりアップされていないみたい。そもそも6月30日で更新終了したのだけど、修正とかもろもろあったので、それがすっかり上書きされていないみたい。

とりあえず不具合のありそうなところでは、
・作業日誌の6月30日の分が不完全
・高畠高校編のうち写真編の一部(というより大部分)が404になる
ぐらいかと。ていうか全部見てないし。盆明けくらいに対処します。

家より実家のほうが回線速いってショックだぞ。

「山形のみちの通信簿」を読んでみる

かなり今さらだが、今月頭に公表された通称「山形の道の通信簿」を読んでみる。
山形河川国道事務所の記者発表が「やまがたのみちの通信簿ができました。」とご丁寧にも、タイトルに「。」をつけるのがほほえましい。

要するに何なのかというと、山形県内の道路行政が「昨年度、こういうのをやろうとしてこうなりました。古今年度はこういうのをやるつもりです」という、結果報告&目標報告なわけだ。実物は、PDFファイルで「山形のみちの平成16年度達成度報告書・平成17年度業績計画書」から見られるが、なかなか腐心した様子がうかがえる内容になっている。

手のひらを返すような言い方が、目標を達成したかどうかというのは、突き詰めてしまえば国交省内部での予算消化ができたかどうかのようなものなので、こちらとしては達成度についてはあまりピンとこない。
何ができたのかという報告の方が具体的なのですよ。

例えば、自動車専用道路分担率が、目標値2.9%に対して、3.0%という結果だったと言われても、素直に「よくやった」と言えるかな?そもそもなぜ自動車専用道路負担率が高いほうがいいのか、という意義が説明から伝わりにくい。おまけに2.9%という目標値がどこから出たのかわからないからもどかしい。2.9%の目標をクリアすると、利用者にとってどうなるの?その設定根拠は何なの?と、いじめだしたらキリがない。

せっかくいい出来栄えの報告書になっているんだから、数字遊びだけで終わったらもったいないよね。これはこれで見ていて面白いけどさ。

道路4公団、ハイウェイカードの販売・使用終了へ

ハイウェイカードの販売を9月15日をもって終了します(日本道路公団ほか・プレスリリース)
ハイウェイカードの廃止について(日本道路公団)

来た。いつかは来るだろうと思っていたが、まさか民営化前にケリをつけにくるとは思わなかった。
確認しておくと、
●ハイウェイカード(全券種)の販売は、平成17年9月15日(木)いっぱい(つまり24時)まで
●ハイウェイカード(全券種)の使用は、平成18年3月31日(金)いっぱい(つまり24時)まで
ということ。

しかも当面はETC前払割引への付け替えだけが可能というから恐ろしい。あのね、既にETC前払割引使っている人はハイカなんてそんなにもってないですよ。今ハイカ使っている人はETCなんか持っていないんだから、さくっと現金にしたいに決まってるじゃないですか。と。

ちなみに、そもそも今現在ハイカ利用者ってどのくらいいるのかなと思って聞いてみたところ、県内の高速道路利用台数に占めるハイカ支払いの割合って、10%台の前半だそうです。ETCの利用云々より、やはり現金利用者が多い(30%~40%くらい)とのこと。もっとも、これは県内に限った話ではなく、東北の高速道路全般で似たような傾向だとか。ちなみに、米沢南陽道路に至っては、ハイカ利用者って5%程度だそうです。そりゃ、他にハイカ使わないだろうからなあ。裏面に300円だけ使った履歴が続くんだろうなあ。

さてさて、じゃあハイカを持っている人はどうしたらいいのかと言うと、今の段階では3通りの方法がある。

(1)ETC前払割引の前払金に付け替える
 まず、ETCを持っていない人は、取り付けて諸手続きを踏むこと。ついでに前払割引の手続きも併せて行ったほうが吉なことは言うまでも無い。
 さて、前払割引までやってしまえば、あとは付け替えるだけだが、これが非常に面倒くさい。詳細については、
ハイウェイカードの廃止について(日本道路公団)
ハイウェイカード残額ETC前払割引付替えについて(日本道路公団)
を見てほしいのだが、
 →付替申込書を上のサイトから印刷し、必要事項を埋める
 →申込書と残高が残っているハイカを持って、最寄の料金所事務室(実際にお金の受け渡しをする料金所ブースではなく、建物のほう)へ持っていく
という手順を踏む必要がある。確かにハイカも金券なので、郵送を嫌がるのはなんとなくわかるが、少し面倒くさい。

(2)現金に払い戻しする
 実際に行うのは来年の3月以降(予定)だそうだが、この方法もある。なにやらこちらの方が簡単なような気もするが、以下の点に注意してほしい
・計算の関係で、ETC前払割引に付け替えるよりも金額が減る(ある種やむをえないが)
・結局料金所に持っていく手間は変わらないと思われる
・その際、持っていくものが増えると思う(銀行の口座番号が確認できるものや印鑑など)
このようなことが予想される。というか、払い戻し額算出の式を見る限り、いちばん上は確定的だ。

(3)金券ショップに持ち込む
 何、これも解説しろってか

結局、どう処理するかは皆さんの考えで変わると思うが、どうにも不便な感じはぬぐえない。同じ手間をかけるなら、ETC前払割引に移行するもよし、かたくなにETCを拒んで現金払い戻しもよし。というか、そもそも年度内に全額使ってしまえばいいような気もするけど。

日本道路公団の16年度決算と道路別収支状況

日本道路公団(JH)の平成16事業年度決算と営業中の高速道路及び一般有料道路の収支状況等について(日本道路公団)

おおようやく発表か。一般企業と異なる償還主義は、相変わらず整理しにくくてしょうがない。ここで独断と偏見で公団の決算書の読み方を紐解いてみる。

高速道路事業でいちばん誤解を受けるのが、営業中の高速道路が日々赤字を垂れ流しているというものだ。はっきり言ってビビる。大黒字だ。損益計算書を見ると、16年度は業務収入(料金収入以外も含むが微々たるもの)が2.1兆円に対して、これらの業務に関する管理費は0.38兆円だ。単純計算で利益率82%ってなんだそれ。

じゃあその82%どこに飛んでいるのかと言うところが問題だ。皆さんご存知のように、日本道路公団の仕事は高速道路の営業・管理のほかにもう一つ大きな柱がある。新聞テレビをにぎわせている、高速道路の建設だ。ワトキンスレポートや道路特定財源の例を出すまでもなく、高速道路の建設・運営にあたっては、「借り入れによって建設→料金収入によって償還」という流れにならざるを得なかった(どこまでその手法を用いるかというのは別にして)。道路公団特有の損益計算書に出てこない年間活動・「建設」は、貸借対照表に出てくる。ざっくり言ってしまえば、貸借対照表のうち固定負債の増加分(≒16年度借り入れた額)が、投下した建設コストであり、固定資産の増加分が、16年度に建設した道路資産ということになる。つまり公団の年間活動は、「借りる→作る」という資産&負債形成活動と、「稼ぐ→経費捻出&金利返済&元本返済のための積み立て」という返済活動なわけだ。

目つきの悪い小説家が、「公団は無駄な道路を作っている、借金を膨らませている」とかつて言っていたが、肝心なのは返済能力と計画的な借り入れであって、公団のこうした特殊なシステムを理解した上で、年々増える(あたりまえ)固定負債を捕らえていたのかはなはだ疑問なのだ(もっとも、道路を誰がどのように負担して作るかという道路行政全般に対する根本的な問題提起も必要だが)。

さて、とにもかくにも、高速道路の単年度営業収支率が41、償還率40という、想定の範囲内の数字が出てきた上、漢字ばっかりの文章になってしまったので、後半は県内の高速道路・一般有料道路についてぐだーっと書くことにする。

さて、山形県内の3路線(山形道・東北中央道・米沢南陽道路)の16年度の状況を見てみよう。そもそもつながってないんだから、山形道を村田 JCT~月山ICと湯殿山IC~酒田みなとICに分けてくれると面白いと思うんだけどなあ。まあ東北道も浦和ICから青森ICまで一本でやってるからしょうがないか。霞ヶ関の人が後で考えるんでしょう。

ここで軽くおさらいすると、15年度の3路線の収支率は、215,527,115という見ていられない数字。まあ東北中央道はそうだよな、っていう感じだけど。3割引回数券やETC各種割引がどういう結果になったかが軽く気になるところ。

●山形道(単位は億円・カッコ内は15年度・端数調整してるから合わなくても気にするな)
・収入:82(81)
・費用:158(174)
 うち管理費:37(42)
 うち金利:120(132)
・収支率:193(215)
・償還率:-18%(-17%)

 →管理費12%減も、収入がほぼ横ばいで、金利の前には歯が立たず。低金利にも助けられ収支率は22ポイント減だが、黒字転換メド立たずか。

●東北中央道(単位は億円・カッコ内は15年度・端数調整してるから合わなくても気にするな)
・収入:7(6)
・費用:29(31)
 うち管理費:5(6)
 うち金利:23(25)
・収支率:415(527)
・償還率:-5.2%(-3.4%)

 →金額こそ山形道に比べて小額だが、収入に対する金利があまりに膨大なので収支率は東北最悪の415に。

●米沢南陽道路(単位は億円・カッコ内は15年度・端数調整してるから合わなくても気にするな)
・収入:4.1(3.0)
・費用:3.8(3.4)
 うち管理費:2.8(2.4)
 うち損補繰入:0.4(0.4)
 うち金利:0.6(0.6)
・収支率:94(115)
・償還率:-10%(-14%)

 →収入が大幅な伸びを見せ、開通以来初めて収支率が100を切った。でも、このペースだと償還期間満了までに全額戻せないぞ。
※損補繰入:正しくは、損失補填引当金繰入。一般有料道路はプール制を採っていないため、単独で償還を行う。このとき、計画通りにゆかず(よいほうに転ぶことも悪いほうに転ぶこともあるが、過去数十年だいたい計画通りにゆかない)、償還期間満了時に損失補填を行う必要が出たときのために、全一般有料道路の収入の一部からあらかじめ積み立てておくお金。ある意味プール制じゃないかとか、費用にあたるのかという疑問は残る。

ということで、3路線とも収支率は改善されたが、その理由は主に低金利と、管理費の削減と言えそうだ。億円の単位なので、中央道の細かいパーセンテージまで言えないが、おおよそ10%削減している。なるほど。それでもやっぱり赤字なのか、という落胆はぬぐえない。

しかしここでよく考えなければならないのは、純粋な「収入:管理費」だけ見ると、3路線の収支率は45,71,92となる。つまり、日々それなりの収入があって、むしろ償還準備金への繰り入れが出てもおかしくないのに、建設時の金利がネックになって火の車というわけだ。ぐは。料金収入で、管理費+借り入れ元金に加え金利もカバーする定めとは言え、金利の大きさに情けなくなるな。なんだこりゃ。こりゃあシステムそのものを考え直さないと、永遠に火の車だぞ。

と同時に、道路の費用対収益と言う点からすると、少なくとも丸っきりの赤字ではない。管理費を収入でまかなえているのだから(もっとも、管理費すらまかなえない高速道路なんて全国でも中部横断道だけなんだけど)、ネックになるのは金利ということになるのかもしれないね。

とはいえ、管理費はまかなえているんだからいいじゃん!というわけにはいかないし、管理費をまかなえているから赤字と言えないというのも半分詭弁だ。少なくとも、「もしかして管理費すらまかなえていないんじゃないか」という考えが杞憂だったというところだけ確認して、今後の公団の努力を見ていきたい。そもそもに、豪雪地帯の高速道路というのは、それだけで管理費で南国との違いが歴然となってくる。そんな中でも安全な高速道路を確保しつつ、一秒でも早い償還を望みたいところだ。

ああ、盆休みだからって長文エントリー。

「ハイウェイみて!みて!山形2005」開催のお知らせ

「ハイウェイみて!みて!山形2005」(現場見学会)の実施について(日本道路公団東北支社・PDFファイル)

なんか、「ハイウェイみて!みて!」って切るところがおかしいような、不思議な語感のネーミングなんですが、何かとひっかけているんですか?

うわ。村山IC予定地の試験盛土工事って、村山の消防署の通りから一本引っ込んだところのあれのこと?うわ、一回行ってみたかったんだけど、誰か一緒に行ってくれる小学生はいませんか?

って、いるわけないよな。そもそもなんで夏休みが明けてから開催するのかわけわかんねえ。自由研究にもなりゃしないじゃないか。

2005年08月19日

山形女が秋田から喧嘩を売られた件について

北斗星(秋田魁新報)

秋田県民に喧嘩を売られたと言うよりも、雑誌の記事に喧嘩を売られただけなのだけど、なにやら気分が悪い。記事いわく「日本海側の県は、1県おきに美人が多くなっている」ということで、例として「秋田は美人が多いが両隣の青森と山形は少なく」とある。ばーか。しかもよくよく読んだら、”検証”したというのが、いまや「負け犬~」で名高い酒井順子さん。

結果はと言うと、
> 統計学的に正しいかどうか、本人も断りを入れているほど「怪しい」調査だが、
> 結果は秋田が断トツ
ばーか。これって、何やら結論ありきの調査じゃない?

別に、山形の女性が秋田の女性と比べてどうこうっていうのはない。秋田ブランドはもはや全国区で定着しているし、定着するにはそれなりのクオリティがあるからだもの。でも、そもそも美人の定義なんてあやふやもいいところだし、イメージが強烈に影響するだけに、「怪しい」なんていうレベルじゃない。やれやれだ。
> 美人県・秋田が存在するからこそ隣県の青森、山形はくすんで見え、
ってあるけど、秋田=美人県というイメージがあるから、その反動であたかもくすんでいるかのように見えてしまう、いやむしろ見てしまう部分が大きいんじゃないの?

そもそも、山形の女性は昔から「気立てよし」で知られた存在。「嫁は山形からもらえ」なんて言ってた秋田の男の人が、「鼻が高い」だの「秋田美人は全国に通じる」なんて言うのは、ちゃんちゃらおかしいにもほどがあるんじゃない?

2005年08月24日

10月から、高速道路の領収書が変わります

領収書・利用証明書様式の変更について(日本道路公団)

もっぱらETCユーザな身としては「へー」で終わる話なのだけど、そういうことらしいです。仕事で高速道路を使う人や、その関係の経理の人にとっては、大事な話かもしれないね。

2005年08月29日

山形県の大学進学率は、東北6県でトップらしい

大学進学率過去最高に 県が学校調査(岩手日報)

岩手日報の記事をたまたま目にして驚いたのは、山形県の大学進学率。東北6県のうち、岩手がもっとも低く、34.4%。その他の県が37.0%~38.5%に固まっているのに、山形は一つ抜け出して40.1%だとか。これはけっこう驚きだ。まわりを見渡してもそんな気配はないんだが。

そんなインテリ県でもないような気がするんだけどね。え、全国平均は47.3%ですか。どうせ三大都市圏が数字を引っ張り上げてるんだろうけど。

人気なき戦い 汚職事件でトリプル選の村山市

人気なき戦い 汚職事件でトリプル選の村山市(河北新報)

記事の見出しに思わず笑ってしまった。村山市民にしてみれば、まったく笑えない事態だけど。それにしても2区も不可解な区割りだけど、3区も相当無理がある区割りだよなあ。

高速道路のトリビア(その1/アイランド)

高速道路の料金所を通るとき、だいたいの人は気づかないと思うけど、料金を受け取るおじさんのいるところ(ブース)は、路面より一段高くなっています。

アイランド(08/29撮影・東根ICにて)

ほらね。ブースの前後を囲むようにして、細長い島のようになってます。これを「アイランド」と言うそうな。30へぇくらいのトリビアですね。なんでこんな高くなっているかと言うと、一つはブース内の収受員のおじさんや、周辺にある機械類の防護のために、縁石の役割を担っているということ。そして、料金を受け取るのためにどうしても一段高い必要があるという。つまり、ちょっと高いところから見ることで、早めの車種判別(普通車とか中型車とか)ができるというのと、背の高い大型車とのやりとりを考えるとあの高さになるんだと思う。
※~と思う。と書いたように、縁石の役割の話は本当だそうですが、料金収受の云々については私の推測です。でも、その理由はかなりあると思うよ。

2005年08月30日

仙台へのバス利用者が37%増で100万人超

高速バス利用者33%増 東北発着・100キロ未満(河北新報)

ついに、山形-仙台便の高速バスの利用者が100万人を突破。単純に考えると、112.7万人と言うことは、山形県民のほぼ全員が使ったことになるのか。かなり乱暴な計算だな。

注目すべきは、仙台-山形というような、車で1時間ちょいの距離&電車が平行して走っていても、メインの手段としてなりうること。もちろん、その理由の中には、仙台の集客力もあるし、仙山間の結びつきの強さや、仙台市内の駐車場の少なさもあるだろうけど。それにしたって、山形からほぼ同距離にある山形-米沢や山形-新庄の苦戦っぷりと比べると、ひときわ目立つね。

これを役人側に立って考えるとすれば、高速道路の整備効果ということかな。つまり、日中は1時間に1本という仙山線よりも、20分ヘッドの高速バスのほうが利便性が高い。しかも、なぜかよく止まる仙山線よりもある程度時間が計算できるという利点がある。そういう意味では、山形-米沢や山形-新庄の苦戦はわかる。

だが、競合する交通手段の状況に大きな違いがある。仙台へは仙山線とR286だが、県内の南北交通には、既にR13と新幹線がある。まして、北方向へはR13が尾花沢まで4車線化されているし、南も上山以南を工事中だ。そうした意味では、高速道路の整備の必要性にはやや疑問が残る。

そして、もう一つ考えなければならないのは、仙台との交流が盛んになるということは、人やお金が仙台に流れる可能性があること。もちろん仙台から山形への人の流れもあるだろうけど、普通に考えて仙台に吸い寄せられる絵を思い浮かべるのが自然でしょ。大都市への移動が便利になればなるほどに、近くなればなるほどに、近くに巨大な商売敵がやってくることを忘れちゃならないよね。

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