いきなりだけど、特に山形県以外の人に考えて欲しい。
仙台と山形を結ぶ山形自動車道(本当は、その先酒田まで伸びているのだけど)。この時期、雪で通行止めになりやすいのは山形県側?それとも宮城県側?
考えるまでもなく、西高東低の冬型の気圧配置になれば、日本海側で雪が多く、太平洋側で少ない。しかし、高速道路が通行止めになる頻度に関しては、必ずしも山形側が多いとはいえない。
笹谷IC以東が止まることはあっても、逆はむしろ少ない。これには関東あたりの人が割と驚く。
もちろん地理的な仕方なさもあるが、「止める」「止めない」に関して言えば、総じて山形の方が最後まで粘る。ご存知のように、いかに高速道路と言えども、通行止めに関しては警察の所掌範囲だ。宮城県側には宮城県警の考えがあり、山形県側には山形県警の考えがある。そうしたときに、宮城県にしてみれば山形への道路が止まっても、さして影響はない。ところが、山形県とりわけ山形市周辺にとってみれば、笹谷峠が通れないと、通勤通学の足や物流ルートが絶たれてしまい、大きな影響を及ぼす。このため県警も、いや県も笹谷ICまでは必死になって粘るそうだ。ところが、峠を越えた笹谷IC以東は早々に通行止め。そんなことが結構ある。
道路というのは二つの都市を結ぶ大事な役割を担うのだけど、その価値は両都市にとって必ずしも等しいものではないものなのかもしれない。