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「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」でNEXCO東日本などがETCによる1万円均一周遊サービスを導入予定

高速道1万円乗り放題 仙台・宮城DC期間 観光客対象(河北新報)

お隣宮城がやけに盛り上がっているが少し癪な「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」だが、山形県もこれに食らいつくべきだと思う。

大きな理由として、もともと首都圏から東北にやってくる観光客の場合、列車よりも圧倒的に自家用車やバスの割合が多いということ。もちろん帰省やビジネスなど行って帰っての場合は別だ。また、各観光地が離れていることも相まって比較的長い旅行期間と長い移動距離というのも特徴。とすると、例えば2泊3日の旅行になった場合、このうちの1泊分や1日分の移動を山形に引き込むのも可能になってくる。この記事にしても、
> 東北道で仙台入りし、松島、岩手県の平泉を車で回った場合、
> 2万円以上かかる高速料金を約半額の1万円均一にする。
というアピールをしているが、岩手県の最南部に位置する平泉が世界遺産ブームを背景に、宮城からの客を引き込むのにかなり熱心なのは元々知られていたところ(もっとも、日帰り客が多くて地元にお金があまり落ちないとか、北上以北にはあまり波及しないとか悩みもあるようだが)。仙台市内から1時間かかるかかからないかという地理的条件、蔵王や山寺といった中高年にも知られたスポット、天童や上山といった温泉など、勝算もいくらかあるだろう。
> 宮城県全域と岩手、山形両県の一部で高速道路が乗り放題になる
> 周遊サービスを行う方針を固めた。
ということなので、「宮城のキャンペーンだから」ということではなく、果敢に攻めていってほしいと思う。

ただ、この記事をよく見ると、自家用車(普通車・軽自動車限定かなあ?)を対象にしているところが少しばかり残念。ETCを使って事前申し込みによる周遊キャンペーンというのは、既に岩手で先行して行われている「スキーに行こうcar! 安比・八幡平エリアスキー場 ETC遊遊割引」の例と同じような感じになるのだろうけど、ちょっと趣が異なる。あちらは100km圏内のユーザを対象にしたものだけど、こちらは300km以上離れた首都圏の客をターゲットにしようとしている。確かに東北を旅行するには車が便利ではあるけれど、東京からずっと運転して来るような人だけをターゲットにするのは少し危険なような気がしなくもない。どちらかと言えば、仙台を基点として新幹線+レンタカーという客を狙ったほうが効果が高いんじゃないだろうか、という考えが湧いてくるんですが...。
自分は逆に遠慮なく使わせてもらうけど...。

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2008年02月26日 20:14に投稿されたエントリーのページです。

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