福井県出身の塗箸職人の娘が、大阪で女流落語家になるというNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」が面白い。初週の視聴率はいまいちらしいが、個人的にはそれすらも意外だ。ヒロインを演じるのは、このblogでも過去に「テレビ東京系「田舎に泊まろう!」(TUY放送)で貫地谷しほりが金山町を来訪」でも取り上げた貫地谷しほり。そう、いわずと知れた映画「スウィングガールズ」のメインの一人。
映画のロケ地にまつわるページ「いつまでも、Keep on going, Girls」の「作業日誌」で、彼女の置賜方言について、
> 良江を演じた貫地谷しほり、東京出身とは思えないほどに会得していた気がする。
> (略)世間的には上野&本仮屋(NHK朝ドラコンビ)の評価が高いが、
> 彼女ももっと注目されてもいいだろうけどなあ。
と書いたけど、それから3年が経って彼女自身が朝ドラのヒロインに名を連ねるとは思いもよらなかった。
よもや「私の目に狂いは無かった」なんて言うつもりはないし、役を射止めたのは何よりも彼女自身の演技力に他ならないのだけど、やはりどこか嬉しくなってしまう。
映画の役では、始めての置賜方言とトランペットに挑んでいた。今度は小浜弁と上方落語独特の古い大阪言葉、さらに落語はもちろんのこと三味線もあるという。どことなく役に対する境遇も通じるものを感じる。3年前、自信が「管楽器パラダイス」に答えたコメントを胸に頑張ってほしいと思う。