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ETCパーソナルカードの発行がスタート

ETCパーソナルカードの発行について(東日本高速道路株式会社・プレスリリース)

はいはい、ついに来ましたよ。クレジット決済を介さない新しいETCカードの登場です。
これまでETCは、通行料金をクレジットカードの決済で落とす方式なので、どうしてもクレジットカードの会社との契約が必要だった。でもそれだとどうしてもカードが作れない人がいたり、手続きが面倒だったりしたわけ。そこで、以前から「銀行引き落とし形式で利用できるETCカードはないのか」という声があったので、これに応えたもの。といったところか。

この最大の特徴は、利用料金を1ヶ月単位で精算し、郵便局の口座(銀行は指定できないみたい)から落とすというもの。そして、クレジットカードの信用が担保されないから、予め利用予想額に応じたデポジットを払うというもの。
ま、詳しくは上のプレスリリースをご覧ください、と。

やや難があるかなと思うのは以下の点。
(1) それでもやっぱり手続きが煩雑
利用申込書を送付→デポジット振込依頼書が来る→デポジット額を振込→それの確認のうえカード発行、というのは、ちょっとなあと思う。でもこれ以上カットできる作業があるかというと、なかなか難しいようだけど。

(2) ちょっと高そうなデポジット
要するに「食い逃げ」させないためのデポジットなのだけど、事前に払うにしては金額が大きそうな気配がする。例えば、山形北-山形蔵王を通勤で月20日往復する人がいたとして(ぶっちゃけ、そんな利用者いるのかね)、「利用見込月額」は、300円×50%(通勤割引)×20日×2回=6000円。で、まあ盆暮れに上京するときに高速を使うかもしれないので、「年間最高利用月額」をその月とすると、6000円+7560円×2=21120円。
この場合のデポジットは、「利用見込月額」から算出すると、6000円→10000円(1万円単位で切り上げ)×4=40000円になる。また、「年間最高利用月額」から出すと、21120円→40000円(2万円単位で切り上げ)。勘のいい人は気づいたと思うけど、「利用見込月額」を1万円単位で切り上げてそれを4倍するので、最初の「食い逃げ防止担保金」として、最低でも4万円を払う必要がある(悪いことを何もしなきゃ返ってくるからいいんだけど)。これはけっこう痛いんじゃないの?しかもこれはあくまでデポジット。毎月の引き落としに備えて、日常利用する額に応じて予め口座に入れておく必要がある。これはちょっと大変なんじゃないかな。

(3) カード一枚あたり1200円という年会費の謎
すいません、何に使うんですか?バックに怪しげなファミリー企業がいるんじゃないかと勘ぐられてもしょうがないと思うよ。というか、今日び年会費取るんですか。

うーん。

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2005年11月29日 09:55に投稿されたエントリーのページです。

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