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2005年10月 アーカイブ

2005年10月03日

道路4公団が民営化してました

東日本高速道路株式会社

民営化の日が土曜日ということで、すっかりとりあげるのを忘れていたけど、日本道路公団など道路関係4公団が民営化しました。県内ニュースではほとんど取り上げられていなかったけど、なんかイベントやってたらしいですよ。

そして、いちばん上が新しい会社(と言っても分割民営化後、山形県を管轄する東日本のやつだけだけど)のHPです。んー、まだまだこれからって言う感じかな。何より、以前の道路公団時代のURLがそのままだと開けないと言うのは、不都合ありまくりなんですが、このサイトでは。

民営化して、すぐに何かが変わるのかというと、まあ普通に考えて利用者にとっては看板の架け替え程度にしか移らないのだけど、実はさりげに重要な変化もありました。


矢本石巻など10線バイパス型指定 個別償還など検討(河北新報)

利用者にとって、ちょっと響いてくるのがこれ。いわゆる「高速道路」と(見た目はほぼ一緒だけど)違う「一般有料道路」について、扱いに変化があったんですね。これまでの考え方では、

---
一般有料道路は、毎年の収支差で建設費の償還を進めるという点では高速道路と同じですが、高速道路が全国料金プール制であるのに対し、道路別に償還を進める個別採算制を採っているという点と損失補てん引当金制度があるという点で違いがあります。
---(以上、日本道路公団「営業中一般有料道路の収支状況(平成16年度)」より)

という考えで、要するに有料道路ごとに独立採算を採って償還をするというしくみ。ところが、民営化するにあたって、一般有料道路を「バイパス型」「ネットワーク型」という2つに分類した。前者は、今の国道を補完する役割なので、これまでどおりの償還もしくは、地元自治体への売却を行う。しかし、後者については、その他の高速道路と一体化し、ネットワークの一部として将来活用する予定があることから、独立して償還をせず、高速道路事業全体の中に組み込んで、最大45年以内という償還期間をもって償還するというものになる。

さて、かいつまんで山形県民にとって変化したことを書くと、こうなる。
・日本道路公団が民営化した。
・会社の名前は「東日本高速道路株式会社(ひがしにほんこうそくどうろかぶしきがいしゃ)」だ。
・でも、普通に走る分にはこれまでといっしょ。

・米沢南陽道路は「ネットワーク型」に入れられた。
・ということは、平成39年(22年後)に無料開放予定だったはずだけど、最長で平成62年(45年後)まで料金収受が続くのですね。

てな感じ。以下は想像というか憶測で書きます。
・現在、一般有料道路は「償還期間や交通量etcを勘案して個別に料金を定める」はずだけど、ネットワーク型になったことで、高速道路と同じような料金体系になるのかな?
・ということは、ざくっと計算すると、現行普通車300円が、400円になるよ。(km単価24.6円の現行体系で計算)
・というか、ETCのマイレージも同じように50円1Pにしてくださいよ。

うーん。どうなっていくんだろうね。

2005年10月12日

蝉しぐれのあんな道

「蝉しぐれ」公開追い風 鶴岡の市民ガイド大忙し(河北新報)

たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続き、今年も藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」が公開されて、元庄内人としては嬉しい限り。庄内でも、また藤沢周平ブームがおきて、観光面でも根強い支えになっているとのことで、これも嬉しい限り。昨日、思い切り仕事をサボって「蝉しぐれ」を見てきたが、やはりいい。

映画についてあれこれ語るのもいいのだけど、例によってロケ地の話。文四郎の家などが並ぶ普請組屋敷のセットについては、以前ここでも書いたが羽黒町にある。もっとも、前のサイトの話なので、今はその時のエントリーも残ってないし、羽黒町も鶴岡市になっちゃったけど。

このサイト的に取り上げるべきは、峰々でも庄内浜でもなく、あの道かと思う。オープニングタイトルの背景として、また父・助左衛門の亡骸を運んでいるとふくがやってきて助ける場面として、観た人にはきっと「ああ、あの坂ね」と思うであろうあの場所だ。

あそこなんですが、羽黒町どころか庄内でもなく、置賜・川西町だそうです。
川西町観光協会<ダリヤリズム> 「蝉しぐれ」隠れロケ地

監督の日記(2004年4月23日参照)にも
> 私たちは二人が極秘に見つけた坂道へ行った。そして私は、感動した。
> これはまさに、蝉しぐれの矢場の坂である。私は心の中で、泣きたいくらいに嬉しかった。
とあるけど、すばらしい山形のロケ地に乾杯。そして見つけたスタッフに乾杯。
と、無理やりこのサイトっぽくまとめてみる。

ETC利用率が50%を突破!の「ほんとかね」

ETC利用率が50%を突破!~最近のETCの利用状況について~(国土交通省)

今日の国土交通省の発表によると、9/30~10/6におけるETC利用率が、週平均としては初めて50%を突破したとそうだ。首都高に至っては、60%を超えているという。ほんとかね。
でも、回りの状況を見ても、高速道路を通っている車の半分以上にETCがついているとは思えないよね。職場の同僚や近所の人の車を見て、搭載している車が50%を超えていたら、かなりすごい環境にいると思う。

これが、ETC普及率のトリックとも言うべき面白い点。そもそも高速道路は、言うなれば鉄道で言うグリーン車のようなものだから(極論だけど)、ユーザはけっこう偏るもの。交通センサスの結果を見ても、車種構成を見ると、乗用車:(バス+貨物)はほぼ1:1という。つまり、高速道路を利用する車は、商用車が多いということ。暴論だけど、交通台数の半分が営業車・貨物車だった場合、それらが全部ETCを載せてしまえば、マイカーにまったく普及していなくても50%になるという。つまり、「ETC利用台数の増加」≠「身の回りの車でのETC普及率の増加」なわけ。

さて、春先にすったもんだした別納プレートの廃止以降、営業用の車でのETC普及は急速に進んだ。それが、この1年で倍以上に普及した最大の理由だと思うけど、今度はハイカの廃止もあるから、ここからますます普及していく、いや普及せざるを得なくなっていくのかもしれないね。

これがますます加速していくと、料金所渋滞の解消も期待されるけど、ETCレーンの増加→人が収受するレーンの減少→人件費コストカットっていうのも出てくるらしい。結局、誤進入への対応やメンテもあるから、後者もそんなに期待できそうにないんだけど。

「デンジャーゾーン」は有効なのか

これまで、
事故多発地帯をカラー舗装 ~ 「デンジャー・ゾーン」を設定へ
R13・R112の4ヶ所に「デンジャーゾーン」設定へ 名称・色を公募
名称決定、「デンジャーゾーン」 8月上旬までに舗装も終了
「デンジャーゾーン」のカラー舗装、まず西川で完成
と書いてきた、県内4ヶ所の国道に設定された「デンジャーゾーン」の有効性を問うてみたい。えらそうなことを書いてみたが、ド素人が何をできるんだろう。

まず、去る9月27日に西川町のデンジャーゾーンに行ったときの写真を見てみよう。周囲への注意が散漫になりがちで、しかも視界も悪くなりかける夕暮れ時を狙って行った。このへんまでは、かなり上出来な展開だが、デジカメの電池がなくなってしまい、やむなく携帯電話のカメラでの撮影だ。

西川町R112のデンジャーゾーン(09/27撮影)

写真を見ると明かりが足りていないのが明白で、ぶっちゃけたところ何の写真だかわからない。でも、はっきり言ってこの時間帯だとカラー舗装なんだか夕日の照り返しなんだかわかんないんですよ、実際。現地に立ってみて思ったのは、この舗装の意味が伝わるのかなといったところ。もっとも、ドライバーに意識させなくても注意喚起し、結果として事故が防げば効果はあるってことなんだけどね。

と、ここで、国土交通省の記者発表資料を見てみよう。
「デンジャーゾーン舗装」導入による交通挙動の変化について 指定最高速度遵守車輌割合が約1.6~1.8倍増加。 平均走行速度が約1割低下。交通事故発生0件。(国土交通省山形河川国道事務所)
タイトル長すぎだよ。というのはさておき、一定の効果があったという内容。設置から2ヶ月の間、人身・死亡事故の発生もないという。へえ。

中身を詳しく読んでみたけど、なんでこういう効果出たんだろう、と逆に興味が湧くような結果だね。これははたしてデンジャーゾーン設置の効果なんだろうか。西川の歩道に立ってみて、「これ、50km/hで走ってたら横の看板の文字なんて識別できないな」と思った身としては、やっぱり信じられないんだけど。無意識の効果ってやつなのかなあ。

2005年10月18日

合併組み合わせ素案を見ておもったこと

県審議会が合併組み合わせ素案提示・村山、置賜は3パターン(山形新聞)

ちょっと前だけど、県による合併案の記事。早い話が、市町村のケツを叩くために県が勝手に考えましたよという案。どうも地図上だけで考えたような気がしなくもない。置賜の2マル案なんて、大丈夫なのかこれ?って思う。村山も東南・北・西の各郡がベースか。ふーん。

と、ここで、山形市などの東南村山から、寒河江などの西村山まで広域合併したら面白いなとふと思ってしまった。だって、山形市から西川町まで合併したら、仙台市→新・山形市→新・鶴岡市って、東北地方を3市で横断できるようになるんだよ。うわあ、我ながらくだらなすぎる。ごめん。

2005年10月20日

寒河江国道維持出張所が除雪車出動式

10月21日(金)に除雪車出動式を開催します ~寒河江国道維持出張所 除雪車出動式のお知らせ~(国土交通省山形河川国道事務所・記者発表)

去年の「各地に届く冬の便り」によると、月山道路の両側で18・19日にやっていたのだけど、今年も21日に除雪車の出動式が開催されます。平野部にいると実感ゼロだけど、冬の足音を感じますね。山越えされる方はご注意を。って、まだ降らないだろうけどさ。

月山道路の多重事故 毎日新聞「取材ノートから」

取材ノートから:今月5日、鶴岡市田麦俣の国道112号で・・・(毎日新聞)

田麦俣が鶴岡市っていうのも変な感覚だよね。という話ではない。
> 事故はいつどこで、誰の身に降りかかるかわからない。
以下の文は、当たり前といえば当たり前のことなのだけど、事故の恐ろしさとともに事故が常に隣り合わせであることを思い出させる。改めて身にしみてしまった。謹んでご冥福をお祈りします。

2005年10月26日

米沢法務局のトイレにて

とりあえず3分間止まってみたのも、どのくらいゆっくり動けば感知されないか試してみたのも、言うまでもない。

2005年10月29日

山形~新宿のバス車内にて

いつも思うけど、6円30銭に見えるんだよなあ。
小数点じゃなくてカンマにしろと。

2005年10月31日

山形道の村山区間~庄内区間でもETC通勤割引が適用に

山形道(湯殿山IC~酒田みなとIC)におけるETC通勤割引について~月山道路を経由して山形道を乗り継ぐ場合に通勤割引を2度ご利用いただけるようになります~(東日本高速道路株式会社・プレスリリース)

すっかり忘れていたのだけど、明日11月1日から、上のリンク先にあるように、ETC通勤割引の適用が拡大されます。確かに庄内区間は飛び地だし、整備状況を考えれば、当初からこうやって一体で割引してしかるべきだったんだよね。

詳細はリンク先に譲るとして、補記。
○通常、いったんICを下りてしまった場合、通勤割引時間帯でも二度目は割引対象にならない。
○しかし、山形道は間に月山道路を介しているため「必然的に下りざるをえない」。
○よって、通しで乗った場合に、原則どおりではなく両方割引の対象とする。

○両区間において、条件(キロ数・時間)を満たした際に、両方で割引になる。
○なので、たとえば庄内区間を午後3時台に走り、その後村山区間で17時過ぎに下りても、庄内区間にさかのぼって割引にはならない(村山区間はなる)。
○なので、鶴岡IC→湯殿山IC→(月山道路経由)月山IC→西川ICでいったん下りてまた乗って→寒河江IC、という場合、鶴岡→湯殿山、月山→西川は割引になるけど、西川→寒河江は割引にならない。
○庄内区間の時間確認は、各料金所の通過時間で。

ちなみに、詳しくはこちら、ということで上のリンク先に掲載されているPDFファイルを見ると、面白いことに気づく。

☆両区間でそれぞれETC通勤割引の適用条件をかけることから、庄内で100km以下+村山で100km以下=最大200kmもの区間に通勤割引が使える。
(実際には、庄内区間を全区間乗っても53.1km、月山ICから最も遠い100km区間が白石ICで98.5kmなので、Maxは151.6km。)
☆例として、7時に酒田ICから入り、9時に宮城川崎ICを出る図が載っているが、
 ・酒田IC→湯殿山IC(制限速度70km区間・41.2km):約35分
 ・湯殿山IC→月山IC(月山道路・21.0km)約21分(道路時刻表による)
 ・月山IC→山形JCT(制限速度70km・37.0km):約32分
 ・山形JCT→宮城川崎IC(制限速度80km・36.1km):約27分
 計:約115分

道路管理者の考える行程なのに、休憩ナシかよ! (;´Д`)
まあ、実際はこの区間なんて(ry
本当は、制限速度で行程組んだら2時間以上かかるんじゃないかと思って計算して、こんな結果になって、少し残念なんですが。

二輪車ETCのテストモニターの募集が開始

二輪車ETC試行運用に関する一般モニター募集について(東日本高速道路株式会社・プレスリリース)

さあ、ついに二輪車のETC利用が一歩近づいたというお知らせ。
これまでプロのドライバー(なんだそれ)によるテストが行われてきたけど、来春から一般ライダーを対象にしたモニターテストが始まります。残念ながら、首都圏近郊だけでのテストになるそうだけど、全国拡大に向けての試金石になりそうです。

ちなみに、自動車の場合を振り返ると、
・2000年4月:関東近郊で試験運用開始
・2001年3月:首都圏のICなどに拡大
・2001年7月:三大都市圏ICに拡大
・2001年11月:全国に拡大
・2005年3月:県内全IC(米沢南陽道路をのぞく)に整備完了

なのだけど、ハードの整備はほぼ(バー改良とかはあると思うけど)終わっているので、全国展開もそう遠い先の話ではないような気がするね。

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