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年末年始の高速道路の利用状況をみる

交通混雑期における高速道路の交通状況(速報)【東日本版】
年末年始の東北地方の高速道路等の利用状況について(東日本高速道路東北支社・プレスリリース)

マクロな視点の方から追いかけると、年末年始の高速道路の利用台数は昨年に比べて以下のようになったそうだ。
・日本全国(要するに東日本+中日本+西日本):106.2%
・東日本:107.6%
・東北地方:106.9%
7%増といわれると、なにやら盛況だったようようにも見えるが、ピンと来ない。意地悪く書くと、高速道路を走っていて、進行方向の前方視野に3台走っていたとする。バックミラーにも3台映っていたとする。対抗車線も似たような状況だ。とすると、その瞬間、自分の見える範囲に自分を含めて3+3+3+3+1 =13台走っている。山形県内の高速道路ならまあありうる光景だ。むしろ、これでもかなり多めに見積もってる。3じゃなくて5とかにすると、リアリティに欠けるあたりが切ない。ここで、この状況が7%増えるとどうなるか。13×1.07=13.91。おっと、1台も増えないじゃないか。増えた。と言われても実に微妙な数字なのだ。でも、そういう微妙な数字の積み重ねで社会は動いているのだよ、新成人諸君。うわ、支離滅裂。

さらに県内の状況を詳しく見ると、東北全体で106.5%(上と違って一般有料道路含む数字)だったのに、山形県は102.9%と6県で伸び率が最下位。相変わらず地味な県だね。山形道の宮城川崎~月山は3.1%減、庄内区間は6.3%増、米沢南陽道路は5.6%減なのね。もっとも、米沢南陽道路にしても分母が小さい上に、日平均100台あまりの減なので、これもどう判断してよいのか難しい。

よくわかりませんね、では面白くないのでETCにでも着目してみるか。東北全体でみると、昨年比239%という鬼のような伸びを見せている。すごいな。でも、山形県は215.9%で6県で最下位。おいおい。ここまで来ると何かいいところを拾ってみたくなる。ETC利用台数ではなく、利用率を見てみよう。

・青森県:27.9% (6)
・岩手県:40.9% (3)
・秋田県:35.9% (5)
・宮城県:37.9% (4)
・山形県:41.5% (2)
・福島県:45.8% (1)
・東北全体:39.7%

おお、これだと東北No.2に浮上する。それでも1位になれないあたりが山形っぽい。意外だったのは、東北道筋の県よりも高かったってことですね。福島>宮城>岩手>>その他くらいだと思ったんだけど。

いつものことですが、だからどうしたもへったくれもありません。東日本高速道路・東北支社によると、交通量が伸びた要因は通行止めの減少と景気の回復傾向とのこと。いいことじゃないか。山形県内の高速道路では、年末年始の交通事故死者がゼロ。いいことじゃないか。それでいいじゃないか。

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2006年01月10日 10:08に投稿されたエントリーのページです。

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