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2007年10月 アーカイブ

2007年10月02日

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる

日沿道「酒田遊佐線」ルート 砂防林西側で7号と並行(荘内日報)

なんか、以前書いた「酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明」で描いたのとあまり変わらない予感。

荘内日報より

荘内日報によれば、
> 酒田みなとICと遊佐IC(仮称)のほか、遊佐町比子で酒田方面、同町十里塚で秋田方面、
> それぞれ1方向だけ乗降可能なハーフICを設ける。
ということで、R7との接続点を設けることにより、利便性を高めようという考えがうかがえる。

一方で、誰がいつごろ作るのかということになると、
> 整備手法については未定で、
> 国土交通省が年内に作成する道路整備の中期計画に盛り込まれても、
> どこまで踏み込んだものになるかは未知数という。
> これまでは温海―鶴岡間のような新直轄方式、
> 秋田県の仁賀保―本荘間のように国道のバイパスとしての整備など、さまざまな手法がある。
ということで白紙の状態だ。「さまざまな手法」と書くと、いかにも選択肢が多いように見えるけど、
実際のところは誰がいつごろまでに作るのか未定だということ。
ともあれ、都市計画に入れば(いちおうは)そこに道が通ることがおぼろげにも固まってくるので、
これは一歩踏み出しつつあると好意的に考えるべきか。

2007年10月03日

東北中央自動車道(東根~尾花沢)で起工式

~9月29日(土)に尾花沢市で起工式~(国土交通省東北地方整備局・山形河川国道事務所)
東根―尾花沢の暫定2車線着工 東北中央道(河北新報)

あらら、いつの間にか東根~尾花沢も着工ですか。
> 起工式が29日、山形県尾花沢市のIC予定地であった。
てっきり東根側でやるのかと思ったら、尾花沢ICですか。
確かに田んぼのど真ん中だからやりやすいのかな。

肝心の「いつできるの?」については、記事によると
> 東北地方整備局は暫定2車線で、10年以内の開通を目指している。
とのことで、当分は「尾上の松」も安泰だなと思った。

どうでもいいけど、起工式の参加者のスタイルってなんでスーツなんだろう。
どう見ても場違い感がある。
作業着を着た市長とか、ゴム長靴を履いた地主さんとかいてもいいと思うんだけどね。

2007年10月05日

山形移住を情報誌で勧誘 首都圏の「団塊」狙う

山形移住を情報誌で勧誘 首都圏の「団塊」狙う(河北新報)

こう言っちゃなんだが、これ以上山形に年寄りを増やしてどうするんだ?

「みちのく国道駅伝」が酒田市をスタート

整備の必要性強く訴え 「みちのく国道駅伝」スタート(荘内日報)

> 国が道路整備の中期計画の策定作業を進める中、
> 東北地方の市町村が一丸となって国道整備の必要性をアピールしようという
> 「みちのく国道駅伝」が3日、酒田市をスタートした。

へー、と思ったんだけど、
> 同協議会役員となっている酒田、秋田、青森、盛岡、宮古、大崎、山形、
> 福島、郡山、いわき、仙台の11市の首長と職員が3日から10日まで8日間をかけ、
> この順に巡る約1330キロのコースを自動車で巡り、
> 「みちのく国道駅伝」と書かれたタスキと、寄せ書きの布をリレー。
> 「道路は命をつなぐ道」などと書かれたステッカーやのぼりでアピールし、
> 加盟市町村の団結を確認する。

単なる公用車を使ってのドライブじゃねえか。
どうせなら市長がマラソンしたら面白いなと思ったけど、金と時間の無駄だね。
突き詰めると、このリレーも金と時間の無駄な気もするけれど、
まだまだ官公庁の人たちは「大規模な陳情」とやらに弱いと思っているのだろうか。

2007年10月12日

山形ゆかり?の演技派女優、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン貫地谷しほりを応援する

福井県出身の塗箸職人の娘が、大阪で女流落語家になるというNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」が面白い。初週の視聴率はいまいちらしいが、個人的にはそれすらも意外だ。ヒロインを演じるのは、このblogでも過去に「テレビ東京系「田舎に泊まろう!」(TUY放送)で貫地谷しほりが金山町を来訪」でも取り上げた貫地谷しほり。そう、いわずと知れた映画「スウィングガールズ」のメインの一人。

映画のロケ地にまつわるページ「いつまでも、Keep on going, Girls」の「作業日誌」で、彼女の置賜方言について、
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)世間的には上野&本仮屋(NHK朝ドラコンビ)の評価が高いが、
> 彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いたけど、それから3年が経って彼女自身が朝ドラのヒロインに名を連ねるとは思いもよらなかった。
よもや「私の目に狂いは無かった」なんて言うつもりはないし、役を射止めたのは何よりも彼女自身の演技力に他ならないのだけど、やはりどこか嬉しくなってしまう。

映画の役では、始めての置賜方言とトランペットに挑んでいた。今度は小浜弁と上方落語独特の古い大阪言葉、さらに落語はもちろんのこと三味線もあるという。どことなく役に対する境遇も通じるものを感じる。3年前、自信が「管楽器パラダイス」に答えたコメントを胸に頑張ってほしいと思う。

2007年10月16日

心和ますコスモス街道~村山市富並

心和ますコスモス街道 村山・富並

コスモスでけえ。幼稚園児がすっぽり隠れるくらいなので、これはこれで危ないんじゃないのかなと思ったり。
確かに次年子に抜けるあの道は、R13から折れてからしばらく民家が続くけどカーブも多いところ。スピードは控えめに。

山形新聞より

伸び悩む高齢者の免許返納 不便な交通網など背景に

伸び悩む高齢者の免許返納 県内、不便な交通網など背景に(山形新聞)

> 高齢者ドライバーの事故防止を目的に、全国の警察は体の衰えを自覚したお年寄りに
> 運転免許の返納を勧めているが、本県の返納数は伸び悩んでいる。

車に乗らなくなった人が返納せずに自動失効する例もかなりあるんじゃないかと思ったけど、
けっこう平気でお年寄りが運転しているのを見かけるので、やっぱり自分で運転する機会が多くてなかなか手放せないんだろうな。

> 本県は地域によって公共交通網の利便性に差があり、
> 特に郊外に住む人たちは、車がなければ買い物や病院に行けないなどの状況下にある。
> 本県の返納数が伸びないのはこうした地域的な特性が大きな要因になっている、
> と同課は分析している。
そうそう。郊外型のSCがぼこぼこできるに従って、田舎ならではの「車社会」になってきているんですよ。
近所のなんとか商店に行くのとはわけが違うからね。
これを補うためにバスなんかを導入しようとすると、なまじ商圏が広いだけに苦労するだろうな。

酒田以北の日本海沿岸東北道、クロマツ林を2度横切るルート案に黄信号?

日沿道「酒田遊佐線」クロマツ林2カ所横断(朝日新聞)

これまで、
酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明
酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる
と取り上げてきた、酒田みなとIC以北の日本海沿岸東北道(日沿道)だけど、やはりというか何というか、環境アセスメント(いわゆる「都計アセス」)でつまづきそうだ。

> 案では、庄内地方の歴史的遺産であるクロマツ林を2カ所で横断する。
> 近くには、絶滅の恐れがあるオオタカの営巣地もある。
> 環境への影響を懸念する声もあり、16日と23日にある地元説明会では、議論を呼びそうだ。
「環境への影響を懸念する声もあり」というのは朝日の常套文句なところもあるのでとりあえず置いておいて(しかもオオタカの営巣地にしたって、今日び影響を受けない代替地が近隣にふんだんにあれば影響は小さいのはよく知られているし)、わざわざ松林や庄内砂丘を2度も横断する必要があるのか、経済的な面からしても環境面からしても怪しい。

ルート案にかかるクロマツ林。手前に見えるのが酒田みなとIC。朝日新聞より

おそらく、強引にR7にタッチさせる理由は、現在の酒田みなとが若干R7から離れていること、計画終点の遊佐もR345にタッチするので、北上した場合R7に出るのが少し面倒なことあたりだろう。多少強引にでもR7にタッチさせることで、利便性を少しでも高めようという狙いだ。
それはわかるのだけれども(尾花沢新庄道路の南端を尾花沢ICではなくR13接続点で暫定的に供用したりよくあること)、何もR7にハーフICを二つ作る必要性はあるのだろうか。関沢のハーフは別として、方向別ハーフICを二つ作るのは都心部に限られているといっても過言ではない。その理由はいたって明快で、用地費や建設費を考えたうえでのこと。こんな地方部では、用地にも余裕があるし、利用者への周知が少なくなることを考えても2つのハーフというのは疑問が残る。確かにICは多ければ多いほど利便性は高まるけれど、酒田みなと~遊佐の約12kmの間に2つハーフICを作るより1つフルICを作るほうが経済的ではないだろうか(さすがにこの場所だと2つフルを作ることは想定しがたいし)。

記事では、
> ルート東側のある遊佐町民(65)は「松林は飛砂や塩害から生活と農業を守る生命線だ。
> 日沿道は必要だが、松林を切っても影響が出ないよう、植林などの防風対策をしてほしい」と話す。
とある。こんな話を聞いたら、いっそ松林の東側を通して、ロングランプでR7に接続するICを1つ作ればいいんじゃないだろうかって思ってしまうんだけど。とはいえ、松林の東側だと今度は集落にもろにつっこむし、さらにその東になると軟弱地盤の田園地帯なうえにR7から離れるので本末転倒だしなあ。

ルート案。朝日新聞より

2007年10月17日

日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明

環境への影響、住民に説明 日沿道・酒田遊佐線ルートで県(山形新聞)

記事を読んでいてやっかいだなと思ったものの1つは、この区間の話でたびたび出ている防砂林を横切るという点。記事では、
> クロマツ林は計11ヘクタールほど伐採することになるため、
> 道路のり面に植林したり、防風柵を設置するなどし環境保全に努めるとした。
さて、これで本当に機能復旧は果たされるのかな?ましてや法面への植林がそれ相応の大きさに成長するまでの年月を考えると、本当にこの方法がベストなのかな?
環境への影響を考慮して植林を施すというのは、もっぱら生態系への影響が大きな理由となる。しかし、防砂林の役割を果たすクロマツ林の機能回復というのは、そうそう例が無いだろうから、どこまでバックデータを示せるかが鍵になりそう。

また、意外に思ったのは、会場からこんな声が聞こえたという記事。
> 「ほかに検討したルートについても説明してほしい」
> 「データを示されても、比較対象がなく、理解しにくい」といった声が聞かれた。
都市計画法上、都市計画というのは「土地の合理的な利用」を目的としている。である以上、その都市計画(この場合は道路)の案が合理的であるという説明には、例えば「数案を比較したうえでこの案が最も合理的」という説明が必要になってくるはずだ。いくつかコントロールポイント的な事項を挙げて、「それを満たすのはこの案しかありません」というのは一見して合理性の説明になっているように見えるが、全長12kmの道路を作るのにそう簡単に1案に絞れるものではない。(とはいえ、数案を比較する方法にしても、実行する案ありきで他の案を作って最終的に削るように見せるというのはよくある手だけれども)

都市計画法では、住民は「措置に協力し、良好な都市環境の形成に努め」ることとされ、国や地方公共団体は「都市の住民に対し、都市計画に関する知識の普及及び情報の提供に努めなければならない」とされている。
どうも上手く説明がや情報の提供がなされていないような雰囲気を読み取ってしまったのだけれど、はたして大丈夫なのだろうか。

2007年10月26日

「みちのこはっぴーくん」の着ぐるみ

「みちのこはっぴーくん」の着ぐるみ

今年の9月16・17日に仙台市の勾当台公園で行われた「ハイウェイコミュニケーションin東北2007」(だと思う)で思わず撮ってしまった「みちのこはっぴーくん」。
なぜかデジカメから出てきたので思わずアップ。
愛らしいのでけっこう好きです。ディーオやモンテスは怖すぎるから。

今、「ドラぷら」のキャンペーンにあった、この画像を見て気がついたけど、
「はっぴーくん」の着ている半被って、ちゃんと東北六県の分があるんだね。
やるなNEXCO東日本。

しかし、その半被についているワンポイントはと言うと、
・青森:
・岩手:
・秋田:
・宮城:七夕飾り
・山形:さくらんぼ
・福島:
ぐらいしかわからないんだけど、実際のところどうなっているんだろうか。

東日本高速が地元住民に謝罪 日沿道建設現場の汚濁水流出

東日本高速が地元住民に謝罪 日沿道建設現場の汚濁水流出(山形新聞)

> 鶴岡市三瀬の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)小波渡トンネル建設現場から10月11日、
> 吹き付けていたコンクリートが混じった汚濁水が大量に出て三瀬川に流出した事故で、
> 工事を発注する東日本高速道路東北支社鶴岡工事事務所(川島聖所長)は25日夜、
> 三瀬地区自治会(石塚紀雄会長)の役員らに謝罪し、事故防止対策などを説明した。

おいおい、三瀬かよ。
まったくもってたまらんな。

ちなみに事故の原因はと言うと、記事によれば
> 汚濁水は、トンネル内のコンクリート吹き付け作業中に流出。
> 1時間当たり60トン程度の大量の水が噴出し、
> 県の基準(pH5.8-8.6)を超えるアルカリ性のコンクリート汚濁水が処理施設に流れ、
> この施設で処理しきれなかった水が三瀬川に流れた。
> 当時、魚数匹が死んでいるのが確認されたが、その後被害は出ていないという。
> 現在、工事は中断しているが、近日中に再開する見通し。
ということで、予想外の湧出水によって、作業に使っていたコンクリートを含んだ汚水が大量流出したことが原因のようだ。
まあ、ヒューマンエラーとかそういうのでないとはいえ、再発防止に努めてほしいもの。

酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画のルート説明で「オオタカの営巣数が違う」と指摘

日沿道説明会オオタカの巣「数違う」(朝日新聞)

これまで、
酒田~遊佐の日本海沿岸東北道、都市計画案がまとまる
酒田以北の日本海沿岸東北道、クロマツ林を2度横切るルート案に黄信号?
日本海沿岸東北道の酒田~遊佐間で県が地元にルート説明
と、だんだん雲行きが怪しくなってきていた、日本海沿岸東北道の酒田~遊佐だけど、
ついに
> 出席者からは、「オオタカの営巣地が2カ所ある」とした環境影響評価について
> 「もっと多い」と猛禽(もう・きん)類の調査に対する疑問の声が相次いだ。
と、環境面で具体的な指摘が飛び出した。

一般的に、特別天然記念物が棲息するような場所ならともかく、貴重な動植物がいるからといって、即座にそのルートが否定されるものではない。だが、当然それは動植物への影響について、保全措置を講じることによって影響は低くなるor回避される必要があるだろう。それを踏まえてのはずのルート選定や対策であるべきなのに、その対策について指摘されるならともかく、事前の実地調査に疑問符をつきつけられるというのは、どうにも先行きが怪しい。

2007年10月29日

寒河江市・皿沼交差点改良で石を埋めるイベント開催

石に交通安全の願い込め 寒河江住民らが国道に埋める(山形新聞)

R112の寒河江市の入口にあたる長崎大橋附近は、R112のボトルネック箇所の一つ。
> 改良工事の進む寒河江市島の国道112号皿沼交差点で27日、
> 交通安全への願いを込めた石を埋めるイベントが行われた。
> 地元住民らがそれぞれの思いを託した石を埋め、未来の安全を祈願した。
というのは、どこか微笑ましい光景ですね。

記事によれば長崎大橋の4車線化は今年度末とか。
あとは山形市内のボトルネックがどうにかなればいいのだけど。

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