平成18年東北地方の高速道路における交通死亡事故 ~ 死亡者数は対前年比で約6割減 ~(NEXCO東日本・東北支社)
このニュースのちょっと小憎らしいところは、死亡事故の件数及び犠牲者の人数に特化した話だっていうこと。試しに、一般道も含めた東北全体との比較をしようとして気がついたんだけど、このニュースだけだとわからないことがいくつか出てくる。例えば、交通事故の発生件数だったり、交通事故に伴う渋滞の発生件数、総キロ、あるいは通行止めの総時間などだ。
「安全な道路」という点では死亡事故っていうのは一つの大きな指標になるし、いわゆる死亡事故率(10億台キロあたりの発生件数)に換算してもかなり優秀なものになるだろう(通行台数がわからないので断定できないけど、優秀でしょう)。そういう意味ではご立派なこと。そしてそこに特化してプレスリリースするあたりが狡猾だ。
もっとも、そもそも高速道路というのは、
・歩行者や自転車が原則存在しない。
・線形が非常にいい。
・双方向で交通が分離されている。(東北は未だ2車線の区間が多すぎるけど)
という点で一般道と異なっているから、当たり前と言えば当たり前なのだけどね。
逆に言うと、上の4車線化の話を除けば、死亡事故の原因はNEXCOよりも運転者が負う部分の方が多い。NEXCOの取り組みもさることながら、ドライバーもさらに安全運転に努めないといけないね。