役員54人全員辞任へ 長井市観光協会(読売新聞)
なんだ、その子供みたいな反抗の仕方は。というような展開だが。
先週、長井市の改革案に対して「とても納得できない」と、協会三役が今月末の任期切れを持って辞任するという話があったが、やけに拡大しているようだ。そのときの報道によれば、市の示したという改革案は、
(1)経理事務を長井市商工会議所に委託する
(2)事務局の場所をフラワー長井線長井駅から商工会議所に移す
(3)協会専従職員を3人から2人に減らす
というもの。ただし、専従職員は昨年9月から既に2名になっており、欠員状態になっているという。
さて、これってそんなに協会のやってきたことを否定するような動きだったんだろうか。
少しばかり「観光協会を商工会議所が吸収する」ようにも見えるが、いくらか折り合いをつけることも可能だったのではないかな。観光閑散期に減員されたとはいえ、春からあやめ祭りなど長井を訪れる人が増えるのだから、増員されないことへの反発は強いと思う。しかし、長井市全体の行財政改革の中で、ここだけ何も手付かずというのは、逆に説明できないんじゃないの?人手が足りないなら、まして自ら「ボランティアでやってきた」と言うのなら、(まあ専従スタッフもボランティアでとは言わないけど)自前で人を募ったほうが自由が利くし、必ずしもここまですることかという気がする。もっとも、全国どこでもそうだけど、観光協会っていうのはお金がないというのはわかるけどね。経理事務も同様なわけで、これなんか逆に専従職員の手が減っていいんじゃないかと思うのだが。むしろ、商工会議所側が「まじっすか」って言ってくるならわかる。
さて、問題は事務局を現在の長井駅からタスパークに持っていくことだが、これは少し考えないといけないんではなかろうか。長井を訪れる人の中で山形鉄道を使う人が減っているのは確かだが、「観光協会の窓口は駅にありそうだ」というのは他地域から来る多くの人の共通認識だ。いわんや、この時期に移転して、観光客が「観光情報を得にタスパークへ」となるか疑問。せめて窓口だけでも駅に残してはどうかなと思うんだけど。