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またしても高速道路SAPAのガソリン狂想曲

3月31日までに租税特別措置法の改正がなされなかったことで、ガソリン関係のいわゆる暫定税率が失効した。もともと法律上も「平成20年3月31日までの間に揮発油の製造場から移出され、又は保税地域から引き取られる揮発油に係る揮発油税及び地方道路税の税額は」となっているので、4月1日の時点でガソリンスタンドのタンクに入っているガソリンにかかっている税金は、おそらくほとんどの場合暫定税率がかかっているものなんだろうけれど、既にあちこちで値下げのチキンレースが始まっている。

以前から、高速道路のSAPAにあるガソリンスタンドの価格と、市中の価格の差については何度かとりあげてきたけれど、今回はちょっと趣が違うようだ。

まず、NEXCO3社の対応だが、発表された「高速道路で販売するガソリンなどの上限価格の改定ついて」では、4月5日~11日のガソリン上限価格を3月29日~4月4日の価格から据え置いた。これについては、
高速道路のガソリン価格、11日まで上限価格は改定せず…でも販売店によっては(Auto Gallery Net)
にあるように、「一般道での販売価格も混乱していることもあって、とりあえずの価格据え置きと思われる」というのは妥当なところかと。あくまで上限価格なので、ここでNEXCO側が暫定税率分を引いた金額にすることは、そもそも課税のタイムラグを考えればやはり難しかろう。

そんな中、一足先の心配をしているこんな記事も。
5月GWも高速は値下げガソリン安いまま(ニッカンスポーツ)
> 高速道のスタンドのガソリン価格は5日前の全国平均価格がその後1週間の上限価格となるルール。
> 一般道が税率分値上げしても、高速道は1週間は安いままの状況となる。
> ドライバーが高速道のスタンドに殺到することは必至で、
> 関係者からは「何が起こるか想像もつかない」との声も挙がっている。
>
> あるSAのスタンド関係者は「安いガソリンの在庫は1~2日でなくなる。
> 税率復活後の高く仕入れたガソリンを、安い価格で1週間売ることはできない」
> と経営上の問題も指摘。
> さらに「特別措置でSAのスタンドでも税率分だけは価格に上乗せできたとしても、
> 渋滞の長蛇の列の、どの車から値上げするかで、トラブルが起きる」と、
> 渋滞以外にも混乱が多発する可能性を指摘している。

なるほど、再議決を使って4/29に最速で租税特別措置法を成立させて即日施行させても、暫定税率込みの価格に戻るのは10日以降というのは、連休後半を考えるとこれは怖いことになりそうだ。ガソリンスタンドってSAPAの入口附近や逆に出口の附近にあることが多いから、そこで渋滞すると本線交通やエリア内の通行に悪影響を与えかねないからね。

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2008年04月03日 13:52に投稿されたエントリーのページです。

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