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自動車教習所に大型免許取得希望者が殺到

大型免許取得希望者が殺到-県内で新制度控え駆け込み(山形新聞)

> 6月2日からの中型自動車免許を加えた新免許制度導入を前に、
> 県内の自動車教習所で、大型免許の取得希望者が殺到している。
> 導入前までに取得した大型免許ならば、新設される中型免許の一部を兼ねるためで、
> 受講生が例年の数倍に膨れ上がり、
> 入校を断る学校も出るほどの“駆け込み需要”が起きている。

なるほど、これまで普通(車両総重量8t未満)・大型(8t以上)の二種類だったものを細分化して、中間部分に中型(5t~11t)っていうのを設定するというわけか。
それで、なんで駆け込み需要が起きるのかというと、山新の記事ではいまいちわかりにくい。ちなみに、別にこれまで普通免許で乗れていた車両総重量5t~8tの車(つまり新たに中型区分になるもの)に乗れなくなるわけではない(この範囲は旧普通免許でも乗れる)。一つは今のうちに大型免許を取ると、改正後の中型も乗れる、というのは小学生でもわかることで、別にこれは「手間が増えない」程度にしか思えない。ところがこれにはからくりがあって、免許取得にかかる試験が変わるというわけ。

これまで大型の試験に使われていた車というのは、実は改正後は中型車の区分になってしまう。ということは、極端な話、今「大型」として取得するときに乗っている車は来月は「中型」になっているのだ。こりゃ不思議。ということは、改正後に「大型」を取ろうとすると、今の「大型」よりもさらに大きな車で免許を取らねばならない。
さらに、改正後の試験では、中型および大型にも路上試験が加わる。単に区分が増えるというだけなら、今のうちに大型を取っておけば将来中型・大型を取るよりも手間がかからない、という意味にもなるけれど、大型の免許を取るのがより難しくなるというのが実際のところ。

> しかし、“特需”に沸いた学校に、6月以降の中型、大型の申込者はほとんどない。
> ある学校の担当者は
> 「この駆け込みで新制度後の大型免許取得は当分ないと業界はみている」と話す。
> 別の学校関係者は「改正でできる中型免許は旅館の送迎用のマイクロバスくらいで、
> あまり需要がないのでは」と懸念している。
どうなることやら。

余談だけど、いわゆる道路交通法の「中型自動車」と、高速道路の車種区分でいう「中型車」を比べてみたけど、やっぱり一致しないようだ。高速道路の車種区分は、基本的に改正前の道路交通法に準拠しているので、これはそのうち変わっていくかもしれないね。

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2007年05月28日 21:46に投稿されたエントリーのページです。

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