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2006年02月 アーカイブ

2006年02月01日

高速道路6社、職員給与は国の1.1倍と依然高水準

東日本など高速道路6社、職員給与は依然高水準(産経新聞)

これまた例によって共同配信記事。
旧道路4公団の社員の給料が、国に比べて高いという話。そもそも山形県だってラスパイレス指数は100.5と100を超えているし、ラスパイレス指数そのものがはたして給与基準の目安になるかどうかというのが非常に怪しい。どうでもいいとまでは言わないけど、共同はやっぱり検証するっていう姿勢が欠けてるんじゃないのかなあ。

記事によると、中日本が115.3、西日本が115.1、東日本が114.2、本四112.0、首都111.0、阪神109.5の順。それでも2003年の旧道路公団の平均が121.2だったので減ってはいるものの、
> 猪瀬直樹氏は「100以下にすべきだ」と批判、
> 各社トップは「100に近づけていくよう努力していきたい」などと答えた。(記事より)
別に高速道路各社の肩を持つつもりは無いし、山形県と比べるまでもなく1.1倍というのは高い気がするけど、

民間会社(いちおう)に介入するなよヘタレ作家

それより露呈したのはETCが普及しても料金収受員はやっぱり減らないという事実。そりゃそうだろ。料金収受の現場に人がいらないとはいえ、例えば間違えってETC専用のところに入った車の処理とか、対応を考えると、建物の中に結局一人必要なんだから。業務が全くゼロにならないのだから、減りが鈍いのも当たり前。ETCが普及すれば人員が飛躍的にスリム化するというのは、旧公団やORSEの妄想だったんですよ。レーン数が増えてゆけば、有人レーンは減る+ETC対応業務は2レーン以上兼務は難しくないっていうイメージができるから、減っていくのかなっていう気がするけどさ。

ETC購入シミュレーションをやってみる

【北海道限定】ETC購入シミュレーション(東日本高速道路・北海道支社)

山形県以外のローカルネタは基本的に取上げないのだけど、ちょっと面白そう&使えそうだったので、ピックアップ。
高速道路の利用頻度を入れることで、各種割引の適用により「いつごろ初期投資が回収できるか」という生々しいシミュレーションを行ってくれる。単純な作りだけど結構面白い。ちなみにやってみたら我が家は既に回収していたよ。そりゃそうだろうな。

これがなんで北海道限定なのか、と考えると少しもったいない気がするけど、民営化しても縦割りなのかな。冬道の情報サイトも新潟・東北・北海道でバラバラだし。早朝夜間割引が考慮されていないので、関東の人には使えないかもしれないけど、山形(というか東北)の人にはたぶん問題なくシミュレーションできるはず。ちなみに、利用金額をゼロ円にしようとしたり、利用頻度を全て「利用しない」にしようとすると、強制的に他の数字が動くので思わずニヤリとしてしまいました。

東北中央道・東根~尾花沢は「新直轄やむなし」斎藤知事が回答

東北中央道:知事、早期整備要望へ 「新直轄方式」視野に--東根~尾花沢間 /山形(毎日新聞)
県、「新直轄」国交省に回答  東北中央自動車道  未整備の東根―尾花沢 92億円を負担(読売新聞)

これ、昨日の夕方のニュースで知事の定例会見の様子とともに流れてた。
ついに知事本人の口から、国幹会議の意見紹介に対して、「東根~尾花沢は新直轄やむなし、南陽高畠~山形上山は有料道路で」が発せられた。県内でぶつ切れになっている高規格道路網をつなげるために、「県が応分の負担をすることもやむを得ない」(毎日新聞より)というのは、苦渋の決断といえば苦渋の決断だったのかもしれない。しかし、2年以上前の国幹会議で県内3区間が新直轄になったけど、なんか変化はあったのかな?「より早く、確実な整備」っていうのは、どういうことなんだろう。

東北中央道・東根~尾花沢、新直轄方式での建設に動く
東北中央道・東根~尾花沢の扱いが再度宙に浮く
と流れてきた話は、これでひとまず一段落かな。あとは来週の会議の結果次第といったところだけど、おそらく今日の回答の通りだろうね。

2006年02月02日

「合併推進構想案」に対する自治体首長の反応

県の合併案に県内市町村長12人が「賛成」(山形新聞)

以前の「山形県が新たな「合併推進構想案」を発表」で取上げた県の合併構想案に対する各自治体のエラい人たちの反応。意外や意外、1/3以上の人が「賛成」って答えて、反対したのはわずかに2人。ふぅん。もう少し細かく見てみよう。

山形新聞に載ってた回答一覧表

【東南村山(山形市・天童市・上山市・山辺町・中山町)】
旧構想の2市2町のうち、上山・山辺・中山が賛成する。おっと、まるで前回の合併構想の破綻の原因が山形市にあるみたいじゃないか。いやその通りなんだけど。かたや山形市は、あのてんやわんやを思い出してか二の足を踏むらしく、市川市長の回答は「現時点で判断がつかない」。たぶんあなたはどの段階でもそう答えると思う。
6年前、合併協を円満に離脱したのに今回の案でまたここに組み込まれた天童市。財政状況も悪くないし、人口も県内では珍しく増加基調があるので、はたしてこの構想に対してはいかに?と思ったらやっぱり「現時点では判断がつかない」そうだろうな。でも本心ではどうなんだろうな。また住民アンケートやっても同じだと思うんだけど。

【西村山(寒河江市・大江町・西川町・朝日町)】
寒河江・西川・朝日の合併協が空中分解した禍根でもあるんだろうか。寒河江の誠六市長は、県内の市長の中でただ一人反対に回った。記事にある反対意見の「合併協議会解散の原因究明が先決」って佐藤市長なのかなあ。むしろ、西川・朝日が「現時点では」にしたのが何やら気になる。根っこではやっぱり危機感を持っているんだろうか。
となると、もう一つの反対意見「人口10万人規模を目指す構想を」は、残りの反対首長である上田大江町長なのかな。確かに1市3町での人口は約7万人。西村山郡の残り河北町を入れても9万人程度だから、それは無理難題かもしれないよ。やっぱり東南村山ともくっついて、夢の新鶴岡市-新山形市-仙台市と列島横断3市構想か。それも爆笑ものだな。

【西北村山(村山市・東根市・尾花沢市・大石田町・河北町)】
土田東根市長が県に寄るかと思いきや、彼を含めて全員が「現時点では」を選んだ。そうだろうなあ。「土田市長は村山市が嫌いというより村山市長が嫌い」なんて話もあったけど、佐藤市長に代わってどうなることやら。もっとも以前の市民アンケートでは、相手として天童市が圧倒的な人気だったんだよね。
新市名まで選んでおいてひっくり返った尾花沢・大石田はトラウマでもあるんだろうか。はたまた、3市2町で合併すると重心は否応なく南に移動するからそれも嫌っているのかな。
同じ西村山郡でも寒河江市なんかと一緒じゃなかったという点で河北町はほっとしているんじゃなかろうか。つながりとしては天童や東根の方が深いしね。ただこの組み合わせとなると即答は...っていうところか。

【置賜(全3市5町)】
ここの温度差がいちばん面白い。賛成と答えたのが、相変わらず空気が読めない目黒長井市長と、かつて川西・南陽に合併話を持ちかけた飯豊町長。目黒のおっさんは、空気も読まずに話に入っていくのが大好きだなあ。
この2市町との合併話が頓挫した川西町と南陽市はともに「現時点では」。特に南陽市は未だに40年近く前の合併で発生した市内分裂のショックを引きずっているのかな。どうも乗り気じゃないみたい。川西もかつてあった米沢との合併話が暗礁に乗り上げ、米沢・長井の組み合わせも白紙になった経緯があるだけに慎重なのかな。
それに加えて、合併問題で常に我が道を行くのが小国・白鷹・高畠だ。2年ほど前に「特例法期限内は合併せず」と相次いで表明していたけど、そのときも「時期尚早」っていう意見もちらほらあったので、わかんないね。
そして大御所の米沢市だ。やっぱり三十郎は日和るなあ。おわり。

【最上(全1市4町3村)】
泥舟新庄市がいくら諸手を上げて「賛成」ってやってもね、っていう最上。消去法としてこの組み合わせしかないよね、っていう感じ。結局「賛成」としたのは新庄のほか、南西最上(って言うのか?)の舟形・戸沢・鮭川・大蔵のみ。奇しくも3年前に8市町村でアンケートを行った際に合併推進派が反対派を上回った市町村と同じだ。
逆にいえば、その頃と情勢が変わっていないっていうことなのかもね。

【南庄内(鶴岡市・三川町)】
三川町が賛成(鶴岡市はアンケートせず)。そりゃそうだな。

【おまけ】
遊佐町が賛成。そりゃそうだな。県もなぜかこれだけは慮ってくれたのが不思議だ。

2006年02月03日

寒河江SAスマートICでプレゼントキャンペーン

寒河江SAスマートIC(ETC専用)を利用して地元特産品を当てよう!(国土交通省山形河川国道事務所)

めんどくさいから概要だけ切り貼りで。
・応募券配布期間・場所
 2月6日(月)~8日(水) 午前7時~午後7時 スマートICゲート前
・賞品
 ワイン、温泉入浴券 他
・応募締め切り
 2月17日(金)※当日消印有効

詳しくは上のリンク先まで

2006年02月09日

高速道路整備の山形県負担分は345億円、財政再建との両立可能

高速道整備の県負担計345億円~財政再建との両立は可能(山形新聞)
東北中央道の東根-尾花沢「新直轄」(朝日新聞)

明らかにタイミングを逸したけど、さきの国幹会議の結果、宙に浮いていた東北中央自動車道の東根~尾花沢については新直轄で、同じく東北中央道の南陽高畠~山形上山については東日本高速(正しくはこれも決まってないのだけど)で施工することに決まったのでした。以下本題。

以前「東北中央道・東根~尾花沢、新直轄方式での建設に動く」の中で、県の財政負担について「斎藤知事はその覚悟を持っているんだろうか」と偉そうに書いたが、宏は本気でやるつもりらしい。

うーん、言ったからにはやってくれるんだろうなあ。いまいちこの人が銀行にいたとは思えないところがあるんだよなあ。

2006年02月15日

日本橋の首都高移設問題、費用は最大5,500億円

日本橋上の高速道移設、区間廃止含め検討・有識者会議方針(日経新聞)

なんで東京の人ってこういうことに人と頭とお金を使えるんですか?
いや、日本橋のシンボル的価値とか、そういうのはよくわかるんですけど、景観のプラス面よりも人的・時間的・金額的な投下コストのほうがはるかに大きい気がするんですよね。でも、これについてはほとんど誰も指摘しない。不思議だ。それとも私の見積もりがおかしいんだろうか。首都高の一部区間廃止なんて、自殺行為以外の何物でもないと思うんだけど。

> 最大5500億円にも上る費用の負担など課題は多い。(日経新聞より)
すごいな。前後数kmのために最大で5,500億円の負担。ここで忘れてはならないのは、「無駄な道路」と散々っぱら言われた新直轄区間の高速道路のうち、山形県内で指定された未整備区間(福島~米沢・米沢~米沢北・東根~尾花沢・温海~鶴岡)の86kmの総建設費を全て足したとしても、4,000億円に満たないということ。一次的な効果、副次的な効果を考えても、どちらが跳ね返りが大きいだろうか。さて、「無駄な道路」というのは、誰がどのように決めているのかな。

2006年02月20日

U-zen Vol.36発行

U-zen(国土交通省山形河川国道事務所)

毎度思うのだが、ネタが豊富だよなあ。あとでじっくり読みたいと思うので、メモがてら。
ちなみに、U-zenのコーナー「山形あんな話こんな話」は、明らかにこことタイトルがかぶっているんですが、向こうはVol.34から始めたんだからね。こっちが先だからね。と無意味にアピールしてみるテスト。

内陸部の各道路の降雪状況が更新

事務所管内の降雪状況(国土交通省山形国道事務所)

国土交通省山形河川国道事務所管内の各地の測定ポイントにおける累加降雪深のグラフが更新されてた。12月から1月にかけての意味不明な降り方に比べて平年並み落ち着いたかなという感じがしていたけど、こうして見るとやっぱり意味不明に降っている。

国道112号月山沢なんて1,644cmってなんだよ。過去5年の平均が1,100cm程度だから5割増っていうことか。このほか2/10現在の数字では、R48関山・R13米沢でも過去5年で最高、R13尾花沢・R13新庄でもH12以来の数字になってるね。寒さが緩んだ後の雪崩にも注意っていうことだね。しばらく雪との闘いは続きそうです。道路管理者の皆さん頑張ってください。あでも、あんまり除雪作業で通行を止めないでください。

2006年02月21日

ハイウェイカードの払い戻しはどうなった

既にハイウェイカードの販売が停止され、使用できるのも1ヶ月ちょっととなった。残額のあるハイカは、使い切るorETC付け替えor払い戻ししなくてはならない。ところが、当初「3月から」と予定されていた払い戻しについて、いっこうに情報が表に出てくる気配が無い。今日も料金所のおじさんに聞いたけど、3月予定ですとしか教えてくれなかった。むしろ、遅れれば遅れるほど彼らのほうが応対でたいへんだろうに。

というわけなので、今現在でわかっているものをまとめてみた。方法や時期など詳細が公表されたら随時更新していきたいな。

あと1週間で2月が終わっちゃうよ?さっさと発表すればいいと思うんだけどなあ。

2006年02月23日

中山町の県野球場、命名権販売へ

県野球場に命名権設定へ-県がスポンサー募る(山形新聞)
名付け親になって 県野球場 命名権売って維持費(読売新聞)
宮城に続け!県野球場「命名権」売ります(朝日新聞)

ついに山形でも施設のネーミングライツの販売が始まった。と書いておいてなんだが、命名権にわざわざ括弧書きでネーミングライツって書く必要はないだろ、こら。

お隣宮城の場合、県営宮城球場→フルキャストスタジアム宮城(2億円/年)、仙台スタジアム→ユアテックスタジアム仙台(7千万円/年)だって。それを上回る効果があるのかな。ちなみに、県野球場のお値段はというと、
> 県は、年間1,000万円以上での販売を希望している。(読売新聞)
安っ。いや、知名度からすればむしろこれでも高いくらいなのか??

ちなみに県内企業が応札することを勝手に考えて予想

本命:ヤマコー(山新でもいいや)
対抗:ヤマザワ
注意:山銀
大穴:でん六

まあ、誰がどう見ても、大穴が言いたいだけのエントリーなんだが。

(補記)
3月24日現在の途中経過は→「中山町の県野球場、命名権応募いまだゼロ」で。

2006年02月27日

酒田以北の日本海沿岸東北道、国土交通省がルート案を地元に説明

日沿道:酒田以北のルート案説明--森林保全団体などに国交省 /山形(毎日新聞)

日本海沿岸東北道のうち、山形・新潟県境を挟む朝日~温海と、山形・秋田県境を挟む酒田~本荘は基本計画区間のままだが(象潟仁賀保道路・仁賀保本荘道路はひとまず置いておいて)、このうち酒田みなとICから北の区間について、国土交通省や山形県が環境アセスメント調査のためにルート案を示していたというもの。
最近では新庄古口道路の例を見るまでもなく、最近ではこうした調査が従来よりも前倒しして行われる傾向にあるので、まあその説明なのかなあ。

とりあえず記事にあったルート案
> みなとICから北進した後、日光川を渡ったあたりで西に曲がり、
> クロマツ林と国道7号を横切り、遊佐町服部興野-十里塚間は国道7号の西側を並進し、
> 再び7号を東へ横切る。
を地図に落としてみた。(あくまでもイメージ図なので念のため)
濃いピンクがルート案

は?なにこの蛇行。R7を二回も横切るの?そのまま北上するルートだと途中に支障になりそうな家がいっぱいあるのかな?というより、R7の西側に「ちゃんとした」4車線道路を通す余裕なんてあったっけ?あのへんあまり行ったことないけど、よくわかんないルートだなこりゃ。都市計画決定までにちょっと揉めそうな予感。あくまで予感。

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