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2006年05月 アーカイブ

2006年05月01日

県境山越えの道路が開通 鳥海ブルーラインと蔵王エコーライン

雪の回廊を走る- 鳥海と蔵王の山岳道路が開通(山形新聞)
蔵王エコーライン開通 雪の回廊高さ低め(河北新報)
鳥海ブルーライン 開通して雪の回廊(朝日新聞)
蔵王エコーラインも 霧と風の中開通(朝日新聞)
蔵王エコーライン:再開、昨年よりも6日遅れ /山形(毎日新聞)
山岳観光道路「鳥海ブルーライン」開通(荘内日報)

どばばばばばばばっと記事になりましたね。

まずは鳥海ブルーラインから。
開通を待ちわびていた車が40台もいたことに正直ビビったが、最初に来た人は4時に着いたそうな。ひええ。
> 「鳥海ブルーラインには4年ぶりに来た。ドライブと景色を楽しみたい」
いや、雪の壁しか見えないと思うよ。

続いて蔵王エコーライン。
「今年は積雪が少なく、春先の強風で雪が飛ばされたこともあり(河北新報)」、と書きつつも、それでも最大で8mオーバー(河北新報より。というか各紙で数字が違う)という高い雪の壁は健在。
ところで、蔵王エコーラインの開通式といえば、昨年も「開通式の30分後もう閉鎖 蔵王エコーライン」で書いたが、アクシデントがつき物。去年は開通後30分で吹雪による閉鎖という天災だったが、今年はというと

> 式典で使ったくす玉をつるすワイヤがバスにひっかかり、
> 両脇にあった高さ3.5メートルのポールが倒れ、
> 一時「不通」となるハプニングもあった。(朝日新聞より)

人災でした。今年もまた笑える。

ETC活用のサービス導入へ民間企業が高い関心、という?

ETC活用のサービス導入へ民間企業が高い関心(carview)
既存ETCを活用したサービス導入へ高い関心-民間事業者等に対するアンケート結果概要-(国土交通省道路局・記者発表)

国土交通省道路局というのは、思っていた以上に馬鹿みたいだ。そういう結論の導きかただ。むしろ、このわざとらしい結論の導きかたが故意によるものだとしたら、それに乗るとでも思っている神経が浅はかだ。いや、carviewの記事はしっかり乗ってるけどさ。

東京ほか3都市で、ETCを車載器を利用した民間サービスの導入に関する説明会を開いたところ、3都市で500人以上が参加したらしい。へええ。

問題はそのアンケートの中身の無さだ。当然、中身がないんだから結論も無い。国土交通省はアンケートの結論として、
(1) 利用者番号を民間事業者が利用できることについて→96%が「たいへん良い」「良い」
(2) 利用者番号を利用したサービス導入について→9.7%「すぐにでも導入したい」、「まずは検討したい」、「興味はある」を加えると92.5%

という二点を挙げた。馬鹿か。

maikawaさんのBlog「ITSを疑う」の中のエントリー「既存ETCを活用したサービスへ高い関心?」でも指摘されているが、(2)の92.5%の構成を見たときに、むしろ興味があるというよりも「引き気味」という印象は否めない。当然、「興味がある」あるいはそれ以上の気持ちで参加しようと思ったはずだから、むしろ説明会で興味を失ったんじゃない?みたいな。そもそも、約550人が参加して回収率が半分以下というところに、参加者の興味の薄さを感じて取れる。

(1)にしたって、本来意味が無い質問なんですよ。「利用者番号を民間事業者が利用できることについて」っておい、「良くない」って考える人は、こんな説明会参加しねえっての。

面白いなあ。「既存ETCによる多目的利用の推進」なんて項目は、見たってなんの目新しさもないし。こんな感じで薄い内容の説明会だったのかなあ。

山形県警の駐車監視員は、2人

2人から580人まで---監視員委託数、都道府県別(response)

先日、「駐車監視員制度」のガイドラインが発表」で触れた、山形県警の「駐車監視員制度」の件だけど、

> ●駐車監視員2人の県警:(略)、山形、(略)

わらた。2人かよ。むしろ、ものすごい大変なんじゃないかという心配がある。

2006年05月08日

テレビ東京系「田舎に泊まろう!」(TUY放送)で貫地谷しほりが金山町を来訪

カミさんが気を利かせて録画していてくれたのだけど、6日にテレビユー山形(TUY)で放送された「田舎に泊まろう!」に、映画「スウィングガールズ」に出ていた貫地谷しほりが出演していたという。「スウィングガールズ」と言えば、かつて「いつまでも、Keep on going, Girls」なんていうのを作っていたのだけれど、もう昔の出来事みたいだね。数えてみたらもう公開から1年半以上も経過していたというのにびっくり。

さて、録画されていたのを見る。貫地谷と言えば、「いつキー」の「作業日誌」で、置賜方言について
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いて(2004年9月22日)、カミさんから冷笑を食らったのだが、そんなこともあって「久しぶりに山形の方言を聞きたい」というのを聞くと、かなり嬉しい。上にも書いたけど、1年半以上前の映画、ロケからは丸2年が経過しているんだよ?

ロケ冒頭、番組恒例の郵便番号渡しのところで「山形駅東口の階段だべ」って気付くあたり、既に「いつキー」の発想を抜け出せていない。別に間違っていてもいいよもう。
しかも、訪れるのが金山町というのが渋い。番組スタッフはよくわかっている。同じ最上でも舟形でもなく真室川でもなく金山というのが渋い。今知ったんだけど、建築とかインテリアに興味があるんですか、じゃあなおさらうってつけだ。

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2006年05月09日

ETC利用率が60%突破 県別に見るとなぜか2位に奈良県

ETC利用率の全国平均が60%を突破、2位には何故か奈良県(Auto Gallery Net)
ETC利用率が60%を突破!~最近のETCの利用状況について~(国土交通省)

県別の高速道路延長などを見ると、明らかに少ない奈良県が、なぜかETC利用率では全国2位、というもの。記者発表の参考資料を見ると、17年の3月現在の数字では全国トップなのか。ちなみに山形県は34位。相変わらず実にコメントがしにくい県だな。

上記のAGNでは、この理由について
> 高速道路が最も短い県=高速道路がなくても生活に支障を及ぼさない
> ということであり、奈良県で高速道路を使用するのは
> 料金割引きの恩恵を受けられるETC装着車ぐらいだと見ることができる。
と鋭く指摘。
一瞬、高速道路がなくても生活に支障を及ぼさない=ETC装着率が低そう、と思ってしまうのだが、そもそもETC装着率が低い≠ETC利用率が低いなのだ。これはしびれる着眼点だ。仮に奈良県のETC装着率が低かったとして、高速道路の利用率も低かったとする。しかし、(1)それでも少ない高速道路利用者は、しっかりETCをつけて割引を適用させるかしこい利用者orヘビーユーザだった。あるいは逆に(2)ETCをつけた人が高速道路をよく使うようになった。としたら、ETC利用率は上がるわな。ま(2)は無いだろうけど。

この業界に「上位2割の客が売上の8割」という法則が成り立つとは思えないが、単純に利用率という数字に踊らされている道路行政の一端を見た気がする。そういえば、ETCの導入に躍起になっているのって、高速道路各社や機器メーカーではなく、国土交通省や外郭団体ばっかりだね。

AGNのするどい指摘で〆ることにする。
> 国土交通省などの発表を見ると、
> 渋滞の緩和よりもETCの普及率と利用率を上げることに
> 躍起になっているような印象を受ける。
> ETCの利用率が64.5%になった東京都内でどれだけ渋滞が緩和されたのか?
> 全国的な利用率の発表よりもこういった情報の分析こそが求められる。
うんまあ、平常時の料金所渋滞はかなり解消されたっていう話だけどね。でも、この秀逸な指摘にはまろやかに同意。

ハイウェイカードの払い戻し、郵便局の貯金口座への振込みが可能に

郵便局にハイカの払戻金の振り込みが可能になります~5月10日からハイカの払戻金の振込先を拡大~(NEXCO東日本)
5月10日からハイカ払戻金の振込先を拡大(carview)

おい、やっとかよ。
ちなみに、このサイトでいま一番アクセスが多いのが、このハイウェイカードの払い戻しの関係です。「ハイウェイカードの廃止と払い戻しについて」のページね。

最初の払い戻し開始からずいぶんかかったなあ、という感じ。当初のプレスリリースの際にも「郵便局の口座は準備中です」みたいな感じだったけど、もし本当にずっと継続して準備していたのだとしたら、それはそれで考え物だぞ。

いずれにせよ、これでまた少し利便性が高まったっていうことかな。正直、そろそろ払い戻していない人の方が少なくなってきているような気もするけど。どうなんだろ。普通に考えて、未払い戻し金額ってがんばれば計算できそうな気がするけど、注意喚起も含めて公表しないかな、旧道路公団6社のみなさま。それによっては、SAPAでの払い戻し期間を再考する必要もあるだろうし。と、たまにはまともな提言。

2006年05月11日

山形市役所、「ノーマイカーデー」を今回から職員に推奨

MOTTAINAI・やまがた:「ノーマイカーデー」、今回から職員に推奨/山形(毎日新聞)

一見して、いい話だけど、よく見たら
> 今回初めて、月1回以上、通勤時に自家用車を使わないノーマイカーデーを
> 各職員が設けることを推奨する。

月1回かよ。この最低ラインでいくと、6~9月で4日のみ。微妙だ。何事も小さな努力の積み重ね、っていうのはよくわかるんだけど、積むものが小さすぎやしませんか。そもそも市役所なんてそれなりに交通の便もいいのだから、週1回とか、しかも推奨じゃなくて半義務っぽくできないかなあ。

と、市職員でもないから言ってみる。

去年も似たような話を取り上げていたな。「「やまがた夏のエコスタイル・キャンペーン」推進委、「ノーマイカー通勤日」を提唱

高速道路でのバイク2人乗り解禁から1年たったわけですが

高速2人乗り事故 30%違法(NHK)
オートバイの高速道2人乗り解禁1年、死者は4人(読売新聞)
高速道のバイク2人乗り、解禁1年で事故30件(日経新聞)

去年、とてつもなく低いテンションで「4月1日から高速道路でのバイク2人乗りOK!!」を書いたけど、いつの間にか1年たってしまったね。相変わらず、県内の高速道路で2人乗りなんて見たことないぞ。

1年間で2人乗りによる事故は30件、死者は4人。そのうち同乗者の死者は1人とのこと。ああ、やっぱそんなもんですか。
やっぱりテンションが低くなるな、この話題。

東北中央道の南陽高畠~山形上山、今年度から事業に着手

東北中央道の南陽高畠-山形上山、本年度に事業着手(山形新聞)

昨年度末まで眠ったままだった東北中央道の南陽高畠~山形上山。3月末に2018年度(平成30年)開通という、思っていたよりも早めのスケジュールが示されていた中で、ようやく動きを見せ始めた。
と言っても、実際に道路建設に関わる調査というよりは、路線の調査という性格のものかな。白竜湖のあたりは電柱が浮き上がるくらいの軟弱な地盤。選考して土質の調査にあたり、ことによっては工法の変更や路線の変更もあるのかな。
南陽高畠から山形上山が「本当に作るんだ」というのがはっきりして、少しほっとしている。山形上山から東根までは、平成5年に施行命令が出て平成14年に開通しているし、施行命令から約10年っていうのが少し前までの「通例」だったから、妥当なスタート時期なのかな。これによって、福島県境から新庄までの高規格道路に、ほぼめどが立ったような気がする。(米沢~米沢北が動いているって聞いたことないけど)

2006年05月15日

旧街道の新緑満喫 二井宿峠古道ハイク 山形・高畠

旧街道の新緑満喫 二井宿峠古道ハイク 山形・高畠(河北新報)

ぐぐっていたら、今回の企画の後援をしている「とうほく街道会議」というのを見つけた。へええ、なかなか面白いね。そして、いつも不思議に思うのは、こういうのってけっこう人が集まるんですよね。自分だったら絶対行かないけど、こういうの。

市民8000人が苗を植栽・寒河江「フラワーロード」

市民8000人が苗を植栽・寒河江「フラワーロード」(山形新聞)

毎年色とりどりの花を咲かせる寒河江市内のR112。じっと見ながら通ったことはないけれど、こういう地元住民のみなさんの取り組みが、ああやって形になっているんですね。機会があったら、ぜひ歩いて通ってみたいものです。
でも、この区間は本当にバイパスになっているので、マジで花壇しかないので、かなり覚悟がいる気がする。

ゴールデンウィークの高速道路の利用状況が公表

ゴールデンウィーク時期における高速道路のご利用状況【東北地方版】(NEXCO東日本・東北支社)

困った。取り立てて書くことがない。
曜日の並びもあってゴールデンウィーク期間の利用台数が4.3%増。ETC利用率も昨年の1.6倍。当然、山形県内で大きな渋滞は無し。

困った。取り立てて書くことがない。

(補記)毎日新聞が「山形の経済:GW高速道路利用、前年度比4.9%増加/山形」という記事をのっけてた。

2006年05月16日

県道路整備促進協議会、生活道路の冬期の安全確保訴え決議採択

県道路整備促進協:生活道路の冬期の安全確保訴え決議/山形(毎日新聞)

> 06年度事業計画として、(1)道路整備のイベント開催(2)要望活動
> (3)道路関係団体との連携--などを採択した。

冬道を安全に走行できる環境づくりは激しく推進して欲しいのだけど、そろそろ、この要望活動とか道路関係団体との連携ってやめにしませんか。というかどういう団体だよ。トラック協会とかなのかな。

2006年05月17日

山形・宮城県境の観光はレンタカーで 南陽市・高畠町らがPR

県境観光、レンタカーで 宮城・山形の推進協がPR(河北新報)

「かみのやま温泉全国かかし祭」が、この秋リニューアル 会場も変更・拡大

「全国かかし祭」今秋リニューアル、規模を拡大・上山(山形新聞)

なんかどんどん凡庸なイベントになっていってる気がする。

2006年05月19日

NEXCO中日本、24時間年中無休でサポート

NEXCO中日本、24時間年中無休でサポート(carview)

この記事を書いた人間が、タイトルのつけ方が下手糞すぎて困る。最初「東日本も24時間受付の電話受付があるぞ」と思ったのだけど、記事を読むとそれだけではないみたいだ。
NEXCO東日本も、「ハイウェイガイド」で「24時間 高速道路の通行料金や道路交通情報に関するお問い合わせにお答えしています。(前記のサイトから引用)」とあるように、対応はしている。
今回、NEXCO中日本がやろうとしているのは、(A)このハイウェイガイドの存在のPR、(B)0570のいわゆる「ナビダイヤル」の導入、(C)高速道路以外の通報を受け付ける「道路緊急ダイヤル」も併せてPRという三本柱なのだ。去年、ここでも「道路緊急ダイヤル#9910、12月からスタート」で、「道路緊急ダイヤル」の話はしたが、いざというときにどこにかけていいのか、そのときになってみないとわからないよね。しかも高速道路はこっち、一般道はこっち、というのは普通のドライバーにしてみれば「同じ道路だろ」という話になりかねない。両方セットでPRするのは、正しい姿かもしれない。

2006年05月23日

山形道を走行中に心臓発作を起こし死亡・西川町

24時:西川町・高速道の運転中に心臓発作、死亡/山形(毎日新聞)
衝突事故、心臓発作が原因だった(Response)

は、激しいな...。
運転していた方のご冥福をお祈りします。
左側のガードレールに追突した反動で、中央分離帯を突破して反対車線とは...。つくづく暫定2車線区間の怖さを見た気がします。

2006年05月26日

そば粉入りパスタが商品化・西川町

新たな風味と食感 そば粉入りパスタ商品化 山形・西川(河北新報)

バイオディーゼル燃料使用のバス、軽油引取税が壁 県に減免要請

地球に優しい廃油再生燃料 BDF 軽油引取税 壁に バスに試験導入の山形市 知事に減免要望(読売新聞)

2006年05月29日

駐車監視員の研修会が開かれる

違法駐車想定し研修 駐車監視員制度(朝日新聞)
放置車両の民間監視員の講習会開く(YTS)

幼稚園児を対象にした交通安全教室 クイズで楽しく交通ルール

交通安全教室:園児ら、クイズで楽しく交通ルール学ぶ--山形/山形(毎日新聞)

増加に歯止め 暴走族の取り締まり訓練

増加に歯止め 暴走族の取り締まり訓練(YTS)

違法駐車の取り締まり強化、ドライバーに必要なのは判断基準

違法駐車の取り締まり強化、ドライバーに必要なのは判断基準(Auto Gallary Net)

2006年05月31日

「知事を囲む市町村自治振興懇談会」開かれる

斎藤知事:要望取り組みの状況説明--市町村自治振興懇談会/山形(毎日新聞)

市町村議会の議長と斎藤知事のガチンコ対決。
いちばん笑ったのがここの部分。
> 質疑応答では、西川町が
> 「寒河江ダムや高速道の建設など県の重要な事業に協力してきたが、
> 昭和30年代から町の人口は半減して、高齢化が進んだ。
> ぜひ現地に来て実情を見て対策を考えてほしい」と要望。
> 斎藤知事は「一つの解決策として広域合併が考えられる」と話すと、
> 西川町側が「それでは問題が薄くなるだけ。具体的な解決策を示してほしい」と訴えていた。

まさにその通りだけに、よく考えたら笑うに笑えない。記事にするにあたってはしょった部分があるようにも思えるが、しょせん霞ヶ関と松山の論理じゃ限界があるってことか。

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