追跡やまがた:新庄の市営バス運行 交通弱者の視点で 学生や高齢者の足確保 /山形(毎日新聞)
これまで山交バスが運行してきた、新庄の県立新庄病院を発着する4路線の一部を新庄市が市営バスとして再スタートするというもの。
これはけっこう県内あちこちで出てくる話でなんだけど、両者の話もよくわかる。公共交通としての役割と、いち企業としての論理に挟まれる山交バス。かたや、公共サービスの維持と、昨今の「無駄な行政の削減」の狭間で揺れる新庄市。
結果として、記事にある
> 市は「高齢者も運転免許を所持する人が増えている。
> バスの利用者がさらに減り、学生が大半を占めるような状況になれば、
> スクールバスに切り替えることも検討する」と、状況次第では運行見直しを図る方針だ。
> 将来的には県立新庄病院を起点とする2路線が廃止される可能性もある。
>
> スクールバスへの切り替え方針は、今後さらに増加する高齢者に、
> 「通院する時には自分で車を運転しろということか」と受け止められる恐れもある。
> 市には今後、交通弱者の視点に立ったバス運営が求められる。
に帰着するのかもしれない。本来ならば、公共交通としての足は(それこそ営利ベースに乗らないところこそ)自治体などが担うべきなのだけど、どうも昨今はそれがなかなか許されない情勢(世論しかり台所事情しかり)にある。おまけに火の車の新庄市だ。これはなかなか辛いニュースだなと思う。