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文化・芸能 アーカイブ

2004年09月12日

ジャズやるべ♪

山形が舞台やロケ地となる秋の映画第一弾!
「ウォーターボーイズ」で一躍有名になった矢口史靖監督の最新作、「スウィングガールズ」が11日に公開されました!
架空の街が舞台となっていますが、主なロケ地は山形県・置賜地方。登場人物のほとんどが置賜弁を喋るとあって、これは必見でしょう。

と、言うわけで早速今日12日に見に行ってきました。わざわざ、映画の地元・米沢市にあるワーナーマイカルシネマズ米沢で見る手の込みようです。

さすがに観客のほぼ全員が地元とあってか、笑いのツボが違う。オープニングの学校のシーンでいきなり「あ、高畠高校だ」と出てくる。カラオケボックスとパチンコ屋がどこだかわかる。微妙な方言にダメ出しが入る。流石。
いちばん驚いたのは、主人公が中古のサックスを買いに行った「エビスヤ」が映った瞬間に、劇場のいたるところから笑いがおきたこと。こんなの全国でもここだけじゃないか?

さて、映画はと言うと、ウォーターボーイズと似たようなストーリーながら、随所に置賜っぽさ(適当な表現)が出ていていい感じです。出身地に係らず、ジャズに興味がなくても見ていて面白い作品でしょう。個人的には、方言を出すのに語尾「~だべ」「~ず」に頼りすぎていた気がするのと、軒並みイントネーションに違和感を感じた。って、キャスト全員県外出身かよ!それであれならすごいことだぞ。ついでに書くと、タイトルの「ジャズやるべ♪」は、ポスターのコピーにもなった文句だけど、どう考えても「ジャズすっぺ(欲を言えば「ぺ」と「べ」の中間)♪」のほう近い気がする。

本当は、パンフでも買って画像をアップしようかとも思ったんだけど、マイカル米沢では既に売切れで、来週入荷予定(窓口君談)だってさ。公開から30時間で売切れかよ。来週あたり、パンフ片手にロケ地を回ってみようかと思います。

まだ見に行っていない人、見に行こうかと思っている人、もう一度見たい人、ぜひ映画館に足を運んでください。全ての人間は2種類に分けられる!『スウィングガールズ』を見る人間と、見ない人間だ!

『スウィングガールズ』公式サイト

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※追記
ワーナーマイカルシネマズ米沢にて、19日19時15分からの上映に先立ち、部隊挨拶が行われるとのこと。17人のスウィングガールズと矢口監督が訪れるとのことで、こいつは必見だ。でも私はどうやら無理だなこれは。
なお、情報によると、15日から予約開始だとか。詳しくは劇場まで問い合わせあれ。

ワーナーマイカルシネマ・イベント情報

2004年09月17日

なんか、いぐねぇいぐねぇ?(準備編)

密やかに人気の「スウィングガールズ」。
せっかくなので、この週末はロケ地巡りでもしてこようかと思います。
カミさんの実家の稲刈りなんか放置だ放置。
というわけで、メモも兼ねて記憶の限りにリストアップ。
ネタバレの恐れがありますので、ご注意を。

※特定できているシーン・場所
[米沢市]
・上杉スタジアム(野球部の試合)
・サティ米沢店(バイト)
・塩井のパチンコ屋(屋外演奏)
・エビスヤ(ディスカウントショップ)
[高畠町]
・高畠高校(山河高校)
・高畠町役場(猪捕まえて表彰状)
[川西町]
・川西フレンドリープラザ
[白鷹町]
・荒砥駅

※たぶんここだろうな、という場所
[米沢市]
・練習してたら怒られた公園
・練習してたら怒られたカラオケ
・竹中直人を追いかけた川沿い
・橋の下で練習していた場所
・中古で買ったサックスを吹いた河原
・竹中直人が極秘に通っていた音楽教室
[長井市か白鷹町]
・ランニングしてた河原

[白鷹町]
・田んぼに突っ込んで制服を洗う河原
・本番当日、吹奏楽部のバスに抜かされていった通り
・次の下りまで1時間の駅

※どこだかわかんないけど特定したい場所
・慌ててテープを投函したポスト
・ナイスな元バンドマンがいるリサイクル工場みたいなところ
・竹中直人の家
・主人公の家
・店員さんのやる気無さが光る楽器店

多過ぎだな。
気になるのは、私が西置賜(長井・川西・白鷹)に疎いということと、これに関連して「米沢のあそこあたりか」と目星をつけたシーンが、実は西置賜のどこかっていう可能性があるってとこか。
というわけで、私に会いたい人は、明日高畠高校なり、山形鉄道沿線なりでスタンバっているように!

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9/19追記
結局、カミさんの実家の稲刈りの関係で遅々として進まず。
義弟の勤め先が米沢なので、収穫がいくつか
・パンフをゲット
・マイカル米沢に、(恐らく映画館スタッフが足と経験で集めた)ロケ地の地図が貼ってあるらしい
・上に書いたリスト、「特定できた」とか書いてて間違えてるのがあるらしい
・「エンドロールの『撮影協力』見りゃいぐね?」
上から順番にショック度が高くなっていってます。

2004年10月21日

「スウィングガールズ」ロケ地探しの反省会

サイト移転早々に私を台風の渦の中に巻き込みやがった(映画のせいかよ)映画「スウィングガールズ」についての大反省会だ。いや、正しくは「ロケ地探し」の反省会だ。間違っても「ロケ地巡り」とは言いがたい。

そもそも間違ってはいけないのは、ロケ地探しやロケ地巡りに意味などない。意味があったとしても、当人の中で僅かながらに幸福感が増す程度ではなかろうか。韓国まで飛んでいって、その金に見合うだけど価値があるのかというとはなはだ怪しい。投じた金額を勝手に等価で満足感に変えているだけ違うんかと。そう思う。映画の作り手にとっては、ロケ地というのはあくまでロケ地であって、高畠高校もフィルムに収まった瞬間からそこは山河高校なのである。寸分たがわず存在していても、高畠高校と山河高校は違うものなのですよ。スクリーンに映し出されるもの以上のことは、映画にとって「そこにないもの」と同然と言っても過言ではないのではないだろうか。

ゆえに、私が「必要以上のネタバレ」と書き、あたかも鬼の首を取ったかのように並べたあんなことやそんなことも、映画にしてみれば「で?」で終わる。あの交差点に行って例え「故郷の空」が聞こえなくても、作中で5人が裏拍のコツを掴む過程は揺がない。

それはそれとして、私が想像していた以上のアクセスがあったのもまた事実(今年5月の「一日で米沢十湯回れるか」の頃の数倍)。改めて映画の素晴らしさと関心の高さに驚かされました。私も、上の二段に書いた前提があるにせよ、映画のよさ+高畠高校の校舎がなくなってしまうという現実がなければ、ここまで頑張らなかった気がする。

さて、前置きが長すぎたところで反省会だ。まず、ぶっちゃけた話、「最初ぜんぜんロケ地がわかってなかった」という事実が今なら指摘できる。公開最初の週の段階で乗り気になっていたが、リストアップしたものは、今となっては赤面ものだ。何が「西置賜は疎くて」だ、丸々疎いの間違いだろう。村山の人間が背伸びしすぎた感がある。

日々のデキゴト:ロケ地巡りへの道のりでは、ロケ地探しの方法として「先に見て回った人達から情報を得る」「情報や推測を組み立てて、独力で探す」とあるが、私の取った方法は「(少ない)経験とヤマカンで、独力で探す」だ。逝ってよし。上のblogにあるように準備していけば、もっとスマートにできたのかもしれない。これは大いに反省だ。「いつだって出たとこ勝負」というサイトだが、無鉄砲ではしょうがないということを思い知らされた。

次なる反省点は、堂々とアップしたものの場所の間違いが多すぎるというところか。記憶が確かなだけで、梨郷の線路際で2ヶ所、畔藤バイパス、そして勧進代のインサートシーンも違うので恥ずかしいことこの上ない。わざわざ、こんな予備写真まで撮って間違えてどうする。しかも、取り直しなどで何度も行った場所もある。重ね重ね自分の記憶力が弱いという事実が突きつけられた感じ。

とまあ、振り返ると恥ずかしいことばかり(特に場所の間違いは、「今日のスウィングガールズ」掲示板でようやく知ることができたわけだし)。あえて誉めるとすれば、スタートダッシュだけやけによかったということと、地図の出来栄えがそこそこというところか。個人的には、本家のロケマップにはいい勝負ができた気がする。

ついでなので、メールでいくつか貰った質問など。
Q.1:結局マツタケ山はどこなのでしょう。ほぼ特定されているみたいなのですが。
A.1:守山とか行きたくないし、熊が出たら嫌だし。今のところ諦めかけてます。「今日のスウィングガールズ」の方を参考にどうぞ。

Q.2:撮影は一人ですか。
A.2:こんなのにカミさん連れていかれないだろ。

Q.3:googleで検索されないんですが。
A.3:知らないよ、そんなこと。

Q.4:リンクしていいですか。
A.4:どうぞ、ご自由に。

Q.5:一番オススメのロケ地はどこですか。
A.5:一番好きなシーンというのはありますが(それは恐らく誰にでも)、一番オススメのロケ地というのはありません。

この他あんな文句とかこんな注文とかありましたら、メールなりコメントなりでどうぞ。

2004年11月11日

映画ロケ地 首都圏でPR マップやパンフレット無料配布

映画ロケ地 首都圏でPR マップやパンフレット無料配布(読売新聞)

読売新聞の地域ニュースって、すぐに記事が消えちゃうから嫌なんだよね。

今年の山形映画シリーズ(「スウィングガールズ」「隠し剣 鬼の爪」)では、ここぞとばかりに自治体や観光協会などが頑張っている。映画のロケ地ということで、観光客を県外からも引っ張ってこようというわけだ。なるほど。中村、おまえにしちゃいいアイディアだ。誰だ、中村。

藤沢周平・山田洋二の「隠し剣 鬼の爪」のロケ地はやはり庄内ということだけあって、県庄内総合支庁をはじめ、鶴岡市などが「庄内ロケ支援実行委員会」を立ち上げた。「庄内映画ロケ地ガイドマップ」は「たそがれ清兵衛」のも含めて作ったとか。「たそがれ」公開時に問い合わせが殺到したそうだ。

100万円をかけて、A4版4ページのマップを4万部作成、記事によれば都内の映画館や山形ソラリス、鶴岡市役所などで配布しているらしい。問い合わせは鶴岡市の観光物産課まで。

一方、矢口史靖の「スウィングガールズ」の舞台は置賜。こちらも映画のシーンやロケ地の画像をふんだんに使った「スウィングガールズ ロケ地巡り」というパンフレットを作成。同じA4版4ページのつくりだが、8万部も刷り、うち5万部を首都圏で展開するという気合の入れよう。ちなみに2万部を仙台圏ではき、県内でも1万部配られるとか。こちらの問い合わせは、県置賜総合支庁の商工労働観光課まで。そういえば、大代表にかけて「観光課お願いします」と言ったら、滑舌が悪かったらしく環境課につながったことがあったっけか。

しかし惜しいと思ったのは、「隠し剣」が公開からそれほど経過していないのに対し、「スウィングガールズ」は大半の劇場で19日に終劇を迎える。今日の映画はDVDという二つ目の波があるとはいえ、タイミングとしてはやや遅かったのではないかな。

2005年01月08日

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その1)

と、いきなり違法行為すれすれの発言ですが、映画「スウィングガールズ」に出てくるシーンの追っかけの話です。
通常、「いつまでも、Keep on going, Gilrs!」の方でうだうだと書くのだけど、輪をかけてアホなことやりますので、こっちに書きます。

さて本題。映画を見た方にとっては屋上での「イン・ザ・ムード」と言えば分かるだろうか。雪の積もった高畠高校本校舎の屋上で演奏するという、なんとも幻想的な場面がある。
しかも、早ければこの秋にも取り壊されてしまうので、雪に覆われた校舎というのは、残り数ヶ月しか見ることができないのである。これまで、高畠高校の外側の写真というのは、それなりに外から撮影してきたけど、現役の校舎内はさすがに無理。じゃあその境界線上にある(本当か?アウトじゃないか?)屋上というのはどうだろう。確かに屋上によじ登って撮影するのは、ご法度。ならば、理論上可能な「高畠高校の敷地外から、風景の一部として高校の屋上が入っちゃいましたよ的な写真」ならどうだろう。よし、それだ。

まずは、位置を確認しなければならない。マピオンの地図を見てもらうが、十字を落としているのが、その屋上になる。ここの北西側に小澤先生(竹中直人)がいて、南東側に17人がいる形だ。つまり、
・高畠高校の北西もしくは南東にあり、かつそう遠くない場所であり、
・かつ高畠高校の本校舎(3階建て)屋上よりも高い場所
を探せばいいわけだ。3階建ての屋上より高い場所?高畠に4階建てなんてあったっけ?

とりあえず、高畠高校の前まで行ってみる。小雪が舞っているが時折日差しも見えるという、この時期にしては上々の天気だ。まずは南東方向から高畠高校を捉える。左奥にあるいびつな突起が本校舎だ。ここから十数m空中浮遊すれば、竹中直人と高畠の街並みが映るあの場面を拝むことができる。無理だ。

南東側から見た高畠高校
(01/08撮影)

そのままの位置で、180度振り返ってみる。

切なそうに振り返る
(01/08撮影)

すると、やや左に振れるが、小高い丘を発見。これなら登れそうだし、ぎりぎり校舎よりも高そうだ。さっそく行ってみる。

行ってびっくり。高畠町の斎場の裏山だよ。げんなりするが、これもネタのため。一通り謝ってから登る。まだそれほど積もっていないので、その気になれば案外簡単に頂上までたどり着く。山肌は針葉樹ばかりで、しかも結構な密度で植わっており、さらにご丁寧にある程度の枝打ちまで行われているので、木登りもできやしない。もはやそびえ立つ壁状態だ。幹と枝で、視界が完全に遮られている。

わかる?
(01/08撮影)

ものすごく分かりづらいが、いちおう校舎らしきものは見える。高さも屋上とほぼ同じなので、頃合いといったところか。欲を言えば、もう少し高いほうが屋上の床も見えてよかったね。というか木がなければいちばんよかったよね、という豪快な結論だ。

これじゃ映画のシーンを連想することはできない。三流のカメラマンが週刊誌に持ち込む写真以下の出来栄えだ。

(その2)では、北西側から捉えることのできる唯一の場所、山形第一信用組合に突撃だ。だ、というかその予定。指揮棒を振る小澤先生の後ろに見えた、こげ茶色の建物といえばわかるだろうか。4階建てのこの建物、できれば屋上から、ダメなら4階から撮影させてくれないかな。そもそも入れてくれるのかな。

2005年01月11日

ロウ人形喫茶「つづらぬき」を探せ!(その1)

昨日(01/10)遅く、映画「スウィングガールズ」の公式掲示板に「つづらぬき」という喫茶店の話が出た。

ここで映画のパンフレットをお持ちの方は、竹中直人のプロフィールが載っているページを見ていただきたい。略歴などの下に、一風変わったコメントが載っている。かいつまんで書くと、
・夏の撮影中、夕立で撮影がストップした
・監督と一緒に近くの喫茶店へ逃げ込んだ
・蔦のからまる小さなお店で、名前は「つづらぬき」
・なんかおかしな雰囲気が漂ったと思ったら、マスターも客もみんなロウ人形
というもの。

どこまでネタなのかわからない。さすが竹中直人だ。しかし、「ロケ地のすぐそばにあった」と書かれては、調べないわけにはいかない。ここで少しこの話について整理してみる。検証しなければならないのは次の点だ。
(1)どこのロケ地の近くなのか
(2)はたしてこのお店はロウ人形の飾ってある店なのか、本当に喫茶店なのか
(3)はたしてこの話は本当の話なのか
である。考えたくないので、(3)は見なかったことにしよう。なお、Google等での検索は既に行い、箸にも棒にもかからなかったのは言うまでもない。

(1)どこのロケ地の近くなのか
ということだが、竹中直人が夏に撮影を行った場所は、小澤先生の家の玄関先をカウントしても8ヶ所。そのうち屋外、しかも夕立で土煙が上がるのは高畠高校しか考えられない。

(2)はたしてこのお店はロウ人形の飾ってある店なのか、本当に喫茶店なのか
もはや、こればかりは実際に見てみないとわからない。ということで、書き込みを見た数十分後には車のエンジンをかけていた。おいおい、23時半だぞ。R13はスケートリンク状態。いつもより余計に時間をかけて高畠まで。電話帳をひっくり返してもやはり見つからない。念のためR399で高校のグラウンド横まで行ってみたが手がかりすらない。ひっそりとしたグラウンドを横目に、ロウ人形を考えたら急に怖くなった。

さて、手ぶらで帰るわけにもいかないので、聞き込み開始だ。既に深夜2時近いので、開いている店といったらコンビニくらいだけどしょうがない。突然調べたくなったんだもの。2件でさりげなく聞いてみたが、二言目に「ロウ人形」とか口から出るので、さりげなくも何もない。コンビニ強盗と間違われてもおかしくない不審者っぷりだ。

けっきょく手がかりなしだったのだが、あえてヒントをもらったとすれば、中央通りの「昭和ミニ資料館」なら、そういう怪しげな雰囲気の場所もあるかもしれないということ。Web見る限り、該当する店なんてないんですけど。

困った。完全に行き詰まった。まず、喫茶店らしからぬ「つづらぬき」という名前が怪しい。竹中直人のコメントというのも怪しさ充分だ。
ここで(3)を考えてしまうと、この眠くてしょうがなかった今日一日が報われなくなってしまうので、しばらく探してみて後日改めて報告したいと思います。

結論としては、「見つかってねえよ」。

2005年01月14日

ロウ人形喫茶「つづらぬき」を探せ!(その2)

ロウ人形喫茶「つづらぬき」を探せ!(その1)」の続編を早々とお送りしたい。というのも、結論がわかっていて、無駄に遠回りするようなやり方は、時間とお金がもったいないからね。「最初っからここに来ればよかったんじゃね?」っていう台詞は喋る気ないので、早速に核心を突くつもりで高畠へ。

やってきました高畠町観光協会。街のことなら観光協会、ロケ地にちなんだものとなればなおさらここは本命だ。どきどきしながら扉を開ける。

応対してくださった方に、とりあえず「つづらぬき」という店の単語だけ話すと、いきなり独り言で「聞いたことないな」。パンフレットを広げて説明を始めたら、職員総出(と言っても4人)で方々探し始めてくれた。あれ?すぐに見つかる予定だったんですけど。

住所録や電話番号簿をひっくり返しても出てこない。インターネットで探しても出てこない。そりゃそうだ、ネットでなら私だって血を吐くほど(うそ)探したよ。話の前提であった、高畠町内というのもとりあえず外し、置賜各地の観光協会に電話してもらう有様。もっとも、大前提として「このお店の話は作り話ではない」というのがあるのだけど。

30分ほどあちこち探してもらったが、結局見つからずじまい。「よく喋りますね」と言われる私も、さすがにこの世にあるのかどうかわからないお店を探してもらっている手前、借りてきた猫のように座ってました。職員の方に「公式掲示板は、関係者の方もご覧になっているそうですから、あそこに書けば、どこからか情報が入ってくるかもしれませんよ」とアドバイスを受けたのだけど、言い出すに言い出せませんでした。

高畠町観光協会のみなさん、お手数をおかけしました。

結論としては、「見つかってねえよ」。いや、参ったな。

2005年01月16日

芥川賞に東根市出身の阿部和重さん「グランド・フィナーレ」

芥川・直木賞:芥川賞に阿部和重さん 直木賞は角田光代さんに(毎日新聞)

白状しますと、読んだことありません。

地元神町ではけっこう名が通った方のようで、本屋には以前から専用コーナーもあったほどだとか。今回の作品以外にも、東根近辺が舞台のものがあるそうなので、暇を見て読んでみようかと思います。

なにはともあれ、おめでとうございます。

2005年01月24日

山形交響楽団が「トリビアの泉」に出演

「トリビアの泉」番組収録-山形交響楽団定演(山形新聞)

かつて「大泉逸郎へのファンレターは『山形県 孫様』で届く」とか、「山形の人は電話で「~でした」と名乗る」など、山形県はこの番組に大きな貢献をしてきた。言うなれば山形県そのものがトリビアの泉なのだ。それは言いすぎか。

さて、今回はなんと山形交響楽団(通称:山響)が「確認のVTR」に登場するらしい。詳しくは記事を見ていただきたいが、よくまあこんな曲を考えるものだと感心してしまう。これ、記事だけを読むと笑ってしまうけど、事前知識も告知もないまま現場でやられたら慌てるだろうなあ。「倒れたよ!」「演奏続けてるよ!」みたいな。

なお、放送日はわかりません。

2005年02月19日

フォーラム、山形駅前に移転-ソラリスの混雑解消へ

フォーラム、山形駅前に-ソラリスの混雑解消へ(山形新聞)

前々からフォーラムの社長が「新しい場所に移りたい。もっと大きな場所で提供したい」と言っているのは知っていたが、ついに本格的に始動のようです。市民会館横のパチンコ屋を改装し、4月にもオープンとのこと。単純に座席数やスクリーン数を見ても、今のフォーラムよりも大きい箱に移転することになるので、あの場所から移転するのは少し残念だけど、山形で見られる映画が増えると思うと楽しみだね。

ついでに書くと、香澄町というのが若干交通の便に難があるかなと言う感じ。もっとも、同じ東口のムービーオン系列と比べると、やっぱりこっちの方に惹かれる人が多いだろうね。イータ・ミューズは苦戦しそうな予感。

---(以下3月5日追記)---

映画館:「シネマ旭」きょう再開 中心街空洞化歯止めに期待--山形・七日町 /山形(毎日新聞)

へえ、七日町でもスクリーンが増えるみたいですよ。
と、ごく簡単に追記。

2005年02月20日

第28回日本アカデミー賞と山形フィルムコミッション

あえて言うまでもなく、この賞の権威だとか選考過程だとかまあ、世間ではいろいろ批判もあります。が、日本の映画賞の中では確か唯一テレビ中継があって華やかっぽいし、録音照明といった裏方さん(という言い方もどうかと思うけど)にもスポットのあたる数少ない賞だと思っています。

日本アカデミー賞公式サイト
日本アカデミー最優秀作品賞は「半落ち」(ニッカンスポーツ)
京香が初の最優秀賞…第28回日本アカデミー賞(サンケイスポーツ)

さて、第28回日本アカデミー賞の受賞者および受賞作品は次のとおり

・最優秀作品賞 : 「半落ち」
・最優秀監督賞 : 崔洋一監督 「血と骨」
・最優秀主演男優賞 : 寺尾聰 「半落ち」
・最優秀主演女優賞 : 鈴木京香 「血と骨」
・最優秀助演男優賞 : オダギリジョー 「血と骨」
・最優秀助演女優賞 : 長澤まさみ 「世界の中心で、愛をさけぶ」

・最優秀脚本賞 : 矢口史靖 「スウィングガールズ」
・最優秀音楽賞 : ミッキー吉野・岸本ひろし 「スウィングガールズ」
・最優秀撮影賞 : 篠田昇 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・最優秀照明賞 : 中村裕樹 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・最優秀美術賞 : 出川三男、西岡善信 「隠し剣 鬼の爪」
・最優秀録音賞 : 郡弘道 「スウィングガールズ」
・最優秀編集賞 : 宮島竜治 「スウィングガールズ」

・新人俳優賞 : 平山祐太「スウィングガールズ」
・同:森山未來 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・同:伊東美咲 「海猫」
・同:上野樹里 「スウィングガールズ」
・同:土屋アンナ 「下妻物語」
・同:一青窈 「珈琲時光」

・外国作品賞 : 「ラストサムライ」
・話題賞(作品部門) : 「スウィングガールズ」
・話題賞(俳優部門) : 長澤まさみ 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・会長特別賞 : 三橋達也

長っ。
さて、山形県民的には、主要六部門は「へぇ」で終わるの。しかし、その後の脚本賞以下7部門の中では、「スウィングガールズ」が4部門を受賞し、「隠し剣 鬼の爪」も含めると、5部門で県内映画が栄冠に輝いている。やや脱線するが、新人俳優賞を全部で1つの部門とすると、「スウィングガールズ」が18部門のうち6部門(8人)で選ばれたことになる。「半落ち」が2つ、「血と骨」が3つ、「世界の中心で、」が5つだから意外と言えば意外だ。(この際、選考方法云々は触れない)
「隠し剣」を含めると、7部門(9人)でトロフィーを受けた県内映画(その表現もどうだろう)だが、もっとも喜ぶべきことは、素晴らしいスタッフが県内の風景や素材を存分に活かして映画を作り、その功績が評価されたということだろう。

授賞式での詳しい様子は、
日本アカデミー賞授賞式コメント・インタビュー(2)(映画館で会いましょう)
を参考に。非常に臨場感溢れるレポートですね。

何はともあれ、「スウィングガールズ」「隠し剣 鬼の爪」に関った全てに人とその映画のファンの皆さん、おめでとうございます。って、私が言ってどうするんだっていう話だが。

ロケ誘致し誘客を 官民でFC設立へ 山形市(河北新報/認証あり)
折りしも山形市が官民一体となってフィルムコミッションを作ろうと動き出している。既に全国各地にあるフィルムコミッションだが、うまく機能すれば作品の後押しにもなる。誘致もさることながら、映画撮影をバックアップできるようなシステムが作れれば、よりよい山形映画が生まれるような気がする。

2005年03月24日

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2)

「それをやるか」をやる癖に、時期を必ず外すのがこのサイトの、そして私の悪いところ。
映画「スウィングガールズ」の劇中で、高畠高校の屋上で「イン・ザ・ムード」を演奏するシーンがある。その幻想的な光景と、高畠の雪景色を捉えるべく、勢いだけで思いついたのがこれだ。

以前、「高畠高校の屋上を撮影せよ!(その1)」で、

> (その2)では、北西側から捉えることのできる唯一の場所、山形第一信用組合に突撃だ。
> だ、というかその予定。
> 指揮棒を振る小澤先生の後ろに見えた、こげ茶色の建物といえばわかるだろうか。
> 4階建てのこの建物、できれば屋上から、ダメなら4階から撮影させてくれないかな。
> そもそも入れてくれるのかな。

と書いたが、具体的にどういうことか地図にしてみると、このようになる。

修正液の上から文字を読もうとしないで
左上にあるのが、今回のターゲット、山形第一信用組合本店だ。そして、右下は山河高校こと高畠高校になる。問題の屋上は本校舎の屋上ということで、地図中で青い丸のあるところに17人が立って演奏し、赤い丸のところで竹中直人がタクトを振っていたということになる。余談だが、必要以外の部分を修正液で塗っていて腱鞘炎になりかけたぞ。

劇中のシーンで場所がもっともわかるのは、竹中直人が指揮をしながら、後ろにあるDVカメラを意識してちらっと振り返るところだろう。画面やや左側にこげ茶色のごつい建物があったのを覚えている人はいるだろうか。あれこそが、山形第一信用組合本店のビルになる。本校舎が3階建てなので、その屋上を拝むために、4階建てのこの建物は方向・距離ともに申し分ない立地条件!だと思う。行ってみないとなんとも言えないけど。

唯一心配していた「はたして撮らせてくれるのか」だが、しっかり身分証明できるものを持参すれば結構とのこと。撮影することに問題ないというよりも、「いつまでも、Keep on going, Gilrs!」を見て、呆れたというのがあるような気がしてならない。というわけで、今回は山形第一信用組合さんの特別の計らいにより、屋上にお邪魔する。

せっかくなら、後ろの山並みが白くなっているのはもちろん、屋上に雪が残っているのがいいよね。そして映画さながらの晴天なら上々だ。日程を調整しつつ、天気のよい今日に至る。多少いぶかしがられながらも、屋上に案内される。さあ、屋上とご対面!

屋上からその1(03/24撮影)
あれ?

屋上からその2(03/24撮影)
あれれ?屋上が見えない。

屋上からその2(03/24撮影)
無理に引っ張ってみたけど、やっぱり変わらない。

地形の勾配の関係でもともと高校のほうが若干高い上、約400mも離れていることから屋上はほとんど見えず。残念。でも、映画に出てきた17人のバックを飾った山並みは(といっても、その左半分だけなのだけど)分かったんではないでしょうか。

なんかすごく中途半端な結果だけど、山河高校の屋上のシーンの風景の追っかけは、これにて終了ということで。山形第一信用組合の皆さん、ありがとうございました。

2005年03月27日

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2.5)

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2)
高畠高校の屋上を撮影せよ!(その1)
に続く全山形県期待の第3弾!ていうか前回で終わりだったんじゃねえのかよ!

前回、他所様に大変な迷惑をかけつつ、肝心な屋上を捉えることができないまま終わったこの企画だが、実は初めてデジカメの機能に気づいた時でもあった。なんか、「高解像度で撮影する→拡大していってその部分だけ引っ張る」っていうのが可能みたいです。解像度は目も当てられないくらいになるけど。

じゃあ、もしかして、南側に遠く離れた高い山からでも撮影できるんじゃねえの?と思って飛び出したのが今日というわけだ。

さてお目当ては、高畠高校から約1,500m離れた、大字高安の山。地図上でどう検討しても、登ってから見えるかどうかは不明。そもそも登れるのかも不明。

まだ路上にも雪が残る中、かんじきも履かずに登山する。山をナメてるとしか思えないな。歩き出してから3分で後悔した。えっちらこっちら小一時間かけて登ったら、

松が邪魔(03/27撮影)
ぶっ。見えない。

少し斜面を回ってみると、ようやく隙間が空いたところがあったので、撮る。

予想通り微妙な写真(03/27撮影)

微妙だ。いつもながら、やることなすこと微妙すぎる。
小澤先生の後ろに広がる街並み「っぽい」風景は見えるが、どうにもピントがぼやけているし、素人の写真にしか見えない。ていうか素人だよ。まず、こういうロングショットを狙うなら、長玉でも持ってこいって話だね。

前回に続き、力技で映画のワンシーンに挑んでみましたが、いかがだったでしょうか。いや、別に感想は求めていないのですが。
時期的にも空想力的にもこれで本当におしまいです。高畠高校が最後に頂いた雪をこのように見られたことを光栄に思います。

2005年04月05日

予想外の低調 楽天試合観戦用シャトルバスの削減決定

早くも利用者数に不安? シャトルバス削減決定 山交バス(読売新聞)

うわ、恥ずかし。

> ファン交流イベントには「モーニング娘。」が参加するとあって、
> 球団側からも事前に10台を要請されていただけに、山交バスは「完全に予想が外れた」と言う。
モーニング娘。の影響がどうだというのはさておき、山交バスの関係者なら、

> 来場者のほとんどがマイカーを利用。
> バスの利用者は60人に1人にとどまった計算になる。
ということくらい安易に想像できただろうに。何年、山形でヒイヒイ言いながらバスを走らせているんですか。そりゃ隣に駐車場があるんだったら、中山までは車で行くってのさ。

しかし、モーニング娘。のおかげか何か知らないけど、二軍のイベントに3,000人も集まったっていうのは、予想外に喜ばしい。モンテと食い合わなければいいんですが。

2005年04月28日

「ロケ地山形」売り込みへ・山形FC設立総会

「ロケ地山形」売り込みへ・山形FC設立総会(山形新聞)

いや、正直すまんかった。

「おしん…だよね?」酒田観光の目玉に、2代目「おしん像」が登場

おしん…だよね酒田観光の目玉に「像」再び(朝日新聞)

放送から既に22年。放送当時幼稚園児だった私が、ここでこんな偉そうなことを書き連ねるほどに時間が経過したとは言え、日本のみならずアジア各国においても「おしん」の知名度は高い。
山形で「おしん」ゆかりの地と言えば、最上川だったり、銀山温泉だったり、この酒田だったりと、割と分散している気がするが、逆に言えば、「巡る楽しみ」というのも生まれてくるのかもしれないね。とりわけ酒田ってこういう取組みに一歩引くようなイメージがあるから、これが起爆剤になってくれればと思います。

古きよき風情を残す山居倉庫と、現代の「夢の倶楽」が共存するように、新しい「おしん像」がドラマの中の風景と現代とを橋渡ししてくれればと思います。

最後に、正直な感想として、    「 似 て な い 」 

2005年07月10日

園児の絵と全国各地の地方私鉄の色鉛筆画 フラワー長井線がギャラリーに

列車がみんなのギャラリー 映画で利用増のフラワー長井線(読売新聞)

いや、ほらサイト的に取り上げない訳にはいかないじゃない。
それにしても
> 全国各地を回り、ローカル線を色鉛筆で描いている
という、この会社員の方の趣味の有意義なこと!

園児のクレヨン画50点と、この会社員の方の色鉛筆画15点は、18日まで車内に展示されるとのこと。んと、1編成だけなのかな。だとしたらちょっと運任せになってしまうしもったいないような。園児の作品にしたって、いずれは手元に置いておきたいだろうし、色鉛筆画も借りてきているわけだからいつまでもというわけにはいかないだろうけど、18日までっていうのも短い気がする。定期的に、も少し大掛かりに飾るというのもアリなんじゃないかな。沿線は2市2町あるわけだし、車内広告のスペースだって余っていたような気がするし

2005年10月12日

蝉しぐれのあんな道

「蝉しぐれ」公開追い風 鶴岡の市民ガイド大忙し(河北新報)

たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続き、今年も藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」が公開されて、元庄内人としては嬉しい限り。庄内でも、また藤沢周平ブームがおきて、観光面でも根強い支えになっているとのことで、これも嬉しい限り。昨日、思い切り仕事をサボって「蝉しぐれ」を見てきたが、やはりいい。

映画についてあれこれ語るのもいいのだけど、例によってロケ地の話。文四郎の家などが並ぶ普請組屋敷のセットについては、以前ここでも書いたが羽黒町にある。もっとも、前のサイトの話なので、今はその時のエントリーも残ってないし、羽黒町も鶴岡市になっちゃったけど。

このサイト的に取り上げるべきは、峰々でも庄内浜でもなく、あの道かと思う。オープニングタイトルの背景として、また父・助左衛門の亡骸を運んでいるとふくがやってきて助ける場面として、観た人にはきっと「ああ、あの坂ね」と思うであろうあの場所だ。

あそこなんですが、羽黒町どころか庄内でもなく、置賜・川西町だそうです。
川西町観光協会<ダリヤリズム> 「蝉しぐれ」隠れロケ地

監督の日記(2004年4月23日参照)にも
> 私たちは二人が極秘に見つけた坂道へ行った。そして私は、感動した。
> これはまさに、蝉しぐれの矢場の坂である。私は心の中で、泣きたいくらいに嬉しかった。
とあるけど、すばらしい山形のロケ地に乾杯。そして見つけたスタッフに乾杯。
と、無理やりこのサイトっぽくまとめてみる。

2005年11月05日

蝉しぐれのあんな道(その2)

以前、「蝉しぐれのあんな道」というエントリーを書いたが、その中のリンク先である川西町観光協会さんの方で、
> 興味のある方はぜひ探してみてください。
とあったので、探してきた。以下、自分で探したい人は自重したほうがいいかもしれない。

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2005年11月13日

「スウィングガールズ」ロケ地探しについて

映画「スウィングガールズ」がTVで放送された翌日、「いつまでも、Keep on going, Girls!」の方のアクセスが急増したのにはさすがに笑ったけど、それ関係のメールもちらほら来たのでまとめて返信。

以前「スウィングガールズ」ロケ地探しの反省会」というエントリーで質問なんかを紹介したけど、今回も面白いのがいくつか来たので転載します。

Q.1:「友子の家」の場所が載っていません、教えてください。
A.1:「会社関係は容赦なしですが、普通のお宅は自粛します」と書いたとおりです。

Q.2:猪って出ますか?
A.2:まず、出ません。参考までに書くと、場所によっては蜂とか蛇はそれ相応に覚悟してください。
  覚えている限りでは、畔藤バイパスと鬼面川で蛇を見ました。

Q.3:もう雪は積もってますか?(ちなみに、11月8日にもらったメール)
A.3:            んなわけないだろ m9( ゜Д゜)

2005年11月21日

今日の高畠高校旧校舎

2chの方にも書いたけど、もうこんなところまで取り壊しが進んでいました。

11月21日の高畠高校旧校舎(11/21撮影)

世の中は何が常なる飛鳥川。

2005年11月26日

山形フィルムコミッションのホームページが完成

以前、「山形フィルムコミッション.jp」というエントリーの中で、

> 何の気なしに、
> http://www.yamagata-film.jp/
> http://www.yamagata-fc.jp/
> というドメインを取得してしまったので、書いておきます。

という、いくら早い者勝ちとはいえ、かなり挑戦的な行動をかましたことがあったが、本家・山形フィルムコミッションのウェブサイトがいつのまにかできていたのでここでも書いておきます。

山形フィルムコミッション

サイトの最下段に、
> Copyright© 2005 YAMAGATA FILM COMMISSION All Rights Reserved.
とあるように、英語表記は「YAMAGATA FILM COMMISSION」にもかかわらず、fc-yamagata.jpという前後がひっくりかえったドメイン。これを見るとニヤリとせずにはいられないのですが、それでも苦渋の決断でこのドメインを取得したと思われる担当者には、やっぱり少しだけ申し訳なく思っております。

とは言いつつも、やはり前回同様
> 必要でしたらいつでも差し上げますので>フィルムコミッションの方
というところだけは変わっておりませんので念のため。

2005年11月27日

劇団こまつ座「小林一茶」公演がピンチ 川西フレンドリープラザに緊急要請

「小林一茶」公演ピンチ川西で来月3、4日(朝日新聞)

川西フレンドリープラザの催しだからって取り上げるのは、いかにも不公平というか、とにかくいかにもなんですが、紹介しておきます。

早い話が、井上ひさし作、劇団こまつ座の「小林一茶」が全国25箇所を回って、この井上ひさしの地元・川西のフレンドリープラザで千秋楽だというにもかかわらず、2日間の残席が300枚という状況。あせったこまつ座が「なんとか」とプラザ側に要請がきたという。そもそも井上ひさしってあまり好きじゃないんですが、確かにけっこうショッキングな話だね。だからってホール側にそんなこと頼む劇団も劇団だと思うんですけど。

あれ?ピンチをどうにか救おうとエントリーを書き始めたのに、こき下ろす内容になってきたので、このへんでやめときます。

2006年01月06日

酒田市が米映画「SILK」のロケ地に決定 撮影は3月予定

米映画「SILK」のロケ地に酒田、撮影は3月予定(山形新聞)

へえ。記事によると、
> 監督らスタッフが昨年9月、市内の山居倉庫周辺を視察。
> 北海道小樽市など国内10数カ所の港町の中から、
> 昔ながらの風情を残す酒田市を選んだ。
とのこと。港町の風情であの小樽に勝てるんだ。ていうか小樽行ったことないけど。
記事を読む限りだと、メインのロケ地ということではなく、あくまで港町のシーンに限っての登場になりそうだけど、密かに楽しみです。

個人的には、「SAYURI」にあったような国辱クラスの日本描写がなければ御の字です。きつかったなあ。あれは昨年末から未だに衝撃が残っている。

(2006年3月24日・補記)
3月23日に、無事にロケが行われました。詳細については「米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ」で。

2006年03月21日

米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ

米映画「SILK」、酒田の山居倉庫周辺でロケ(山形新聞)
山居倉庫で合作映画ロケ 19世紀の湊町 再現(読売新聞)
映画「SILK」酒田でロケ 主人公の出入国シーン撮影(荘内日報)
映画:米国作品のロケ、地元エキストラ50人が出演--酒田の山居倉庫前 /山形(毎日新聞)

日・加・伊合作「SILK」酒田ロケ(朝日新聞)

実は、いま一番このサイトでアクセスが多いのは、この映画「SILK」関係のエントリーです。喜んでよいのやら哀しむべきなのかしら。
山形県民122万人が注目の(大嘘)、撮影は23日に無事に行われたそうです。関係するBlogとかへのリンクはのちほど。とりあえずは新聞を流し読みしたものからピックアップしてみます。
何しろ、この時期のくせに冬のシーンだったらしく、雪は前日に
> 八幡地区の鳥海山荘付近から10トンダンプ28台分の雪を運び新井田川左岸に配置 (荘内日報から)
したというし、
> 公募のエキストラ50人と木舟を提供した最上川第八漁協(庄内町)の漁師も参加。 (読売新聞から)
という、まさに庄内あげての撮影(大げさ)になったそうな。ちなみに、記事の中でいちばん笑ったのは、

> 船頭役を演じた庄内町清川の漁師斎藤巌さん(80)は
> 「映画に出るなんて初めての経験。上映が今から楽しみ」
という、山形新聞に出ていたコメント。そりゃあまさか齢80になって映画に出るとは思ってなかったろうな。そして、こういう人は絶対に長生きするんだよな。頑張れ斎藤さん。

映画の撮影は、今後世界各地で行われて12月にクランクアップ。日本での公開は2007年になるのかな。ちなみに、映画ではあの山居倉庫の風景がどんな風になるのかなと、若干期待して記事を見たのだけど、
山形新聞から(山形新聞)
読売新聞から(読売新聞)
荘内日報から(荘内日報)
どう見ても、普段と同じ山居倉庫です。本当にありがとうございました。

(補記)
ぶっちゃけ、山形市内の人間じゃどうにもカバーしきれないので、以下のリンクを参考に。あ、TBありがとうございました。
SILK(おかめはちもく)」
幕末の港風景・山居倉庫 世界へ(鶴岡・酒田・ばばちゃんの知恵袋@山形通信)」
映画撮影目撃?(水都の辺)」

SILK撮影(酒田洋菓子協会日誌)」
ロケ現場はドキドキ★っす(こどもと一緒になに食べよっ♪)」
『SILK』シルク ハリウッド映画 本番スタート!(非日常の日常)」
昨日の山居倉庫(きょうのやまがた)」

け、けっこう見に行ったり関わったりしている人が多いんですね。ビビったよ。いずれにせよ、Msatoさんの「非日常の日常」で書かれていた
> 日本だけではなく世界的に見てもらえるので映画を見た人が、
> 「撮影場所を見たい!」と思ってくれれば酒田の観光にも繋がります。
> 是非ヒットして欲しいものです。
に激しく同意し、映画のヒットを多少なりとも祈念して、今日のところは筆を置きます。

2006年04月21日

行定勲監督、新作映像を蔵王や山形市街で撮影 エキストラも募集

行定勲監督:新作映像、蔵王で撮影 エキストラも募集 /山形(毎日新聞)

あのズッコケ「北の零年」の行定監督というより、「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定監督と言ったほうがいいような。

映画の撮影というわけではなく、記事の中でも「映像作品」っていう言葉を使っている。
記事では、
> 新しい作品は、ストリート出身の人気バンド「アンダーグラフ」の新曲から
> 行定監督がイメージした物語を、
> 曲と同名の「ユビサキから世界」というタイトルで映像化する。
ってあるけど、これって単なるPVっていうことなのかな?

記事によると、この週末と来週水曜の撮影に参加できるエキストラを募集とのこと。あれ?このエキストラ募集の受け入れ先って山形フィルムコミッションじゃないんだ。

(補記)
撮影の様子などが取り上げられたエントリーは「行定勲監督、新作映像を蔵王や山形市街で撮影(その2)」で。

2006年04月25日

行定勲監督、新作映像を蔵王や山形市街で撮影(その2)

行定監督の新作はアンダーグラフの新曲(ニッカンスポーツ)
アンダーグラフ新曲映画化、「セカチュー」行定勲監督メガホン(スポーツ報知)

先週書いた「行定勲監督、新作映像を蔵王や山形市街で撮影 エキストラも募集」の「ユビサキから世界を」の撮影の様子が取り上げられていたのでメモ。

それにしても、なんで行定監督はロケ地に山形を選んだのか。前回のエントリーでリンクした毎日新聞の記事を見ると、「昨年、「北の零年」の宣伝で山形を訪れ、今回の作品の舞台のイメージに近いこと」などが理由になっているそうだけど、ここ数年山形をロケ地に選ぶ映像作品が増えている理由の一端が見えそうな気がする。
前回はかなり小ばかにしたけれど、少し期待して待とうと思います。

ちなみに、この作品に出演されている女優、時任歩さんの山形レポがこちら。「山形2!飯を食うなら皿までも)」(同じBlogのエントリー「山形!」では、撮影の様子も書かれています。)
やべ。こうやって書かれると、にわかに山形市街も新鮮に思えてくる。なんだかわかんないけど、ますます期待。

2006年04月28日

山形フィルムコミッション、初年度は24件のロケ誘致 今年度は40件目標に

本年度ロケ誘致倍の40件目指す 山形FC(河北新報)
テレビなどロケ誘致24件 昨年度の山形フィルム・コミッション(読売新聞)
山形フィルムコミッション:ロケ場所誘致の目標、今年度40件--総会 /山形(毎日新聞)

さあ、山形フィルムコミッション!
これほど山形フィルムコミッションをとりあげているBlogも珍しいんじゃないですか?

とわざとらしくテンションを上げてみる。
記事によると、昨年は24件のロケがあり18年度は40件を目標にするとのこと。もっとも、いちばん多いのが旅番組で9件、次が情報番組で4件だったとか。山形となるとやっぱりそういう番組になるよな。
来年度は、スタッフが長期逗留したり、知名度アップも期待できる映画ロケの誘致に力を入れるとのこと。がんばってください。って、なんだそのまとめ方は。

あ、そうそう。
http://www.yamagata-film.jp/
については失効させましたので、どうぞ。でも、
http://www.yamagata-fc.jp/
は引き続き自分のものです。ひでええええええ。

2006年05月08日

テレビ東京系「田舎に泊まろう!」(TUY放送)で貫地谷しほりが金山町を来訪

カミさんが気を利かせて録画していてくれたのだけど、6日にテレビユー山形(TUY)で放送された「田舎に泊まろう!」に、映画「スウィングガールズ」に出ていた貫地谷しほりが出演していたという。「スウィングガールズ」と言えば、かつて「いつまでも、Keep on going, Girls」なんていうのを作っていたのだけれど、もう昔の出来事みたいだね。数えてみたらもう公開から1年半以上も経過していたというのにびっくり。

さて、録画されていたのを見る。貫地谷と言えば、「いつキー」の「作業日誌」で、置賜方言について
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いて(2004年9月22日)、カミさんから冷笑を食らったのだが、そんなこともあって「久しぶりに山形の方言を聞きたい」というのを聞くと、かなり嬉しい。上にも書いたけど、1年半以上前の映画、ロケからは丸2年が経過しているんだよ?

ロケ冒頭、番組恒例の郵便番号渡しのところで「山形駅東口の階段だべ」って気付くあたり、既に「いつキー」の発想を抜け出せていない。別に間違っていてもいいよもう。
しかも、訪れるのが金山町というのが渋い。番組スタッフはよくわかっている。同じ最上でも舟形でもなく真室川でもなく金山というのが渋い。今知ったんだけど、建築とかインテリアに興味があるんですか、じゃあなおさらうってつけだ。

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2007年10月12日

山形ゆかり?の演技派女優、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン貫地谷しほりを応援する

福井県出身の塗箸職人の娘が、大阪で女流落語家になるというNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」が面白い。初週の視聴率はいまいちらしいが、個人的にはそれすらも意外だ。ヒロインを演じるのは、このblogでも過去に「テレビ東京系「田舎に泊まろう!」(TUY放送)で貫地谷しほりが金山町を来訪」でも取り上げた貫地谷しほり。そう、いわずと知れた映画「スウィングガールズ」のメインの一人。

映画のロケ地にまつわるページ「いつまでも、Keep on going, Girls」の「作業日誌」で、彼女の置賜方言について、
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)世間的には上野&本仮屋(NHK朝ドラコンビ)の評価が高いが、
> 彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いたけど、それから3年が経って彼女自身が朝ドラのヒロインに名を連ねるとは思いもよらなかった。
よもや「私の目に狂いは無かった」なんて言うつもりはないし、役を射止めたのは何よりも彼女自身の演技力に他ならないのだけど、やはりどこか嬉しくなってしまう。

映画の役では、始めての置賜方言とトランペットに挑んでいた。今度は小浜弁と上方落語独特の古い大阪言葉、さらに落語はもちろんのこと三味線もあるという。どことなく役に対する境遇も通じるものを感じる。3年前、自信が「管楽器パラダイス」に答えたコメントを胸に頑張ってほしいと思う。

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