カミさんが気を利かせて録画していてくれたのだけど、6日にテレビユー山形(TUY)で放送された「田舎に泊まろう!」に、映画「スウィングガールズ」に出ていた貫地谷しほりが出演していたという。「スウィングガールズ」と言えば、かつて「いつまでも、Keep on going, Girls」なんていうのを作っていたのだけれど、もう昔の出来事みたいだね。数えてみたらもう公開から1年半以上も経過していたというのにびっくり。
さて、録画されていたのを見る。貫地谷と言えば、「いつキー」の「作業日誌」で、置賜方言について
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いて(2004年9月22日)、カミさんから冷笑を食らったのだが、そんなこともあって「久しぶりに山形の方言を聞きたい」というのを聞くと、かなり嬉しい。上にも書いたけど、1年半以上前の映画、ロケからは丸2年が経過しているんだよ?
ロケ冒頭、番組恒例の郵便番号渡しのところで「山形駅東口の階段だべ」って気付くあたり、既に「いつキー」の発想を抜け出せていない。別に間違っていてもいいよもう。
しかも、訪れるのが金山町というのが渋い。番組スタッフはよくわかっている。同じ最上でも舟形でもなく真室川でもなく金山というのが渋い。今知ったんだけど、建築とかインテリアに興味があるんですか、じゃあなおさらうってつけだ。
それにしても、よくも悪くも県民性、もっと言うと最上の地域性が出てるなあと思った。ちょっと恥ずかしがり屋でいて(長男が「ナンパしたんですか?」と聞かれて思わず退席するあたり、かなり共感できるリアクション)、優しいよね。さてさて、方言が出るたびに心の中で「きたー」って思いながら見る。阿呆か。さすがに三世代揃い踏みだと、年寄りから順を追って訛り具合が薄くなっていくので面白い。爺様もっと喋って!みたいな。
でも、いい家に当たったね。金山住宅というのもそうだし、絵に描いたような家族構成もばっちりだ。家事に仕事に頑張って家庭を支える山形の良母が光った。そして、当日に出稼ぎに出てしまったというアンラッキーな父に(失礼すぎるが)爆笑した。そして、近々結婚するという息子夫婦もよい。22,3で結婚するという話の中で「田舎の風習」ってテロップが出たのは嫌だったが。
ちなみに、若夫婦の嫁さんを見たカミさんが一言。
「お嫁さん、(貫地谷に)負けてないねえ」
はい?
いや、そういう番組じゃないから。
あ、でも言われてみれば婆様は83には見えないし、母ちゃんも58に見えない。「やっぱり山形のお嫁さんはすごいね」ととりあえずカミさんに返したら高笑い。正直、山形の女性は素晴らしいと本気で思っています。そして、ここにカミさんの行状を書いて評判を落としている気がします。
さてところで、金山町は個人的にも好きな町なのだけど、このサイトともちょっぴり縁を感じています。ここのURL、yamagata.s77.xrea.comだけど、県内の行先案内看板(国道とかにある行先+距離を表示する青看板)で、唯一「山形」と「77」が揃うのが、金山町の国道13号線にある。
だからどうしたっていう感じだけれど、こんなことでも妙に親近感を覚えるんだよね。