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2005年03月 アーカイブ

2005年03月02日

日本道路公団、役員及び幹部職員が給与の自主返上

幹部職員に給与5%分「自主返上」求める…道路公団(読売新聞)
道路公団、総裁ら幹部職員の給与を自主返上(朝日新聞)
役員及び幹部職員による給与の自主返上(日本道路公団)

かつて偽造回数券問題で道路公団の近藤総裁が、1月分の給与を全額返上したが、今回はそれとは少し趣が違う。

一つは、来年度(2005年度)までに2002年度比で30%の管理コスト削減の政府方針が出されていること。しかし、これに対して達成度はというと、2003年度末現在で5.1%減でしかない。窮余の策として給与の自主返上とはいかがなものか。

はたして、その程度(削減目標額1,800億円以上の0.1%)で管理費削減に効果があるのか。また、自分の身に置き換えてみても、総裁クラスの30%より、下っ端の5%の方が痛手だ。たぶん、その5%はまるまる私の小遣いから減らされる。他の管理効率の改善の方が、はるかに効果的なのではないだろうか。それとも万策尽きたのか。

さて、そもそもこの30%という空手形を切ったのは誰か、というと他ならぬ「道路関係四公団民営化推進委員会」が2002年の12月に出した意見書がおおもとになる。

この中の「9 改革の推進の手順及び移行時期等」という項目の中に「直ちに取り組むべき措置」として「コスト削減計画の作成」が挙げられ、全文引用すると、このようなことが書いてある。
---
道路関係四公団は、新会社発足までに管理費(人件費等の一般管理費を含む。)を、具体的な業務の必要性に立ち返って徹底的に見直し、概ね3割縮減することを目指す。また、規格構造等の見直し、発注・契約方式の見直しに沿った建設コスト(人件費を含む。)の削減計画を策定する。道路関係四公団は、これらを踏まえて、役員退職金の廃止・見直しを含む総額人件費抑制計画を盛り込んだコスト削減のための計画を2002年度内に作成する。
---
つまり、「ここが減らせるから、管理費をトータル30%削減」というのではなく、「30%の管理費削減をするため、必死こいて削れるものを考えろ」という「30%削減ありき」の意見書が出され、それが今日に至っているわけだ。

私は決して道路公団の味方だとか抵抗勢力だとかそういうのではないし、多少こうでもしないと劇的な変化がおきないことも理解できる。が、それで血を吐くのは下っ端だし、達成できなくて矢面に立たされるのも下っ端を含む道路公団のご面々なわけだ。で、もし吐血の上に達成できたとしても、評価されるのは総理だったり、どこかの作家だったりするわけだ。「どうだ、やっぱり3割削減できただろう」って。

まあ、それは極端な例だとしても、風潮として、これもやむなしということになるんだろうな。そして民営化後もしばらく続くんだろう。時代が時代だけに、JRが国鉄から華麗な転身を成せたのとは変わってくるだろう。

それにしても、トップダウン(だと思う)で「自主返上」って「自主返上」って言わないだろ、普通。1月に近藤総裁だけが自主返上した時、「他の副総裁や理事には『自主返上しろ』って言わないんですか?」とアホなキャスターが喋っていたのを思い出した。「他の奴だって言われなくてもしろよ」と思ったが、そんな質問をするあたり、さすがテレビ朝日だと思った。

笹谷トンネル・米沢南陽道路の回数券販売停止と未使用分の払い戻し

高速道路と一般有料道路の回数券の販売を停止し、 未使用回数券の払戻しを開始します(日本道路公団東北支社)

回数券の販売・利用停止と、マイレージポイント2倍のお知らせ
というのを12月に書いたが、やはり今月末をもって、米沢南陽道路の回数券は販売停止ということになる。すっかり忘れていたが、笹谷トンネル区間の回数券ってのもあったね。

さて、整理すると以下のようなスケジュールになる。
・17年3月31日 : 回数券の販売停止
・17年8月31日 : 回数券の利用停止

ここで勘違いしてはいけないのは、米沢南陽道路の3割引回数券の話だ。普通、米南道路の回数券と言えば、3割引の回数券だと思うのだが、あれは実は道路公団が出しているものではない。通常、道路公団の発行する回数券は、100枚綴りの2割引というもの。それに、県や沿線市町村で構成される利用促進協議会が1割分上乗せ負担して、しかも使いやすい10枚綴りにして販売している。
なので、いるかどうかは知らないが、道路公団が出している100枚綴りの回数券なら、上に書いたように3月いっぱいでの販売停止になる。そして、利用促進協議会の3割引回数券なら5月末まで買うことができる。

つまり、
・17年3月31日 : 回数券の販売停止
・17年5月31日 : 米南道路・3割引回数券の販売停止
・17年8月31日 : 回数券の利用停止
なのだ。

さてさて、未使用分の払い戻しはどうなるんだろう。
上の公団のPDFを参考にまとめてみる。またしても米南道路の3割引回数券は別の扱いなので要注意。

・払い戻し場所 :
 →笹谷トンネル回数券 : 関沢料金所・笹谷料金所・仙台管理事務所(仙台宮城IC横)・山形管理事務所(山形北IC横)
 →米沢南陽道路回数券 : 米沢北料金所(米沢北IC横)・山形管理事務所(山形北IC横)
 ※いずれも料金所のブースではなく、建物内の事務室にて
・払い戻し期間 : 17年4月1日~17年11月30日(期間内推奨/12月以降の場所等未定のため)
・払い戻し方法 : 5万円以下はその場で現金渡し。5万円以上の場合と、5万円以下でも希望者は銀行振込に
・必要なもの : 身分証明書・銀行振込の場合は、口座番号等の記入に必要なもの・真贋鑑定を待つ多少の時間
・払い戻し金額 :額面ではなく、(1冊あたりの販売価格/1冊あたりの枚数)×残存枚数
 →つまり、回数券一枚あたりの単価×枚数
 ※分かりやすく書くと、笹谷トンネル200円の回数券100枚綴り(普通車/販売価格は100枚で16,310円)のうち、90枚を払い戻そうとすると、
  ×額面200円×90枚=18,000円の払い戻し(16,310円で買ったのに??)
  ○売買単価164円(円単位未満切り上げ)×90枚=14,760円の払い戻し
  ということ。

さらに、米南道路の3割引回数券はどうか。こちらも同様に、県置賜総合支庁1階の売店など4ヶ所で、9月から(要するに、ギリギリまで使ってくださいってことか)11月いっぱいまで払い戻しを受け付けるそうです。

2005年03月09日

第28回 東北地方道路写真コンテスト

第28回 東北地方道路写真コンテスト

東北六県と仙台市、国土交通省、日本道路公団で構成される東北地方道路広報連絡会議による「東北地方道路写真コンテスト」が今年も開催されます。「東北の道路」という超アバウトなテーマのもと、小中学生・高校生・一般の3部門に分かれて募集されます。

デジカメでも参加可能ということで、けっこうハードルは低めかも。「道」っていうと、風景写真の中に溶け込む生活道路や農道のイメージだけど、「道路」ってなると人工物っぽくって意識しすぎちゃうかもしれないね。

応募を考えている人は、上のリンク先からどうぞ。4月1日から募集開始で、5月31日まで。なお、一般の部で最優秀作品賞に選ばれると、賞状・楯のほか賞金10万円がもらえます。これが10万円分のハイカだったりするとかなりシュールなのですが。

4月1日から高速道路でのバイク2人乗りOK!!

4月1日から高速道路でのバイク2人乗りOK!!(日本道路公団)

道路交通法の改正を受けて、4月から一定の条件を満たせば、高速道路上でのバイクの2人乗りが可能になります。その条件とはいたってシンプル。年齢20歳以上かつ運転免許を取ってから3年以上経過した人、というもの。

まあ、山形って一般道でもバイクの2人乗りする人少ないんだけどな。

ETCによる高速道路料金割引のアンケート実施中(3/14まで)

高速道路で実施中の料金割引に関するアンケート調査 ご協力のお願い(財団法人 道路システム高度化推進機構)

昨年11月から道路公団などが行っているETCによる各種割引制度に対するアンケート。これがまこと密やかに行われ、しかもアンケート期間が3月4日から14日までという短期間という代物だ。なんだそれは、予算が余っちゃったから軽くやっておきますみたいなノリなのか。

いちおう、今回のアンケートは、今後のETC利用による高速道路料金の制度を検討する材料になるという。また、回答者の中から抽選で500名に粗品もあるということなので、ETCによる割引を使ったことのある人はもちろんのこと、ETCを車に搭載していない人でも答えられるアンケートなので、ヒマな時にでもやってみてはどうでしょう。

答えてみた感想として、「こんなんで何を検討するんだよ」だけど。

2005年03月15日

長井市観光協会、役員54人全員が辞任へ

役員54人全員辞任へ 長井市観光協会(読売新聞)

なんだ、その子供みたいな反抗の仕方は。というような展開だが。
先週、長井市の改革案に対して「とても納得できない」と、協会三役が今月末の任期切れを持って辞任するという話があったが、やけに拡大しているようだ。そのときの報道によれば、市の示したという改革案は、
(1)経理事務を長井市商工会議所に委託する
(2)事務局の場所をフラワー長井線長井駅から商工会議所に移す
(3)協会専従職員を3人から2人に減らす
というもの。ただし、専従職員は昨年9月から既に2名になっており、欠員状態になっているという。

さて、これってそんなに協会のやってきたことを否定するような動きだったんだろうか。

少しばかり「観光協会を商工会議所が吸収する」ようにも見えるが、いくらか折り合いをつけることも可能だったのではないかな。観光閑散期に減員されたとはいえ、春からあやめ祭りなど長井を訪れる人が増えるのだから、増員されないことへの反発は強いと思う。しかし、長井市全体の行財政改革の中で、ここだけ何も手付かずというのは、逆に説明できないんじゃないの?人手が足りないなら、まして自ら「ボランティアでやってきた」と言うのなら、(まあ専従スタッフもボランティアでとは言わないけど)自前で人を募ったほうが自由が利くし、必ずしもここまですることかという気がする。もっとも、全国どこでもそうだけど、観光協会っていうのはお金がないというのはわかるけどね。経理事務も同様なわけで、これなんか逆に専従職員の手が減っていいんじゃないかと思うのだが。むしろ、商工会議所側が「まじっすか」って言ってくるならわかる。

さて、問題は事務局を現在の長井駅からタスパークに持っていくことだが、これは少し考えないといけないんではなかろうか。長井を訪れる人の中で山形鉄道を使う人が減っているのは確かだが、「観光協会の窓口は駅にありそうだ」というのは他地域から来る多くの人の共通認識だ。いわんや、この時期に移転して、観光客が「観光情報を得にタスパークへ」となるか疑問。せめて窓口だけでも駅に残してはどうかなと思うんだけど。

2005年03月16日

蔵王で遭難の韓国人一行、捜索費用の支払い拒む

蔵王で遭難の韓国人一行、捜索費用の支払い拒む(山形新聞)
山形・蔵王で一時不明の韓国人5人 捜索費支払い拒否(河北新報)
蔵王温泉スキー場の遭難:捜査費だれが 実名報道巡り、日韓の認識に差 /山形(毎日新聞)

アホか。

支払拒否の理由として、向こうの言い分としては、
・捜索依頼してない(山形新聞より)
・マスコミに名前を出された(山形新聞より)
・自力で下山したのになぜ支払わないといけないのか(産経新聞より)
とのこと。

ちなみに、かかった費用というのは決して警察や救急の出動費ではなくて、あくまで民間人が(今回の場合、山形市の山岳遭難対策委員会)出動した際の人件費。今回の場合11万円だそうな。

県によれば、「韓国では事故・事件の際は実名を伏せる暗黙の了解がある」「スキー場側が捜索費を出す場合がある」とのことで、「文化、国民性の違いが出た」とかよくわからんまとめ方をしている。
郷に入りては郷に従えという話を持ち出すまでもなく、同じツアーに来ていた3人に対してホテル側などが費用が必要であることを通訳を通じて説明、事前に了承を得ていたというから、単にゴネているようにしか見えない。これも文化、国民性の違いなのですか?

挙句、「独島(竹島)問題の最中に日本を旅行していることを、韓国の周囲の人に知られたくなかった」ということで、名誉棄損による損害賠償請求も示唆しているとのこと。トンチンカンなことを言うだけ言って、既に韓国に帰ってしまっているそうですよ。

外国人の誘致に一所懸命な今、ホテル側が肩代わりしてでも収束を狙う動きがあるそうな。おかしな前例を作るような恥の上塗りだけは止めてほしいものです。
と同時に、外国人を誘致するということは、こういう違った文化や考え方を持っている人が県内に大量に入ってくるということ。ソフトだけでなくハードの整備も必要だということと、「山形では山形のルールがある」ということを断固たる決意で示さねばならない。

ETCマイレージサービスの郵送受付を開始!ネット上では4月から

ETCマイレージサービスの受付を開始(日本道路公団)
ETCマイレージサービス(日本道路公団)

ということで、お役所必殺のやり方「今日から開始しました」という広報だ。まずそれを改めろと思うんだが。

昨年12月に「高速道路の「マイレージ割引」、受付スケジュールなどが決まる」で取り上げた、ETC車を対象にしたマイレージ割引の申し込みがついにスタート。もっとも、始まったのは申込書に記入して郵送するもので、ネット上から申し込みは4月1日からということになる。

申し込み方法や、割引の詳細については、上の「ETCマイレージサービス」に詳しく載っているのでご覧あれ。前払い割引と違い、一括で多くの金額を出す必要がないので、多頻度で利用する人は登録した方がいいでしょう。
もっとも、登録がめんどくさそうなのと、根本的な「ETCを付けること」への抵抗感を薄めるには至っていなさそうな印象が残ったんですが。

2005年03月23日

尾花沢新庄道路に、道の駅併設のPA設置へ

道の駅とPA併設へ-尾花沢新庄道の芦沢休憩施設(山形新聞)

毒沢~野黒沢間の尾花沢新庄道路は、現在のR13の北東側を走るそうなので、両方から入れる施設を作るとなると、芦沢の誇線橋あたりから福原の郵便局あたりまでの間かな。
マピオン地図

尾花沢新庄道路のルートと、R13の位置関係から勝手に想像する話なのだけど、東北中央道ルートの中で、初めて本格化したPA施設の話だし、よいことなのではなかろうか。危惧すべき点もいくつかありそうだ。尾花沢市はもう少し他にすることがあるんじゃないかとふと思うのが一つ。また、芦沢周辺のR13の狭い対面通行から道の駅へのアクセス道路をどうやって作るのか、完成後、車の流れはどうなるのか。特に、北行きの車が道の駅に入るために右折する際に渋滞が発生するんじゃないかと、行政も当然念頭においているであろう心配をしてみる。ただでさえR13はひっきりなしだもの、右折車が連なったら渋滞は必至。路肩を通るスペースもないもんね。

両施設は06年度中に完成予定とのこと。おっと、野黒沢までの開通に間に合うかもしれないね。

2005年03月24日

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2)

「それをやるか」をやる癖に、時期を必ず外すのがこのサイトの、そして私の悪いところ。
映画「スウィングガールズ」の劇中で、高畠高校の屋上で「イン・ザ・ムード」を演奏するシーンがある。その幻想的な光景と、高畠の雪景色を捉えるべく、勢いだけで思いついたのがこれだ。

以前、「高畠高校の屋上を撮影せよ!(その1)」で、

> (その2)では、北西側から捉えることのできる唯一の場所、山形第一信用組合に突撃だ。
> だ、というかその予定。
> 指揮棒を振る小澤先生の後ろに見えた、こげ茶色の建物といえばわかるだろうか。
> 4階建てのこの建物、できれば屋上から、ダメなら4階から撮影させてくれないかな。
> そもそも入れてくれるのかな。

と書いたが、具体的にどういうことか地図にしてみると、このようになる。

修正液の上から文字を読もうとしないで
左上にあるのが、今回のターゲット、山形第一信用組合本店だ。そして、右下は山河高校こと高畠高校になる。問題の屋上は本校舎の屋上ということで、地図中で青い丸のあるところに17人が立って演奏し、赤い丸のところで竹中直人がタクトを振っていたということになる。余談だが、必要以外の部分を修正液で塗っていて腱鞘炎になりかけたぞ。

劇中のシーンで場所がもっともわかるのは、竹中直人が指揮をしながら、後ろにあるDVカメラを意識してちらっと振り返るところだろう。画面やや左側にこげ茶色のごつい建物があったのを覚えている人はいるだろうか。あれこそが、山形第一信用組合本店のビルになる。本校舎が3階建てなので、その屋上を拝むために、4階建てのこの建物は方向・距離ともに申し分ない立地条件!だと思う。行ってみないとなんとも言えないけど。

唯一心配していた「はたして撮らせてくれるのか」だが、しっかり身分証明できるものを持参すれば結構とのこと。撮影することに問題ないというよりも、「いつまでも、Keep on going, Gilrs!」を見て、呆れたというのがあるような気がしてならない。というわけで、今回は山形第一信用組合さんの特別の計らいにより、屋上にお邪魔する。

せっかくなら、後ろの山並みが白くなっているのはもちろん、屋上に雪が残っているのがいいよね。そして映画さながらの晴天なら上々だ。日程を調整しつつ、天気のよい今日に至る。多少いぶかしがられながらも、屋上に案内される。さあ、屋上とご対面!

屋上からその1(03/24撮影)
あれ?

屋上からその2(03/24撮影)
あれれ?屋上が見えない。

屋上からその2(03/24撮影)
無理に引っ張ってみたけど、やっぱり変わらない。

地形の勾配の関係でもともと高校のほうが若干高い上、約400mも離れていることから屋上はほとんど見えず。残念。でも、映画に出てきた17人のバックを飾った山並みは(といっても、その左半分だけなのだけど)分かったんではないでしょうか。

なんかすごく中途半端な結果だけど、山河高校の屋上のシーンの風景の追っかけは、これにて終了ということで。山形第一信用組合の皆さん、ありがとうございました。

2005年03月25日

山形道・寒河江スマートICの社会実験が8/31まで延長

寒河江SAスマートIC社会実験が8/31まで延長になりました(県交通基盤課)

山形道・寒河江SAに併設されているETC専用の出入口は、当初今月末までという期間限定だったが、夏まで延長されることになったようです。
そりゃああれだけのものを作っておいて、一冬で取り壊しってことになったら「はぁ?」って感じだよな。とはいえ、春夏と社会実験(この呼び名もどうかと思う)を続けたところで、利用状況は現在と変わらないだろうし、その利用価値のほどは?費用対効果のほどは?という話は残るだろう。この間、シンフォニーアネックスの露天風呂入りに行ったときは、すごい便利だったな。

きっと、延長に次ぐ延長を重ねて、いつのまにか一つのICってことになってゆくんだろうね。

寒河江スマートICの利用方法を国交省がビデオ解説

寒河江サービスエリア スマートIC社会実験(国土交通省山形河川国道事務所)

笑った。さすが国交省はやることが違うね。という出来栄えだ。どこかで聞いたことがある声だと思っていたら、YBCラジオとかで耳にする人たちが出演していました。まだスマートICを利用したことがない人は、ぜひ一度見てみるといいと思います。ブロードバンド(41.6MB)・ナローバンド(4.4MB)の両パターンとも5分55秒の大長編です。

2005年03月26日

国交省、17年度新直轄高速道予算1721億円を配布 うち山形には184億円

本県高速道3区間に184億円を配分-国交省(山形新聞)

1721億円(当初予算2000億円のうち、279億円は配分留保)のうち、1割以上の金額が、県内の新直轄高速に充当されることになる。もっとも、新直轄方式で建設される高速道路の総距離のうち、1割弱を山形県内の道路が占めているのだから、さして驚くことではない。距離比よりも配分されたということは、それだけ建設促進がなされると見るべきなのか。


さて、ここで新直轄方式についておさらいしたい。いわゆる国道(直轄国道)と新直轄高速道路、そして高速道道路の違いについてだ。変わってくるのは通行料・事業主体・整備費負担・一般的イメージだろうか。なお、イメージについてはかなり主観で書きます。

●直轄国道:
 ・通行料:無料
 ・事業主体:国および県(国道の種類によって異なる)
 ・整備費負担:国が2/3、県が1/3(基本的に)
 ・一般的イメージ:いわゆる国道

●新直轄高速道路
 ・通行料:無料(の公算大)
 ・事業主体:国(ただし、建設及び管理は日本道路公団に委託)
 ・整備費負担:国3/4、県1/4(基本的に)
 ・一般的イメージ:いわゆる高速道路に近い
 
●高速道路
 ・通行料:有料
 ・事業主体:日本道路公団
 ・整備費負担:日本道路公団(通行料金で償還)
 ・一般的イメージ:いわゆる高速道路

つまり、普通の人が思い描く高速道路に近いものを、通行料が無料になるように税金で、かつ公団が後回しにしそうな路線にも対応し、しかも地元負担が直轄国道よりも負担が少ない分早期にできるというものなのだ。無料で走れるいい道路が、早期にできるなら問題はない。
が、そもそもこの制度の導入のきっかけを考える必要もある。道路4公団の民営化に絡み、公団が建設を先送りにしているいわゆる採算性の低い道路に対し、「道路ネットワークの早期完成」という名の下で編み出された手法なのだ。これから民営化される公団は作るかどうかも怪しい。待っていたらいつになるかわからない。なら、国の主導で作ってしまおう、そういうわけだ。すなわち、選ばれた時点で採算性という点では疑問符がつく区間なのである。

公共インフラに採算性だけを求めることが正しいのか、という点では明確にNOを突きつけたいが、急ぎすぎもいかがなものかという点はある。一般会計で前年度比マイナス8.8%、土木費も3割カット(もちろん、新直轄配分も1割以上減ってはいるものの)という厳しい財政状況の中、はたしてこの投資が「本県の景気・県勢発展を支える(県による17年度予算概要より)」ものになるのか。県民一人あたり1800円にあたる21億円の行方が気になるところだ。

国交省・東北地方整備局と北陸地方整備局が予算概要発表

国交省東北地方整備局と北陸地方整備局が予算概要発表(山形新聞)

なんか、最上の道路の充実っぷりがやばいですね。
R47バイパス新庄古口道路(地域高規格道路)と、R13バイパス尾花沢新庄道路(一般国道自動車専用道路)は期待大だけど、主寝坂道路はどうだろう。そして、尾花沢新庄道路って、全通した後有料にしたらガクンと交通量が減ってしまうような気がするぞ。

北陸地方整備局も絡んでいるってのが驚いたね、しかし。

2005年03月27日

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2.5)

高畠高校の屋上を撮影せよ!(その2)
高畠高校の屋上を撮影せよ!(その1)
に続く全山形県期待の第3弾!ていうか前回で終わりだったんじゃねえのかよ!

前回、他所様に大変な迷惑をかけつつ、肝心な屋上を捉えることができないまま終わったこの企画だが、実は初めてデジカメの機能に気づいた時でもあった。なんか、「高解像度で撮影する→拡大していってその部分だけ引っ張る」っていうのが可能みたいです。解像度は目も当てられないくらいになるけど。

じゃあ、もしかして、南側に遠く離れた高い山からでも撮影できるんじゃねえの?と思って飛び出したのが今日というわけだ。

さてお目当ては、高畠高校から約1,500m離れた、大字高安の山。地図上でどう検討しても、登ってから見えるかどうかは不明。そもそも登れるのかも不明。

まだ路上にも雪が残る中、かんじきも履かずに登山する。山をナメてるとしか思えないな。歩き出してから3分で後悔した。えっちらこっちら小一時間かけて登ったら、

松が邪魔(03/27撮影)
ぶっ。見えない。

少し斜面を回ってみると、ようやく隙間が空いたところがあったので、撮る。

予想通り微妙な写真(03/27撮影)

微妙だ。いつもながら、やることなすこと微妙すぎる。
小澤先生の後ろに広がる街並み「っぽい」風景は見えるが、どうにもピントがぼやけているし、素人の写真にしか見えない。ていうか素人だよ。まず、こういうロングショットを狙うなら、長玉でも持ってこいって話だね。

前回に続き、力技で映画のワンシーンに挑んでみましたが、いかがだったでしょうか。いや、別に感想は求めていないのですが。
時期的にも空想力的にもこれで本当におしまいです。高畠高校が最後に頂いた雪をこのように見られたことを光栄に思います。

2005年03月29日

山形中心街の“南の玄関”開通-市道美畑天童線

山形中心街の“南の玄関”開通-市道美畑天童線(山形新聞)

今日の山新の夕刊にもあったけど、市内の道路が細くて一方通行が多いのは、やはり「攻め込まれにくい城下町」という街づくりに原因があるそうな。そんな数百年昔の話を持ち出して、都市計画の言い訳をされても困るのだけど、仕方ないと言えば仕方ない。戦争で極端な被害を受けなかったことも、他の大都市とは違うしね。

さて、そんなことより、キャピタルインの前のクランクを解消したほうがいいような気がするのだが。

31km/hオーバーのスピード違反車、約50km逃げて現行犯逮捕

道交法違反:31キロ速度違反で約50キロ逃げ現行犯逮捕--山形自動車道 /山形(毎日新聞)

31kmオーバーというのも微妙すぎて突っ込みどころなのだが、山形北ICのあたりから延々逃げて湯殿山ICあたりまで走ったというのが珍事件だ。
記事によれば、
> 県警高速交通機動隊は(中略)「山形道にも停止できる退避場所はあったのに」と
> 約1時間に渡る“逃走劇”に首をかしげている。
> (中略)取り締まり中のパトカーに停止を求められたがそのまま逃走。
> その後はスピードを落としたものの約50キロ逃げ続け、
> 朝日村田麦俣の国道112号上で2台のパトカーに挟み込こまれ、やっと停止したという。
だそうだ。スピードを落としつつ逃げる方も逃げる方だが、そんな車を50kmも走らせる高速隊も高速隊だ。途中でいくつもICがあるわけだし、まして記事によれば月山道路を丸々走り抜けてから止められている。その間に民間人を巻き込んだら、とか、逃げられる可能性もあったのでは、とか考えると、笑える事件ではなくなってくるね。

山形フィルムコミッション.jp

以前、
第28回日本アカデミー賞と山形フィルムコミッション」というエントリーの中で、山形市にフィルムコミッションを作る動きがあることを紹介した。

> 4月中に運営委員会を設立し、メディア向けにPR用パンフレットやホームページを作成して
> 誘致を呼び掛ける。
と当時の新聞記事(ロケ誘致し誘客を 官民でFC設立へ 山形市(河北新報))にあったが、

何の気なしに、
http://www.yamagata-film.jp/
http://www.yamagata-fc.jp/
というドメインを取得してしまったので、書いておきます。
なんというか、100%ネタ。必要でしたらいつでも差し上げますので>フィルムコミッションの方

2005年03月31日

月山夏スキー場のオープン前に、道路除雪大詰め

月山夏スキー場のオープン前に、道路除雪大詰め(山形新聞)

月山スキー場名物「雪の大回廊」が、どうやら今年はとんでもない高さになりそうです。あれはしかし、除雪するほうもよく道を外さないなと感心する。スキー場のオープンは来月10日。例年どおりであれば夏まで営業されます。

一般有料道路のマイレージポイント、17年度中はポイント2倍に

一般有料道路でもETCマイレージサービスを開始し、1年間ポイントを2倍差し上げます。(日本道路公団)

そもそも、なんで高速道路が50円1Pで、一般有料道路が100円1Pなのかの説明がなされていないのが釈然としない。が、これによって県内の一般有料道路(米沢南陽道路)でも、100円で2Pのマイレージが貯まるようになります。

へえ。仙台南部道路って道路公団の道路じゃなかったんだ。

JHホームページのルート検索画面から、周辺エリアの観光情報が入手可能に

JHホームページから、旅行会社の観光情報が入手できます(日本道路公団)

これは便利かもしれない。と思った次の瞬間、「でも、普通はある程度目的が定まってから(観光情報を得てから)、手段を調べる(ルート検索をする)んじゃないか?」という考えが浮かんできた。

使ってみないとなんとも言えないが、ルート検索からリンクが貼ってあることで価値が生まれるような、そんな情報でないと役に立たないような気がする。単なる周辺情報でも有用だとは思うんだけどねえ。

クレジットカード無しでもETCが使用可能

道路4公団が新たに発行するETCカードのモニターを募集します(ORSE)

これまで、クレジットカードによる決済が基本だったETCだが、予めデポジットを支払うことで、クレジットカードの決済を必要としないカードの発行のテストを行うようだ。今回は、そのテストのモニター募集。応募する人そんなにいるのかな。

仕組みとしては、従来の

クレジットカード会社の発行するETCカードを作る→並行して車載器をセットアップ
 →通行する→使用した分をクレジットカードで決済

が、

デポジットを預託してカードを作る→並行して車載器をセットアップ
 →通行する→使用した分を金融機関の口座から引き落とし

になる。これならカードが作れない人でもETC走行が可能になる。なんだそのメリット。
ちなみに、やっぱり車載器は個人でセットアップまでしないといけないみたいです。うまいな、その商法。

About 2005年03月

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