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2005年02月 アーカイブ

2005年02月02日

日沿道・鶴岡JCTを縮小、R7との交差個所に出入口を新設

鶴岡JCT縮小、7号との交差個所新設・日沿道(山形新聞)

これは実はすごく画期的なことです。一つは、これによって鶴岡~温海間が無料区間になることが確定したということ。そして、高速道路を建設するにあたり、一般国道と併せて車の流れを考えるようになったということ。

具体的なことは記事を参照してもらいたいが、JCTのランプを減らし、JCTの構造をコンパクトにするというもの。三叉のJCTの場合、都合6ランプ(本線含む)必要だが、これによって4ランプ(同じ)で済む。今までの「酒田-山形」方面の上下線はそのままに、「酒田-温海」方面の上下線ランプを新設。残った「温海-山形」方面は、例えば温海ICから来る場合、R7との交差箇所から一旦一般道に降り、鶴岡ICから再び高速道路に乗ることになる。鶴岡~温海間が有料道路ならば、一旦無理に一般道を経由させるという構造は取れないはずだ。

仮に、交差箇所の整備がJCTの代替としての役割だけを考えているのならば、ハーフ構造ということも考えられる。つまり、温海IC→交差箇所出口および交差箇所入口→温海ICのみで、交差箇所から入って酒田方面には行かれないという構造になるだろう(そういう人は鶴岡ICを利用する)。

記事によればこれによって鶴岡~温海の交通量が3倍になるとのことだが、さすがにこれは眉唾物としても、一定の効果は得られると思われる。あとは、どうやって利用者が混乱しないように誘導できるかというところかと。

2005年02月10日

「南セントレア市」に思うこと

「南セントレア市」撤回 美浜・南知多法定合併協 新市名再協議へ(中日新聞)

愛知県の美浜町と南知多町の法定合併協議会が、新市名を「南セントレア市」としたことに対して、地元だけでなく全国的なニュースとなった。その過程のお粗末さは、
地元プンプン、公募無視の南セントレア市とは…(サンケイスポーツ)
あたりを見て欲しいのだが、私が「アホか」と思うのは、
・一般公募で全く出てこなかった「セントレア」関係の名が、協議会の26人中少なくとも12人が挙げたこと。
・今日び暴走族でもつけないと思う「遷都麗空(セントレア)」を提案した委員がいること。
・協議会の投票で1位になった「南知多(123点)」に対し、「セントレア(108点)+南セントレア(15点)+遷都麗空(10点)で133点」という論理で対向したこと。
・まだ開港すらしていない空港の愛称を選んだこと。
・そもそも中部国際空港は常滑市沖なのに、自分の町にない空港の愛称をダイレクトでつける「セントレア市」という考えが出てきたこと。
・「公募は参考」と切り捨てるのはわからなくもないが、臆面もなく「セントレア」がベターと言い切ってしまうこと。
・あまりに反対の声が大きく「南セントレア市」を一旦撤回するにあたっても、「一度決定したことを変えるのは、この会議の権威と信頼を失うことになる。冷静に対応することが大事」とのたまった委員がいたこと。その「一度決定したこと」の過程を見れば既に信頼は失っていると思うぞ。

他県のことだし、肝心なのは新市に住む人たちがどう思うかなのだから、あまり口出しするつもりはありません。もちろん、「姉妹都市になる市町村は複雑だろうな」とか「『南セントレア市北方』というシュールな町名が残るのか」とか、「何年後かに新空港がコケたらどうするんだろう」とか、他人事なりに興味は尽きない。

別にカタカナ地名にはそこまで抵抗感はありません。旧来の地名の中でも、どうしても漢字が充てられないカタカナ地名はあるわけだし。どうしても許せないのは、語感や時代に拠って安直な地名をつけること。例えば「○○新田」というのは割とある地名だし、新しい地名。だけど、それそのものは無かった地名をつけるにあたり、知恵を絞って功労者の名をつけたことが多いし、安直であっても「隣町に空港ができるから」というのとは重みが違う。

山形で言えば、かつて蔵王山麓一帯を行政区域としていた蔵王村というのがあった。昭和25年、蔵王一帯が観光百選に輝く前後に、堀田村から改称している。名は体を表すというから、地名が観光目的であってもそれが体を表していれば反対はしない。蔵王も由緒ある地名だ。東根市がさくらんぼ東根市にしたらブチ切れるけど。南セントレア市が、南アルプス市よりも大きな違和感を抱えるのは、そこにあるのだと思う。

幸いなことに、山形ではそんなハイソなカタカナ地名は誕生しそうにないから。あ、でも東南置賜が合併して、「アルカディア市にします」って言ったら激怒するな。きっと。

2005年02月16日

産経新聞が地方版を統合

Sankei Web 山形・福島エリア版(産経新聞)

社会的にどうかはともかく、このサイトとしては少し出番がない産経新聞。Web版の地域ニュースが、知らぬ間に福島と統合されていて驚いた。たぶん、今月の頭くらいからか。
どうやらWebだけではなくて、紙媒体でも地域情報の紙面統合は行われているみたい。

例えば、今日のWeb版の見出しを抜き出すと、
・福島県会津赤十字血液センター、車検切れ献血バス運行 採血優先、道路運送法に抵触
・山形県新年度当初予算案 一般会計5698億円、雇用や市町村支援など配慮
・山形市一般会計予算案 2年連続減 752億円
という感じ。

隣県のニュースが見られるのは、ある種新鮮ではあるが、必要なニュースかといわれるとそうでもない。かと言って、興味を引く話題が満載かといえば、毎日3ニュースというスタイルは変わっておらず、情報量は減っているのだ。
会津の献血車の話題にしても、「へえ」という感想は抱くが、「へえ」で終わりだ。逆に、福島の人は山形市の予算案の話を目にしたら、「へえ」すら出ないだろう。

もっとも、売上の伸びないところから資金と労働力を引き上げるのは、ままある話。ただ当然、それだけでは競争力を弱めて終わりになってしまうだけなので、何かもう一工夫できなかったのかと思ってしまう。せめてWeb版だけでも、山新も驚きのローカル力を見せつけてくれるとかやってくれないかな。頼むよ堀江社長。

2005年02月17日

天童市長選挙・市政の課題

「青年都市」人口増に陰り 天童市長選・市政の課題(河北新報・認証あり)

珍しく河北新報から話題を拾う。
地味ながら宅地開発やベッドタウン化が進んでいる天童市にも陰りが見えてきているというお話。天童と言えば、県外の人にはどうしても「将棋・温泉・よしみ」という三段落ちだろう。寂れた温泉街というイメージしかないかもしれない。しかし、県内では割と評価が高い。山形の旧市街ほど土地も高くなく、整備された宅地分譲がある。行政サービスもそこそこ。山形の中心部へなら、山形市の郊外とアクセスもさほど変わらない。東村山郡2町と並んで人口が伸びつづけているのは、やはり訳があるのだ。

そんな中、成長度を表す人口の伸びがついに頭打ちに。もっとも、住むだけの人口が増えても、地元産業への影響はもともと小さかったはず。例えば、東京近郊のベッドタウンの町では、「埼玉都民」のような人の比率が結構なものだから、それまで住んでいた人たちの産業云々は、さほど重要ではないかもしれない。でも、天童の場合、全体を見た街づくりが期待されているのかもね。「とかいなか」ではかなり難しい問題だとは思うけど。

住民投票の結果受け、「はながさ市」が破綻

以前、
新市名候補は2つに 尾花沢市+大石田町=「花笠市」?「最上川市」?
という題で書いたが、土壇場で合併協議が破綻した。正確にはまだ破綻していないが、無くなったも同然だね。

推進派から見送り論、合併白紙の公算大・大石田町(山形新聞)
「はながさ市」破談へ 合併調印を無期限延期(読売新聞)

10月の段階で、「山形市などの合併よりもスムーズ」というようなことを書いたけど、これは驚いた。

2005年02月18日

うま味香り歯ごたえよし 山形初の地鶏が誕生

うま味香り歯ごたえよし 山形初の地鶏が誕生(河北新報・認証あり)

これまで牛はだいぶ有名、庄内豚はそこそこ有名という本県だったが、ついに鶏でもブランド化に乗り出したらしい。酉年だけにね。

本県が新たに作出した地鶏の名称について(県・プレスリリース)
本県が新たに作出した地鶏の名称について(県・プレスリリースdoc版)

既に昨年の春には誕生していたらしいのだが、県内の養鶏場などで飼育が軌道に乗り、晴れて全国デビューとなったわけだ。それにしても、県のプレスリリースに
「県産農産物の統一キャッチフレーズ「おいしい山形」とシンボルマーク「ペロリン」を活用したPR活動を行い」
ってあるけど、この標語とマークってそんなに効果があるのかな。
とりあえず、これを食べに鶴岡まで行くのは考えてしまうので、他にも使っている焼き鳥屋さんがあったら、積極的にPRしてください。ていうか、私だと違いが分からない予感もするんだけど。

項目別にブログ紹介-山形の会社がポータルサイト開設

項目別にブログ紹介-山形の会社がポータルサイト開設(山形新聞)

こういう記事を大の苦手としている山形新聞だが、やっぱりこういう記事を書くのは苦手みたい。記事中の
> ブログは、急速に普及が進んでいるが、
> 複数サイトをテーマでくくり、整理した形で紹介するのは、全国的にも珍しいという。
ここだけ抜き出すと、珍しくもなんともない。単に、それを地域というくくりでblogを集め、さらにテーマによって細分化している例が少ないというそれだけのこと。

ちなみに、くだんのポータルサイト「ヤマガタン」がこちら。私にしてみればひどいネーミングセンスだ。「あんな道、こんな街」よりひどい。
ヤマガタン
ステップアップコミュニケーションズ(運営母体)
セイ・シバタ(↑の社長の個人サイト)

試しに使ってみたというか、あちこち踏んでみたのだけど、激しく使いづらい。なんでこんなに使いづらいのかと思ったら、もともとloblog.net系の会社がやっているのですね。これは、しかし...使いづらい。というか、単に寄せ集めただけのような気がしてならない。

例えば、私もよく使う次世代検索サービス News&Blog Searchを例にしてみると、山形について書かれているblogを探す時は、「山形」と打って検索すれば一通りひっかかる。もちろん、山形県とは縁もゆかりも無いけど、苗字が山形という人の話もひっかかる。興味ないモンテディオの話もひっかかる。ついでに言うと、この検索サービスに登録されていないblogも山ほどある。しかしながら、必ずしも山形と関係のない人が、全国ニュースで取り上げられた山形の話題をピックアップすることもあるし、山形を訪れた際の感想を書くこともある。これはこれで新鮮。
しかし、ヤマガタンは登録制で、予め「山形」という領域でくくられたblogだけが対象になってくる。それは時に、「必要な情報を必要な範囲から抜き出す」という点では有利だが、それが裏目に出ることの方が多すぎやしないか?まず、保有する情報量が少なすぎる感が否めない。ついで、他県の人間や横断的に活動する人間のblogに載る情報が反映されないこと。そして、例えば映画でカテゴライズされたblogに、方言の話を書いたとき、それはあくまで映画のblogの中のエントリーとして扱われてしまう。
それら全て使う人次第と言えばその通りだし、使い方によっては有用な情報源になるとは思うのだけど、いかんせん食指が動くようなシステムに感じない。残念。

~冬のアナタ~ 月山志津温泉の冬源郷パック(その2)

「冬・源・郷」さん無料招待-西川・月山志津温泉(山形新聞)

12月に「~冬のアナタ~ 月山志津温泉の冬源郷パック」を書いたが、なぜか第2弾のエントリーを書く。そういや今月頭ぐらいの産経新聞の記事では「低調」という話だったが、どうだったんだろうか。

そもそも、ネーミングインパクトで「冬のスマタ」で負けているのが痛い。首都圏からのアクセスにしろ、特典企画にしろこれには勝てていない気がする。

> 今回のアイデアを考案した旅館経営今野安さん(55)は
> 「今は韓流ブーム。本当は『そなた』(あなた)という意味でそのまま使いたかったが、
> 分かりやすくするために『アナタ』にした」と話す。

今は韓流ブーム。ってあんた。
ちなみに記事によれば、
> 「源吉さん」「冬彦さん」など数人の申し込みがある。
> また「ヨソ様鍋」は、豚肉や鶏肉などを入れたみそ味の鍋で、
> 旅館によってはうどん粉で作ったヨン様風マフラー付きの雪だるまの具も入れている。

とのことで、ヨン様を食べたい人は今すぐ志津温泉にGoですよ!

月山志津温泉 冬源郷パック(山形県観光物産協会)

ETC車の事故は増えているのか? 毎日新聞の日本道路公団の主張から

ことの起こりは毎日新聞のこちらの記事。
ETC事故:3割原因不明、道路公団が機種改良へ本腰--通信不具合?(毎日新聞)
それに対して、日本道路公団が書いたものがこちら。
平成17年2月9日付毎日新聞(夕刊)で報道されたETC車の事故の記事について(日本道路公団)

記事の内容及び、両者の主張の相違点は、道路公団のWebにもあるとおり、以下の3点になる。
・ETC車の事故は年々増えているのか
・何らかの不具合でバーが開かないという原因不明の事故は、全体の何割なのか
・これを受けて、道路公団が機器メーカーと対応に乗り出したのか
という、割とユーザにとっては気になることばかりだ。原因不明の不具合があっては、交換などの話が出てくるから。

さて、素人目にもわかるのは一番最初の点。利用者が増えれば、単純ミスによる事故も増えて当然。肝心なのは、事故数ではなく事故率であることは言うまでもない。これは毎日新聞の書き方がある種上手で、ある種ヘタクソなだけ。
しかし、公団の資料も書き方がヘタクソだ。何かごまかそうとしているんじゃないかと思うくらい。月平均利用台数と年間事故台数を並べられても、こちらは12で割ったりかけたりしないとならない。翻訳すると、(年間事故台数/12)/(月平均利用台数[単位:百万台])=(ETC車100万台あたりの事故台数)となる。これが、14年度は7.18台、15年度は3.04台、16年度(4~10月)は2.52台というわけ。

せっかくだから、山形っぽい考えをしてみよう。山形蔵王ICの一日の利用台数は約8,000台と言われている。このうち、ETC利用車が約25%とする(全国平均が約30%なので若干少なめに設定。実際はこれより少ないと思う)と、ETCレーンを通過する車は、入出合わせて約2,000台、年間で約73万台ということになる。これに先ほどの、100万台あたり2.52台をかけてみるとどうだろう。山形蔵王ICで起きるETC車の事故は、年間で1.84台ということになるぞ。先週、ETC未挿入でレーンを通過しかけて、バーに接触した身としては意外な結果だ。

ここから先は推測の話だが、「事故」の定義によるものではないかと思う。まず、想定される「事故」をレベルに分けて考えてみる。ETCカード未挿入の車が誤ってレーンに進入したとして、思いつく限り列挙してみる。
(1)未挿入に気付き、レーンに入る直前で急停車。どうにか事なきを得る。
(2)未挿入に気付き、バー寸前で停まったが、警告音が鳴り料金所のおじさんがやってきた。
(3)未挿入に気付いたが、停まれずにバーを突破。しかしどうやら車体にもバーにも傷は無い。
(4)未挿入に気付き、バー寸前で停まったが、停まったとたんに、後ろから来た車に追突された。
(5)未挿入に気付いたが、停まれずにバーを突破。車体に傷がついた。
(6)未挿入に気付いたが、停まれずにバーを突破。車体は無事だがバーが壊れた。
最初に書いておくと、どれも誉められたものではない。が、(1)は自分だけが焦って終わる。(2)(3)は、料金所のおじさんに注意されて終わる。そして恐らく(4)~(6)が、ここで言う「事故」にあたるのではないだろうか。もっとも、このうち(5)(6)は対物なので、事故として扱われているかどうかはちょっと怪しい部分がある。

しかしながら、(1)~(3)にしろ(特に2と3)、事故につながる危険性をはらんでいることには違いない。たまたまド田舎の料金所で、後ろから車が来ていなくて助かっただけで、「もし来ていたら」というのを考えるとゾッとするね。100万台に2.52台という数字の後ろに、その何十倍もの「隠れ事故」が潜んでいるような気がしてならない。

道路公団によれば、事故の理由の大半が未挿入によるものらしい。毎日新聞と違う理由はなんだろうね。それはこの際置いておくとして、理由が明らかなヒューマンエラーだと言っても、それはゼロにはできないわけだし、限りなくゼロに近づけられるような対策を道路公団が考える必要があるね。料金所手前のランプとかを通過する時に、警告音を出したりするとか、機械のほうで工夫できないのかなあ。責任が全部道路公団や機械にあるわけじゃなくって、利用する人間にも非があることはわかっているんだけど。

国土交通省が、R47通行止めの状況をWebで報告

平成17年2月1日 大雪による国道47号全面通行止め状況(国交省山形河川国道事務所)

1月31日から2月1日にかけて、県内は大雪に見舞われた。戸沢村古口で、昭和55年に観測を開始して以来最大となる日降雪深110cmを記録するほどの降雪だった。このうち、最上と庄内を結ぶ生命線であるR47が約16時間にわたって、全面通行止めになった。
このたび国土交通省山形河川国道事務所が、通行止めの状況などについて、Web上で報告を行った。

国交省の奮闘っぷりは上のWebを見てください。確かにすごい雪だったようです。立ち往生する大型車もあちこちにいたようです。国交省の皆さん、お疲れさまでした。

って、なるわけないだろ。


復旧して間もない2月3日の山形新聞にこんな記事が載った。「国交省新庄出張所が除雪業者に適切指示せず-国道通行止め」
その記事によれば、
> 国道を管理している国土交通省新庄国道維持出張所(石川栄一所長)が、
> 除雪委託業者に適切な指示を出していなかったことが分かった。
> 業者は警察などからの指摘で初めて出動しており、
> 同出張所の対応の甘さを露呈した形となった。
> 通常、路面の積雪が5-10センチになると、同出張所が戸沢村にある除雪ステーションに
> 除雪命令を出し、ステーションに待機している業者が作業を開始する。
>
> 出張所の職員は、大きな事故などがない限り、夜間対応やパトロールを行うことはないという。
> 31日は大雪警報が出され、激しい降雪があったが、すぐ集まって対応策を講じず、
> 石川所長が同午後10時ごろ、ステーションに常駐する業者に
> 「早めに除雪してほしい」と連絡しただけで、明確な出動時間やパトロールの指示を出さなかった。

あのなあ。

ちなみに、冒頭でリンクした先の報告によれば、
> 記録的な降雪により、一般国道47号(新庄市~酒田市間)においては、
> 夜間除雪作業を実施したにもかかわらず、降雪量が記録的であったことから
> 大型車の通行不能車による交通障害が断続的に発生し、(以下略)
と。間違ってはいないだろうけど(記録的降雪だったようだし、遅れてでも作業はしたんだろうし)、全部が全部天気のせいにするのは、いかがなものだろうね。

報告の最後に
> なお、長時間にわたった全面通行止めの詳細な状況については、
> 改善すべき点も含めて、検証してまいります。
とあるので、検証をぜひお願いします。

2005年02月19日

フォーラム、山形駅前に移転-ソラリスの混雑解消へ

フォーラム、山形駅前に-ソラリスの混雑解消へ(山形新聞)

前々からフォーラムの社長が「新しい場所に移りたい。もっと大きな場所で提供したい」と言っているのは知っていたが、ついに本格的に始動のようです。市民会館横のパチンコ屋を改装し、4月にもオープンとのこと。単純に座席数やスクリーン数を見ても、今のフォーラムよりも大きい箱に移転することになるので、あの場所から移転するのは少し残念だけど、山形で見られる映画が増えると思うと楽しみだね。

ついでに書くと、香澄町というのが若干交通の便に難があるかなと言う感じ。もっとも、同じ東口のムービーオン系列と比べると、やっぱりこっちの方に惹かれる人が多いだろうね。イータ・ミューズは苦戦しそうな予感。

---(以下3月5日追記)---

映画館:「シネマ旭」きょう再開 中心街空洞化歯止めに期待--山形・七日町 /山形(毎日新聞)

へえ、七日町でもスクリーンが増えるみたいですよ。
と、ごく簡単に追記。

2005年02月20日

第28回日本アカデミー賞と山形フィルムコミッション

あえて言うまでもなく、この賞の権威だとか選考過程だとかまあ、世間ではいろいろ批判もあります。が、日本の映画賞の中では確か唯一テレビ中継があって華やかっぽいし、録音照明といった裏方さん(という言い方もどうかと思うけど)にもスポットのあたる数少ない賞だと思っています。

日本アカデミー賞公式サイト
日本アカデミー最優秀作品賞は「半落ち」(ニッカンスポーツ)
京香が初の最優秀賞…第28回日本アカデミー賞(サンケイスポーツ)

さて、第28回日本アカデミー賞の受賞者および受賞作品は次のとおり

・最優秀作品賞 : 「半落ち」
・最優秀監督賞 : 崔洋一監督 「血と骨」
・最優秀主演男優賞 : 寺尾聰 「半落ち」
・最優秀主演女優賞 : 鈴木京香 「血と骨」
・最優秀助演男優賞 : オダギリジョー 「血と骨」
・最優秀助演女優賞 : 長澤まさみ 「世界の中心で、愛をさけぶ」

・最優秀脚本賞 : 矢口史靖 「スウィングガールズ」
・最優秀音楽賞 : ミッキー吉野・岸本ひろし 「スウィングガールズ」
・最優秀撮影賞 : 篠田昇 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・最優秀照明賞 : 中村裕樹 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・最優秀美術賞 : 出川三男、西岡善信 「隠し剣 鬼の爪」
・最優秀録音賞 : 郡弘道 「スウィングガールズ」
・最優秀編集賞 : 宮島竜治 「スウィングガールズ」

・新人俳優賞 : 平山祐太「スウィングガールズ」
・同:森山未來 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・同:伊東美咲 「海猫」
・同:上野樹里 「スウィングガールズ」
・同:土屋アンナ 「下妻物語」
・同:一青窈 「珈琲時光」

・外国作品賞 : 「ラストサムライ」
・話題賞(作品部門) : 「スウィングガールズ」
・話題賞(俳優部門) : 長澤まさみ 「世界の中心で、愛をさけぶ」
・会長特別賞 : 三橋達也

長っ。
さて、山形県民的には、主要六部門は「へぇ」で終わるの。しかし、その後の脚本賞以下7部門の中では、「スウィングガールズ」が4部門を受賞し、「隠し剣 鬼の爪」も含めると、5部門で県内映画が栄冠に輝いている。やや脱線するが、新人俳優賞を全部で1つの部門とすると、「スウィングガールズ」が18部門のうち6部門(8人)で選ばれたことになる。「半落ち」が2つ、「血と骨」が3つ、「世界の中心で、」が5つだから意外と言えば意外だ。(この際、選考方法云々は触れない)
「隠し剣」を含めると、7部門(9人)でトロフィーを受けた県内映画(その表現もどうだろう)だが、もっとも喜ぶべきことは、素晴らしいスタッフが県内の風景や素材を存分に活かして映画を作り、その功績が評価されたということだろう。

授賞式での詳しい様子は、
日本アカデミー賞授賞式コメント・インタビュー(2)(映画館で会いましょう)
を参考に。非常に臨場感溢れるレポートですね。

何はともあれ、「スウィングガールズ」「隠し剣 鬼の爪」に関った全てに人とその映画のファンの皆さん、おめでとうございます。って、私が言ってどうするんだっていう話だが。

ロケ誘致し誘客を 官民でFC設立へ 山形市(河北新報/認証あり)
折りしも山形市が官民一体となってフィルムコミッションを作ろうと動き出している。既に全国各地にあるフィルムコミッションだが、うまく機能すれば作品の後押しにもなる。誘致もさることながら、映画撮影をバックアップできるようなシステムが作れれば、よりよい山形映画が生まれるような気がする。

2005年02月23日

混迷する三川町の合併問題 異色の選挙戦へ突入

合併賛成派が異例の共闘-三川の出直し町議選(山形新聞)

庄内南部との市町村合併を回避した町議会に対する解散請求が成立し、いわゆる「合併の是非を問う」選挙に突入した三川町。もともと鶴岡・酒田に挟まれた微妙な町が、町議会選挙でも微妙な展開を見せている。

記事のとおり、なんとも不思議なポスター掲示板になっている。確かに、これを見れば誰が合併推進派かというのが、何も知らない山形市民の私にもよくわかる。そういえば昔、どこかの村だか町だかでは、候補者のほとんどが同じ苗字で、名前がでかでかと印刷されているポスターになっている、というニュースを思い出した。
記事から拾うに、合併推進派の方の言い分としては、
・合併の是非をめぐる選挙なので、個々の議員を選ぶというより公約を選ぶ選挙だ。
・合併賛成派としては、合併賛成を掲げる候補者の当選を目指すので、経歴などは関係ない。
・なので、一部ではそういった情報を載せずにポスターを作成した。
・ポスターの統一や選挙運動での共闘体制をとる
と。

なるほど斬新な。合併の是非を含め、誰を選ぶかというのは、住民の意思に委ねられているから、私がごちゃごちゃ言う問題ではない。合併協議会からの離脱についても、議会と住民との間で乖離があったこともあるだろう。事実、先月の議会解散請求の住民投票でも、解散に賛成する票が有効投票の7割を超えたのだから。でもやっぱり、三川が鶴岡圏かというと、やはり微妙な感じはあるんだけど。
しかし、記事にもあるけど、町議会は合併するかしないかを決めるだけの機関ではない。選挙後すぐに、17年度予算を審議する3月議会が控えているはずだ。どうも、合併問題だけが先行するのには、疑問が残ってしょうがない。それともあれかな、「どうせ10月に合併するんだから」ということで、それさえ決めちゃえば残り半年の間にある他のことはどうでもよくなっちゃうのかな。そんな空気さえ感じてしまうのだけど。候補者全員に言えるけど、他の公約とかビジョンもちゃんとお持ちなんだろうか。

最後に。それでもやっぱり三川の問題は三川の方が決めるべきなので、活発な議論と腹のくくり方を期待します。

--------
なお、選挙の結果は以下のとおり、
合併賛成派が全員当選-三川の出直し町議選(山形新聞)

合併推進派9人と反対派6人の計15人で12のイスを争った今回の選挙。合併賛成派の9人が全員当選を果たしたのに対し、反対派は3人の当選にとどまった。
これで、一気に庄内南部の合併枠組みに加わる(とはいえ、新鶴岡市誕生後に編入合併だろうけど)ことはほぼ間違いないだろう。後から編入合併というのは、それだけを取ってみれば美味しくない。従前の議員たちが何やら判断を間違えていたようにも思えてくる。
それはそれとして、東北最大の面積を誇ることになる新鶴岡市が、さらに広くなりそうなことは間違いなさそうだ。

2005年02月26日

新庄古口道路、環境影響評価書がまとまる

国道47号新庄古口道路の着工準備が完了(山形新聞)
一般国道47号新庄古口道路~環境影響評価書の縦覧について~(国土交通省山形河川国道事務所)
新庄古口道路(国土交通所山形河川国道事務所)

というわけで、これに基づき新庄古口道路は測量や用地買収、工事に入っていくことになる。環境アセスメントの手続きって思っていたよりも複雑、かつ長期にわたるものなんだな。しかし、一度破壊された生態系や自然、景観を取り戻すには、もっと複雑だし時間のかかるもの。

なお、環境アセスメントって何?環境影響評価書って何?という人は以下を参考に。
環境アセスメントガイド(環境影響評価情報支援ネットワーク)

2005年02月27日

山形道・寒河江スマートIC、1月までの平均利用台数は、1日135台

1月までの利用は1日平均135台-山形道・スマートIC(山形新聞)

以前、「スマートIC実験第1週、1日平均128台が利用」で、
> これから「雪に強い高速道路」の本領発揮となるのだろうか。
と書いたが、追い風になったのはETC専用の割引システム、「通勤割引」だった。詳しい利用報告を見てもよくわかる。平日と休日の利用台数の差や、利用時間帯、あるいは利用者の目的地ICを見ても、やはり通勤利用者がメインになっていることは間違いない。

そうなると、なおのこと、特性を活かしたICづくりや利用者の拡大を図っていく必要がありそうだ。上下線のSAを一箇所に押し込めた寒河江SAの構造上仕方ないとはいえ、利用者をぐるぐる回す今の構造は、もう少しすっきりさせたほうが通勤利用者のウケもよさそう。
また、周辺に民家が少ないとはいえ、後背には大江・朝日の両町がある。今回のスマートICの設置にあたっては自治体が多くのお金を出しているのだから、もっと頑張って欲しいところ。また、多くの利用者が山形市内への通勤のため通っているのも大きい。山形市内の事業者へのはたらきかけも必要なんじゃないかな。今回の社会実験では、道路公団の陰が薄いけど、会社の車へのETC拡大も視野に入れてもっと力を入れてもいい気がする。

あと、やはり休日の利用者が伸びない一因に、一見さんにとって寒河江スマートICで降りる目的がないというのもありそう。あくまで社会実験とはいえ、スマートICも他のICと同様に、「寒河江スマート 大江」みたく緑の看板立てたらどうですか。あとは、やはり周辺への利用目的を作らないとねえ。周りの施設が近傍のICとして紹介するなどして、知名度を上げていかないと、存在すら知られないまま3月になってしまいかねないもの。あ、さすがに、ホテルシンフォニーアネックスは、
> スマートインターチェンジ寒河江SA(ETC専用)より車で1分
って書いてるね。

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