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2006年01月 アーカイブ

2006年01月03日

月山湖PA・上り線で

いやー、すごい雪ですね。たぶん朝からでこれだけ降ったんでしょう。
真ん中に見える足跡はダンナのです。ジャンプしようとしたら半歩足りませんでした。ヾ(^_^;

中桜田温泉(ウェルサンピア山形)

今年の初(外での)湯~♪
中桜田温泉、と言うよりも「ウェルサンピア山形」って言ったほうが伝わるかも。13号線から東北芸工大のほうに上っていく途中から右に折れて、またひたすら上る。郵便貯金の宿っていうイメージがあるけど、日帰り入浴もOK♪

施設が施設なので、浴槽が大きいですね。そして夜の9時半までやってるっていうのも大きい(出るのは10時までOK)。これはたぶん市内でいちばん遅くまでやってる日帰り入浴なんじないのかな?

【メモ】
・名前:中桜田温泉(ウェルサンピア山形)
・時間:9:30~21:30

・料金:大人400円、子ども200円
・泉質:ナトリウム-硫酸塩温泉

初詣で。

初詣では、毎年なぜか護国神社。
やっぱり雪になっちゃいました。回りに誰もいなかったら雪の降る境内っていうのも雰囲気がいいんだけど、さすがに正月じゃ無理ですね。(^_^ヾ

皆さんも今年一年どうぞ安全運転で。

2006年01月05日

Web上で高速道路の雪道情報+路面予測が閲覧可能に

東北エリア高速道路雪道情報のお知らせ~Webサイト及び携帯電話サイトから雪道の予測情報を配信します~(東日本高速東北支社・プレスリリース)

これはまた斬新な試みが実施されましたね。
というか、取り上げるのが正月明けになってしまったことに悔いが残る。

何がどうすごいかは、実物を見てもらったほういいんだけど、例によって能書きを垂れます。

(1) 東北地方の高速道路・一般有料道路を網羅している
 ・・・国道だと各事務所ごとや各路線ごとにチェックする必要があったけど、これは全域をカバーしているので、長距離移動を予定している人には比較的楽。たとえば、東京から西川に行くときに、地図から順を追って見られる。

(2) 無駄にグラフィックがヤバい
 ・・・正直、家の回線だと泣きそうになるけど、数時間先までの予報や予測がかわいらしい画像で表示されて、案外見やすい。

(3) 路面状態の予測という新機能
 ・・・恐らくこれが最大の売りなんじゃないかな。最大24時間先までの天気・気温・降雪・風向風力という、いわゆる「お天気」の予報に加えて、路面状態の予測が加わった。これはかなりかゆい所に手が届く。そして、さすがこういう会社だと思った。気温がどうこう天気がどうこうというのと、路面が圧雪なのかシャーベットなのか溶けるのかというのは必ずしも一致しない。その状態を24時間先まで読めるというのは、たとえばこれから月山越えをするのにタイミングを見計らったりできるっていうことだね。案外使えそうです。

以下、ダメ出し。言いたい放題だぜ。
(1) 予測ポイントの場所がわけわからん
 ・・・たとえば寒河江IC~月山ICを見てみる。ポイントは「仁田山橋」だ。どこだよそれ。もともと寒河江ICと月山ICじゃ全然違うぞ。東京の人が作ったのかなあ。西川町と川西町くらい違うぞ。どこのポイントの予測なのか、例えば周辺地図を出してみたりしてもう少し工夫してもらうと、見ている方の脳内での情報修正ができるんだけどね。

(2) 語句がイマイチ
 ・・・上で誉めた路面予測だけど、「圧雪」と「圧積雪」、「凍結」と「圧雪氷板」、違いがわかりづらい。というか「圧雪」と「圧積雪」って私もよくわからん。もうちょっと凡例つけてくれてもいいんじゃないかな。

(3) ライブカメラがない
 ・・・国道では割とポピュラーになったライブカメラ。なぜか高速道路ってライブカメラを提供している例が少ないんですよね。警察との関係なのかな。確か気象カメラがけっこうな数ついているはずなので、そういうのを提供してもらえると、イメージがしやすいんじゃないかと。それは渋滞の状況を見るのにも使えるし。

(4) 携帯電話バージョンがちょっと期待外れ
 ・・・コンテンツ的にデータが多くなってしまうのはやむを得ないし、何より運転中に使われるとマズいので、しょうがないのかもしれないけど、テキストのみなので少しがっかり。おまけにクリック回数が多いのがやや難点かな。

(5) アドレスが覚えられない
 ・・・これ致死的。プレスには「※東日本高速道路(株)Webサイト「地域の情報」コーナーのからもアクセス可」ってあるけど、いちいち東日本高速→地域の情報→南東北→予測サイトってクリックするのもなんだし、かと言って直打ちできるほど覚えやすいアドレスでもない。というか覚えられない。携帯の人はどうするんだ。

というわけで、ドメイン取った。 http://www.yukimichi.info/ で飛べる。「雪道 ドットインフォ」。なんでこんなおあつらえむきなドメインが残ってたんだ? 携帯でも、 http://www.yukimichi.info/m/ でOKだ。唯一不安があるとすれば、この話をまったく東日本高速にしてないってことだね。いいのかな。まいいか。

県内新車登録台数、5年連続で前年割れ

5年連続で前年割れ-05年県内新車登録台数(山形新聞)

いや、もうこれ以上増えなくていいんじゃないの?
原因として、原油高や嗜好傾向の変化が上がっているけど、さすがにもうこれ以上県内で新車登録が飛躍的に増えないような気がする。最近はそう簡単に乗り換えない傾向がある上に、一時期の軽ブームも一段落したみたいだし、何より上顧客の筆頭格だった高校卒業生も右肩下がりだ。いや、後段は冗談だけど。
それでも、車関係の仕事の人って景気がよさそうに見えるんだよなあ、なんでだろ。

2005年の県内、交通事故死者数は5人増の82人 件数・負傷者は過去最悪

交通死者5人増 昨年の県内(読売新聞)

おやおや。なんとなくそんな気はしていたんだけどやっぱりか。
特筆すべきは、件数や死者数もそうだけど、死者数の半数近くが65歳以上の高齢者だということと、意外にも携帯電話使用中に発生した死亡事故がなかったことかな。

この狭い山形県内、約1時間に1件の交通事故が発生し、約45分に1人が負傷しているという現実。単純に負傷者が全員県民だとすると、県民100人に1人が昨年交通事故で負傷していたことになる。それは多いのか少ないのか。そして、その数は減らせることを忘れちゃいけない。

2006年01月06日

県内の成人式日程が発表 最多は8月 新鶴岡市はバラバラ開催

1月開催は山形など7市町・県内市町村の成人式日程(山形新聞)

これ見るとけっこう面白いね。ゴールデンウィークに開催するのは置賜地方が多かったり、上山が4/2といつものようにマイペースだったり。

東京の人に驚かれる「成人式は8月」という習慣だけど、「県外在住者からも多く出席してもらうため、帰省者が多い時期に設定している」という理由は相変わらずですね。ほほえましく思います。

さて、解せないのが昨年合併した鶴岡市の対応。新酒田市は、これまで夏に開催してきた旧町も酒田市に合わせて1月開催に踏み切ったのに、新鶴岡市は旧市町村で別々に開催することに。記事によれば、
> 一方の鶴岡市は、式の在り方は「今後の検討課題」とし、
> 今回は“合同開催”は見送った。
> 市教育委員会は「地域によって開催時期が違ったことに加え、
> 企画運営が旧鶴岡市は主催者の教育委員会、
> ほかは実行委員会組織と異なることも理由になった」と説明する。
とのこと。あのさ、成人式なんて毎年やってるじゃないか。すっかり忘れていたんだろうか。この人たちは本当に望んで合併したのかと、合併したという意識があるのかと小一時間ばかり問い詰めたくなる。もっとも、じゃあ全部一ヶ所に集めてやったとして、朝日村の新成人と温海町の新成人とで交流がおきるかと言えば、たぶん何もないんだけどさ。

酒田市が米映画「SILK」のロケ地に決定 撮影は3月予定

米映画「SILK」のロケ地に酒田、撮影は3月予定(山形新聞)

へえ。記事によると、
> 監督らスタッフが昨年9月、市内の山居倉庫周辺を視察。
> 北海道小樽市など国内10数カ所の港町の中から、
> 昔ながらの風情を残す酒田市を選んだ。
とのこと。港町の風情であの小樽に勝てるんだ。ていうか小樽行ったことないけど。
記事を読む限りだと、メインのロケ地ということではなく、あくまで港町のシーンに限っての登場になりそうだけど、密かに楽しみです。

個人的には、「SAYURI」にあったような国辱クラスの日本描写がなければ御の字です。きつかったなあ。あれは昨年末から未だに衝撃が残っている。

(2006年3月24日・補記)
3月23日に、無事にロケが行われました。詳細については「米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ」で。

それじゃあ、この記録的豪雪にどう対応して走ればいい?

記録的大雪への対応状況について~大雪に伴う雪害への注意と安全走行のお願い~(国土交通省東北地方整備局・記者発表)

今さら言うまでもなく、今年の冬は雪が多い。なんでも雪が無いのは仙台とその半径数kmくらいだそうですよ。と、仙台の社員から言われたんだが、さすがにそれは嘘だろうな。

国土交通省の記者発表によると、この冬に発生した雪による交通障害(11回)のうち、5回がスリップしたりして立ち往生した車が原因だそうだ。おのれ、「雪がヤバいんです、多いんです」「うちら、もうこんなに除雪がんばってます」の次の項目にこれを持ってくるとは、なんたる三段落ちだ。
しかも、どうせこの冬もっとも雪害が深刻な秋田で起きているのかと思ったら、5件のうち2件は山形県じゃないか。なんてこったい!

さて、じゃあ私たち一般ドライバーはどうすればいいのか。

> 道路利用者においては、今後の大雪に伴う雪害情報等を事前に確認のうえ、
> 安全走行に対する一層のご協力をお願いします。

> 国道利用者は路面状況等を事前に把握を行い、
> 滑り止め装着による安全走行にご協力をお願いします。

おいおい。こんな時期に滑り止めを装着しないで走る車なんて自転車と乳母車くらいだよ。しかも装着していても、「滑る時は滑る」。これ鉄則。でも、そんなことは国土交通省の人もわかっているんですよね。ありきたりだけど、事前に天気予報や交通情報を把握すること。スピードを出さないように心がけること。万が一滑っても焦らないこと。無理と無茶はしないこと。そんなことを一つ一つ守っていくしかないんですよね。やっぱり自然には勝てません。

2006年01月09日

舟形若あゆ温泉

舟形町の若あゆ温泉です。清流センターの名が示す通り、舟形の売りはきれいな川とそこの鮎。なるほどね、っていう温泉の名前だ。
しかも建物はかなり新しい。へえ。源泉のナトリウム成分が強すぎて加水してるっていうからすごいね。そもそもこんな山奥だけど太古は海で、その塩分だからっていうからロマンの世界。

ちなみに、露天風呂からの眺望はこの時間なので撮れませんでした。駐車場の大きな鮎の像も光量不足でダメでした。あはは。なので写真は浴室の入口にあった「太古の塩」で。

【メモ】
・名前:舟形若あゆ温泉(舟形若あゆ温泉清流センター)

・時間:6:30(冬は8:30)~21:30(冬は20:30、受付は30分前まで)
・料金:大人350円、子ども170円(朝8:00までに入ると大人250円、子ども120円)
・定休:第2,4水曜
・泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉
・交通:東北中央道東根ICからR287→R13、舟形町内で(なので尾花沢新庄道路に入ったらNG)右に折れて県道56号線に入り、しばらく行くと看板あり。約40分。

(ダンナ)

2006年01月10日

年末年始の高速道路の利用状況をみる

交通混雑期における高速道路の交通状況(速報)【東日本版】
年末年始の東北地方の高速道路等の利用状況について(東日本高速道路東北支社・プレスリリース)

マクロな視点の方から追いかけると、年末年始の高速道路の利用台数は昨年に比べて以下のようになったそうだ。
・日本全国(要するに東日本+中日本+西日本):106.2%
・東日本:107.6%
・東北地方:106.9%
7%増といわれると、なにやら盛況だったようようにも見えるが、ピンと来ない。意地悪く書くと、高速道路を走っていて、進行方向の前方視野に3台走っていたとする。バックミラーにも3台映っていたとする。対抗車線も似たような状況だ。とすると、その瞬間、自分の見える範囲に自分を含めて3+3+3+3+1 =13台走っている。山形県内の高速道路ならまあありうる光景だ。むしろ、これでもかなり多めに見積もってる。3じゃなくて5とかにすると、リアリティに欠けるあたりが切ない。ここで、この状況が7%増えるとどうなるか。13×1.07=13.91。おっと、1台も増えないじゃないか。増えた。と言われても実に微妙な数字なのだ。でも、そういう微妙な数字の積み重ねで社会は動いているのだよ、新成人諸君。うわ、支離滅裂。

さらに県内の状況を詳しく見ると、東北全体で106.5%(上と違って一般有料道路含む数字)だったのに、山形県は102.9%と6県で伸び率が最下位。相変わらず地味な県だね。山形道の宮城川崎~月山は3.1%減、庄内区間は6.3%増、米沢南陽道路は5.6%減なのね。もっとも、米沢南陽道路にしても分母が小さい上に、日平均100台あまりの減なので、これもどう判断してよいのか難しい。

よくわかりませんね、では面白くないのでETCにでも着目してみるか。東北全体でみると、昨年比239%という鬼のような伸びを見せている。すごいな。でも、山形県は215.9%で6県で最下位。おいおい。ここまで来ると何かいいところを拾ってみたくなる。ETC利用台数ではなく、利用率を見てみよう。

・青森県:27.9% (6)
・岩手県:40.9% (3)
・秋田県:35.9% (5)
・宮城県:37.9% (4)
・山形県:41.5% (2)
・福島県:45.8% (1)
・東北全体:39.7%

おお、これだと東北No.2に浮上する。それでも1位になれないあたりが山形っぽい。意外だったのは、東北道筋の県よりも高かったってことですね。福島>宮城>岩手>>その他くらいだと思ったんだけど。

いつものことですが、だからどうしたもへったくれもありません。東日本高速道路・東北支社によると、交通量が伸びた要因は通行止めの減少と景気の回復傾向とのこと。いいことじゃないか。山形県内の高速道路では、年末年始の交通事故死者がゼロ。いいことじゃないか。それでいいじゃないか。

小国のR113で雪崩が発生 40分間通行止め

小国の国道で雪崩40分間通行止め(読売新聞)
大雪:除雪中の事故、相次ぐ 長井などで8人死傷--交通に乱れも /山形(毎日新聞)

怖いね。国道113号線を幅12m×長さ15mの範囲を深さ50cmで埋め尽くす雪崩が襲ったということ。これ、場所がどこだかわからないけど、車が走っていたらと思うと怖いね。そして、時間を見ると午前2時過ぎということで、これもまた不幸中の幸い。
唯一被害を受けた人にとっては時間も仇だったかもね。2時とあっては気が付くのも遅れたかもしれないけど。

それにしても、最近は道の上からいろんなものが落ちてきますね。

2006年01月11日

羽越線代行バスが大遅延 庄内の高校生1,100人が遅刻

JR羽越線、代行バスに遅れ(読売新聞)
新学期多難なスタート代行バス渋滞遅刻続発(朝日新聞)
JR羽越線脱線:代行バス運行も、生徒に影響--庄内地方の高校で始業式 /山形(毎日新聞)

羽越線の運休に伴って運行されている代行バスがえらいことになっている。
> 鶴岡駅では、隣の藤島駅午前7時35分発のバスが予定より約40分遅れ、同8時45分に到着した。
すごいな。朝日新聞のこの記事によれば、この間は列車なら6,7分とのこと。それを1時間以上かけて来たとなると、時間の読みようがなくなるね。読売新聞によると、庄内の公立高校の7人に1人がこの日遅刻したという。いや、たぶんその中には寝坊もいるだろうし、市内のバスの遅延もあるだろうけど、この時期まったくと言っていいほど定時性を担保できない道路交通の弱点が露呈した感じか。

> 原田真樹庄内町長も様子を見に来て
> 「渋滞でバスは時間が予測できない。JRが組んだ時刻通りの運行を願うだけです」と話した。
(毎日新聞より)

山交バスが停留所や券売機を日英中韓の4ヶ国語で表記

山交バスが停留所や券売機を4カ国語で表記-東北で初(山形新聞)

> ツアーなどに参加していない場合は、
> 2次交通の問題から宿泊地からの外出を控えるケースも多いという。
いや、そんな奴はホテルに篭ってればいいと思うんだけど。「地球の歩き方」片手にどこまで歩けるか、むしろ手ぶらでどこまで遊べるかというのも、異国の地での観光の醍醐味の一つじゃないの?とも思う。そりゃあまあ、こういうサービスというか補助的なものは、あったほうがいいに決まってるんだけどさ。
というより、外国人がふらふらイレギュラーで訪ねていくようなスポットってそんなにあるか?

あとはまあ、車内放送をどうするかだよね。乗る場所はわかった、降りるバス停もわかった、でも乗ったらいつ降りればいいのかわからねえ、そういうおバカな外国の方っているんですよ、これが。とはいえ、車内放送も4ヶ国語化した日には、山交BTから駅前まで着いてしまう気もするけど。どうするんだろ。

国土交通省が踏切交通実態総点検を実施へ

踏切交通実態総点検および踏切対策の推進について(国土交通省道路局・記者発表)

基本的に大都市近郊の踏切を想定しているような話だけど、いちおう取り上げてみる。何しろ山形は、日本で初めて「新幹線の踏切」を持った県ですから。県内を走る「つばさ」を新幹線と呼んでよいのかどうかは別として、今でも稀に踏切事故のニュースを見るから、できればまだまだ考えてほしいなと思います。南陽のあたりとか大石田のあたりだと、遮断機すらない踏切があったりするからね。

国土交通省、市町村道の除雪費用の支援を検討

今冬の豪雪に係る、市町村道への除雪費支援の検討に必要な調査の実施について(国土交通省道路局・記者発表)

この冬は各市町村の除雪費用が破綻寸前だとか。というより既に破綻しているところも多い。山形市では、12月のうちに当初予算を使い切ったというからビビる。そもそも暖冬っていう予想だったこともあるのかな。それにしても天気を相手にする予算っていうのがどうなっているのか、それはそれで興味あり。

おっと、脱線した。
今回の記者発表まで知らなかったのは、国道・県道・市町村道の除雪予算の色分けのこと。
直轄国道および都道府県管理道路(補助国道と都道府県道)は、雪寒地域道路事業費によって除雪を行い、しかも雪寒法によって2/3の費用負担あるいは費用補助がある。ところが、市町村道は、原則として普通交付税と特別交付税によってまかなうこととされ、どうしてもヤバい時に、国土交通省が1/2を補助するということになっているそうだ。これは交付税削減と絡まってくると、やけに深刻な話になってくるんじゃないか。ちょっと詳しく調べてみたいたいところ。ちなみに、これについては上のリンク先だとわからないことだらけなので、以下も参照。

平成16年度豪雪に伴う幹線市町村道除雪費補助の臨時特例措置等について(国土交通省道路局・記者発表)

2006年01月12日

通行止めなどで途中で降りた場合の高速道路の料金

そういや共同通信発か何かの記事で、首都高のETCゲート通過時に割引後の料金が表示されず、タクシーの運転手がちょろまかしているっていう記事があった。幸い山形近辺ではそういうのはないけれど、ちょっと思い出したことがあったので、メモがてら書いてみる。
この時期ありがちな「通行止めで途中で降りたときの料金ってどうなるの?ETCの割引はどうなるの?」というもの。ここ数日はそうでもないものの、雪が降ったら東北のあちこちで止まってますからね。ここで重要になってくるのは、通行止めで出された料金所で「高速道路通行止め乗継証明書」をもらうこと。何も言わないと、もともとそこで降りる予定だったと思われかねないので(もっとも、そういうシチュエーションのときは料金所の人も聞くだろうけど)、「くれ」と言ったほうが無難。
そうそう。偉そうに解説しますが、ちゃんとしたことはしかるべき場所のしかるべき人に聞いてください。自分は何の責任も負えませんので。

まず、基本的な知識として。ドラなび・Q&A・高速道路の通行料金「通行止めにより一旦高速道路を降り、再度乗り継いだ場合の料金調整について教えてほしい」。

例えば、山形蔵王ICから仙台宮城ICに行こうとして(1,600円)乗ったら、笹谷IC~宮城川崎ICが通行止めだった場合を考えてみる。まず、しぶしぶ笹谷ICで、「山形蔵王~笹谷(550円)」の料金を払う。で、R287を下ってから再度乗って仙台宮城ICへ。このとき、「宮城川崎~仙台宮城(900円)」を払うと、一見して安くなっている(1,450円=550円+900円)んだけど、実は初乗りの分(実際にはターミナルチャージと初乗りって微妙に違うけど、感覚としてこれに相当するかと)だけ、一回余計に払っている。つまり、東日本高速にしてみると、「(1)本来なら仙台宮城まで通しで計算(1,600円)するんだけど、まず笹谷で精算しちゃった(550円)。(2)だから、その差額(1,050円=1,600円-550円)を仙台宮城でもらえばいいじゃん。(3)ていうか、よく見たら通行止めしてるじゃないですか。(4)でも実際に乗った宮城川崎~仙台宮城の分をもらうと二重取りになる。(5)なので、(2)の額から(3)の分を減額しよう。(6)つまり、仙台宮城ICでもらう金額は、(2)の差額(1,050円)から、(笹谷~仙台宮城(1,200円)と宮城川崎~仙台宮城(900円)の差額)である300円を引いた750円で。(7)ということなので、全体で払った金額は、笹谷で 550円+仙台宮城で750円の合計1,300円。」ていうことで。

文字にするとまどろっこしいが、AD-(BD-CD)-ABもわかりにくいよね。さて、ここで上の例で行くと仙台宮城ICでの精算額と、通常の宮城川崎~仙台宮城の料金とで150円の差が出てくる。ここでピンと来た人はさすが。そう、この差が二重取りにならないようにしたターミナルチャージの分。
もう少しマニアックに書いてみる。高速道路の料金は基本的に「距離×24.6円/km+150円(ターミナルチャージ)」なのはけっこう知られてないけど、そういうこと。ここで、ドラなびにあるような例で、各IC間の距離をAB=x,BC=y,CD=zとし、運賃率をめんどくさいからpとする。すると、 D料金所で請求される金額は上の式でいくと、
{(x+y+z)p+150}-[{(y+z)p+150}-(zp+150)]-(xp+150)
={(x+y+z)p+150}-{(y+z)p-zp}-(xp+150)
={(x+y+z)p+150}-yp-(xp+150)
=(x+y+z)p-yp-xp
=zp
と。二度目に乗ったCD間の料金は、通常zp+150のはずなので、やはりターミナルチャージ分が調整されているのがわかる。
とはいえ、実際には長距離逓減(対距離部分が100kmを超えた分で25%割引など)があるので、単純にターミナルチャージの150円分の調整というわけでもないけれど、基本的な考え方は「最終料金所での精算額は、乗りなおし区間の実際の料金から、通行止めによる前後の未通行部分を考慮してそれなりに減じた額になる」っていうそういうことです。

長くなったので、ETCの場合の話は別エントリーで。

備え■山形を見つめるシリーズが完結

備え■山形を見つめるシリーズ(朝日新聞)

1976年10月29日、酒田市を未曾有の大火が襲った。
今なお「酒田○○」と言われれば「大火」が出てくるくらいの大災害だけど、それは同時に災害からの復興のお手本でもあったみたい。自分もこのときは生まれていなかったのだけど、子供の頃には親が酒田大火を引き合いに出して火の扱いの注意をしたし、知り合いには被災した人もいた。

そんな酒田大火をベースに災害への備えと復興をテーマにした朝日新聞の連載が完結したので、リンクを貼ってみる。うまくまとめればプロジェクトXものだなと思った。いやむしろ、今からプロジェクトXで作れ。無理か。

備え■山形を見つめる1∞牙むく海辺の風雪

備え■山形を見つめる2∞防災都市へ一丸
備え■山形を見つめる3∞新生神戸の基礎に
備え■山形を見つめる4∞先進の再興明と暗
備え■山形を見つめる5∞救える命医師現場へ
備え■山形を見つめる6∞盲点突いた局地の嵐
備え■山形を見つめる7∞寝耳に水 地震の気配
備え■山形を見つめる8∞豪雪高齢世帯を直撃
備え■山形を見つめる9∞復旧・防災 現場で学べ
備え■山形を見つめる10∞大火・豪雪 教訓なお

雪を道路に投げるのはマナー違反

取材ノートから:12月からの豪雪で、米沢市でも除雪した… /山形(毎日新聞)

ああいるいる、自分の家の前の雪を道路に捨てるドあほう。そもそも道路というのは雪を溶かすための場所じゃない。まして、大規模に排雪する場所を「雪捨て場」と呼ぶくらいなので、これはもうゴミを道路に捨てていると同じと言っても過言じゃない。
彼らの論理としてはこうだ。どうせすぐ溶ける、道路面は既に圧雪なので大して変わらない、他に雪を移動する場所がない、危ないのは運転者の腕もある、いやもう、お前らの家が雪で潰れてしまえと思う。

私も、みんなが我慢してるから我慢して、なんてことは言わないが、自分の論理で他人に迷惑をかけるなと。他人の「一瞬のヒヤリ」「税金による道路の除排雪」と、自分の「雪捨てのめんどくささ」「周辺環境の悪さ」を天秤にかけるなタコ。

2006年01月13日

JAF大忙しの年末年始

バッテリートラブルがトップ~年末年始のJAFロードサービス救援件数は6万件超~(JAF・JAFニュース)

JAFが発表した年末年始の出動件数などの状況によると、意外なことに今回の年末年始は、出動件数が1/7ほど減少したらしい。その理由として、「全国的な雪に見舞われた前年同期に比べ、北日本や日本海側など一部の地域を除き、比較的安定した天候だった」というのは、なんか意外な感じがする。地域別に見ても、北海道が5%増だったほかは全て減少。東北地方全体でも-14%ということだから不思議だ。
なお、トップ4は「バッテリーが上がった(全体の33%)」「キー閉じ込み(同13%)」「落輪(同9%)」「パンク(同9%)」だそうな。ちなみに、パンク以外は全て経験済みの自分。

と、思ったらこんな記事も。大雪の影響 各方面に(コミュニティ新聞酒田版)によると、12月に庄内地方であったJAFの呼び出しは、前年同月比で40%増だったそうな。やっぱり地域によるんだね。しかしまあ40%増とは極端な。
さらに、出動要請の理由も庄内らしい。トップ3は「吹きだまりに突っ込んだ」「脱輪した」「農道から田んぼに転落した」。これで1/3を占めるらしい。ちなみに、これも全て経験済みの自分。あ、吹だまりに突っ込んだのは近くにいた人の助けで脱出したか。

今さらながら謹賀新年

さて、あけましておめでとうございます。13日にもなってこんなことを言うと、「親の顔が見たい」と思われてしまうのだけど、すっかり忘れていたので改めて。

せっかくなので、このサイトらしく、山形県内の高速道路の料金所に掲げられている年賀の挨拶を並べていきたい。こんなことを言うのもなんだけど、ちゃんと3日に撮影に行っているんですよ。

鶴岡IC入口(01/03撮影)

まずは山形道の庄内区間、鶴岡ICの入口。折からの吹雪が当たって、めでたいのかめでたくないのかよくわからないくらい寒そうだ。というか、JHのロゴが残ってるぞ。

西川IC出口(01/03撮影)
続いて山形道の西川IC出口にあるボード。湯殿山ICの入口や西川本線の月山側にもあったんだけど、除雪の邪魔になるし、何より本線に止めたら死ぬので撮ってません。西川ICのボードは料金の表が見えなくなっているけど、そこは年始だやむをえまい。もっとも、あれってあんまり見ていないけど。

寒河江IC出口(01/03撮影)
寒河江IC出口でのお出迎えは七福神だ。もはや高速道路となんの関係もなく正月を祝うあたりが逆に清々しい。それにしてもすごい雪。布袋様とか風邪ひくぞ。

東根IC出口(01/03撮影)
東北中央道の東根ICではETCレーンの両側に謹賀新年の文字と松竹梅。どうでもいいが、謹賀側のボードって、料金所の赤い箱のなかのおじさんからすればすごい邪魔だろうな。

山形北IC入口(01/03撮影)
山形北ICはかなり気合が入っている。年賀状にありがちな「今年もよろしく」みたいな社交辞令じゃなくて、商人の心意気みたいなものを感じてしまうのは気のせいか。難があるとすれば、たぶんあの位置と文字の大きさじゃ、これから乗る人は見ないと思う。

この他にもあったかもしれないんだけど、ちょっと気が付きませんでした。山形北ICは、料金所の脇に大きな人形が2体立っていて、これはこれでビビりました。むしろ、通過するときに横目で見ただけだったので、あれはいったい何の人形だったんだろうと気になってしょうがない。だって戌年にも高速道路にも関係なさそうな人形でしたぜ。

2006年01月15日

ジャングルジャングルへの道

黒伏高原スノーパーク・ジャングルジャングルへの道を行けるところまで行こうとしたんだけど、やっぱりこの看板のところでやめました。
黄色い大きな東根市の看板の横に、雪の塊に隠れてしまいそうなジャングルジャングルの看板。
営業再開のメドはたっていません、という文章を見たら、興味本位で来た自分が恥ずかしくなった。

もしもしピットin東根市48号線

先日、ここでも取り上げた国土交通省が県内各地に設けた「もしもしピット」、48号線を走ってたら見つけたので寄ってみた。
そもそも、「運転中の携帯電話の使用は危ないからここでね」という目的らしいのだが、見たところ何もない。国道沿いによくあるフリーの駐車スペースだぞこりゃ。
実は密かに「すぐそばにアンテナがドンと立っているのか」と期待したんだけど、そんなわきゃない。変わったことと言えば写真にあるような看板が立ったことだけだ。
むしろ、運転中の携帯電話の使用はマズいというのを改めて知らしめるため、単に「運転中は使うな」と呼び掛けるんじゃなくて変化球として、案外効果的なのかもしれない。
普通の休憩スペース・チェーン着脱スペースより表示もわかりやすいし。
とは言え、さっきから写真撮ってこれ書いて、ってやってる間に1台も入って来ないんですが。あはは。

2006年01月18日

そんなこと言われても困る標識・冬ver

以前お遊びでお送りした「そんなこと言われても困る標識・夏ver」が(カミさんに)大好評だったので、懲りもせず冬verをお送りします。

番外:凍結注意&スリップ注意

番外:凍結注意、スリップ注意(西置賜郡白鷹町・R348)
「冬だから凍るのは当たり前」「スリップするのも当たり前」というのもあるし、まあ対応できなくもないし、というのもあるけど、今回は個人的には番外扱い。普通はこれが冬の「○○注意」の一般的な標識かもしれないけどさ。むしろ雪国の人間を自称するなら「滑ってからが腕の見せ所」くらいのことは言ってほしい。自分、絶対見せられませんけど。

第3位:荒天時波しぶき注意

第3位:荒天時波しぶき注意(鶴岡市温海地区・R7)
ヤバいヤバい。もう冬の庄内の風物詩。他県どころか内陸の人もこれを甘く見ている人がいるけど、温海以南の7号線や由良温泉の県道を冬に走る場合、波しぶきは避けて通れない。当然、防波堤みたいなものが海側に連なっているけど、そんなのお構いなしに乗り越えてくる。こっちも油断しているし、波なんて前触れもへったくれもないから、不意打ちもいいところだ。放水車の一撃を食らったデモ隊の気分になれる。デモ隊に参加したこと無いけど。
何が怖いかと言ったら、車が波をかぶることより、波をかぶって動揺した運転手がハンドルを切ったりすると大惨事。カウンターのように襲い掛かってくるので、「注意」と書かれてももはやどうしようもない代物。そのくせ破壊力は右ストレートだからやっかいだ。

第2位:地吹雪注意
第2位:地吹雪注意(米沢市・米沢南陽道路)
庄内もそうだけど、米沢盆地も地吹雪の多発地帯として名高い。雪のない地方の人には、この地吹雪と吹雪の違いを説明するだけで一苦労だ。とりあえず前が見えなくなることに関して言えばほとんど同じなのだけど、簡単に説明するためにはこうだ「吹雪は天気予報を見ればなんとなくわかるけど、地吹雪はできない」。厳密にはこの説明も大嘘なのだけど、関東の人にはこの程度で充分だ。

この「注意」の看板の厄介なところは、ともすれば一旦地吹雪になると「地吹雪注意」の看板が見えなくなるという点だ。「ちくしょう地吹雪かよ!」と叫んだ横で「地吹雪注意」と書かれてもどうしょうもない。そもそも「注意」と言われても、何をどう注意しろと言うんだろうか。そして、往々にしてあざ笑うかのように「地吹雪注意」の遥か手前で地吹雪が始まるという、まこと管理者泣かせの自然現象だ。

第1位:なだれ注意

第1位:なだれ注意(西置賜郡白鷹町・R348)
どう考えても不動の第1位はこれ。その恐ろしさは、疾きこと雪崩の如く徐なること雪崩の如く(ry、とにかく最強なのです。破壊力もさることながら、事前の予測が不可能かつ回避もほぼ不可能というからたちが悪い。何せ、雪崩は始まる瞬間までほとんどわからない。というか車に乗ってると始まっても多分わからない。のほほんと天気予報で「明日は雪崩にご注意ください」と言われても、むしろ何に注意すりゃいいんですかっていう話。たぶん、この標識を立てた人も「いやぁ、ぜってぇこれ注意しようがないよな」とか思ったに違いない。

2006年01月19日

東日本高速からメールが来ちゃいました

先日書いた「Web上で高速道路の雪道情報+路面予測が閲覧可能に」の中で、雪道情報ページへのリンクに勝手に自分のドメインから飛ぶように設定したことについて、「この話をまったく東日本高速にしてない」と開き直った。どこでどう広まったのかわからないけど、yukimichi.infoが先週の三連休くらいから結構使われてるんですよね。思い出したように、東日本高速に事後報告。だってさ、今はyukimichi.infoで雪道情報に飛ぶようにしておいて、春になったらいきなりエロサイトに飛ぶように設定したら向こうの沽券に関わるじゃないですか。というか私の沽券にも関わるしシャレにならんのでやらないけど。

で、一昨日の夜に「ドメイン取って飛ばすようにしたからよろしく」って問い合わせをしたところ、昨日の夕方には返事がきてた。「OKなら返事不要です」って書いたので、まさかご丁寧に返信が来るとはね。意外な展開にかえって恐縮してしまう。しかも、今は仮サーバ運用状態なのでURL変更の可能性があるとのこと。覚えやすくなるならかえって歓迎なんじゃないないのかな。よく見たらあのアドレスって気象協会だったしね。

そのせいもあってか、昨日は東日本高速からのアクセスが急増。急増っていうかたぶん初めてだ。バラしていいのかどうかよくわかんないけどバラす。これまで国土交通省や県からのぽつぽつアクセスがあるのは知っていたけど、ついに本丸にもマークされてしまった。ん、マークっていうほどじゃないな、一過性だといいな。不審者扱いされないよう気をつけますので、生暖かく見守ってください。ごめんなさい。よくわかんないけど謝っておきます。ごめんなさい。

ETCセットアップ台数1,000万台突破記念キャンペーンがスタート

昨年12月に「ETCセットアップ台数が1,000万台突破 新たな記念キャンペーンも」ということで、ETCセットアップ台数が1,000万台を越えたことを取り上げた。
その中で、
> 国土交通省のページを見ると、1,000万台を記念してキャンペーンを行うとのこと。
> 好きだねえ、こういう場当たり的なイベント。
> 恩恵に預かれるものは全て預からせてもらうけどさ。
と書いたけど、その内容が公表された。

ETC1,000万台達成記念キャンペーンを実施します
(国土交通省・記者発表)
なんとびっくり。今度のキャンペーンの対象は、1,000万台を達成した日よりも後にETCを購入した人が対象だと言う。詳しくは上のリンク先を見てほしいのだが、合計1,000人に当たるそうな。まあそんなことだろうと思ったけど。対象者が「12月25日以降に」としか書いてないので、今から購入してセットアップまで行っても対象になるようだ。

同時に、全国のSA・PAでETCコーナーというのを設置するみたいだけど、東北地方にはできないみたいなので、ここは若干興ざめ。やむを得ないか。

2006年01月20日

「山形のブランドイメージについての調査」が出た

山形のブランドイメージは…食べ物、自然風景・県民調査(山形新聞)

これはこれで面白い。県民が選んだ「県外に薦めたいもの」、言うなれば県民がよそ様に胸を張って紹介できるもののランキング。食べ物を見ると、庄内の1位に米、2位にだだちゃ豆が入っていたりするのは、やっぱり地域性が出るんですね。

ちなみに、県外にお勧めの観光地(3つまで複数回答可)では、「蔵王温泉」「出羽三山」が45%、「山寺」が40%で意外にも「銀山温泉」が34%なんだってさ。80%の率を占めたりする観光地がないというのは、それだけ多数の見所があるって考えていいんじゃないだろうか。田麦俣集落とか、肘折温泉、赤芝峡みたくマニアックなものがランクインしていたら、それはそれで面白いけど。

ここで気をつけなければいけないのは、あくまで山形県民がチョイスした「お薦め」ということ。県外の人の事前の期待度とか、実際に見たり体験したりした後の満足度とか、そういう実際のお客さんとの温度を考えなきゃいけないし、埋めていかなきゃいけないんだけどさ。

2006年01月24日

東北中央道・東根~尾花沢、新直轄方式での建設に動く

東北中央自動車道東根―尾花沢間  県、建設費一部負担へ(読売新聞)

わー馬鹿だ。そんな弘にだまされそうだ。新直轄方式による高速道路の建設については、以前「国交省、17年度新直轄高速道予算1721億円を配布 うち山形には184億円」で書いたとおりだが、ここに新たに東北中央道の東根~尾花沢も加わる気配がしてきた。最終的には国土開発幹線自動車道建設会議(いわゆる国幹会議)で決まることになるのだけど、2月初旬とも言われているこの会議の前に、山形県が「新直轄方式でお願いします」と腹を決めたというわけだ。

ところがこれには喜んでよいのかどうか悩ましいものがある。まずメリットを上げると、
・国と県が拠出して造るので、東日本高速が建設する場合よりも早期に完成する可能性が高い。
・税金を投入して建設するので、利用する際は無料になる可能性が極めて高い。
といったところか。よい道路が早くできてタダで使えるというのは、いいことづくめのようだけど、デメリットがないわけではない。
・建設に必要なコストのうち、1/8(山形県は高速道路後進県なので)を県が負担する必要がある。
・そもそもこの区間に無料バイパスを建設する必要があるのか、という疑問はやはり残る。
既に17年度予算の中で、県は24億円を新直轄事業による高速道路建設(東北中央道の福島~米沢と、日本海東北道の鶴岡~温海)に投じている。記事によれば、東根~尾花沢の県負担分は総額で約110億円というから、年間で約7億円の負担がさらにのしかかる。

県は、昨年6月補正予算の直後に出した「山形県財政の中期展望(pdf形式)」の中で、「(財源確保対策を行わなければ)平成18 年度には調整基金が枯渇して財政赤字が発生し、(中略)財政再建団体に転落する見込みとなります。」と自ら警鐘を鳴らしたしたうえで、「(歳出面では)事務事業の総点検による事業の廃止・縮小、人件費の縮減、公債費の平準化などによって歳出を削減」するとしている。はたして、この期に及んで年間数億円を追加で負担する余裕が今の県にはあるんだろうか。県民の税金による負担という形で、他の歳出を切り崩しても早期に建設する必要があるんだろうか。ことこの事業に関して言えば、事業の性格上「やります」と言ったら110億円払って完成するまで、途中で逃げ出すことはできないだろう。斎藤知事はその覚悟を持っているんだろうか。

2つ目に書いたこととも関係するが、ご存知のように山形以北については既に13号線のバイパス化はほとんど終わっている。むしろ、もはや県道120 号線が旧道であったことを知る人は少なくなっているかもしれない。そこにきて、高規格の道路を東根~村山~尾花沢~新庄ともう一本つなぐ必要性が、あるかどうかという点で疑問が残る。ましてや既に開通している東北中央道の山形上山~東根は有料道路だ。新庄から無料の高規格道路に乗った車が、東根で有料道路を嫌って降りるだろうか、いや否。東根ICで降りてもR287からR13に出るには遠すぎて、だったら最初からR13で行くだろう。かつて公団は「ネットワークが形成されれば交通量は伸びる」と言っていたが、この区間に限って言えば相乗効果が望めるのか疑問でならない。

他方、山形上山~南陽高畠については東日本高速で作るそうだ。というより、県は受ける気がなさそうだ。あそこは確かに平行するR13も須川橋から先は未だに片側1車線だし、バイパスも鳥上坂まで来るのはしばらく先だろう。信号が少ないので流れは止まらないが、交通量が多いとどうしても「どうにかならないかな」と思う。もっとも、あそこも有料道路として作られたらどうだろうというのはある。

最後にこんなことを書くのは反則なのだけど、どうもこの記事は「飛ばし」っぽい匂いがする。この話、県がしたことになっているけど、その割にはソースがぼかされている。怪しいなあ。もともと1月中と言われていた国幹会議は来月早々にも開催と言われているようなので、県の中で検討していることは間違いないと思う。はたしてどうなるのか、いち県民としてどきどきしながら見守りたい。

2006年01月25日

山形県が新たな「合併推進構想案」を発表

村山地域は3つの市に- 県が合併「推進構想」案(山形新聞)
県構想案合併パターン、各一つに(朝日新聞)

3ヶ月前に書いた「合併組み合わせ素案を見ておもったこと」から引き続き、県は市町村合併の「集大成(朝日新聞より)」として上みたいな案をまとめたそうです。ちなみに、朝日新聞によると、この後関係市町村と意見交換して年度内に完成させて、合併を促進させるとのこと。おお、お役所主導だぜ。
山形新聞に載ってた構想案の図

朝日の記事を見ると、思いっきりネガティブな思考で突き進んだフシが見えて、あるいはわざとそういう論調にしたのかもしれないけど面白い。

> (以前頓挫した山形・上山・中山・山辺という)同じ枠組みでの合併は困難との見方も踏まえた
> 「米沢を中心にという表現で他自治体を刺激しない方がいい」と踏み込んだ意見が出された。

笑える。興譲館思想ですか。総じて、相変わらず地図帳の上で考えたような気配がしなくもない。
山形新聞が伝える山形市周辺の合併に関するくだりは秀逸なギャグだ。
> 人口が約40万人と東北第2の都市になり、東北地方全体の発展をリードする
人口でリードできたらいわきが既に福島をリードしてるはずなんですが。あっはっは。


未だにわからんのが、「置賜は一つ」という思想。

・山形新聞
> 各市町が深い相互依存関係にあり、各首長とも将来的には「置賜は1つ」との認識を
> 基本的に共有しているなどの理由から、8市町全体での合併への取り組みを目指すとした。

・朝日新聞
> 置賜地方は住民の生活圏としてまとまっていると分析。
> さらに多くの首長が将来は一つとなるべきだという認識をもっている、としている。

はあそうなんですか。相互依存関係ですか、生活圏が同じですか、偉い人たちが同じ認識ですか。「合併しないと財政ヤバいです」と開き直ってくれたほうがはるか考える余地があっていい。「置賜は一つ」という根拠ゼロのスローガンや、すごい肩書きの人たちの空気で進められるのは厄介このうえない。そうして誕生する新市は、面積ではなんと神奈川県よりも広くなるが、人口は現在の山形市以下。どうなっちゃうんだろうね、それはそれで楽しみ。

2006年01月26日

国幹会議、開催は2月7日に

国幹会議は2月7日開催(日本工業経済新聞)
第2回国土開発幹線自動車道建設会議の開催等について(国土交通省道路局・記者発表)

だ、そうですよ。
委員のメンツがぱっとしないことより、1時間半なんかで終わっていいのかよと思ったわけだが。

2006年01月27日

東北中央道・東根~尾花沢の扱いが再度宙に浮く

32区間は有料方式を希望 高速道路の整備で(河北新報)

最近、自分の中での評価がライブドアの株価並に急降下している共同通信の配信記事から。高速道路の整備区間のうち、建設主体の扱いが決まっていない 43区間1,276kmの扱いについて。当該区間を抱える自治体に聞いたところ、43区間のうち32区間が有料道路方式を希望し、逆に「新直轄で」と希望しているのは1区間だけという話。

ということは、火曜日に「東北中央道・東根~尾花沢、新直轄方式での建設に動く」で書いた、東根~尾花沢の建設に新直轄導入を県が踏み切ったという話はやっぱり飛ばし記事だったのかな?

新直轄方式で建設するには、東日本高速の意思(会社として建設するか否か)と、税金を投入する県の意思が必要。まあ、仮に東日本高速が渋ったとしても、県が「じゃあいらねえよ」って言うとは思えないんだけどね。どうもまた不透明になってきた感じがするね。山形県お得意の「様子見」っていう気がしなくもないけど。

(補記)
紙面記事見た。
「国幹会議の結果を見て判断する」という予想通りの先送り。もっとも、会議の前に明確に「新直轄で」って言ったら、間違いなくそうなるだろうからね、採算的に。

2006年01月31日

日東道の温海IC―鶴岡JCT間建設、全面展開へ

日東道の温海IC―鶴岡JCT間建設、全面展開へ(山形新聞)

新直轄方式で建設が進められている、日本海東北自動車道の温海ICから鶴岡JCTまでの進行状況の話。用地買収率も95%を超え、工事着手率も 80%というから、これからあのあたりは大型車で忙しくなりそう。もっとも、記事にもあるとおり、長いトンネルや山と山を結ぶ橋などがあるから、工事着手したとはいえ工期の長い工事が多そう。記事では開通を平成25年ごろってあるけど、7,8年でできるのかなあ。

面白かったのは、鶴岡工事事務所の所長さんの名前が知事と同じ音だったってとこ。

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